でんこの元ネタ
■黄陽セリア(Koyo Seria)
 ■タイプ:サポーター
 ■誕生日:9月30日

■出身駅: 無し
現在や過去に日本の鉄道で「黄陽」という駅は存在しません
セリア01
元ネタの列車は新幹線の路線の検測車両という業務用車両ですので
JR西日本の新幹線車両基地である博多総合車両所が所属となります。
セリア02
ご覧の通り車体には、新幹線管理本部の略号である「幹」と
博多の電報略号である「ハカ」から構成された
「幹ハカ」が記されています。
この事からもこの車両が博多総合車両所所属であることが分かります。
セリア03
また、黄陽(こよう)とは
「太陽が海に沈む時に海面上に出来る一本の光の道筋」
という意味があるそうです。

このセリアというキャラクターの元ネタ車両の922形20番台は
JR西日本所属の車両であった為、
新幹線としては山陽新幹線がホームとなります。
ですのでドクターイエロー(黄)で山新幹線所属ということから
上の様な意味を持つ「黄陽」という言葉が
苗字として当てはめられたものと推測されます。

上の写真の新幹線922形20番台T3編成が
黄陽セリアの元ネタ車両となっていますが、
キャラクターの誕生日として設定されている9月30日は
この922形20番台T3編成が2005年(平成17年)に登録抹消(廃車)となった日付
です。


■モデル車両: JR西日本 922形20番台(T3編成)
セリア04
ご覧の922形は正式名称は「新幹線電気・軌道総合試験車」と言い、
車両形式番号の百の位の「9」は事業用車に割り当てられる番号であり、
十の位の「2」は試験車に割り振られます。
セリア09
現在は現役としての活動は終えた車両であり、
JR東海の名古屋にあるリニア・鉄道館に静態保存されています。
セリア10
展示されている922形の横にはご覧の説明板やモニターがありました。
セリア06
新幹線の検測車両としては、
試験線の時代から使われた921形軌道試験車(1962~1980)、
ディーゼル機関車である911形(1964~1995)、
電気関係設備の検測を高速運転下で行う922形0番台T1編成(1964~1975)
などが使われてきました。
セリア18
ちょうどリニア・鉄道館には
歴代の検測車両の模型が並んでいましたのでご参考まで。
セリア07
そしてT1編成の老朽化に伴い、
電気設備と軌道設備の検測を同時に行える様に導入されたのが
1974年(昭和49年)に投入された922形10番台T2編成となります。
セリア08
そのT2編成1本だけでは車両検査時の検測に穴が開いてしまう為、
1979年(昭和54年)に増備されたのが写真の922形20番台T3編成です。
セリア05
こちらは新幹線の開業時から投入され、
世界に新幹線のイメージを印象付けた新幹線0系電車です。
ルックスの通りこの0系新幹線が922形のベースとなっています。
セリア12
ほぼ同じ形のT2編成とT3編成ですが、
車両先頭の鼻先の連結器カバーの色がJR東海所属のT2編成は白色、
JR西日本所属のT3編成は黄色と異なる色が使用されています。
セリア11
こちらは後方側面からみた車両の外観です。
JRのロゴが白色で描かれています。
JR東海所属のT2編成はJRのロゴがコーポレートカラーのオレンジとなっています。
T3編成の所属するJR西日本のコーポレートカラーは青なのですが、
こちらのT3編成のロゴは白色となっています。
セリア13
車体横には車両形式の番号があります。
「922-26」はT3編成の7号車であり、
稼動時は東京寄りの最前端に位置していた車両となります。
セリア14
こちらは屋根の上のパンタグラフの外観。
0系新幹線と同じ菱形パンタグラフが装備されています。
セリア15
運転席の上部を見ると検電(静電)アンテナが。
架線に流れている電気の電圧を検知するための部品ですが、
0系新幹線ベースなので同じようにこの場所についています。
フロントガラスにはこの車両の編成記号である
「T3」の文字が掲示されています。
セリア21
車両の屋根の上を見るとなにやら突起の構造物があります。
この部分には「観測ドーム」という架線の状態をチェックできる設備があります。
セリア16
側面の乗務員用ドアの窓ガラスにも編成記号があります。
新幹線では全ての車両でこの様に編成記号が掲示されているそうです。
「T3」編成の「T」は「Test」のTだそうで試験車に用いられるそうです。
セリア17
T3編成の922形は、0系新幹線1000番台をベースとしているので
旧来の大窓車ではなく、ご覧の小窓車となっています。
セリア19
こちらは車内の様子です。
T3編成では7号車は休憩室兼添乗員座席となっており、
0系普通車オリジナルの2+3列転換クロスシートが装備されています。
セリア20
シートのアップを。
セリア22
運転台のすぐ後ろのあたりの中を、
外側の窓から覗いてみました。
「検束器板」とかかれた機械が設置されています。
セリア23
こちらは運転台の様子を同じく窓から。
セリア24
1974年(昭和49年)に稼動を開始したT2編成を補う形で
新造されて1979年(昭和54年)より稼動を始めたT3編成。
運行開始時は新幹線の営業最高速が時速210kmの時代で
日中に東京と博多の間を2日掛かりで往復して検測業務を行っていました。

しかし1986年(昭和61年)に
営業列車の最高速度が220km/hに引き上げられると、
検測機器が220km/h運転に対応していないT2編成とT3編成は
「後続の列車に追い付かれてしまう」という理由から
日中の営業ダイヤの時間に本線を走ることが出来なくなってしまいます。
その為、検測を行う時間も夜間の営業終了後へとシフトせざるを得ませんでした。
セリア25
そして1992年(平成4年)に300系新幹線が営業運転を開始すると
日中の営業最高速は270km/hとなり、
営業車からT2、T3編成が待避無しで逃げ切るのは不可能な状況となります。
セリア26
そして2001年(平成13年)には700形新幹線をベースとしたT4編成が投入され、
T2、T3編成は本線の検測を譲る事となります。
そしてT2編成はこの2001年に廃車となり、
残されたT3編成は3ヶ月に一度の副本線検測のみが出番となります。

2005年(平成17年)5月17日に新大阪━博多間の山陽新幹線で
検測作業を行ったT3編成はその後は本線上に姿を現すことは無く、
2005年9月30日に登録抹消となりました。
セリア31
1号車から6号車までは間を置かずに解体されたものの、
7号車の922-26は博多総合車両所に留置され、
2009年(平成21年)にはJR東海の博物館であるリニア・鉄道館に搬入され
展示される事となりました。
セリア27
こちらは名古屋臨海高速鉄道の西名古屋港線、
通称あおなみ線の金城ふ頭駅です。
セリア28
駅のホームから南東を見下ろすとご覧の建物が見えます。
セリア29
こちらがJR東海のリニア・鉄道館です。
セリア30
中は博物館ですのでご覧の通り車両が展示されており、
この中に新幹線922形20番台T3編成の7号車も展示がされています。
【以上写真撮影:2017年3月】