留萌本線00
さて、お次は北海道の留萌本線です。
北海道深川市の深川駅から留萌市の留萌駅までを走る路線です。
全長は50.1kmで「本線」と名前の付くJR線では日本一短い路線となります。

深川駅━留萌駅間の列車所要時間はほぼ1時間となり、
一日の列車本数は下り(留萌方面)が8本、
上り(深川方面)が9本となっています。
(本数は2018年3月改正ダイヤのものです)
留萌本線a60
駅メモでは留萌本線は深川駅━増毛駅間の20駅で登録がされていますが、
これは駅メモリリース時には増毛駅まで現役で列車が運行していた為です。

留萌駅━増毛駅間の8駅16.7kmに関しては
2016年(平成28年)12月を以て廃止
となっていますので
現在は廃線で列車は走っていません。
しかしこの留萌本線の廃線区間も取らないと路線コンプ、
そして北海道コンプにはなりませんのでご留意下さい。



留萌本線01
こちらはJR深川駅
函館本線に所属する駅ですが、
留萌本線の起点となる駅でもあります。
留萌本線02
留萌本線のみが使用する6番線ホーム。
留萌本線03
この6番線には留萌本線のゼロキロポストが設置されています。
留萌本線04
真ん中の島式ホームの3番線と4番線。
4番線は留萌本線の列車も使用している番線です。
留萌本線05
ですのでこのホームの駅名標は見ての通り
函館本線と留萌本線の駅が併せられたものです。
留萌本線06
こちらは駅舎に一番近い1番線ホーム。
函館本線が通常に使用しているホームとなります。




留萌本線77
こちらは深川駅から北西に4kmほどにある北一已駅です。
1955年(昭和30年)に当時の国鉄留萌本線の駅として新設されました。

駅舎は以前はガラリ状の木壁でしたが、
現在はご覧の様にグレーの板が壁にはられています。
留萌本線82
駅前はご覧の通り一面の田んぼが広がっており
視界を遮るものがありません。
留萌本線78
駅舎の中の様子。
留萌本線79
改札を出るとホームが高くなっていて階段が作られています。
留萌本線80
ホームの様子です。
単式1面1線の棒線無人駅となっています。
駅名の元の地名の由来はアイヌ語の「イ・チャン」(ホリ)だそうで、
鮭や鱒が瀬につき川底に産卵する場所の意味だそうです。
留萌本線81
ホームから周辺を見渡してもご覧の通り一面の田畑。



留萌本線83
北一已駅から留萌方面に5kmほど進むと次の駅となりますが、
こちらがその秩父別駅の駅舎の外観です。
1910年(明治43年)に開業した駅であり、
現在の駅舎は1971年(昭和46年)に改築されたものとなります。
留萌本線84
駅前を南北に走る道路には「JR西通り」の名前が。
南北に走る留萌本線に沿うように道路が走っています。
留萌本線89
駅の北西すぐの一帯には米どころである秩父別の
農業用の倉庫が立ち並んでいました。
留萌本線85
そして駅舎の正面から伸びる道には
左右に民家が並んでいます。
この道は道道372号秩父別停車場線となっており
南に進むと秩父別町役場や学校などが並んでいます。
留萌本線86
駅舎の中の様子です。
有人駅だったときの窓口の跡が残っています。
留萌本線88
ホーム側から見た改札付近の光景です。
留萌本線87
こちらがホームの様子で、単式1面1線の棒線無人駅となっています。
駅名は関東の人間だと「ちちぶべつ」と読んでしまいそうですが
ご覧の通り「ちっぷべつ」と読みます
駅名はアイヌ語の「チ・クシ・ペッ」に由来する地名が元で、
「われらの越える川」「泥炭地」など意味には諸説ある様です。



留萌本線90
秩父別駅から2.4km進むと次の駅が設けられています。
周辺は一面の田んぼが広がる光景で民家もまばらにしか見当たりません。
留萌本線91
こちらが北秩父別駅の駅の全景となります。
見ての通りホームの有効長が1両分しかありません。
留萌本線92
ホームの様子です。
1面1線の棒線無人駅で、駅舎は無くホーム上の待合室のみの駅となっています。
留萌本線93
待合室の建物の様子です。
1956年(昭和31年)にこの駅が新設されたそうですから
この建物もおそらく開業当時のものがそのまま使われているのでしょう。
留萌本線94
待合室の中の様子です。
留萌本線95
中に張られた路線図を兼ねた運賃表。
留萌本線96
駅の時刻表です。
最寄の通勤客が深川方面へ朝出かけて夕方に帰ってくることのみを
想定している最低限の列車本数となっています。
留萌本線97
駅の東側の踏切付近を見渡すと、
秩父別川の橋がある以外は田んぼが広がっているのみです。
留萌本線98
そして踏切の北側を見ると築堤と跨道橋が見えます。
こちらは高規格自動車専用国道の深川留萌自動車道で、
この付近は2003年(平成15年)に開通した区間となります。
留萌本線99
駅と道路の間にあったため池。



留萌本線a01
北秩父別駅から3.2km、秩父別駅からは6kmほどの場所にある
こちらが次の石狩沼田駅の駅舎となります。

1910年(明治43年)に鉄道院留萠線の駅として開業。
その後1931年(昭和6年)には札沼線が延伸開業して乗り換え駅となりました。
札沼線の「沼」はこの石狩沼田駅の「沼」が由来となっています。

しかし1972年(昭和47年)に札沼線は新十津川駅からこちらの駅までの区間を廃止。
併せて駅舎が改築されて現在のものとなっています。
留萌本線a02
駅前の舗装された広場と、その前を湾曲して走る町道。
町道は道道に、そして道道は国道へとアクセスをしています。
留萌本線a07
駅舎の入口にはご覧の風除室が。
留萌本線a03
そしてこちらが駅舎の中の様子です。
かつての乗り換え駅はその面影を残すべく待合室が広々としています。
現在でも時間指定の簡易委託ながら駅務が行われています。
留萌本線a04
ホーム側の駅舎出口の改札付近。
留萌本線a05
こちらがホームの様子です。
単式ホーム1面1線の棒線駅となっています。
留萌本線a06
そしてホームから線路の反対側を見ると
ご覧の通り島式のホームがあるのが見えます。
このホームはかつての2、3番線ホームであり、
1994年(平成6年)に交換設備が撤去されるまでは現役だったホームです。



留萌本線a08
石狩沼田駅付近から分岐した道道1007号恵比島旭町線に沿って
東へ3.4kmほど進むと次の駅があります。
留萌本線a09
こちらが真布駅の駅の全景です。
ご覧の通り畑の真ん中にある単式1面1線の無人駅です。
駅舎は無く、ホームと待合室が共に木製という駅となっています。
留萌本線a10
ホームの様子です。
1956年(昭和31年)に仮乗降場として新設された駅であり、
ご覧の通り列車1両分の有効長しかありません。
留萌本線a11
待合室はご覧の通りガラリ状の木壁で入口の引き戸も木製であり、
枠がゆがんでいるのがたてつけが悪く開けづらくなっていました。
留萌本線a12
待合室の中の様子です。
留萌本線a13
中に貼られた路線運賃表。
留萌本線a14
こちらは駅の時刻表です。
北秩父別駅よりは若干列車本数は多いものの
それでも一日に上り6本、下り5本という本数です。
留萌本線a15
駅の脇の踏切から周辺を見てもご覧の通り
一面に田んぼが広がるのみの光景となっています。



留萌本線a16
真布駅からおよそ3kmほど西へと進むと次の駅があります。
こちらは道道549号線から一本北へと入った町道の駅前交差点の様子です。
留萌本線a17
砂利の広い駅前広場の一角にあるこちらが恵比島駅の駅舎です。
北海道の無人駅でよく見かけるヨ3500形車掌車を転用した駅舎となっています。
留萌本線a23
側面と、ホーム側から見た駅舎の様子。
留萌本線a18
こちらは駅舎の中の様子です。
車掌車をベースとしているのでご覧の通りです。
留萌本線a20
そしてこの駅の駅舎の隣にはなぜか駅舎よりも立派な建物が建っています
留萌本線a21
いかにも昭和のレトロかつ立派な駅舎の雰囲気のこの建物は、
1999年(平成11年)4月から10月までNHK朝の連続テレビ小説で放送された
ドラマ「すずらん」の舞台である「明日萌駅」として組まれたセットです。
ドラマ終了後も観光資源としてそのまま残されており現在に至っています。
留萌本線a22
この駅は1980年代後半に駅舎が取り壊されて貨車駅舎となりました。
そして連続ドラマの撮影に際して、かつての駅舎の基礎跡の上にセットが建てられ、
貨車駅舎の外装にもセットと雰囲気を合わせる為に木版が貼られたのです。
ですから現在の駅舎はドラマのセットの化粧をそのまま使っているという状態なのです。
留萌本線a24
こうして駅の敷地全体を見渡すと、撮影のセットらしく非常に雰囲気があります。
留萌本線a32
駅前の一角に作られた「すずらんの鐘」。
ドラマ公開後しばらくは観光客が訪れていたそうですから当時の名残りでしょうか。
留萌本線12
セットの「明日萌駅」は営業中のホームにも駅舎さながらに建っています。
駅名標も残されており、初めてきた知らない人はこちらが本当の駅舎だと思うことでしょう。
留萌本線a25
恵比島駅としてのホームの様子です。
単式ホーム1面1線の棒線無人駅となっています。
駅は1910年(明治43年)に鉄道院留萠線の駅として開業したもので
1984年(昭和59年)に無人化されるまでは駅員が配置されていました。
留萌本線a26
駅舎から見た駅前の様子です。
留萌本線a27
駅前にあるこちらの「中村旅館」ですが、
この建物もドラマのセットとして建てられたものです。
留萌本線a28
元々は黒瀬旅館という本物の旅館だったそうで
撮影に際してセットとして作りかえられたようです。
留萌本線a29
旅館の南側の並びには撮影時には数件のセットが建てられていましたが
現在は撤去されて元の空き地に戻っています。
留萌本線a30
こちらは駅前広場に戻ってセットの駅舎の隣にある家。
「駅長の家」というセットの建物で、
駅舎以外で残っているセットは旅館とこの家のみとなっています。
そもそもここが撮影地に選ばれた理由が「周囲に邪魔なものが無い」からでしたので、
ブームの去った今では元の何も無い駅に戻っていました。



留萌本線a31
恵比島駅からトンネルを2本抜けた7.6km先の
道道549号線沿いに次の駅が設けられています。
留萌本線a33
こちらが峠下駅の駅舎の外観です。
1910年(明治43年)に鉄道院留萠線の駅として開業しました。
駅名はアイヌ語の「ルシチ・ポク」(峠の下)の意訳に由来した地名からとなっています。
留萌本線a34
駅舎の中の様子です。
かつては有人駅だった面影が残っています。
留萌本線a35
ホームはご覧の様に千鳥式2面2線ホームとなっています。
深川駅~留萌駅間では唯一の列車交換可能駅となっています。
留萌本線a36
こちらが駅舎のある留萌方面行き下り線ホーム。
番線はこの駅では設定されていない様子です。
留萌本線a37
駅構内でホームを連絡している構内踏切。
留萌本線a38
反対側の深川方面行き上り線ホームです。
こちらのホーム上には何もありません。



留萌本線a39
峠下駅から6km少々進むと次の駅となります。
留萌本線a40
幌糠駅の駅舎です。
北海道でよく見かける貨車駅舎となっています。
1910年(明治43年)に鉄道院留萠線の駅として開業しており、
駅名はアイヌ語の「ポロ・ヌツカ・ペッ」(大きな野の川)に由来するとの事です。
留萌本線a44
駅舎から見た駅前の様子です。
道の向かいにはJAの支所の建物がありました。
留萌本線a41
駅舎の中の様子です。
貨車駅舎なのでご覧の通り。
留萌本線a42
ホーム側から見た駅舎です。
留萌本線a43
こちらがホームの様子です。
単式1面1線の棒線無人駅となります。
留萌本線a45
かつては御料林があってこの駅付近は貯木場となっていて、
木材の貨車搬出の拠点だったそうです。
現在では留萌本線に沿って南側には国道233号線が走り、
そのさらに南側には深川留萌自動車道が通って
留萌幌糠インターチェンジも付近に設けられています。



留萌本線a46
こちらは幌糠駅から5.5km進んだ国道233号線の光景です。
信号付近が次の駅の駅前となっています。
留萌本線a47
藤山駅の駅舎の外観です。
木造の駅舎は敷地に対してなぜかアンバランスにこじんまりとした印象があります。
留萌本線a48
駅舎の側面を見るとご覧のようにトタン板で一面覆われています。
これは木造家屋を半分解体した際によく見られるものであり、
実際にトタンの張られた東側は、駅務スペースがあったものの解体された様です。
留萌本線a52
駅舎の中の様子です。
留萌本線a49
ホームは単式1面1線の棒線無人駅となっています。
留萌本線a50
駅前にある、開拓70周年で作られた「藤山開拓の碑」。
この付近は明治時代の小樽の実業家である藤山要吉氏が
藤山農場を開墾した土地で、
地名や駅名の由来ともなっています。
留萌本線a51
藤山駅に停まる留萌本線の列車。



留萌本線a53
こちらは藤山駅から4km少々進んだ付近で、
かつてこの場所の北側には大和田炭鉱という炭鉱があった場所です。
留萌本線と国道233号線、留萌川が並走している場所に駅がありますが、
駅へは国道から直接は入れずご覧の市道から連絡しています。
留萌本線a54
大和田駅の駅舎です。
1910年(明治43年の鉄道院留萠線開通で開業した駅ですが、
有人駅だった駅も1984年(昭和59年)には無人化され、
その後かつての駅舎は解体されてしまいました。
現在はヨ3500形車掌車を用いた駅舎が置かれる
いやゆる「ダルマ駅」となっています。
留萌本線a55
駅舎の中の様子です。
留萌本線a56
ホーム側から見た駅舎の光景です。
かつての駅舎の基礎の上に貨車駅舎が置かれているのが分かります。
留萌本線a57
1面1線の単式ホームの棒線無人駅となっています。
かつてはホームは島式で反対側にも線路が走っていたそうで、
駅舎がやや離れた場所にあるのがその名残を感じます。
留萌本線a58
ホームから見える、留萌本線と並走する国道233号線。



留萌本線a589
そして留萌駅です。
1910年(明治43年)の鉄道院留萠線開通で開業し、
増毛駅まで延伸する1921年(大正10年)まで終着駅でした。

長らく途中駅として営業していましたが、
2016年(平成28年)12月に留萌駅━増毛駅間の廃止によって
再びこの駅が終着駅となっています

留萌本線17
相対式2面2線のホームを持つ駅で
路線の名前を冠していることからも分かる通り
北海道北部西海岸の中心都市の中心駅で、この路線の中心駅でもあります。
基本的に列車は駅舎側の1番線を使用しています。
留萌本線18
駅舎から離れたご覧の2番線は朝イチの下り列が使用するのみとなっています。
留萌本線19
こちらが通常使用される1番線。
留萌本線20
ホームはご覧の跨線橋でつながっています。
留萌本線22
2番ホームの駅舎の反対側にはご覧の通り空き地が広がっていますが
これは貨物用の側線や、かつてこの留萌駅を起点としていた羽幌線のホームの跡地です。
列車が走っていた当時は跨線橋はこの空き地にあった
4番線、5番線ホームまで延びていたそうです。
留萌本線21
こちらが留萌駅の駅舎の外観。
留萌本線23
駅舎内の改札前です。
片隅には巨大は木製の数の子のオブジェが置いてあったりします。
留萌本線24
改札脇にはNHKの朝ドラで運行したSLのヘッドマークが。



以上で留萌本線で現在(2018年7月)列車が運行している区間は全てとなります。
留萌本線71
こちらはau 4G LTEでの電波エリアマップです。
見ての通り留萌本線については全線がauのサービスエリア圏内となっていますので
路線上のどの位置からでもキャリア端末でGPSへのアクセスが可能となっています。
駅の位置情報は全駅問題なく取れますのでその点は心配いらないでしょう。


留萌本線a61
そしてこちらは重要な話なのですが、
JR北海道では「維持困難線区」を13路線挙げており、
そのうち4線区については2020年(平成32年)を目処に廃止の方向性が濃厚です。
そして4線区のうちのひとつが留萌本線の深川━留萌間となります。

つまり、2020年(平成32年)には留萌本線の全線がなくなる可能性は非常に高い状況です。
廃止後は路線コンプにも非常に手間がかかるのは
同じ北海道の廃線の江差線などを見れば明らかでしょう。
ですので列車が走っているうちに乗ったほうが駅メモ的にも無難と言えるでしょう。



留萌以遠の2016年(平成28年)廃止区間についてはその2にて。

では。