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さて、一畑電車北松江線の続きです。


その1(電鉄出雲市━一畑口)はこちら



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さて、こちらは再び、一畑口駅の1番線ホームの駅名標です。
一畑口駅は北松江線の中間駅ですので、
出雲方向には園駅、松江方向には伊野灘駅が隣駅としてあります。
ですが1番線ホームの駅名標には伊野灘駅しか書いてありません。

これは元々、一畑軽便鉄道として北松江線が
1915年(大正4年)に全線開業したときには
出雲今市(現・電鉄出雲市)━一畑駅間だったが故です。

一畑駅の一つ手前の小境灘駅(現・一畑口駅)から
北松江駅(現・松江しんじ湖温泉駅)までの、
現在の北松江線の東半分に 鉄道免許状が下付されたのは
一畑口駅開業から9年後の1924年(大正13年)の事でした。
そして実際にこの区間に鉄道が開業したのは
実に1928年(昭和3年)だったのです。
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その事を現在でも示す物がこちらです。
島式ホームの南側の3番線の線路の脇には
中間駅であるのにゼロキロポストが設置されています。

後から付け足されたスイッチバックの先の
一畑口駅━松江しんじ湖温泉駅の間は
このゼロキロポストから新たに距離が出されているのです。
だから松江方面の列車の使用する1番線の駅名標には
松江方面の隣駅である伊野灘駅しか書いていない訳です。
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目玉のおやじが正面に見つめるゼロキロポスト。



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伊野灘駅
1928年(昭和3年)開業の駅で、単式ホーム1面1線の棒線無人駅です。
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ホームから下に見える道路は国道431号線で、
その向こうに見えるのは宍道湖です。
写真を撮った日はあいにくの暴風雪という天気でしたが
好天であればなかなかの景色であろうことが分かるロケーションです。
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こちらは駅ホーム前を走る国道431号線。
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この場所の宍道湖と反対側にあるこの跨道橋が
国道から駅への道となります。
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跨道橋をくぐると横に築堤を上がる坂があります。
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駅の外観です。
こちらがいわば表口と言って良いでしょう。
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では裏口があるのか、というと、こちらが国道とは反対側から見た駅です。
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この人が一人通るのがやっとの幅の、
いわばあぜ道から階段を上がると
駅のホームへと上がることができます。
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裏から駅へと上がるとご覧の駅名標の裏を通って
駅名標の脇からホームへと入る事ができます。
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こちらは駅の待合室の中の様子です。
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待合室の壁には、この駅が映画「RAILWAMYS」でのロケ地であった事を示す
掲示が掲出されています。



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津ノ森駅
こちらも1928年(昭和3年)開業の駅です。
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島式1面2線のホームを持つ駅となっています。
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ホーム側から見た駅舎。
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ホームと駅舎は構内踏切で連絡しています。
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こちらは県道266号線から駅へと向かう道です。
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道を進むとこちらの駅前広場へと至ります。
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駅舎の外観です。
1995年(平成7年)に改築された駅舎で
酒蔵をイメージしているそうです。



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高ノ宮駅
こちらの駅も他の駅同様に1928年(昭和3年)開業です。
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ホームからは畑の向こうに国道432号線、
そしてその向こうに宍道湖が見えます。
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こちらは駅の、国道とは反対側の光景です。
駅前の道はほぼ生活道路というか農道です。
そして駅へと通じる踏切への道はほぼ畑のあぜ道といって良い状態です。
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踏切脇から駅へと通じる細い舗装の道。
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こちらが外から見た駅待合室の外観です。
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なぜか待合室の手前には田んぼへと降りる道が分岐していました。
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田んぼの側から見た駅待合の様子です。
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高ノ宮駅の北西すぐ目の前にはご覧の鳥居があります。
駅から3kmほどにある本宮山の中腹あたりに
「内神社」という旧県社の神社があります。
大国主の御子神「和加布都主命(わかふつぬしのみこと)」と
「下照姫命(したてるひめのみこと)」を祀るこの神社は
松江藩御所4大社の一つに数えられ、
通称を「高野宮」といいます。
高ノ宮駅の由来はこの高野宮から来ており、
駅前の写真の鳥居は高野宮の一の鳥居です。



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松江フォーゲルパーク駅
2001年(平成13年)7月に松江フォーゲルパークの開園に伴って
同時に新しく開設開業した駅です。

松江フォーゲルパークは松江市が費用を負担して誘致したテーマパークでしたが
業績悪化の為に最初の運営企業は3年半ほどで赤字を抱えて撤退。
現在は松江市が施設を買い取っており、
一畑電車のグループ企業が施設管理を行っています。

フォーゲル(Vogel )とはドイツ語で「鳥」の意味だそうで、
園内は鳥類と花を中心としたテーマパークとなっています。
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こちらは宍道湖畔の国道431号線。
宍道湖と反対側には松江フォーゲルパークがあります。
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交差点から北へ曲がるとすぐに一畑電車の踏切があります。
そして踏切を渡るとすぐに松江フォーゲルパークの駐車場への道があります。
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こちらが駐車場への入口。
横には歩道があって徒歩でも入る事ができます。
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こちらが駐車場の中の様子。
駅は駐車場の一角に設けられています。
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松江フォーゲルパーク駅の全景です。
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駅の外観をアップで。
駅舎は庄屋の長屋門をイメージしているそうです。
屋根の上には交差している千木(ちぎ)が見えます。
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駐車場の駅との反対側にも長屋門風の建物がありますが
こちらが松江フォーゲルパークの正面玄関であり、
20種約60羽のフクロウ展示室となっています。
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駅改札からみた松江フォーゲルパークの入口。



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秋鹿町駅
1928年(昭和3年)開業の駅で、島式ホーム1面2線を持つ列車交換可能駅です。
朝の通学時間のみ駅務員が配置されますが基本的には無人駅です。
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ホームから南を見ると、並走する国道431号線の向こう側に
宍道湖がまるで海の様に広がっています。
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ホームと駅舎はご覧の構内踏切が繋いでいます。
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構内踏切は駅舎と反対側にも出口が設けられており
国道431号線側から直接ホームへの出入りも可能となっています。 一畑電車_北松江線a31
ホーム側から見た駅舎です。
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こちらは駅の西側すぐの道路。
7と1/2の距離標があるあたりです。
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道路が分岐しているので進むと
駅前の広場が現れます。
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駅舎の外観です。
1995年(平成7年)に改築されたもので、津ノ森駅と同じ様に
酒蔵をイメージしたデザインとなっています。
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駅舎の中の様子です。



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長江駅
こちらも1928年(昭和3年)開業の駅で
単式1面1線の棒線無人駅です。
ホーム付近は線路が若干カーブを描いています。
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こちらも宍道湖畔にある駅なので
眺望はなかなかのものです。
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こちらは駅ホーム西端目の前にある長江踏切です。
駅の南側と北側を繋ぐ動線ですが
ご覧の通り車は通れません。
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踏切から駅へは、線路沿いのご覧の路地を入って行きます。
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反対方向へと切り替えすと見ての通りです。
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こちらが路地の奥にある駅の待合室。
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駅には東側からも向かう事ができますが
ご覧の細い路地を進む必要があります。
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進んだ先は駅の待合室の裏手で、
見ての通り裏は駐輪場となっています。
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待合室の中の様子です。



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朝日ヶ丘駅
1988年(昭和63年)4月に駅北側に住宅団地が造成され開発されたことから
新しく設置された駅です。
単式ホーム1面1線の駅となります。
朝夕は駅務員がいますが基本的には無人駅です。
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駅北側から見た外観。
目の前の道から駅は一段高いところにあります。
近くを走る国道は宍道湖の湖畔を走っていますが
一畑電車はこの付近ではやや内陸部へと入っています。
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国道から一畑電車をくぐる跨道橋。
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跨道橋をくぐって築堤沿いの坂を上がると駅が見えてきます。
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こちらが駅の駅舎の外観です。
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駅舎の中の様子。



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松江イングリッシュガーデン前駅
開業以来あった浜佐陀駅と古曽志駅を統合の上場所を移転し、
1964年(昭和39年)に古江駅として開業した駅です。
2001年(平成13年)に「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前駅」と改称し
当時日本一長い駅名(25文字)となりました。
しかし美術館が閉館した為2007年(平成19年)には
現在の松江イングリッシュガーデン前駅へと変更を余儀なくされています。
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ホームは島式1面1線があり、駅待合室とは構内踏切で連絡しています。
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踏切の北側にある、駅の待合室とトイレの建物。
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駅名の由来となっている、かつて美術館のあった
イングリッシュガーデンは駅の南東にありますが、
駅の北側はご覧の通り一面の田んぼのみが広がる光景となっています。



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松江しんじ湖温泉駅
1928年(昭和3年)4月に北松江線が全線開業した際に
終着駅として開業した駅です。
当初は駅名は「北松江駅」で、北松江線の路線名の由来でもあります。
こちらは1番線ホーム。
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駅は頭端式ホーム2面2線となっています。
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こちらが2番線ホームです。
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駅舎の外観です。
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この駅舎は2001年(平成13年)に改築されたもので、
それ以前は駅南側の1番乗り場の横に駅舎があったそうです。
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駅舎内の改札前の光景。
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改札脇は売店と待合スペースとなっています。
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そして駅舎を出た右の目の前すぐには
松江温泉から引かれた足湯が設置されています。




一畑電車_北松江線a64
こちらはau 4G LTEでの電波サービスエリアマップです。
一畑口駅━松江しんじ湖温泉駅間に関しては全線が電波エリア内となっています。
ですので列車内から駅へのアクセスについては基本的に問題はありません

一畑電車北松江線の全線の所要時間はほぼ1時間ちょうどとなっています。
電波の状態も良いので片道乗車だけでも十分に攻略は可能でしょう。
一畑電車_北松江線a65
また、松江しんじ湖温泉駅からJR松江駅までは
2.2kmほどなので徒歩でも30分弱で到達が可能です。
一畑バスや市営バスなどが数多く運行しており
20分弱の時間で運賃も210円なので
乗り換えは十分に可能な範囲だと思って良いでしょう。
ですから片道を一畑電車、帰りはJR山陰本線というルートは
十分に選択肢に入るのではないでしょうか。


一畑電車_北松江線a66
こちらはJR山陰本線の宍道駅から
レーダーを飛ばした際の到達範囲です。
この通りJR山陰本線からは一畑電車北松江線へ十分にレーダーが届きます。
レーダー使用数に惜しみが無いのであれば
直江駅━玉造温泉駅間くらいで北松江線は全駅レーダー取得も可能
です。



一畑電車は基本的には地方のローカル私鉄なので
路線の周囲は山や田んぼ、そして宍道湖ばかりです。
目的を設定しないで乗車すると「何も無い路線」の印象で終わると思います。

たださすが出雲だけに沿線には神話に因んだ神社や遺跡なども数多く、
また宍道湖の絶景もなかなかのものでした。
美談駅があるのもこの路線ですし、
単に全線を乗るだけなら1時間少々で終わりますので
実際に乗る事をお勧めしたいところです。


では。
【※以上写真撮影:2017年1月】