でんこの元ネタ
■No.115 調布みずか(Chofu Mizuka)
■タイプ:サポーター
■誕生日:9月29日
■出身駅: 京王電鉄 京王線 調布駅(東京)
こちらは国道20号線の甲州街道の調布市調布ヶ丘付近の様子で、
ご覧の信号は布多天神前交差点です。
名前の通り布多天神の参道が甲州街道と交わる交差点であり、
北に100mほど進むとご覧の布多天神の鳥居があります。
布多天神は927年(延長5年)編纂の延喜式神名帳に名のある式内社であり、
当地には1477年(文明9年)に遷座したとされています。
少彦名神と菅原道真公を祭る神社で、甲州街道の布田の五宿の総鎮守で、
明治時代には合併した調布町の総鎮守でした。
神社を背に切り返して南の甲州街道方面へと戻ります。
布多天神前交差点で甲州街道と南北に交わる道は「天神通り」と名付けられている参道です。
甲州街道の旧道から神社までの300mほどが参道商店街となっています。
天神通りにはご覧の通りいたる所にゲゲゲの鬼太郎のオブジェがあります。
これは漫画家の水木しげる氏が長年調布で活動をしていて
布多天神の鎮守の森が鬼太郎の世界観のモチーフとなっている事に由来しています。
甲州街道へと戻り布多天神前交差点の信号から西へ50mほど進むと
すぐに調布駅入口交差点の信号となります。
この調布駅入口交差点のT字路北側一帯には国立の電気通信大学の敷地が広がっています。
電通大がこの地に移転してきたのは1957年(昭和32年)のことで、
これは1948年(昭和23年)に当地に作られた東京青年師範学校(現・東京学芸大)の
移転跡地に作られたものです。
ちなみに電通大の敷地の北西側向かいには東京現像所があります。
日本のアニメの半分はこちらでフイルムになったと言っても過言では無いスタジオで、
現在でもポストプロダクション工程を担う映画の街の重要な施設です。
反対の西側から見た調布駅入口交差点付近。
甲州街道との三差路となるこの交差点から南へ分かれる道が
電通大通りという道路で駅と甲州街道とのアクセス道路となります。
南へと進んだ電通大通りの様子。
甲州街道から240mほど進むとご覧の調布駅北口交差点となります。
この交差点は都道119号北浦上石原線という甲州街道の旧道と交差しています。
調布駅北口交差点付近の旧甲州街道の様子。
1956年(昭和31年)に現在の甲州街道がバイパスとしてできるまでは
こちらが国道20号線だったという通りであり、
駅北の大型店舗ををはじめとする繁華街となっていて
日中にはかなりの人通りがあります。
ですので交差点の東25mほどには布田天神の参道の入口があり、
かつての甲州街道に向かって神社の標柱も立っています。
調布駅北口交差点に戻り、電通大通りをさらに60mほど南下すると
駅前のロータリーへの入口となります。ロータリー奥には
かつては地上駅舎と線路のあった跡地の駅前広場があります。
こちらがその広場にある調布駅の地上出口の外観です。
京王線の連続立体交差事業によって2002年(平成14年)に駅は地下駅となっており、
地上部分にはトリエ京王調布という駅ビルが2017年(平成29年)に作られました。
こちらが2008年(平成20年)まで地上にあった旧北口駅舎の様子です。
駅ビルが建てられるまでは仮設橋上駅舎が設けられていました。
現在では駅舎と線路跡は駅前広場の一部となっています。
調布駅の駅前広場付近の地図。
ロータリーは南北二ヶ所あり、かつての北口の南口の名残りが残っています。
駅前の北側ロータリーです。中央部にバスプールとタクシープールが設けられており
外周部には屋根つきのバス乗降場が整備されています。
ロータリー西側にガラス貼りの調布サウスゲートビルという
保険会社のロゴの入ったビルがありますが、旧駅舎の写真と照らし合わせると
北側ロータリーが旧北口駅舎のあった場所である事が分かります。
西側から見た北側ロータリー。
内部では時計回りの一方通行となっています。
こちらは駅前広場の中央部の様子です。
かつての線路やホームのあった土地は平時のイベント空間や
非常時には非難場所としての機能を持つ広大な歩行者広場となっています。
その広場に面するトリエ京王調布のA館地上部に
調布駅の地上出入口である中央口が設けられています。
中央口を出た右手が北側の駅前ロータリーであり
ロータリーへと連絡する上屋の屋根が設けられています。
反対の中央口から左手の南側目の前には
調布警察署の調布駅前交番が置かれています。
そして中央の広場の、北側ロータリーに接する様にある
こちらが調布駅の広場口の地上出入口です。
広場の中央部付近はイベントや避難などに供するため
樹木などが植えられておらずスペースが広めに取れる様になっています。
南側のロータリーに接する付近には区画の為か
街路樹が植えられて舗装もインターロッキングとなって
歩行者の動線が区画されています。
駅前広場の南西に接している調布グリーンホール。
市が設置している多目的ホールを有する文化施設です。
このホール前付近に広場は本来は様々なべんちが置かれた
あらゆる年齢の人々がくつろげる憩いの広場なのだそうですが
現在(註:2022年)には仮設プレハブが置かれています。
そして駅前広場の南側となる南側ロータリーです。
かつての駅南口ロータリーにあたるものであり、
バスプールとタクシープール、バス停留場やタクシー乗降場が置かれています。
この様に南行のバスは南側ロータリー、北行は北側ロータリーへと仕分けられていますが
南側のロータリーに関しては2025年度を目処に拡張が予定されている様です。
南側ロータリーの出口には調布駅南口交差点の信号があり
かつての調布駅南口正面の駅前通りが延びています。
南側の駅前通りの光景。店舗や集合住宅の大きな建物が並んでいます。
270mほど南下すると調布駅南入口交差点へとつきあたります。
T字路と呼んで差し支えの無い十字路で東西への市道と交わっており、
その南側は駅南方の住宅地となっています。
この調布駅南口交差点からおよそ500mほどの直線南の位置には
かつての日活多摩川撮影所がありました。
跡地の一部は多摩川5丁目児童遊園という公園になっており
「調布映画発祥の地」の石碑が入口に建てられています。
都道120号下石原小島線沿いにある現在の角川大映スタジオの目の前付近が
かつての日活撮影所跡で石碑の児童公園も目の前にありますが、
最寄り駅は隣の京王多摩川駅から徒歩3分の位置となります。
調布駅南口交差点から切り返して見た北の駅方向。
駅前広場へと戻って中央口の地上出入口から階段を下って駅へと入ります。
階段を下るとご覧の通り目の前が中央口改札となります。
調布駅のメインとなる改札で自動改札機が並び左手北側には有人窓口があります。
改札側から見た中央口の階段。
ガラス張りの有人改札窓口の脇には自動券売機が並んでいます。
そして券売機の先には西へと向かってご覧の地下連絡通路が伸びています。
通路の両側には銀行ATMやコンビニが。
駅ビルへのエレベーターの前を過ぎて西へと進みます。
テナント店舗の前を進むとご覧の通り
つきあたりに地上へと上がるエスカレーターと階段があります。
上へと上がると駅前広場の中央付近に。
こちらが調布駅の広場口の地上出入口です。
改札を入り、こちらは中央口改札の内側からの光景です。
北側の有人窓口の前には自動精算機があります。
B1階の改札内コンコースの光景です。
線路に沿って東西に作られたコンコースは西側がメインの中央口改札、
東側が駅裏手へと通じる東口改札となっています。
東端の改札前付近の光景です。
奥へと進むとご覧の東口改札があります。
窓口はインターホンがあり中央口の駅員とリモートでのやり取りとなります。
切り返して見た構内側の東口改札前付近。
改札のすぐ脇には1、2番線ホーム階と通じるエスカレーターがあります。
そのエスカレーターの並びにある駅トイレの入口。
西の中央口改札方面へと戻ります。
コンコースの中央部付近に設けられたエレベーター。
バリアフリー対応の為駅の各ホームと改札階とを連絡しています。
エレベーターの向かい側には3、4番線ホーム直通のエスカレーターが。
コンコースを西の中央改札口方面へと戻ると
もう一ヶ所ホーム階へと下る階段とエスカレーターがあります。
1、2番線ホームへの階段。3、4番線エスカレーターの裏手にあります。
ところでこの調布駅の改札階コンコースには
「ガメラ」や「大魔神」の壁画パネルが並んでいます。
これらの作品は調布にあった大映東京撮影所(現・角大映スタジオ)で撮られたもので
映画の街調布をアピールするひとつとして調布駅地下化に際に設置されたものです。
こちらは調布駅の地下2階の下り線ホームである
京王八王子・橋本・高尾山口方面行きホームの構内図です。
改修前は地上で上り線と下り線が平面交差する構造だった調布駅は
地下化改修後では上り線と下り線を上下に分離する事で交差を解消しています。
実際の下り線ホームの光景。1番線と2番線が設置されている島式ホームであり、
この階ではホームドアなどの構造物を青色で統一する事で行き先方向をわかり易くしています。
新宿方のホーム東端の光景です。
当駅より東は全ての路線が合流して京王本線のみとなっています。
切り返して西の方向へ。
東端近くにはエスカレーターがあり、
改札階の東口改札脇と連絡しています。
エスカレーターの先へホームを西進。
ホーム中央部に設置されているエレベーターの裏手付近の様子です。
このエレベーターの裏手には、B3Fホームとこのホームを連絡する
エスカレーターがあります。上り線ホームは赤で意匠を統一していますので
上りホーム行きのエスカレーター入口も赤くなっています。
さらにホームを西へと進みエレベーターの表側へ。
エレベーターの正面には上階(改札階)と下階(上り線ホーム)へと通じる階段があります。
下り線ホームエレベーター前の光景。
階段の正面の東側にはエレベーター2基の乗降口があり
こちらも改札階と上りホームへと連絡しています。
さらに西進すると上階へのエスカレーターと下界へのエスカレーターが
向かい合って設けられたエリアがあり、通り抜けるとホームの西端側が見えてきます。
下り1、2番線ホームのホーム西端付近。
こちら側はエスカレーターの裏手のあたるのでベンチなどは置かれていません。
調布駅では京王本線と相模原線が分岐していますので
このホーム西端の先でそれぞれ京王八王子駅、橋本駅へと列車は進みます。
こちら側の線路脇の壁にはご覧のカラフルな表示があります。
これは車両によってホームドアと乗降扉の位置を合わせる停車位置が異なるので
それぞれの列車の停止許容範囲を運転士に示しているものなのだそうです。
下り線は西側が先頭なのでこちらに表示が設けられています。
再び切り返して東方向へと戻ります。
ホーム西寄りから改札階へと連絡するエスカレーター。
こちらの西側エスカレーターは中央改札前へと通じています。
東方向へと見たホームの光景。
3層構造の地下駅のちょうど中間層となるこのホームには
中央部に数多くの階段が行き来をしています。
再びホーム東側に。
こちらは地下3階の上り線新宿方面行きホームの構内図です。
3番線と4番線がある島式ホームとなります。
上り線ホームの様子です。基本的な意匠は赤で統一されています。
新宿方の東側ホーム端の光景です。
切り返して見たホーム。
ホーム東側にある、上階の1、2番線ホームと連絡しているエスカレーター。
そのエスカレーターの裏手へと進むとエレベーターの裏側が見えてきます。
西に進んでエレベーターの表側へ。
エレベーターの正面には階段下を利用して自販機が設置されています。
切り返して見たエレベーターの正面側の光景。
エレベーターは1、2番線ホーム(B2F)や改札階(B1F)へと連絡しています。
そのエレベーターの西側にある階段。
エスカレーターの裏手すぐに作られたこちらの階段も
1、2番線ホームのあるB2Fとの連絡階段となっています。
階段の西側へとさらに進むとエスカレーターが。
構内図を見ると分かる通り、上り線3、4番ホームの西側には
改札階へのエスカレーターと1、2番線ホームへのエスカレーターが
2基並んで設けられています。
エスカレーターを抜けてホーム西端付近へ。
こちらが上り線ホームの京王八王子・橋本・高尾山口方の様子です。
京王相模原線ろ京王本線が合流する駅で、駅西側にクロッシングポイントがあるのが見えます。
再び切り返して東方向へ。
ホームの一番西にあるエスカレーターで上階の1、2番線ホームへと通じています。
上階では降りた正面に改札階行きのエスカレーターがあり
連続して改札階まで上る事ができます。
東のエスカレーター裏側へと進むと2つ目のエスカレーターがあります。
この西側2つ目のエスカレーターは地下3階の上りホームから
地下1階の改札階までノンストップで連絡しているものです。
エスカレーター脇から東方向へ。
地下ホームでは基本的にホーム中央部に角柱を設け
一本で支える構造とすることでホームの見通しを確保しています。
この調布駅では駅名標を見るとフィルムを模したデザインである事が分かります。
2012年(平成24年)の駅の地下化事業時に当駅オリジナルデザインとして採用されたもので
「映画の街調布」をアピールする目的となっています。
改札階へと戻ってこちらは東口改札です。
駅ビルの東側裏手へと通じている改札は
構内側には自動精算機、改札外には自動券売機があり、
中央口改札からリモートで管理されて自動改札が設置されています。
改札の左手北側には地上に通じるエレベーターが。
正面の通路を進むと折り返すように地上への階段が設けられています。
東口地上へと通じる階段とエスカレーター。
地上部は駅ビルのトリエ京王調布A館を南北に通る通路へと通じています。
こちらがその階段上の通路の実際の光景です。
反対側から見た通路。駅ビルの外の両側にある側道へと通じています。
東口通路の駅ビル南側出口。
南側の出入口前の道路の光景です。
南側出入口の目の前に建つ飯野病院。
こちらは反対の東口通路北側の出入口の外観です。
北側出入口前の光景。
この北側の出入口を東方向へと進むと
かつての線路脇の店舗街が残る一角となっています。
■モデル車両: 京王電鉄5000系電車
近郊路線での着席帰宅ニーズが高まる中で2014年(平成26年)頃から
京王電鉄では座席指定列車の導入が検討され始め、
「既存車両の改造より新車両導入の方が鉄道会社としてインパクトがある」として
2017年(平成29年)に導入されたのが京王5000系電車です。
車両はステンレス車両のパイオニアである総合車両製作所(J-TREC)製で、
同社のブランドである「sustina(サスティナ)」のS24(車体長20mの4扉車)シリーズ
という車両となります。
「従来イメージの刷新」をコンセプトとしたデザインでは
これまでの京王電車には無かった先頭部に500mmのノーズ部分を作っています。
車両の前面部にはシャープな印象を与える黒( )を多用。
ベース色はステンレス車体の地色で側面窓上に京王レッド( )、
窓下には京王ブルー( )とそれぞれコーポレートカラーの帯が配されています。
また前面の排障器(スカート)も京王レッドで塗られており
デザイン的にも目立ち映えるものとなっています。
車両は2017年(平成29年)9月29日より普通列車として営業運転を開始。
座席指定車である京王ライナーとしては翌年の2018年(平成30年)2月22日の
ダイヤ改正からの運用となっています。
駅メモのでんこの調布みずかの誕生日が9月29日に設定されていますが
これは京王5000系の営業運転開始日が元であると考えて良いでしょう。
衣装のデザインも銀をベースに黒と京王レッド、京王ブルーが使われており
京王5000系をデザインモチーフとしている事は明らかと言えます。
京王ライナーのロゴマークはKとLを組み合わせたデザインなのですが、
調布みずかの衣装のベルトのバックルを見ると京王ライナーのロゴの形である事が分かります。
こちらも京王ライナー車両がモチーフである事を補強するものであると言えるでしょう。
また背中のシングルアームパンタグラフも実際の車両のものと並べて見ると
同じ形のものである事が分かります。
それでは以下で京王5000系電車の各車両についての詳細を見てみたいと思います。
京王八王子方の先頭車両となる1号車のクハ5750形です。
編成略記号Tc2でT(付随車)c(制御車)となり動力を持たない運転台のある車両となります。
運転台のある京王八王子方の車端部の車内光景。
乗務員室の扉は右端に設置されており、仕切り壁上方には液晶モニターがあります。
東の新宿方へと向かって見た1号車車内の様子です。
片側4扉の車内座席は「デュアルシート」と呼ばれるもので
運用によってクロスシート形状とロングシート形状に転換が可能となっています。
扉間に2人掛けシートが片側3組づつ設置されており電動で転換する仕組みとなっています。
座席のモケットは八王子地区の伝統工芸である「多磨織り」がモチーフとなっていて
上質かつ高級感を演出しているそうです。
新宿方車端部の連結部付近。貫通路の扉はガラス製となっています。
車端の座席は南側に3席のロングシートが優先座席となっており、
1席ごとに肘掛けで仕切られています。
反対の南側は座席が無く、車椅子やベビーカーなどのフリースペースとなっていて
手すりと腰あてのクッションが取り付けられています。
切り返して京王八王子方へと望んだ車内客室。
こちらはクロスシート運用時の車内の光景です。
ご覧の形状は京王ライナーとしての運用時にのみ使用されます。
京王八王子方の二両目の2号車であるデハ5050形5200番台です。
編成略記号がM2"でM(動力車)の中間電動車です。
デハ5000形とユニットを組む車両で電動空気圧縮機(コンプレッサー)や
補助電源などを搭載しています。
編成ではデハ5050形は10両編成の三両目、六両目、九両目に組まれています。
この車両の京王八王子方の車端屋根上には
シングルアームパンタグラフが1基搭載されています。
2号車京王八王子方車端の車内客室の様子です。
こちらの車端は両側が3席ロングシートの優先座席となっています。
車端のロングシートはボックスシート形態時にも転換しません。
その為各座席のコンセントが座席仕切りに設けられています。
1号車との貫通路の「妻引戸」と呼ばれるガラス製貫通扉です。
客室内の光景です。4扉の扉間にデュアルシートが各片側3組づつあるのは
京王5000系の車内では基本的に共通の構造となっています。
新宿方の車端部付近。南側が3席ロングシートの優先席、
北側が「おもいやりゾーン」と名づけられたフリースペースです。
切り返して京王八王子方へと見た車内。
こちらは京王八王子方の三両目の3号車のデハ5000形5200番台です。
編成略記号M1"のM(動力車)となる中間電動車です。
デハ5050形とユニットを組む車両でパンタグラフと主制御機があります。
10両編成の二両目、五両目、八両目にデハ5000形は編成されています。
この3号車も京王八王子方車端にパンタグラフが1基搭載されています。
車内客室の京王八王子方車端付近の光景です。
両側に優先座席のロングシートがあるのは他の車両と変わりません。
新宿方へと向かって見た車内。
3号車新宿方の車端です。
切り返して見た客室内。
京王八王子方四両目、4号車のサハ5550形です。
編成略記号T2でT(付随車)となって動力源を持たない客車車両です。
西側の京王八王子方の車端部。ここも両側が優先座席の3席ロングシートです。
京王電鉄では貫通路付近の車端部座席は全車両で優先座席としているそうで
この5000系も例外ではありません。
4号車車内客室。基本的構造は他の車両と同様です。
乗降扉脇の仕切りは上部がガラス製で見通しが良く開放感があります。
優先座席とフリースペースのある新宿方の車端部付近。
切り返して見た車内客室の光景です。
京王八王子方5両目、新宿方からは六両目となる5号車のデハ5050形5100番台です。
編成略記号M2'でM(動力車)でありデハ5000形とユニットを組む車両です。
他のデハ5050形には屋根上にパンタグラフがあるもののこの5100番台には無く、
代わりに床下に車上蓄電システムを搭載しています。
京王八王子方車端。両側が優先座席の3席ロングシートです。
車内客室内の様子。他の車両と基本構造は変わりません。
新宿方車端の連結部付近の光景。こちらも3席ロングの優先席と
フリースペースが設置されています。
切り返して京王八王子方へと見た車内客室。
6号車の新宿方五両目、デハ5000形5100番台です。
編成略記号M1'でM(動力車)の車両です。
制御装置を搭載しデハ5050形とユニットを組んでいる車両います。
この車両も京王八王子方の車端屋根上にパンタグラフが設置されています。
京王八王子方の車端連結部前付近の光景です。
6号車の車内客室。
新宿方の車端連結部付近です。
切り返して京王八王子方へと客室内を戻ります。
新宿方の四両目に位置する7号車のサハ5050形です。
編成略記号T1の付随車で動力を持たない客車車両となります。
西寄りの京王八王子方の車端付近の光景です。
優先座席のロングシートがあります。
新宿方へと向かって見た車内。
奥の新宿方車端の様子です。
切り返して見た車内。基本的な車内の構造は他の車両と変わりません。
こちらは新宿方の三両目になる8号車のデハ5050形5000番台です。
編成略記号はM2でM(動力車)となりモーター搭載の中間電動車です。
コンプレッサーや補助電源装置があるのは2号車、5号車と同じです。
デハ5000形とユニットを組む車両となります。
京王八王子方車端の屋根上のパンタグラフ。この車両にも1基搭載されています。
こちらは車内京王八王子方の優先座席の様子です。
8号車の車内客室の光景。
フリースペースと優先座席がある新宿方の車端です。
切り返して京王八王子方へと望む車内。
新宿方の二両目、9号車となるデハ5000形5000番台です。
編成略記号ですとM1で動力車となり中間電動車となります。
デハ5050形とユニットを組む車両であり主制御機が搭載されています。
この車両にも京王八王子方の屋根上にパンタグラフがあります。
9号車京王八王子方車端の連結部前付近です。
車内の様子。
8号車との連結部側となる新宿方の車端です。
切り返して車内を東の京王八王子方へ。
そしてこちらが新宿方の先頭車両となる10号車のクハ5700形です。
編成略記号ではTc1でT(付随車)c(制御車)の動力を持たない運転台のある車両となります。
京王5000系の編成の番号はこの10号車の車両番号を元に表記されます。
例えば写真の車両は10号車5783ですので、この編成は5783編成となります。
こちらは10号車の京王八王子方の車端客室内です。
通常は5000系では新宿方にフリースペースが配置されていますが、
この車両は新宿方が運転台である為こちらの京王八王子方に設けられています。
またフリースペースの位置も他の車両では北側にあるのが
10号車のみ南側へと配置されています。
車内客室の光景。
新宿方車端の運転台後方の様子です。
上り電車ではこちら側が先頭となります。
切り返しで見た10号車客室内。
【写真撮影:2022年5月ほか】
■No.115 調布みずか(Chofu Mizuka)
■タイプ:サポーター
■誕生日:9月29日
■出身駅: 京王電鉄 京王線 調布駅(東京)
こちらは国道20号線の甲州街道の調布市調布ヶ丘付近の様子で、
ご覧の信号は布多天神前交差点です。
名前の通り布多天神の参道が甲州街道と交わる交差点であり、
北に100mほど進むとご覧の布多天神の鳥居があります。
布多天神は927年(延長5年)編纂の延喜式神名帳に名のある式内社であり、
当地には1477年(文明9年)に遷座したとされています。
少彦名神と菅原道真公を祭る神社で、甲州街道の布田の五宿の総鎮守で、
明治時代には合併した調布町の総鎮守でした。
神社を背に切り返して南の甲州街道方面へと戻ります。
布多天神前交差点で甲州街道と南北に交わる道は「天神通り」と名付けられている参道です。
甲州街道の旧道から神社までの300mほどが参道商店街となっています。
天神通りにはご覧の通りいたる所にゲゲゲの鬼太郎のオブジェがあります。
これは漫画家の水木しげる氏が長年調布で活動をしていて
布多天神の鎮守の森が鬼太郎の世界観のモチーフとなっている事に由来しています。
甲州街道へと戻り布多天神前交差点の信号から西へ50mほど進むと
すぐに調布駅入口交差点の信号となります。
この調布駅入口交差点のT字路北側一帯には国立の電気通信大学の敷地が広がっています。
電通大がこの地に移転してきたのは1957年(昭和32年)のことで、
これは1948年(昭和23年)に当地に作られた東京青年師範学校(現・東京学芸大)の
移転跡地に作られたものです。
ちなみに電通大の敷地の北西側向かいには東京現像所があります。
日本のアニメの半分はこちらでフイルムになったと言っても過言では無いスタジオで、
現在でもポストプロダクション工程を担う映画の街の重要な施設です。
反対の西側から見た調布駅入口交差点付近。
甲州街道との三差路となるこの交差点から南へ分かれる道が
電通大通りという道路で駅と甲州街道とのアクセス道路となります。
南へと進んだ電通大通りの様子。
甲州街道から240mほど進むとご覧の調布駅北口交差点となります。
この交差点は都道119号北浦上石原線という甲州街道の旧道と交差しています。
調布駅北口交差点付近の旧甲州街道の様子。
1956年(昭和31年)に現在の甲州街道がバイパスとしてできるまでは
こちらが国道20号線だったという通りであり、
駅北の大型店舗ををはじめとする繁華街となっていて
日中にはかなりの人通りがあります。
ですので交差点の東25mほどには布田天神の参道の入口があり、
かつての甲州街道に向かって神社の標柱も立っています。
調布駅北口交差点に戻り、電通大通りをさらに60mほど南下すると
駅前のロータリーへの入口となります。ロータリー奥には
かつては地上駅舎と線路のあった跡地の駅前広場があります。
こちらがその広場にある調布駅の地上出口の外観です。
京王線の連続立体交差事業によって2002年(平成14年)に駅は地下駅となっており、
地上部分にはトリエ京王調布という駅ビルが2017年(平成29年)に作られました。
こちらが2008年(平成20年)まで地上にあった旧北口駅舎の様子です。
駅ビルが建てられるまでは仮設橋上駅舎が設けられていました。
現在では駅舎と線路跡は駅前広場の一部となっています。
調布駅の駅前広場付近の地図。
ロータリーは南北二ヶ所あり、かつての北口の南口の名残りが残っています。
駅前の北側ロータリーです。中央部にバスプールとタクシープールが設けられており
外周部には屋根つきのバス乗降場が整備されています。
ロータリー西側にガラス貼りの調布サウスゲートビルという
保険会社のロゴの入ったビルがありますが、旧駅舎の写真と照らし合わせると
北側ロータリーが旧北口駅舎のあった場所である事が分かります。
西側から見た北側ロータリー。
内部では時計回りの一方通行となっています。
こちらは駅前広場の中央部の様子です。
かつての線路やホームのあった土地は平時のイベント空間や
非常時には非難場所としての機能を持つ広大な歩行者広場となっています。
その広場に面するトリエ京王調布のA館地上部に
調布駅の地上出入口である中央口が設けられています。
中央口を出た右手が北側の駅前ロータリーであり
ロータリーへと連絡する上屋の屋根が設けられています。
反対の中央口から左手の南側目の前には
調布警察署の調布駅前交番が置かれています。
そして中央の広場の、北側ロータリーに接する様にある
こちらが調布駅の広場口の地上出入口です。
広場の中央部付近はイベントや避難などに供するため
樹木などが植えられておらずスペースが広めに取れる様になっています。
南側のロータリーに接する付近には区画の為か
街路樹が植えられて舗装もインターロッキングとなって
歩行者の動線が区画されています。
駅前広場の南西に接している調布グリーンホール。
市が設置している多目的ホールを有する文化施設です。
このホール前付近に広場は本来は様々なべんちが置かれた
あらゆる年齢の人々がくつろげる憩いの広場なのだそうですが
現在(註:2022年)には仮設プレハブが置かれています。
そして駅前広場の南側となる南側ロータリーです。
かつての駅南口ロータリーにあたるものであり、
バスプールとタクシープール、バス停留場やタクシー乗降場が置かれています。
この様に南行のバスは南側ロータリー、北行は北側ロータリーへと仕分けられていますが
南側のロータリーに関しては2025年度を目処に拡張が予定されている様です。
南側ロータリーの出口には調布駅南口交差点の信号があり
かつての調布駅南口正面の駅前通りが延びています。
南側の駅前通りの光景。店舗や集合住宅の大きな建物が並んでいます。
270mほど南下すると調布駅南入口交差点へとつきあたります。
T字路と呼んで差し支えの無い十字路で東西への市道と交わっており、
その南側は駅南方の住宅地となっています。
この調布駅南口交差点からおよそ500mほどの直線南の位置には
かつての日活多摩川撮影所がありました。
跡地の一部は多摩川5丁目児童遊園という公園になっており
「調布映画発祥の地」の石碑が入口に建てられています。
都道120号下石原小島線沿いにある現在の角川大映スタジオの目の前付近が
かつての日活撮影所跡で石碑の児童公園も目の前にありますが、
最寄り駅は隣の京王多摩川駅から徒歩3分の位置となります。
調布駅南口交差点から切り返して見た北の駅方向。
駅前広場へと戻って中央口の地上出入口から階段を下って駅へと入ります。
階段を下るとご覧の通り目の前が中央口改札となります。
調布駅のメインとなる改札で自動改札機が並び左手北側には有人窓口があります。
改札側から見た中央口の階段。
ガラス張りの有人改札窓口の脇には自動券売機が並んでいます。
そして券売機の先には西へと向かってご覧の地下連絡通路が伸びています。
通路の両側には銀行ATMやコンビニが。
駅ビルへのエレベーターの前を過ぎて西へと進みます。
テナント店舗の前を進むとご覧の通り
つきあたりに地上へと上がるエスカレーターと階段があります。
上へと上がると駅前広場の中央付近に。
こちらが調布駅の広場口の地上出入口です。
改札を入り、こちらは中央口改札の内側からの光景です。
北側の有人窓口の前には自動精算機があります。
B1階の改札内コンコースの光景です。
線路に沿って東西に作られたコンコースは西側がメインの中央口改札、
東側が駅裏手へと通じる東口改札となっています。
東端の改札前付近の光景です。
奥へと進むとご覧の東口改札があります。
窓口はインターホンがあり中央口の駅員とリモートでのやり取りとなります。
切り返して見た構内側の東口改札前付近。
改札のすぐ脇には1、2番線ホーム階と通じるエスカレーターがあります。
そのエスカレーターの並びにある駅トイレの入口。
西の中央口改札方面へと戻ります。
コンコースの中央部付近に設けられたエレベーター。
バリアフリー対応の為駅の各ホームと改札階とを連絡しています。
エレベーターの向かい側には3、4番線ホーム直通のエスカレーターが。
コンコースを西の中央改札口方面へと戻ると
もう一ヶ所ホーム階へと下る階段とエスカレーターがあります。
1、2番線ホームへの階段。3、4番線エスカレーターの裏手にあります。
ところでこの調布駅の改札階コンコースには
「ガメラ」や「大魔神」の壁画パネルが並んでいます。
これらの作品は調布にあった大映東京撮影所(現・角大映スタジオ)で撮られたもので
映画の街調布をアピールするひとつとして調布駅地下化に際に設置されたものです。
こちらは調布駅の地下2階の下り線ホームである
京王八王子・橋本・高尾山口方面行きホームの構内図です。
改修前は地上で上り線と下り線が平面交差する構造だった調布駅は
地下化改修後では上り線と下り線を上下に分離する事で交差を解消しています。
実際の下り線ホームの光景。1番線と2番線が設置されている島式ホームであり、
この階ではホームドアなどの構造物を青色で統一する事で行き先方向をわかり易くしています。
新宿方のホーム東端の光景です。
当駅より東は全ての路線が合流して京王本線のみとなっています。
切り返して西の方向へ。
東端近くにはエスカレーターがあり、
改札階の東口改札脇と連絡しています。
エスカレーターの先へホームを西進。
ホーム中央部に設置されているエレベーターの裏手付近の様子です。
このエレベーターの裏手には、B3Fホームとこのホームを連絡する
エスカレーターがあります。上り線ホームは赤で意匠を統一していますので
上りホーム行きのエスカレーター入口も赤くなっています。
さらにホームを西へと進みエレベーターの表側へ。
エレベーターの正面には上階(改札階)と下階(上り線ホーム)へと通じる階段があります。
下り線ホームエレベーター前の光景。
階段の正面の東側にはエレベーター2基の乗降口があり
こちらも改札階と上りホームへと連絡しています。
さらに西進すると上階へのエスカレーターと下界へのエスカレーターが
向かい合って設けられたエリアがあり、通り抜けるとホームの西端側が見えてきます。
下り1、2番線ホームのホーム西端付近。
こちら側はエスカレーターの裏手のあたるのでベンチなどは置かれていません。
調布駅では京王本線と相模原線が分岐していますので
このホーム西端の先でそれぞれ京王八王子駅、橋本駅へと列車は進みます。
こちら側の線路脇の壁にはご覧のカラフルな表示があります。
これは車両によってホームドアと乗降扉の位置を合わせる停車位置が異なるので
それぞれの列車の停止許容範囲を運転士に示しているものなのだそうです。
下り線は西側が先頭なのでこちらに表示が設けられています。
再び切り返して東方向へと戻ります。
ホーム西寄りから改札階へと連絡するエスカレーター。
こちらの西側エスカレーターは中央改札前へと通じています。
東方向へと見たホームの光景。
3層構造の地下駅のちょうど中間層となるこのホームには
中央部に数多くの階段が行き来をしています。
再びホーム東側に。
こちらは地下3階の上り線新宿方面行きホームの構内図です。
3番線と4番線がある島式ホームとなります。
上り線ホームの様子です。基本的な意匠は赤で統一されています。
新宿方の東側ホーム端の光景です。
切り返して見たホーム。
ホーム東側にある、上階の1、2番線ホームと連絡しているエスカレーター。
そのエスカレーターの裏手へと進むとエレベーターの裏側が見えてきます。
西に進んでエレベーターの表側へ。
エレベーターの正面には階段下を利用して自販機が設置されています。
切り返して見たエレベーターの正面側の光景。
エレベーターは1、2番線ホーム(B2F)や改札階(B1F)へと連絡しています。
そのエレベーターの西側にある階段。
エスカレーターの裏手すぐに作られたこちらの階段も
1、2番線ホームのあるB2Fとの連絡階段となっています。
階段の西側へとさらに進むとエスカレーターが。
構内図を見ると分かる通り、上り線3、4番ホームの西側には
改札階へのエスカレーターと1、2番線ホームへのエスカレーターが
2基並んで設けられています。
エスカレーターを抜けてホーム西端付近へ。
こちらが上り線ホームの京王八王子・橋本・高尾山口方の様子です。
京王相模原線ろ京王本線が合流する駅で、駅西側にクロッシングポイントがあるのが見えます。
再び切り返して東方向へ。
ホームの一番西にあるエスカレーターで上階の1、2番線ホームへと通じています。
上階では降りた正面に改札階行きのエスカレーターがあり
連続して改札階まで上る事ができます。
東のエスカレーター裏側へと進むと2つ目のエスカレーターがあります。
この西側2つ目のエスカレーターは地下3階の上りホームから
地下1階の改札階までノンストップで連絡しているものです。
エスカレーター脇から東方向へ。
地下ホームでは基本的にホーム中央部に角柱を設け
一本で支える構造とすることでホームの見通しを確保しています。
この調布駅では駅名標を見るとフィルムを模したデザインである事が分かります。
2012年(平成24年)の駅の地下化事業時に当駅オリジナルデザインとして採用されたもので
「映画の街調布」をアピールする目的となっています。
改札階へと戻ってこちらは東口改札です。
駅ビルの東側裏手へと通じている改札は
構内側には自動精算機、改札外には自動券売機があり、
中央口改札からリモートで管理されて自動改札が設置されています。
改札の左手北側には地上に通じるエレベーターが。
正面の通路を進むと折り返すように地上への階段が設けられています。
東口地上へと通じる階段とエスカレーター。
地上部は駅ビルのトリエ京王調布A館を南北に通る通路へと通じています。
こちらがその階段上の通路の実際の光景です。
反対側から見た通路。駅ビルの外の両側にある側道へと通じています。
東口通路の駅ビル南側出口。
南側の出入口前の道路の光景です。
南側出入口の目の前に建つ飯野病院。
こちらは反対の東口通路北側の出入口の外観です。
北側出入口前の光景。
この北側の出入口を東方向へと進むと
かつての線路脇の店舗街が残る一角となっています。
■モデル車両: 京王電鉄5000系電車
近郊路線での着席帰宅ニーズが高まる中で2014年(平成26年)頃から
京王電鉄では座席指定列車の導入が検討され始め、
「既存車両の改造より新車両導入の方が鉄道会社としてインパクトがある」として
2017年(平成29年)に導入されたのが京王5000系電車です。
車両はステンレス車両のパイオニアである総合車両製作所(J-TREC)製で、
同社のブランドである「sustina(サスティナ)」のS24(車体長20mの4扉車)シリーズ
という車両となります。
「従来イメージの刷新」をコンセプトとしたデザインでは
これまでの京王電車には無かった先頭部に500mmのノーズ部分を作っています。
車両の前面部にはシャープな印象を与える黒( )を多用。
ベース色はステンレス車体の地色で側面窓上に京王レッド( )、
窓下には京王ブルー( )とそれぞれコーポレートカラーの帯が配されています。
また前面の排障器(スカート)も京王レッドで塗られており
デザイン的にも目立ち映えるものとなっています。
車両は2017年(平成29年)9月29日より普通列車として営業運転を開始。
座席指定車である京王ライナーとしては翌年の2018年(平成30年)2月22日の
ダイヤ改正からの運用となっています。
駅メモのでんこの調布みずかの誕生日が9月29日に設定されていますが
これは京王5000系の営業運転開始日が元であると考えて良いでしょう。
衣装のデザインも銀をベースに黒と京王レッド、京王ブルーが使われており
京王5000系をデザインモチーフとしている事は明らかと言えます。
京王ライナーのロゴマークはKとLを組み合わせたデザインなのですが、
調布みずかの衣装のベルトのバックルを見ると京王ライナーのロゴの形である事が分かります。
こちらも京王ライナー車両がモチーフである事を補強するものであると言えるでしょう。
また背中のシングルアームパンタグラフも実際の車両のものと並べて見ると
同じ形のものである事が分かります。
それでは以下で京王5000系電車の各車両についての詳細を見てみたいと思います。
京王八王子方の先頭車両となる1号車のクハ5750形です。
編成略記号Tc2でT(付随車)c(制御車)となり動力を持たない運転台のある車両となります。
運転台のある京王八王子方の車端部の車内光景。
乗務員室の扉は右端に設置されており、仕切り壁上方には液晶モニターがあります。
東の新宿方へと向かって見た1号車車内の様子です。
片側4扉の車内座席は「デュアルシート」と呼ばれるもので
運用によってクロスシート形状とロングシート形状に転換が可能となっています。
扉間に2人掛けシートが片側3組づつ設置されており電動で転換する仕組みとなっています。
座席のモケットは八王子地区の伝統工芸である「多磨織り」がモチーフとなっていて
上質かつ高級感を演出しているそうです。
新宿方車端部の連結部付近。貫通路の扉はガラス製となっています。
車端の座席は南側に3席のロングシートが優先座席となっており、
1席ごとに肘掛けで仕切られています。
反対の南側は座席が無く、車椅子やベビーカーなどのフリースペースとなっていて
手すりと腰あてのクッションが取り付けられています。
切り返して京王八王子方へと望んだ車内客室。
こちらはクロスシート運用時の車内の光景です。
ご覧の形状は京王ライナーとしての運用時にのみ使用されます。
京王八王子方の二両目の2号車であるデハ5050形5200番台です。
編成略記号がM2"でM(動力車)の中間電動車です。
デハ5000形とユニットを組む車両で電動空気圧縮機(コンプレッサー)や
補助電源などを搭載しています。
編成ではデハ5050形は10両編成の三両目、六両目、九両目に組まれています。
この車両の京王八王子方の車端屋根上には
シングルアームパンタグラフが1基搭載されています。
2号車京王八王子方車端の車内客室の様子です。
こちらの車端は両側が3席ロングシートの優先座席となっています。
車端のロングシートはボックスシート形態時にも転換しません。
その為各座席のコンセントが座席仕切りに設けられています。
1号車との貫通路の「妻引戸」と呼ばれるガラス製貫通扉です。
客室内の光景です。4扉の扉間にデュアルシートが各片側3組づつあるのは
京王5000系の車内では基本的に共通の構造となっています。
新宿方の車端部付近。南側が3席ロングシートの優先席、
北側が「おもいやりゾーン」と名づけられたフリースペースです。
切り返して京王八王子方へと見た車内。
こちらは京王八王子方の三両目の3号車のデハ5000形5200番台です。
編成略記号M1"のM(動力車)となる中間電動車です。
デハ5050形とユニットを組む車両でパンタグラフと主制御機があります。
10両編成の二両目、五両目、八両目にデハ5000形は編成されています。
この3号車も京王八王子方車端にパンタグラフが1基搭載されています。
車内客室の京王八王子方車端付近の光景です。
両側に優先座席のロングシートがあるのは他の車両と変わりません。
新宿方へと向かって見た車内。
3号車新宿方の車端です。
切り返して見た客室内。
京王八王子方四両目、4号車のサハ5550形です。
編成略記号T2でT(付随車)となって動力源を持たない客車車両です。
西側の京王八王子方の車端部。ここも両側が優先座席の3席ロングシートです。
京王電鉄では貫通路付近の車端部座席は全車両で優先座席としているそうで
この5000系も例外ではありません。
4号車車内客室。基本的構造は他の車両と同様です。
乗降扉脇の仕切りは上部がガラス製で見通しが良く開放感があります。
優先座席とフリースペースのある新宿方の車端部付近。
切り返して見た車内客室の光景です。
京王八王子方5両目、新宿方からは六両目となる5号車のデハ5050形5100番台です。
編成略記号M2'でM(動力車)でありデハ5000形とユニットを組む車両です。
他のデハ5050形には屋根上にパンタグラフがあるもののこの5100番台には無く、
代わりに床下に車上蓄電システムを搭載しています。
京王八王子方車端。両側が優先座席の3席ロングシートです。
車内客室内の様子。他の車両と基本構造は変わりません。
新宿方車端の連結部付近の光景。こちらも3席ロングの優先席と
フリースペースが設置されています。
切り返して京王八王子方へと見た車内客室。
6号車の新宿方五両目、デハ5000形5100番台です。
編成略記号M1'でM(動力車)の車両です。
制御装置を搭載しデハ5050形とユニットを組んでいる車両います。
この車両も京王八王子方の車端屋根上にパンタグラフが設置されています。
京王八王子方の車端連結部前付近の光景です。
6号車の車内客室。
新宿方の車端連結部付近です。
切り返して京王八王子方へと客室内を戻ります。
新宿方の四両目に位置する7号車のサハ5050形です。
編成略記号T1の付随車で動力を持たない客車車両となります。
西寄りの京王八王子方の車端付近の光景です。
優先座席のロングシートがあります。
新宿方へと向かって見た車内。
奥の新宿方車端の様子です。
切り返して見た車内。基本的な車内の構造は他の車両と変わりません。
こちらは新宿方の三両目になる8号車のデハ5050形5000番台です。
編成略記号はM2でM(動力車)となりモーター搭載の中間電動車です。
コンプレッサーや補助電源装置があるのは2号車、5号車と同じです。
デハ5000形とユニットを組む車両となります。
京王八王子方車端の屋根上のパンタグラフ。この車両にも1基搭載されています。
こちらは車内京王八王子方の優先座席の様子です。
8号車の車内客室の光景。
フリースペースと優先座席がある新宿方の車端です。
切り返して京王八王子方へと望む車内。
新宿方の二両目、9号車となるデハ5000形5000番台です。
編成略記号ですとM1で動力車となり中間電動車となります。
デハ5050形とユニットを組む車両であり主制御機が搭載されています。
この車両にも京王八王子方の屋根上にパンタグラフがあります。
9号車京王八王子方車端の連結部前付近です。
車内の様子。
8号車との連結部側となる新宿方の車端です。
切り返して車内を東の京王八王子方へ。
そしてこちらが新宿方の先頭車両となる10号車のクハ5700形です。
編成略記号ではTc1でT(付随車)c(制御車)の動力を持たない運転台のある車両となります。
京王5000系の編成の番号はこの10号車の車両番号を元に表記されます。
例えば写真の車両は10号車5783ですので、この編成は5783編成となります。
こちらは10号車の京王八王子方の車端客室内です。
通常は5000系では新宿方にフリースペースが配置されていますが、
この車両は新宿方が運転台である為こちらの京王八王子方に設けられています。
またフリースペースの位置も他の車両では北側にあるのが
10号車のみ南側へと配置されています。
車内客室の光景。
新宿方車端の運転台後方の様子です。
上り電車ではこちら側が先頭となります。
切り返しで見た10号車客室内。
【写真撮影:2022年5月ほか】