富山ライトレール00
つぎは富山ライトレールです。


元々は国鉄富山港線という路線で、JR移管後はJR富山港線でした。
JR当時までは現在のJR富山駅に直接乗り入れてホームもありましたが、
2006年に第三セクター転換され、その際に富山駅寄りの区間が路面電車化され、
富山駅の前に新たに富山駅北停留場が新設されました。


路線の全長は7.6km。
富山駅北停留所━岩瀬浜駅間の所要時間は片道で25分といったところです。



富山ライトレール01
こちらは富山駅の北口。
盛大に開発されて豪華な南口方面に比べて
こちらの北口はなんともこじんまりとしています。

富山ライトレール34
富山駅には南口と北口があり、
南口はご覧の通り結構派手に開けています。
普通に富山駅で降りる方のほとんどがこちらの南口に出てくると思います。

しかし富山ライトレールの乗り場は北口駅前にありますので、
南口に出てしまった場合は移動が必要です。
ですが富山駅の南口と北口の移動は初めて来た旅行者などには
なんとも分かりにくい構造になっていて迷いやすい
のです。
何を隠そう私も15分ほどウロウロ迷いました。

こちらのサイトに北口と南口の移動について書かれていますので
迷った場合はご参照下さい。
参考
北楽ほくらく「【行き方がわからない方が続出して話題になっています】
富山駅の南口から地下道を通って北口へ移動する方法」
http://www.hokuriku-shinkansen.net/1530


富山ライトレール02
北口の入口すぐ右には待合スペースがあって、
中にはご覧のポートラムショップが設置されていて
富山ライトレールのグッズや乗車券などが購入できます。
富山ライトレール03
その待合室や北口の入口から駅の外側を眺めると
何やら停留所があるのが見えます。
こちらが富山ライトレールの起点である
富山駅北停留所となります。
富山ライトレール04
停留所のホームはこんな感じ。
島式ホーム1面2線と、降車専用の単式ホーム1面1線があります。
富山ライトレール05
こちらがライトレールの終端です。


富山ライトレール06
停留所を出発して富山駅北口の駅前を走るポートラム。
富山ライトレール07
駅前から伸びる市道富山駅北線を北上したポートラムは
牛島町交差点を右に曲がります。



富山ライトレール08
牛島町交差点を曲がると見えてくるのがインテックの本社前ビル。
インテックとは日本を代表するシステムインテグレーターで、
要するにシステム開発をしているでっかいIT企業です。
全国に展開している企業で富山県有数の大企業であり、
東京には拠点として東陽町駅に同じくらいのビルがあります。
富山ライトレール10
その本社前ビルの向かいに建つのがタワー111(インテックビル)で
インテックの本社が入っているビルです。
富山ライトレール09
そのインテックのビルに挟まれてあるのが
インテック本社前停留場です。

インテックは富山ライトレールの発起人企業で株式の10%を有しており、
この停留場が第三セクター転換で新設されるにあたって
停留所の命名権を永年契約で買い取りこの名前となりました。



富山ライトレール11
停留場を出てしばらくすると、
旧神通川であるいたち川に架かる八田橋に差し掛かります。
富山ライトレール12
橋を渡るとすぐに、ご覧の片方が途切れているポイント分岐があります。
この分岐はこの先の区間を複線化をにらんで作られているもので、
永楽町停留場(仮称)の設置計画ががここに2018年開業を目指してあります。
富山ライトレール13
そしてポートラムは左へとカーブを曲がり市道から外れていきます。



富山ライトレール14
奥田中学校前駅です。
相対式2面2線の駅で列車交換が可能です。

この駅から岩瀬浜駅までの区間は
かつてのJR富山港線の路線を転用した区間であり、
富山駅北停留場からこの駅までの区間は
第三セクター転換に際して
新たに路面電車として付け替えられた新設区間です。
この駅自体はJR時代には存在しておらず、
第三セクター転換後に新たに設置された駅の一つです。
富山ライトレール15
下り線ホームの北の通路あたりには
ご覧の通りゼロキロポストが設置されています。
このポストを境に富山駅側が併用軌道区間(路面電車)となり、
岩瀬浜駅側が第一種鉄道事業線(鉄道専用線)となります。
富山ライトレール16
駅を出るとご覧の通り単線となります。



富山ライトレール17
下奥井駅
踏切を支点として千鳥式に相対ホームが設置されている駅です。
JR富山港線時代からあった駅で、当時は踏切の南側にだけホームがあったそうです。



富山ライトレール18
粟島(大阪屋ショップ前)駅
相対式ホーム2面2線の駅で列車交換の可能な駅です。
JR富山港線時代には無かった駅で、第三セクター転換後に新設された駅です。

駅の設置時に命名権が売りに出され、駅の目の前にあるスーパーマーケットの
大阪屋ショップが購入したため粟島(大阪屋ショップ前)という駅名となりました。
岩瀬浜方面ホームは大阪屋ショップの真裏にあり、
富山北方面ホームの裏は大阪屋ショップの第二駐車場となっています。
駅新設時は駅北側の踏切を大きく迂回しないと
大阪屋の客は第二駐車場へと行けませんでしたが、
駅に構内踏切が作られて駐車場までショートカットができる様になり
大阪屋の買い物客が頻繁に利用しています。



富山ライトレール19
越中中島駅
構内踏切を中心に千鳥式に相対ホームの配置されている駅です。
JR富山港線時代からあった駅で、JR時代のホームと駅舎は
現在の下り線ホームのあたりにあったそうです。



富山ライトレール20
城川原駅
相対式ホーム2面2線の駅です。
この駅にはライトレールの車両基地や検収庫などがあります。
富山ライトレール21
ホーム横にはご覧の富山ライトレール本社の建物も置かれています。
JR富山港線時代にもこの駅には車両基地が置かれていたそうです。



富山ライトレール22
犬島新町駅
ご覧の通り千鳥式相対ホーム2面1線の駅です。
JR富山港線時代にはこの駅は無く、第三セクター転換後に新設されました。



富山ライトレール23
蓮町駅
JR富山港線時代からある駅で、現在は踏み切りを挟んだ
千鳥式ホーム2面1線の駅となっています。

左の下り線ホームのあたりがかつてのJR時代のホームや駅舎のあった場所で、
ホームの東側には貨車操車場があったそうです。




富山ライトレール24
大広田駅
相対式2面2線の駅で列車交換が可能な駅となっています。
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かつてJR富山港線時代の駅はライトレールの駅より北側の、
上写真の列車が写っているあたりにありました。
この駅に交換設備を作るには旧JR駅のあたりでは土地に余裕が無く
現在の駅のある南側へと駅が移設されました。
ですのでホームから外に出る為に線路脇に歩道が設けられ
JR時代の駅前へとつながっています。



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東岩瀬駅
踏切を中心に千鳥式2面1線のホームを持つ駅です。
富山ライトレール27
上りホームの線路向かいには旧JR富山港線時代の
旧駅舎とホームの一部がそのまま残されており、
休憩所と通路として使われています。



富山ライトレール28
競輪場前駅
相対式2面1線のホームの駅です。

JR時代は隣接する富山競輪場の開催日の昼のみ列車が停車をする臨時駅でしたが
第三セクター転換後に正式な駅となりました。
上りホーム横にはJR時代の駅舎がそのまま残っています。



富山ライトレール29
そして終点の岩瀬浜駅です。
ご覧の通りの単式1面1線ホームの駅となっています。
富山ライトレール30
富山ライトレールの終端。
車止めの先を横切る道は県道1号線です。
日本海が北に300mほどにあるという場所となります。
富山ライトレール31
駅ホームの反対側はすぐにバスのロータリーとなっており、
富山地方鉄道の運行するフィーダーバスの停留場となっています。
鉄道の駅としては単式1面のホームですが、
バスの乗降口を併せて考えると
実質的には島式1面2線のホームとして機能しています。

またこの岩瀬浜駅のバス停には
射水市コミュニティバスも乗り入れており、
土日休日限定ではありますが「海王丸パーク・ライトレール接続線」が運行されています。
このバスは一日6本ではありますが万葉線の終点の越ノ潟停留場と接続をしており、
富山ライトレールとの盲腸線の終点同士を連絡しています。




富山ライトレール32
こちらは富山ライトレール周辺の
au 4G LTEによる電波サービスエリアマップです。
見ての通り全線全域が電波圏内となっています。
トンネルも無い路線ですのでどこからでも位置情報の取得が可能となっています。


富山ライトレール33
またこちらはあいの風とやま鉄道の東富山駅からレーダーを飛ばした際のマップです。
富山ライトレールのほとんどの駅がレーダー範囲なのが分かると思います。
レーダーの届いていない駅は富山駅寄りの数駅ですので
当然の事ながら富山駅に近づけばレーダー範囲に入ります。
つまり富山ライトレールはあいの風とやま鉄道の富山駅━東富山駅間で
全ての駅がレーダー使用で取得可能
だという事です。



以上で富山ライトレール富山港線についての記事を終えます。
ご覧の通りレーダーで取れてしまう路線ですので
ゲームとして効率を求めるプレイヤーは恐らく乗車しないでしょう。
ですがの閑散ローカル線を一部路面電車化するという
大胆な手法で生まれ変わらせて営業を行っているライトレール
を是非一度は乗ってみていただきたいものです。


では。