一畑電車大社線41
さて、お次は一畑電車大社線です。


大社線は島根県出雲市の川跡駅から出雲大社前駅に至る
一畑電車の鉄道路線であり、全長8.3kmで全線が単線の路線です。
JR大社線が廃止された現在では
出雲大社への鉄道による観光輸送を担う唯一の路線となります。



一畑電車_北松江線28
こちらは川跡駅

この駅の場所には1914年(大正3年)4月には北松江線の線路が開通していました。
元々は一畑軽便鉄道(当時)の開設時には
出雲今市(電鉄出雲駅)から出雲大社への路線を計画していたそうですが、
国鉄も同じ区間に路線を計画していた事から目的地を変更したそうです。

こうして1923年(大正12年)には川跡から出雲大社への路線が
一畑軽便鉄道の株主総会で決議され、
1926年(大正15年)に同区間の鉄道免許状が下付。
1930年(昭和5年)に川跡駅から大社神門駅(現・出雲大社前駅)間を開業しました。

大社線の開業に合わせて、それまで0.1kmほど松江寄りにあった
鳶巣駅を廃止し、新たに大社線との分岐点に駅を新設しました。
これが現在の川跡駅となります。
一畑電車_北松江線29
こちらは川跡駅の駅舎のホーム側から見た外観です。
一畑電車_北松江線26
この川跡駅は島式ホーム2面4線を持つ駅で、
ホームは駅舎前の構内踏切にて連絡をしています。
一畑電車大社線01
その構内踏切の、1、2番線ホームの目の前付近にあるのが
ご覧のゼロキロポストとなります。
このゼロキロポストは川跡駅から分岐している大社線のものです。
一畑電車大社線02
こちらが川跡駅の1、4番線ホームの島式ホームです。
大社線の列車は1番線を使用するのですが、
4番線は現在使われていないホームなので
この島式ホームは事実上は大社線の専用ホームです。
一畑電車大社線03
ただ、電鉄出雲市駅から出雲大社前駅へと直通の電車は
こちらの3番線ホームに停車しますので、
駅名標には北松江線と大社線の両方の駅名が表記されています。


一畑電車大社線04
こちらは川跡駅のすぐ西の踏切を
大社線へと走る一畑電車の列車です。
一畑電車大社線05
そしてこちらは踏切から更に西の、
北松江線と大社線の分岐点です。
左が北松江線で、右が大社線となります。



一畑電車大社線06
高浜駅
1930年(昭和5年)の大社線開通時に開業した駅です。
単式ホーム1面1線の棒線無人駅です。
一畑電車大社線07
こちらは県道278号線。
一畑電車との交点の踏切脇に駅があります。
一畑電車大社線08
踏切脇の駐輪スペースを抜けてスロープを進むと
ホームと待合室があります。
一畑電車大社線09
こちらが駅ホームの入口。
駅に駅舎は無くホーム上にご覧の待合室があるのみです。
一畑電車大社線10
待合室の中の様子。
一畑電車大社線11
こちらは高浜駅入口脇の踏切から東の川跡駅方向を見た写真ですが、
150mほど先にオレンジ色の物が見えるのが分かりますでしょうか。
一畑電車大社線12
高浜駅から徒歩4分ほどの「さとがた保育園」の敷地内の
一畑電車の路線沿いに場所にご覧の車両が静態保存されています。

この車両はかつて一畑電車の大社線で1998年(平成10年)まで稼動していた
デハ1型のうちの3号車(オレンジ)と6号車(黄色)です。
大社線の列車内からご覧の通り見ることができ、
車内アテンダントもこの場所に差し掛かると案内をしてくれます。


一畑電車大社線19
そして高浜駅から西の出雲大社前駅方面へおよそ700mほどの場所に
ご覧の鳥居の参道があります。
写真は一畑電車の南側ですが、
線路の北側には粟津稲生神社があり、
20基あるこの鳥居は粟津稲生神社の参道です。



一畑電車大社線13
遥堪駅
こちらも1930年(昭和5年)開業の駅で
単式ホーム1面1線の棒線無人駅です。
一畑電車大社線14
こちらは県道276号線と一畑電車の踏切です。
踏切の脇に駅があります。
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駅の入口。
一畑電車大社線16
駅の待合室の外観です。
一畑電車大社線17
待合室の中の様子。
一畑電車大社線18
外を見ると田んぼが広がっています。



一畑電車大社線20
浜山公園北口駅
こちらも大社線開業の1930年(昭和5年)に出来た駅ですが、
開設当初は「鑓ヶ崎駅」という名前でした。
1977年(昭和52年)に現在の駅名に改名されています。
単式ホーム1面1線の棒線無人駅です。
一畑電車大社線21
こちらは駅の西にある踏切。
あたりは農道というか生活道路というか、
車のすれ違いがやっとの幅の道路です。
一畑電車大社線22
踏切脇のこの分岐の、左が市道、
そして右が駅への連絡通路となります。
一畑電車大社線23
スロープになっている通路を進むとホームへとたどり着きます。
こちらがこの駅の正面入口となります。
一畑電車大社線24
こちらは駅の西側の駅前の道路。
県道28号線から200mほど入った住宅地の中となります。
一畑電車大社線25
手前の路地を左に入ると
駅の東端の入口があります。
一畑電車大社線26
道の左側には「鑓ヶ崎弘法大師縁起」という
弘法大師の像の祀られた祠があります。
一畑電車大社線27
祠の先に進むと駅裏の駐輪場があります。
駐輪場にはホームへと入れる階段が設けられています。
一畑電車大社線28
駐輪場を過ぎると駅西の踏み切りに。
駅名の由来の浜山公園は踏み切りを渡った徒歩5分ほどの先にあります。



一畑電車大社線29
出雲大社前駅
1930年(昭和5年)2月に大社神門駅として開業した
一畑電車大社線の終着駅です。
名前の通り出雲大社への最寄り駅となります。
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駅は頭端式1面2線となっており、駅員常駐の有人駅です。
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ホームの東端、川跡駅方面です。
一畑電車大社線32
ホームの木製ベンチ。
一畑電車大社線33
こちらは駅前を南北に走る県道161号線を南に向かって見た光景です。
遠くに見える鳥居は出雲大社の一の鳥居である「宇迦橋の大鳥居」。
この鳥居から出雲大社までの間の県道は「神門通り」と呼ばれています。
一畑電車大社線34
神門通りを北に向かった光景。
駅前から北の方角に見える鳥居が出雲大社の二の鳥居である
「勢溜の木の鳥居」でいわゆる出雲大社の正門です。
一畑電車大社線35
こちらが駅舎の外観です。
1930年(昭和5年)2月の開業以来の西洋建築の建物となっています。
一畑電車大社線36
1996年(平成8年)には国の登録有形文化財に指定され、
また2009年(平成21年)には経済産業省より近代化産業遺産に認定されています。
参考
文化庁「文化遺産オンライン:一畑電鉄出雲大社前駅舎」
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/112964

一畑電車大社線37
駅の南側は広場になっており、
駅併設のカフェのオープンテラスの奥には
一畑電気鉄道デハニ50形電車の展示スペースが
1番線と並行して設けられています。
一畑電車大社線38
こちらが静態保存されている
一畑電気鉄道デハニ50形電車デハニ52。
2009年(平成21年)3月にさよなら運転を行って運用からは外れていますが
現在でも車籍は残っているそうです。
一畑電車大社線39
こちらは出雲大社前駅の駅舎内の様子です。
2012年(平成24年)9月には外壁塗装や
ステンドグラス、窓、照明などの入れ替え改装が行われています。
また2014年(平成26年)には島根県の補助によって
島根県産木材による改札や売店の内装木質化が行われました。
一畑電車大社線40
こちらがその改札付近の様子です。




一畑電車大社線42
こちらは一畑電車大社線の
au 4G LTEによる電波エリアマップです。
ご覧の通り全線が電波圏内となっています。
この路線にはトンネルもありませんので
列車内であれば基本的にどこでもアクセスが可能です。


一畑電車大社線43
こちらはJR山陰本線の出雲市駅━西出雲駅間から
レーダーを飛ばした際の到達範囲のマップです。
出雲市駅━西出雲駅間のやや出雲市寄り付近からですと
一畑電車大社線の川跡駅━出雲大社前駅間の5駅全てが
射程12でのレーダー範囲内
となります。

また、川跡駅を北松江線で取ると考え除外すれば、
JR山陰本線の西出雲駅から江南駅━小田駅の中間付近くらいまでは
高浜駅から出雲大社前駅までの4駅が射程12でレーダー範囲内です。
ですのでJR山陰本線からなら一畑電車大社線は乗らずにレーダーで取れるという事です。

ちなみにJR出雲市駅からだと出雲大社前駅が射程14でも届きません。
同じ一畑電車ということで、北松江線からレーダーを飛ばせば
大社線は簡単に取れると考えがちですが、
北松江線の路線上からはレーダー射程14でも出雲大社前駅が届かないので
注意が必要でしょう。
どうしてもレーダーで済ませたい場合はJR山陰本線を使って下さい。


一畑電車大社線44
まあ、出雲大社や旧大社駅などを見るには
車でなければ一畑電車の大社線を使う必要がありますし、
乗った方が面白いと思うんですが。


では。