でんこの元ネタ
■No.39: 尺土るる(Shakudo Ruru)
 ■タイプ:トリックスター
 ■誕生日:3月15日

■出身駅: 近畿日本鉄道(近鉄)南大阪線・御所線 尺土駅(奈良)
るる01
この駅は1929年(昭和4年)に大阪鉄道が古市駅━久米寺駅(現・橿原神宮前駅)を
延伸開業した際に設けられた駅です。
大阪鉄道は後の合併によって、現在の近鉄の路線の一部となっています。
るる02
こちらは尺土駅の南側の市道。
国道166号線から近鉄は200mほど南を走っており、
駅のある場所自体は住宅地の中となっています。
るる03
こちらが駅舎の外観です。
駅は橋上駅舎となっており、写真は跨線橋の南側の出口の様子です。
橋上駅舎化されたのは1995年(平成7年)の事で、
こちらの南口もその時に新設されたものです。
るる04
南口の目の前にはご覧の通り
尺土駅の駅前広場の整備完成予想図の看板が立っています。
ですが土地の収用が思うように行かない様子で
もう何年もペンディング状態の様です。
るる05
コンコースと改札の様子です。
るる12
改札内から見た跨線橋内の様子。
るる06
こちらは北口の様子です。
るる07
北口の駅前は線路と住宅街に挟まれて
もはや裏道の路地状態です。
るる08
こちらが尺土駅の1、2番線ホームとなります。
この駅は島式ホーム2面4線を持つ駅であり、
1、2番線ホームは南大阪線、御所線共に下り列車の使用するホームとなっています。
るる09
二つの島式ホームを連絡する跨線橋。
橋上駅舎の為、駅構内のホームの連絡、改札や駅務室、
そして改札外の駅南北を連絡する通路が全てこの跨線橋に収められています。
るる10
こちらが駅の南側にある3、4番線ホームのある島式ホームです。
大阪方面への上り線列車が入線するホームとなります。
るる11
そして4番線の橿原神宮・御所方面の東端付近を見ると
ご覧の近鉄御所線のゼロキロポストがあります。
4番線駅の東で右カーブを描いている御所線には一番近い番線で、
主に御所線の折り返し電車が入線しています。
るる14
駅の東すぐにある尺土第1号踏切です。
るる15
踏切から西を見ると尺土駅がすぐ目の前に見えます。
るる16
西側を見ると踏切のすぐ先で線路が分岐しています。
左側が近鉄南大阪線の橿原神宮・吉野方面であり、
右手のカーブを描いている方の線路は近鉄御所線となります。
るる13
跨線橋から駅構内の配線を見てみると、
4本あるうちの真ん中の2本、
2番線と3番線が一直線の本線であることが分かります。
すると外側の1番線と4番線は退避線ということになりますが、
南大阪線と御所線が乗り入れる駅なので
特急や急行が待避線へと入る事も多々ある様子です。



■モデル車両: 近畿日本鉄道26000系電車さくらライナー
るる17
1965年(昭和40年)に運転を開始した大阪阿部野橋駅━吉野駅間の近鉄吉野特急
25周年を迎える1990年(平成2年)に開発されたのが近鉄26000系です。
近鉄南大阪線の特急としては初めて、
「さくらライナー」という愛称が付けられています。

るる18
1990年(平成2年)3月15日の近鉄ダイヤ改正より運行を開始した近鉄26000系ですが、
運行開始当初のオリジナル車はご覧の通り緑色のラインの車体であり、
1988年(昭和63年)近鉄21000系アーバンライナーのデザインを元に
飛鳥・吉野路を走るにふさわしくリファインされています。

「さくらコンセプト」(さ=さわやかデザイン、く=くつろぎ車内、ら=らうんど展望)を元に、
塗装は「日本的美しさの表現」をテーマとして
全体は白を基調に窓周りを薄墨色(グレー)   とし、
「雲海に煙る吉野山」のイメージを表現しています。
そして裾部には萌黄色   の濃淡5色によるグラデーションのラインを引いて
伝統的風景の並ぶ沿線の環境に溶け込むイメージとしたそうです。

ちなみにこの近鉄26000系をモチーフとしている
駅メモのでんこである「尺土るる」の誕生日が3月15日に設定されていますが
これはこの近鉄26000系オリジナル車の運行開始日が元となっています。

るる19
長らく近鉄南大阪線と吉野線の看板車両として活躍したさくらライナーですが、
運行開始から21年が経過し老朽化してきたことを踏まえて
2011年(平成23年)に4億円をかけてリニューアルが実施されています。

リニューアル車は車体や外観の基本的な部分は変更がされていないものの
前面の窓周りや前照灯周辺を黒の塗装に変更しており、
また車体裾部のグラデーションは吉野の桜をイメージした桜色   に変更され
スカートの形状も変更されています。
るる20
また車体のロゴマークはオリジナル車は「SL」アルファベットでしたが
リニューアル車はご覧の桜の花びらをモチーフにしたロゴに変更されています。

駅メモの「尺土るる」のデザインもピンク色が基調となっており
デザインモチーフはこちらの桜色のリニューアル車が元
なのは間違い無いでしょう。

るる21
こちらは大阪阿部野橋方面側の1号車のモ26400形。
流線型非貫通車であり、運転台のある電動制御車(Mc)となっています。
るる22
運転台の後ろはご覧の展望スペースが設けられています。
車内はレギュラーシート車であり、
近鉄の回転式の「ゆりかご型リクライニングシート」が装備されています。

るる23
大阪側の2両目である2号車のモ26300形です。
るる25
2号車の大阪側にはご覧の通り、ドアの横に窓の無いスペースがあります。
ここにはバリアフリー対応のトイレと洗面所が設置されています。
また26000系の他の乗降口の扉は折り戸となっているのに対して
2号車大阪側のこちらの乗降口だけは横にスライドするプラグドアとなっています。
客室内の座席も2号車大阪側の1列が2席(通常は4席)となっており
車椅子対応の座席となっています。
るる26
またこの2号車は電動車としてモーターを搭載しており
天井にはご覧のパンタグラフが設置されています。

るる27
モ26200形。大阪側3両目の3号車となります。
モーターを搭載した電動車となっています。
るる28
この車両はJRであればグリーン車にあたる「デラックスカー」となっています。
ですので乗降口の横にもデラックスシートのロゴが入っています。
るる29
デラックスカーは座席が2+1の配置となっています。
なんでも「MADE IN YOSHINO」をテーマとしてデザインされているそうで、
荷棚の下部には吉野産の檜(ひのき)が、
照明カバーの中には吉野産漉き和紙が使われています。
るる30
客室端部の扉は合わせガラスとなっており、
ガラス内部には吉野産スギによる網代組みが使われています。
そしてその横には吉野桜をイメージした桜の形の照明が。
るる31
そして3号車の吉野側も乗降口の横に窓の無いスペースがあり、
通常のトイレと洗面所が設けられています。

るる33
そして吉野側の先頭車両である4号車のモ26100形です。
座席はレギュラーシートとなっており、
1号車同様に先頭の運転台の後ろが展望スペースとなっています。
るる32
こちらの車両も運転台のある電動制御車ですが、
大阪側の1号車との違いとして天井にパンタグラフが設置されています。

るる35
近鉄の他路線が標準軌(1435mm)であるのに対して
南大阪線と吉野線は軌間が1067mmの狭軌となっています。
ですので「吉野特急」として走るさくらライナーは
他の近鉄特急と違い、この路線専用の特急車両となっています。
【写真撮影:2017年7月】

でんこの元ネタ
■No.20: 丸地にころ(Multi Nikoro)
 ■タイプ:トリックスター
 ■誕生日:3月13日

■出身駅: なし(運用は安治川口駅~東京貨物ターミナル駅間)
にころ03
駅メモのでんこである「丸地にころ」のモデルとなった
JR貨物M250系スーパーレールカーゴが運用されているのが
大阪のJR西日本・桜島線の安治川口駅
東京・大井の東京貨物ターミナル駅という
東西の貨物ターミナル駅間です。

2004年(平成16年)3月13日のダイヤ改正によって
東京貨物ターミナル駅━安治川口間駅で「臨時高速貨物列車」9057列車・9056列車として
営業運転が開始されたのがこちらのM250系の最初の運用であり、
駅メモで「丸地にころ」の誕生日として設定されている3月13日は
この営業運転開始日が由来
となっています。


にころ07
こちらは国道357号線(湾岸道路)と環七の交わる
環七大井ふ頭交差点です。
モノレールの流通センター駅から徒歩では
西に25分程度といったところでしょうか。
東京貨物ターミナル駅の正門はこの交差点の近くにあります。
にころ08
交差点から東側へと振り返ると
ご覧の「JR貨物」の名前の入った建物が見えます。
にころ09
こちらが東京貨物ターミナル駅の事務所棟となります。
ターミナルの広大な敷地の南側に設けられています。
ビルの上には駅名標ともいうべき「東京貨物ターミナル駅」の文字が入っており、
また駅所在地の住所もここになっていますので、
駅舎と考えて良いのではないでしょうか。
にころ10
こちらが事務棟の横にある、環七に面した駅の正門です。
にころ11
正門の中はご覧の通り。
手前は駐車スペースとなっており、その奥に
引き上げ線の並んだ貨物ヤードが広がっています。

にころ04
そしてこちらは大井中央陸橋。
広大な東京貨物ターミナル駅の中央部付近に位置しており、
首都高湾岸線と東京貨物ターミナル駅の上を跨ぐ陸橋です。
にころ05
モノレールの流通センター駅側、陸橋の西側から渡ると
首都高を越えてすぐにJR東海の新幹線検修庫が見えます。
にころ06
新幹線の車両基地を越えて進むと
まもなく貨物の車両基地の上へと差し掛かります。
にころ12
大井中央陸橋脇の事務棟。
こちらにも「東京貨物ターミナル駅」の文字が書かれています。
にころ13
そして事務棟の向かいには、貨物ターミナル敷地へとつながる
車両のスロープ路の入口が設けられており、
詰所があって警備員が常駐しています。

JR貨物は近年、貨物ターミナル駅構内の敷地に
「エフ・プラザ」という総合的な物流機能を持った大規模複合施設を設けています。
こちらは東京貨物ターミナル駅敷地の東側に作られた
エフ・プラザ敷地への入口となっています。
にころ14
入口から跨線橋を渡った先にあるご覧の建物が
東京貨物ターミナル駅に11棟あるエフ・プラザのA棟です。
にころ16
スロープ路の脇には、敷地内であるが故にターミナル関係者しか入れない
ローソン八潮三丁目店が見えます。
にころ15
そしてこちらがエフ・プラザA棟、佐川急便城南営業所です。
エフ・プラザの建物はJR貨物が顧客の要望よってカスタマイズした建物を
貨物ターミナル敷地内に建てて提供をするものですので、
建物には「JR貨物」と「佐川急便」の文字が両方入っています。
この建物が、佐川急便の東京方のコンテナ発着の拠点となっています。

「丸地にころ」のモデル車両は開発経緯から見ても、
実際の運用を見ても事実上佐川急便専用列車となっています。
そう考えた場合、佐川急便の鉄道コンテナを扱うこの建物こそが
にころの出身駅と考えても良い
気がします。


にころ17
ところは変わってこちらは大阪にある
JR西日本の桜島線(ゆめ咲線)の安治川口駅です。
にころ18
駅前の市道をユニバーサルスタジオジャパンのある西へと向かって見た光景。
にころ19
250mほど進むとご覧の進入路があり、
安治川口駅の貨物ヤードへの入口となっています。
にころ20
こちらが貨物を取り扱うコンテナホームの様子です。
着発線荷役方式(E&S方式)という大阪近郊でも有数の
近代的な設備を持つ貨物駅だそうです。
この貨物駅が大阪方のスーパーレールカーゴの拠点となります。
にころ21
貨物の引き上げ線の脇には「日本貨物鉄道(JR貨物)」の名前の入った建物が。
にころ22
そして日中の安治川口駅の貨物ヤードでは、
前の晩に東京を出て早朝に到着したM250スーパーレールカーゴが
コンテナを下ろされて電車のみの状態で留置されているのを見ることができます。

横には「トップリフター」と呼ばれるコンテナを上から挟んで降ろす
着発線荷役方式の貨物駅では必要な重機がありました。



■モデル車両: JR貨物 M250系直流貨物電車スーパーレールカーゴ
にころ02
(写真:2017年6月・八丁畷駅にて)
1997年(平成9年)12月に締結された京都議定書によって
二酸化炭素 (CO2) 排出削減の機運が高まる中、
JR貨物ではモーダルシフト(輸送手段変換)を目指して
1999年(平成11年)に高速荷物輸送開発プロジェクト「カーゴ21」を発足します。

そのプロジェクトの一環としてJR貨物では、
中距離輸送に適した貨物列車を開発する事による
東京━大阪間での宅配貨物輸送のモーダルシフトを佐川急便に対して提案します。

提案を受けた佐川急便は2001年(平成13年)10月にJR貨物と基本協定書を調印。
特急コンテナ電車開発を共同で進める事となったのです。

こうして開発されたのが貨物列車の前後に電動貨車をつけた
世界初の特急コンテナ電車であるM250スーパーレールカーゴとなります。
つまり、M250という電車はJR貨物と佐川急便の共同開発で誕生した車両という事です。
にころ29
こちらは電動車の車体横につけられている
スーパーレールカーゴのロゴマークです。
にころ30
これはM250系専用の31フィートコンテナ。
佐川急便の保有するコンテナであり、
スーパーレールカーゴに積載する為に作られた
専用規格の規格外コンテナです。
このコンテナは公道では専用トラックに積んで運ばれます。
にころ31
街中の佐川急便のトラックなどでよく見るこのデザインは
「ギャラクシーカラー」と言って宇宙(銀河)と星雲をモチーフとした塗装です。
元々青は佐川急便のコーポレートカラーですが、

   シルバー…現代の象徴の色であり、また信頼性をも現す
   ホワイト…秩序や清潔さを現し、自然と人工物の間のクッションという役割を意味
   ブルー …地球・自然を感じさせ、現代性も伝える

という意味合いを持っているそうです。

にころ23
(写真:2017年6月・戸塚駅付近にて)
M250系という車両系列名ですが、
まず「M」は動力分散方式 (Multiple unit train) の頭文字を示します。

通常の貨物列車の場合、先頭の機関車のみが動力を持ち、
後ろの自走できない貨車をひっぱる事で運行しています。

これに対して、特に日本の電車の多くの場合は
連結されたそれぞれの車両に動力があって「力を合わせて引っ張る」形式となります。
荷物をみんなで持てば軽くなる様に、
電車もみんなで引っ張れば一両あたりの引っ張る重さは軽くなります。
これはブレーキを掛ける時も同様で、
要は動力分散によって列車スピードを早くできるという事です。


しかし、動力を分散するとそれぞれの車両にモーターなど駆動の設備は必要です。
設備の重さが重くなると、その分一両に積める荷物の重さは少なくなる
という事はお分かりになると思います。

会社が業務で使う荷物などですと、時には人が持てない重量物を運んだりします。
しかし、宅配便で送る荷物というのは、基本的に一個一個は人間の持てる重さの荷物です。
つまり電車からすれば「宅配荷物は軽い」という訳です。
軽ければ動力分散で多少積載量が減っても問題がありません。

つまり「宅配便専門」の貨物電車であれば
動力分散方式の列車はメリットが勝る
訳です。


そして「M250」の「2」は直流区間用を、
「50」は最高速度110km/h超の車両である事を示しているそうです。

このM250系を元ネタとする駅メモのでんこ「丸地にころ」のネーミングですが、
「丸地」は動力分散方式のMultiple(マルチプル)の「マルチ」から、
「にころ」は「250」をカナにしたものと推測
されています。
にころ24
(写真:2017年7月・西九条駅にて)
こちらは編成の両端の先頭車両となるMc250形
制御電動車 (Mc) でコンテナを一個搭載できます。
構造上の理由から、設備部分よりもコンテナ積載部の床が一段低くなっています。
にころ25
M251形
先頭車両の次に連結をされている車両であり、
中間電動車としてモーターを積むことで
動力分散方式の一端を担っている車両となります。
この車両もコンテナを一個搭載でき、
コンテナ積載部の床が低くなっています。
にころ26
そして付随車のT260形T261形
この二種類の車両はコンテナを1両に2個積載できる車両で
お互いが対となって16両編成のM250系の中間12両を構成しています。

M250系では車両の状況や機器の動作状態などを運転席でモニタリングしていますが、
T260形とT261形の違いはこのモニタリング機器を搭載しているか否かによります。
搭載しているのはT260形であり、
T260形に設置した端末装置がT261形の機器についてもモニタリングを行っています。
にころ27
外観はほぼ似通ったT260形とT261形ですが、
T260形の東京側の車端部には昇降用のステップと手すりが設けられており、
この違いで両者を見分ける事も可能です。


そしてこのM250系スーパーレールカーゴは
毎日東京貨物ターミナル駅━安治川口駅間は一往復運行しています。
以下は2017年3月のダイヤ改正後のスーパーレールカーゴの簡単な時刻表です。


 下り 51レ 東京タ 23:14 静岡貨 1:16 岐阜タ 3:37 安治川口 5:26
 上り 50レ 安治川口 23:09 岐阜タ 0:59 静岡貨 3:20 東京タ 5:20



このダイヤグラムはJRが何度も時刻表が改正されているにも関わらず、
どうやらもう何年にもわたって同じ時間のダイヤで運行されているようです。
ご覧の通り深夜に発車し早朝に到着をするというダイヤが組まれています。

そして「発駅基準で日曜日は運休」となっています。
ですので日曜23時発翌朝月曜5時着の列車が運休となるので
実際にM250系を見たい方は注意が必要です。

東京でも大阪でも列車の到着時刻はほぼ5時半前です。
つまり明るい時間にスーパーレールカーゴを撮影するには
日の出時刻が5時前くらいの時期でないと無理
という事になります。
にころ28
こちらは安治川口駅を23時過ぎに出発して
隣の西九条駅を通過するスーパーレールカーゴの50レです。
旅客駅の構内でご覧の明るさですから途中の線路上では何も見えない訳です。

すると撮影時期は当然限られてくる訳で、
毎年6月前後の夏至の前後の日の出の早い時期でないと撮れない訳です。
故に鉄道マニアの間では撮りづらい列車の一つに挙げられているそうです。

冬場では走っている時間は全て暗闇の中ですので、
真夏の早朝3時くらいに起き出した者だけが見れるという
スーパーレールカーゴとはそんな貨物電車なのです。

智頭急行00
お次は智頭急行智頭線についてです。


智頭急行は元々は1922年(大正11年)の改正鉄道敷設法第85号で
「兵庫県上郡ヨリ佐用ヲ経テ鳥取県智頭ニ至ル鉄道」と定められた計画路線でした。
しかし度重なる周辺路線の計画変更などもあって
着工が繰り延べとなり、1966年(昭和41年)に日本鉄道建設公団(鉄道公団)によって
やっと着工される事となります。

そして建設の最中に国鉄の経営が悪化。
1980年(昭和55年)には国鉄再建法が定められ、
智頭線は「AB線(地方鉄道新線)」の対象となって工事が凍結される事となります。

しかし鳥取県が中心となって第三セクター会社設立へと舵を切り、
将来的なモータリゼーションによる高速道路との競合を見越して
高速運転のできる高規格で路線を建設して
1994年(平成6年)12月に全線が開通しました。


多くの第三セクター鉄道が赤字である中で
智頭急行は第三セクター鉄道で収益性トップに君臨しています。
智頭急行01
これは開業以来、JR線に乗り入れて鳥取と京阪神を結んでいる
特急列車スーパーはくとの存在が大きく、
智頭急行の収益のほとんどがこの特急列車の旅客収入によるものです。



智頭急行02
こちらは智頭急行の智頭駅の駅舎の外観です。
智頭駅自体は1923年(大正12年)に国鉄因美線の駅として開業しており、
また智頭急行開業後もJRと智頭急行は構内でつながっています。
智頭急行の駅としては路線の開業した1994年(平成6年)12月の開設となっています。
智頭急行03
駅舎の入口の右手には智頭急行運輸部への入口があります。
この智頭駅駅舎の2階が運輸部事務所、
3階が智頭線の運輸指令室となっているそうです。
智頭急行04
駅舎の中に入ると椅子が数脚ある待合スペースがあるものの
目の前すぐが改札となっています。
改札内に入ってすぐ左は智頭急行のホームで、
奥はJRのホームへの連絡口となっています。
智頭急行06
駅舎からホームへはご覧の連絡通路があります。
智頭急行05
こちらが智頭急行のホーム。
駅舎から頭端式1面2線のホームとなっています。
智頭急行07
角度を変えた智頭急行智頭駅ホームの様子。
智頭急行08
「スーパーはくと」などの特急列車など
因美線から智頭急行へと乗り入れる列車は智頭駅ではJRのホームに停車する為、
ご覧の通りに智頭急行のホームの横を通過して行きます。
智頭急行09
こちらは智頭急行の駅舎の北隣にあるJR智頭駅の駅舎です。
智頭急行10
JR智頭駅の1番線ホーム。
鳥取方面から智頭急行へと乗り入れる列車用のホームであり、
改札を入って左手(南方)へ向かうと智頭急行のホームへの連絡口があります。
智頭急行11
こちらがJRと智頭急行との連絡口です。
智頭急行の駅舎の裏側にあたります。
智頭急行13
こちらは智頭駅の駅前にある智頭町総合案内所で、
観光客への案内などを行っています。
智頭急行14
その総合案内所の向かいにあるJA鳥取いなば。
智頭急行15
このJA(農協)のビルに智頭急行の本社が入っています。
智頭急行16
JAの隣には智頭町の役場が。


智頭急行35
こちらは智頭駅━恋山形駅間のトンネルのマップです。
高規格で建設された為、線形が良い代わりにトンネルが多くあります。
特急列車の場合は高速で通過しますし、トンネル内では電波は入らないので
アクセスには注意が必要です。、
ただ次の恋山形駅では普通列車は停車時間を多く取っている為、
駅で停車中にアクセスをすれば問題は無い
でしょう。



智頭急行19
こちらは千代川沿いの国道373号線。
恋山形駅の標識が設置されています。
智頭急行20
千代川の橋を渡り、正面の坂を右手へと登っていきます。
智頭急行21
坂を登り切ると智頭急行の高架線と跨道橋が見えてきます。
智頭急行22
高架下にある駅名標。
智頭急行23
跨道橋をくぐると左手の坂道に、
ピンク色に塗られた「恋ロード」の文字が。
智頭急行24
ここから先は全てがピンク色に塗られています。
智頭急行25
こちらが智頭急行の恋山形駅の外観です。
1994年(平成6年)の智頭急行開業時に開設された駅となります。
開業前は駅の仮称は「因幡山形駅」だったそうですが、
地元の要望によって「来い山形」をもじった「恋山形駅」となったそうです。
相対式ホーム2面2線の無人駅となっています。
智頭急行26
そして駅前の広場にはご覧の写真スタンドが。
智頭急行27
反対側には地面にハートが二つ。
智頭急行28
これはカップルがハートの上に並んで、
カメラスタンドにカメラと置いて自動で撮ると
後ろの待合室の壁の大きなハートがカップルの間に写り込むという仕掛けです。
智頭急行29
ホームへの入口脇にはピンクの「恋ポスト」も。
このポストに郵便物を投函するとハート型の風景印(消印)が押されるそうです。
智頭急行17
こちらは1番線ホーム。
この駅は一線スルー方式となっており、
1番線は副本線で交換時のみ列車が停車します。
智頭急行30
こちらのホームにはハートのモニュメントがあり
絵馬が奉納できます。
智頭急行31
ホームは智頭急行に3つしか無い踏切の一つによって連絡しています。
智頭急行18
こちらが2番線ホーム。
通常の列車は全てこの駅ではこちらの2番線に停まります。
智頭急行32
番線表示もハート型。
智頭急行33
恋駅プロジェクトの表示もありました。


智頭急行36
恋山形駅━山郷駅間のトンネルの図です。
区間の半分はトンネルなので、駅での停車中に確実にアクセスをして下さい。



智頭急行37
こちらは県道7号線。
国道373号線から分岐してすぐの場所です。
ここに山郷駅はあり、既に写真でも見えているのですが
いまいちどこにあるのかが分かりづらいと思います。
智頭急行38
角度を変えて、こちらが山郷駅の入口です。
この駅は切り通りに設置されている為、半ば地下駅の様に
入口は階段となっています。
智頭急行39
入口脇から見下ろした駅のホーム付近。
智頭急行40
こちらの階段を下りるとホームとなります。
智頭急行34
ホームの様子です。
1994年(平成6年)の智頭急行開業に併せて設置された駅で、
単式ホーム1面1線となっています。


智頭急行41
山郷駅━あわくら温泉駅間には
鳥取県と岡山県の県境となる
全長5592mの志戸坂トンネルがあり、区間のほぼ全部がトンネルとなります。
ここの駅間では電波が入らずアクセスできませんので
駅での停車中に確実に取って下さい。
ご覧の様に山郷駅は前後区間の8割がトンネルとなり
特急で取り逃すとアイテムしか方法が無くなります
のでご注意を。


智頭急行42
こちらは国道373号線に面するあわくら温泉駅
国道と智頭急行の線路が並走を始めるあたりに駅はあります。
智頭急行43
駅の前の国道角にはたぬきが温泉につかるモニュメントが。
智頭急行44
こちらが駅舎の外観です。
1994年(平成6年)の智頭急行開業時に開設された駅であり、
岡山県では一番東に位置する駅だそうです。
智頭急行45
駅舎の中は待合室になっていますが
ご覧の通りなかなか広々とした待合室です。
あわくら温泉は狸に由来する温泉だそうで
その説明も掲示されていました。
智頭急行46
ホームは高架駅となっていますので
駅舎の前に階段があります。
智頭急行47
こちらがホームの様子です。
一線スルー方式となっており1番線が本線、2番線が副本線となっています。
その為列車は、列車交換が無ければ上下線とも1番線に入線します。



智頭急行48
こちらはあわくら温泉駅━西粟倉駅間のトンネルの位置図です。
この区間もトンネルが多く、アクセスは駅停車時を狙うのが無難でしょう。


智頭急行49
国道373号線から西に100mほど入った所にある
西粟倉駅の駅舎。
1994年(平成6年)の智頭急行の開業に合わせて設置された駅です。
智頭急行50
駅舎の前には駐車のできる駅前広場が。
智頭急行51
裏手のホーム側から見た駅舎と中の様子です。
手入れがされて非常に綺麗に使われています。
智頭急行52
駅舎の裏にあるホームへの階段です。
築堤上にホームがある駅で出入口はこの階段のみです。
智頭急行53
ホームの様子です。
単式ホーム1面1線の棒線無人駅となっています。



智頭急行54
西粟倉駅━大原駅間のトンネルの位置図です。
この区間の北半分はトンネルとなっています。


智頭急行55
こちらは国道373号線。
ご覧の通り大原駅の標識があります。
智頭急行56
国道のコンビニの向かいの道を入って80mほどで駅舎があります。
智頭急行57
大原駅の駅舎です。
この駅も1994年(平成6年)の智頭急行開業で開設されました。
智頭急行58
駅舎の中の様子です。
智頭急行59
券売窓口の前から出ると、ご覧の築堤に駅名標が。
智頭急行60
駅舎の方を振り返ると、駅舎を通らなくても
横からホームへは入れる事が分かります。
智頭急行61
築堤のトンネルは各ホームを繋ぐ地下道でした。
智頭急行62
こちらが島式の1、2番線ホーム。
この駅は単式1面と島式1面2線の計3線のホームを持っています。
1線スルー方式の駅であり、2番線が本線となっています。
ホーム南方の上郡方にある連絡地下道の階段ですが、
1番線はご覧の通り階段のところでホームが終わっています。
その為ホームの有効長が短く、特急停車には足りない為
普通列車しか停まることができません。
智頭急行64
対して2番線は見ての通り階段の先までホームがあり、
特急列車に対応が可能です。
智頭急行63
ですので特急列車は基本的には本線である2番線で発着します。
智頭急行65
こちらは単式の3番線ホーム。
智頭急行66
3番ホームの裏手は智頭急行の大原車両基地となっており
全ての普通列車が所属をしています。
智頭急行67
引き上げ線に留置されているラッセル車。



智頭急行68
大原駅━宮本武蔵駅間のトンネルの位置図です。
この区間は比較的平坦でほとんどトンネルはありません。


智頭急行69
こちらは宮本武蔵駅
1994年(平成6年)の智頭急行開業と共にできた駅です。
近くの国道429号線からは吉野川の対岸にあり、
周囲は山中の市道しか無い場所に駅があります。

当初国鉄智頭線の計画にはこの駅の設置は入っていませんでしたが
地元の強い要望によって
第三セクターでの工事再開時に新たに計画に加えられました。
宮本武蔵生誕伝承の地に作られた為、
人名がそのまま駅名となっている全国でも珍しい駅です。
智頭急行70
駅前の広場には幼少の頃の武蔵、お通、又八の銅像が。
智頭急行71
そしてその横には待合所が。
窓がさりげなくハート型になっているのが分かりますでしょうか。
智頭急行72
待合所の中はご覧の通り。
智頭急行73
ホームは築堤上の高架駅となっており、
階段で上がった先の駅舎の待合室を抜けるとホームがあります。
智頭急行74
こちらがホーム。
単式1面1線の棒線駅となっています。
智頭急行75
ホームの駅舎壁にはご覧の宮本武蔵の陶板画があります。
智頭急行76
裏手から見た駅の様子。
智頭急行77
ホームから地上へと戻ると
階段前にはご覧の「宮本武蔵 生誕の地 800m」の看板があります。
智頭急行78
駅から徒歩15分ほどの地へと行くと、
宮本武蔵が幼少を過ごし二天一流の剣術のヒントを得たという
讃甘神社があります。
智頭急行79
神社の向かいには「武蔵の里」という宮本武蔵ゆかりの地を一大整備した
観光スポットが設けられていました。
智頭急行80
このあたりの駅への案内表示は
「宮本武蔵駅」とフルネームではなく「武蔵駅」となっていました。
駅名を標識などではしょる例はあまり見かけないのでおもしろいというか。



智頭急行81
こちらは智頭急行の智頭駅━宮本武蔵駅間の
au 4G LTEでの電波エリアマップです。
基本的にこの区間はほぼ全線で電波エリア圏内であることが分かります。

唯一、山郷駅━あわくら温泉駅間の志度坂峠付近が電波圏外となっていますが
この区間はほぼ全てが志度坂トンネルの区間ですので
仮に地上で電波が届いていても列車内からは取れません。


これまでご紹介した通り、智頭急行では多くの区間がトンネルとなっています。
トンネル内では携帯電波は届きませんし、当然GPSで位置情報の取得もできません
智頭駅を出ると次は大原駅、その次は佐用駅に停車の特急列車に乗った場合、
トンネルを出てからGPSの位置情報を更新している最中に
次のトンネルに入ってしまうケースが多く駅を取り逃がす危険性が高い
でしょう。
アイテムで取り逃した駅をフォローするにしても
トンネルの多い智頭急行では特急列車のスピードでは
ファンブルの可能性も多々あります


しかし普通列車に乗った場合には、
智頭急行の駅は全てが電波圏内となっている上、
特急列車の通過待ちや列車交換で駅停車時間を長く取るケースも多い路線です。
落ち着いて駅停車中を狙ってアクセスすればほぼ取り逃しは無いでしょう。



路線の利用客の多くが特急利用という路線であり、
その売り上げの9割が特急によるという智頭急行ですが、
こと駅メモに関する限りは普通列車の利用が無難と言えます。
特急や他の交通手段で攻略をされる方は
バックアップやフォローの計画を十分に立てて下さい。


では続きはその2にて。
では。

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