2017年08月

鍛冶屋原線00
さて、お次は国鉄鍛冶屋原線です。


「国鉄」という表記でも分かる通り、こちらは旧国鉄時代に廃線となった路線です。
四国の徳島県板野郡の板野駅から鍛冶屋原駅までの6.9kmを走っていた盲腸線でした。


鍛冶屋原線01
こちらはJR四国の高徳線の板野駅の駅舎です。
板野駅は1923年(大正12年)に阿波電気軌道の阿波大寺駅として開業した駅で、
この時に鍛冶屋原駅までが開通しており、
鍛冶屋原線の原型となっています。

10年後の1933年(昭和8年)には国有化され板西駅と改称。
1935年(昭和10年)には高徳線が全通し、
この板野駅から鍛冶屋原駅までの区間が新たに「鍛冶屋原線」となりました。
鍛冶屋原線02
駅の中に入ると駅舎の前にはかつて使われていた構内踏切が。
現在はご覧の様に柵で入れなくなっており、
代わりに跨線橋が設けられています。
鍛冶屋原線03
ホームから見た跨線橋。
駅舎と二つの島式ホームを連絡しています。
鍛冶屋原線04
こちらが島式の1、2番線ホーム。
1番線は徳島方面の上り線で、
高松方面の下りは2番線となります。
鍛冶屋原線05
そしてこちらが3番線ホーム。
こちらのホームも下り線ホームとして現役で使用されています。
かつては島式2面だった様子ですが、現在では線路も外され柵がされて
単式1面のホームとして使用されています。
鍛冶屋原線06
跨線橋から見た駅構内の様子です。
右から1、2番線ホーム、3番線ホーム、そして側線がありその左側に
若干敷地に余裕があるのが分かります。
この空き地に、かつての鍛冶屋原線の島式ホームがありました。
駅の開設から1972年(昭和47年)の鍛冶屋原線廃止まで
この場所で列車が発着していた訳です。
鍛冶屋原線07
鍛冶屋原線板野駅の跡地。
現在は保線の留置線と空き地となっています。
鍛冶屋原線08
そしてホームの跡地の先に、
赤矢印で示した左カーブの道が県道12号鳴門池田線(撫養街道)で、
この道はかつての鍛冶屋原線の線路跡を転用した県道となります。
鍛冶屋原線09
ちょうど赤矢印の下あたりの県道沿いには
国鉄鍛冶屋原線の代替バスとして走っている
徳島バス鍛冶屋原線の板野駅南バス停があります。

バスで鍛冶屋原線を攻略する場合はここから乗ることになるのですが、
JR板野駅は北口しかなく、バス停は駅の南にあるので
列車からバスへの乗り換えには大きく迂回をしなければなりません。
鍛冶屋原線10
駅舎の出口を出て、駅駐車場に沿って西に100mほど進むと
高徳線の線路を潜る地下道があります。
鍛冶屋原線11
こちらがその地下道の入口。
これで道が合っているのか、非常に不安になるルックスですが、
反対側には先ほどの徳島バスのバス停がちゃんとあります。
鍛冶屋原線12
起点である板野駅からは基本的にずっと、
廃線跡は道路に転用されています。



鍛冶屋原線13
板野駅から県道12号線(撫養街道)を西に1.3kmほど進んだ付近です。
この先にかつての鍛冶屋原線の犬伏駅がありました。
鍛冶屋原線14
こちらは板野町によって建てられた「犬伏コミュニティハウス」という
町立の集会場で、この場所がかつての犬伏駅の跡地となります。
町の資料によると建てられたのは1983年(昭和58年)とのことですから
廃線後11年して建てられたということになります。
敷地には駅跡を示す石碑が建っていました。
この石碑は1998年(平成10年)に板野町によって建てられたそうです。
鍛冶屋原線15
コミュニティハウスの敷地の周囲を巡ってみると
単線であった線路(県道)に沿って三角形の敷地が
いかにも駅の跡地であったことを物語っていました。
鍛冶屋原線16
駅跡であるコミュニティハウスの西隣はご覧のコンビニがあり、
コンビニの目の前が徳島バスの犬伏バス停となっています。


鍛冶屋原線39
旧犬伏駅から西へすこし進むと
ご覧の徳島自動車道を県道が潜ります。
1994年(平成6年)開通の徳島自動車道は当然鍛冶屋原線があった時には存在せず、
廃線となり県道となってから高速道路が上を通りました。
鍛冶屋原線40
廃線跡である県道を走る、代替バスの徳島バス。



鍛冶屋原線17
そして旧犬伏駅跡から2.0kmほど県道を進んだ地点が
次の羅漢駅の跡地付近となります。
鍛冶屋原線18
さらに県道を進むと徳島バスの羅漢バス停があり、
コンビニの向かい付近がかつての羅漢駅の跡地となります。
鍛冶屋原線19
道の向こう側の写真の付近がかつての駅跡です。
鍛冶屋原線20
羅漢バス停から見た駅跡付近。
鍛冶屋原線21
バス停のすぐ隣にあるこちらの「羅漢老人憩の家」という
板野町の老人福祉施設の敷地の角に、ごらんの通り羅漢駅の駅跡の石碑があります。
鍛冶屋原線22
駅跡付近は県道の交差点となっており、
ちょっと逆光で見づらいですが向かいにはコンビニがあります。
鍛冶屋原線23
斜向かいには板野西部消防組合消防署が。
鍛冶屋原線24
消防署の向かいには羅漢郵便局があります。
鍛冶屋原線25
そして郵便局の前の道は
ご覧の通り県道に並行して町道が走るという不思議な光景となっています。
しかし県道はかつての鍛冶屋原線の線路であったこと、
ここに駅があったことを考えると
この町道は線路沿いの駅前の道だったことが分かります。
鍛冶屋原線41
旧羅漢駅付近でも代替の徳島バスとすれ違い。


鍛冶屋原線42
廃線跡を次の駅へと、県道を進みます。



鍛冶屋原線26
旧羅漢駅跡から県道12号線(撫養街道)を1.7km進むと
ご覧の光景に。
鍛冶屋原線27
少し進むとこちらのT字路となりますが、
このT字路の付近がかつての神宅駅の跡地となります。
鍛冶屋原線28
駅跡の一角はご覧の三角形の公園となっており、
その前には徳島バスの神宅バス停が設けられています。
鍛冶屋原線29
そしてT字路の交差点の、公園の反対側の一角には
上板町老人集会所が設けられています。
鍛冶屋原線の廃止は1972年(昭和47年)ですが、
この老人集会所の設置条例が上板町で1973年(昭和48年)に制定されていますので
駅廃止後すぐに跡地に集会所が作られた様です。
この集会所も駅の跡地であり、
ご覧の通り駅跡を示す記念の石碑が設けられています。
鍛冶屋原線30
当時の写真を参考にすると、およそご覧のような位置に
駅舎とホームがあった様子です。



鍛冶屋原線31
起点の板野駅からずっと県道12号線(撫養街道)を廃線跡として進んできましたが、
ご覧のY字路で県道から廃線跡が逸れることとなります。
鍛冶屋原線32
廃線跡の町道を進むと上板町役場の前を通過。
役場の落成は1982年(昭和57年)だそうですので
鍛冶屋原線が廃線となった後に役場が移転してきた様です。


鍛冶屋原線33
そして町道を進み、上板郵便局を過ぎると
鍛冶屋原線の終点が見えてきます。
鍛冶屋原線34
写真の付近から奥にかけて、道路の左手が
かつての鍛冶屋原駅の駅構内の跡となります。
写真の左手前は上板町商工会館。
鍛冶屋原線35
そして商工会館の奥の、
上板町ITセンターと阿波銀行上板支店の敷地の間の時計の台座の奥に、
鍛冶屋原駅の駅跡を示す石碑が置かれています。
鍛冶屋原線36
阿波銀行のさらに奥の並びは駐在所となっており、
銀行から駐在所にかけてのあたりに駅舎があった様です。
鍛冶屋原線37
切り替えして東側を向いた旧鍛冶屋原駅前付近の光景です。
鍛冶屋原線43
かつての駅舎の位置から外側を見ると
なんとなく終着駅の駅前という雰囲気を感じるのは気のせいでしょうか。
鍛冶屋原線38
旧駅前に設置された徳島バスの鍛冶屋原バス停。
以前はJR四国バスのターミナルが鍛冶屋原にあったそうですが
いまはこのバス停のみとなっています。



以上で旧国鉄鍛冶屋原線の全駅となります。
全長が6.9kmという短い盲腸線ですので、散策しながらの徒歩でも
1時間半程度で終点まで歩けました。
鍛冶屋原線44
(画像をクリックすると拡大します)
こちらは鍛冶屋原バス停の板野方面の時刻表です。
廃線跡を歩いていても20~30分間隔でバスとすれ違いましたので
思ったよりは代替バスの本数はある様です。
鍛冶屋原線45
鍛冶屋原バス停から板野駅南バス停までの帰りは
代替の徳島バスに乗車しましたが、
運賃330円で所要時間15分ほどで到着してしまいました。
鍛冶屋原線46
こちらは旧鍛冶屋原線の区間の
au 4G LTEによる電波エリアマップです。
市街地で電波状況は良好ですのでアクセスに困る事は無いでしょう。


鍛冶屋原線47
そしてこちらは鍛冶屋原線の起点である
JR高徳線の板野駅からのレーダー射程です。
ご覧の通り犬伏駅から神宅駅までレーダーが届いています。
こちらの画像では終点の鍛冶屋原駅が届いていませんが、
位置によっては板野駅から射程12で鍛冶屋原駅が届く様です。
なつめのスキルを使って射程14なら確実でしょう。

鍛冶屋原線48
そしてこちらは板野駅からJR高徳線で高松方面へ3駅目の
引田駅からのレーダーの射程です。
ご覧の通り、鍛冶屋原線の全5駅が
射程11で入っている
のが分かると思います。
つまりJR高徳線に乗車している間に引田駅でレーダーを使えば
鍛冶屋原線は乗らずにコンプが可能
だということです。

鍛冶屋原駅についてはJR徳島線の石井駅━牛島駅間でレーダーで届く事が
Wikiなどで紹介されていますが、
別路線でわざわざ取るよりは、同じ高徳線一本で済むこちらの方が楽だと思います。



しかしできれば、バスで手軽に終点まで行けますので
廃線めぐりを楽しんで見てほしいなどと思う次第で。

では。

駅メモ廃止路線別目次

ステーションメモリーズ!において廃線廃駅として登録されているものの一覧です。
※クリックで各路線の記事へ飛びます。



■イベント追加廃線・廃駅
※2015年8月13日~8月31日に開催された「日本の廃駅へ行ってみませんか。」にて
 駅メモに追加された廃線・廃駅。


■北海道
【廃線】JR江差線(木古内~江差)
●JR海峡線

■青森県
【廃線】十和田観光電鉄
【廃線】南部縦貫鉄道線

■岩手県
【廃線】JR岩泉線

■秋田県
○羽後交通雄勝線
○羽後交通横荘線

■福島県
◆田子倉駅 ※JR只見線の駅を単独にて
■茨城県
【廃線】鹿島臨海鉄道鹿島臨港線

■東京都
【廃線】京王多摩御陵線 武蔵横山駅 多摩御陵前駅
【廃線】西武鉄道 東国分寺駅(多摩湖線)上り屋敷駅(池袋線)
【廃線】博物館動物園駅(京成本線) 昌平橋駅(鉄道院中央本線)
【廃線】中千住駅(東武伊勢崎線) 西千住駅(京成本線)

■神奈川県
【廃線】湘南軌道

■長野県
【廃線】長野電鉄屋代線

■新潟県
◆柿ノ木駅 ※JR只見線の駅を単独にて

■福井県
【廃線】福井鉄道鯖浦線

■京都府
【廃線】北丹鉄道

■兵庫県
【廃線】三木鉄道三木線

■岡山県
【廃線】下津井電鉄 その1(茶屋町━児島駅・昭和47年廃止区間)
【廃線】下津井電鉄 その2(児島駅━下津井駅・平成3年廃止区間)

■鳥取県
【廃線】倉吉線

■徳島県
【廃線】国鉄鍛冶屋原線

■愛媛県
【廃線】伊予鉄道森松線

■福岡県
【廃線】国鉄勝田線

■鹿児島県
【廃線】国鉄宮之城線 その1。川内駅━宮之城駅間。
【廃線】国鉄宮之城線 その2。宮之城駅━薩摩大口駅間。

■沖縄県
【廃線】嘉手納線 その1。(那覇━城間)
【廃線】嘉手納線 その2。(城間━嘉手納)


■駅メモリリース後の廃線・廃駅
 ※駅メモが始まった2014年(平成26年)6月26日以降に廃線・廃止となった路線や駅。
 駅メモの現役路線上にポツンと残っている例が大半なので取り忘れに注意。


■北海道
□鷲ノ巣駅(JR函館本線(函館~長万部))
 ※2016年(平成28年)3月26日廃止。現在は鷲ノ巣信号場。
□東山駅(JR函館本線(函館~長万部))
 ※2017年(平成29年)3月4日廃止。
□姫川駅(JR函館本線(函館~長万部))
 ※2017年(平成29年)3月4日廃止。
□桂川駅(JR函館本線(函館~長万部))
 ※2017年(平成29年)3月4日廃止。
□北豊津駅(JR函館本線(函館~長万部))
 ※2017年(平成29年)3月4日廃止。現在は北豊津信号場。

□蕨岱駅(JR函館本線(長万部~小樽))
 ※2017年(平成29年)3月4日廃止。

□神居古潭駅(JR函館本線(小樽~旭川))
 ※1969年(昭和44年)10月1日廃止。
 ※2018年11月1日からのイベント「でんこと全国各地の駅におでかけしよう」の為に10/31に廃駅追加。

□島ノ下駅(JR根室本線(滝川~新得))
 ※2017年(平成29年)3月4日廃止。現在は島ノ下信号場。
□羽帯駅(JR根室本線(新得~釧路))
 ※2017年(平成29年)3月4日廃止。
□稲士別駅(JR根室本線(新得~釧路))
 ※2017年(平成29年)3月4日廃止。
□上厚内駅(JR根室本線(新得~釧路))
 ※2017年(平成29年)3月4日廃止。現在は上厚内信号場。
□直別駅(JR根室本線(新得~釧路))
 ※2019年(平成31年)3月16日廃止。現在は直別信号場。
□尺別駅(JR根室本線(新得~釧路))
 ※2019年(平成31年)3月16日廃止。現在は尺別信号場。
□初田牛駅(JR根室本線(花咲線)(釧路~根室)
 ※2019年(平成31年)3月16日廃止。
□花咲駅(JR根室本線(花咲線)(釧路~根室)
 ※2016年(平成28年)3月26日廃止。

□金華駅(JR石北本線)
 ※2016年(平成28年)3月26日廃止。現在は金華信号場。
□下白滝駅(JR石北本線)
 ※2016年(平成28年)3月26日廃止。現在は下白滝信号場。
□旧白滝駅(JR石北本線)
 ※2016年(平成28年)3月26日廃止。
□上白滝駅(JR石北本線)
 ※2016年(平成28年)3月26日廃止。

□五十石駅(JR釧網本線)
 ※2017年(平成29年)3月4日廃止。

◇JR留萌本線〔留萌~増毛間〕(JR留萌本線
 ※2016年(平成28年)12月5日、留萌~増毛間廃止。

◇JR石勝線 夕張支線〔新夕張~夕張間〕(【廃線】JR石勝線(新夕張~夕張)
 ※2019年(平成31年)4月1日、夕張支線廃止。

□美々駅(JR千歳線)
 ※2017年(平成29年)3月4日廃止。現在は美々信号場。

■岩手県
□大志田駅(JR山田線)
 ※2016年(平成28年)3月26日廃止。
□浅岸駅(JR山田線)
 ※2016年(平成28年)3月26日廃止。

□まちなか陸前高田駅(JR大船渡線BRT)
 ※2018年(平成30年)4月1日廃止。

■福島県
□田子倉駅(JR只見線)
 ※2015年(平成27年)3月14日廃止。

■新潟県
□柿ノ木駅(JR只見線)
 ※2015年(平成27年)3月14日廃止。

■長野県
□ヤナバスキー場前駅(JR大糸線)
 ※2019年(平成31年)3月16日ダイヤ改正に伴い廃止。

■大阪府
□住吉公園駅(阪堺電軌上町線)
 ※2016年(平成28年)1月31日に住吉~住吉公園間廃止。

■広島県
◇JR三江線〔三次~江津間〕
 ※2018年(平成30年)4月1日廃止。
 その1(三次~口羽)
 その2(口羽~浜原)
 その3(浜原~因原)
 その4(因原~江津)

智頭急行82
さて智頭急行の続きです。

その1(智頭駅━宮本武蔵駅)はこちら


智頭急行84
宮本武蔵駅を通過するJRの特急スーパーいなば。
当然ながら宮本武蔵駅には一本も特急は停車しません。


智頭急行83
こちらは宮本武蔵駅━石井駅間のトンネルの配置図です。
この区間は岡山県と兵庫県の県境がある区間であり、
全長2118mの蜂谷トンネルが区間の大部分を占めています。
普通列車では駅停車時にアクセスすれば問題ありませんが、
特急の場合は地上でGPSを受信する暇が少ないので
取り逃しの注意と対策が必要
でしょう。


智頭急行85
こちらは国道373号線から見た石井駅の全景です。
智頭急行89
岡山県と兵庫県の県境のトンネルを抜けると
国道373号線、佐用川、智頭急行が至近距離を並行している区間となります。
智頭急行86
駅と並行して流れる佐用川。
智頭急行87
川を渡り、智頭急行の跨道橋をくぐると右手に駅舎があります。
智頭急行88
こちらが駅舎の外観です。
階段の入口に待合があるのみの駅ですが
毛筆の駅名標がやけに立派です。
智頭急行91
築堤の上の高架駅のホームと駅舎を連絡する階段。
智頭急行90
ホームの様子です。
単式ホーム1面1線の棒線無人駅となっています。



智頭急行92
こちらは石井駅━平福駅間のトンネルの配置図です。
この区間には短いトンネルが散在するものの、
基本的には屋外を走行しています。
智頭急行a49
ですが、こちらの電波エリアのマップを併用して見ると分かりますが
石井駅付近は駅周辺以外の区間に電波圏外の区間があるのです。

石井駅は駅の北の区間もほぼ全てがトンネルの区間ですので、
特に特急列車を使用した場合はGPS電波の受信が間に合わずに
駅を取り逃す危険性の高い駅
だと言えます。
普通列車であればゆっくり落ち着いて取れば大丈夫だと思いますが
注意の必要な駅ではあるでしょう。



智頭急行93
こちらは国道373号線沿いにある「道の駅宿場町ひらふく」です。
因幡街道の宿場である平福宿があったことから設けられました。
智頭急行94
道の駅の正面の道を進むと、ご覧の様に
宿場町であったことを前面に押し出した町並みがあります。
智頭急行95
そして佐用川を渡った先、
道の駅からはおよそ200mほどの場所に智頭急行の駅があります。
智頭急行96
こちらが平福駅の駅舎の外観です。
武家屋敷風の外観に作られています。
1994年(平成6年)の智頭急行開業時に開設され、
近畿の駅百選に第四回に選出されています。
智頭急行97
ホームへの入口は駅舎の南側にあり、
ご覧の様に回廊のような通路を進み
ホームには構内踏切を渡って上がる事となります。
智頭急行98
構内踏切から見た1番線ホーム。
智頭急行99
1番線の様子です。
この駅は相対式ホーム2面2線の駅となっており、
1線スルー方式で1番線が上下線の本線となっています。
ですので通常はこちらの1番線に列車が停まります。
智頭急行a01
こちらは構内踏切から見た2番線です。
智頭急行a02
副本線となる2番線ホームです。
この駅で列車交換のある時に使用されるホームとなります。
智頭急行a03
ホームから見た構内踏切と駅舎です。



智頭急行a04
こちらは平福駅━佐用駅間のトンネルの配置図です。
駅の近くに短いトンネルがあるものの、ほぼ地上を走る区間ですので
駅へのアクセス条件は悪くないでしょう。


智頭急行a05
こちらは佐用駅の駅前の光景です。
写真から奥の方向に500mほどが県道562号線佐用停車場線で、
駅と国道を連絡する道路となっています。
智頭急行a06
後ろに振り返ると目の前は佐用町役場があります。
智頭急行a07
こちらが佐用駅の駅舎の外観です。
駅自体は1935年(昭和10年)に国鉄姫津東線(当時)の駅として開業したもので、
翌年に姫新線となって現在に至っています。
1994年(平成6年)の智頭急行の開業によって乗り換え駅となりましたが
駅自体はJR西日本の管理駅となっています。
智頭急行a08
駅舎の中はご覧の通りで、入るとすぐに待合スペースとなっていて
左手奥へと進むと改札がありホームへと連絡する通路があります。
智頭急行a09
こちらが改札を入ってすぐ目の前にある、
智頭急行のホームへと上がる階段です。
智頭急行a10
階段を上がると島式ホームの端に。
智頭急行a11
こちらが智頭急行ホームです。
駅舎側から1番線、2番線となっており、
1番線を本線とする1線スルー方式となっています。
智頭急行a12
ちなみに写真を撮っていると線路から砂利を踏む音がしたので、
振り返ってみると鹿が線路に入り込んでいました
町の役場の目の前の駅だというのに…
智頭急行a13
そして駅舎から見て奥側には
智頭急行のホームと並行してJR西日本の姫新線の島式ホームがあります。
智頭急行a14
JRのホームも1番のりば、2番のりばとなっており、
1番が下り津山方面行き本線、2番線が上り姫路方面行きホームとなっています。
(ダイヤにより1番線に上り列車、2番線に下り列車の停車するケースもあります。)
智頭急行a15
この駅は築堤上に作られていますが
ホームなどから見るとさながら高架駅のような外観です。
その割には鹿が入ってきてましたけど。



智頭急行a16
佐用駅━久崎駅間のトンネルの配置図です。
姫新線との並走区間は地上を走っているものの
分かれて智頭急行単独となるやいなやトンネル区間となります。
分岐してから久崎駅まではほぼトンネル内ですので
電波の受信は難しい
でしょう。


智頭急行a17
こちらは県道368号線です。
千種川を並走してきた県道が国道と合流する付近に
智頭急行の久崎駅があります。
智頭急行a18
こちらが久崎駅の外観です。
1994年(平成6年)の智頭急行開業時に出来た駅であり、
ご覧の通りの高架駅です。
智頭急行a19
高架駅なのでホームへと上がる階段があり、
踊り場で上下線それぞれへと通路が分岐しています。
智頭急行a20
こちらは1番線ホーム。
相対式ホーム2面2線で列車交換もできる駅ですが、
一線スルー方式となっており、
基本的にはこちらの1番線が本線で上下線ともに列車が停車します。
智頭急行a21
こちらは副本線となる2番線。
普通列車の交換時や、特急の通過待ちなどの際に使用されるホームです。
智頭急行a22
そして2番線の裏手には、ご覧の線路の敷かれていない高架線が分岐しています。
これは保線機械のための側線を設ける為に作られた様なのですが
そもそもの線路が敷かれていないので使われていません。



智頭急行a23
上は久崎駅━河野原円心駅間のトンネルの配置図です。
この区間は駅間の中間部、区間のおよそ半分がトンネルとなっています。
ですが駅の近辺は地上を走っていますので、
普通列車では駅に問題無くアクセスができるでしょう。


智頭急行a24
こちらは河野原円心駅の外観です。
「河野原(こうのはら)」は駅の所在地の地名ですが、
「円心」は白旗城を居城とした南北朝時代の武将赤松則村(円心)に由来しています。
智頭急行a26
こちらは駅前の様子。
ロータリーが整備されていますが、その周辺は田んぼと山ばかりです。
智頭急行a25
駅舎の中の様子。
智頭急行a27
駅舎の裏の高架下がご覧の通り
ホームへと上がる階段となっています。
智頭急行a30
階段を上がるとご覧の通りホームの南端に出ます。
智頭急行a28
こちらが1番線ホーム。
この駅も1線スルー方式の相対式2面2線の駅となっており、
1番線が本線として通常列車が使用するホームとなっています。
智頭急行a29
こちらが副本線となる2番線です。
智頭急行a31
そして私が行った時にはのぼりが立っていましたが、
この駅は駅名の由来となっている
赤松円心の居城、白旗城の最寄り駅となっています。
智頭急行a32
こちらが白旗城跡の登山口。
河野原円心駅からは南東に2kmほど徒歩25分の場所にあります。



智頭急行a33
こちらは河野原円心駅━苔縄駅間のトンネルの配置図です。
駅間でトンネル区間はありますが、駅近辺は屋外区間ですので
こちらも普通列車なら問題無く駅にアクセスできるでしょう。


やちよ16
苔縄駅も国道373号線からは川の対岸にあり、
集落の中に駅が設けられています。
こちらは駅付近の市道。
智頭急行a34
市道を入って行くと智頭急行の高架線が見えてきます。
やちよ07
こちらが苔縄駅の外観。
やちよ10
駅前広場にはご覧の待合用の駅舎があります。
やちよ11
駅舎の中は待合室とトイレなどがあり、
駅外側にはショーウィンドーが設けられていて
ギャラリーとなっています。
やちよ12
こちらがホームへと上がる階段。
駅舎には発券や改札の設備は無く、直接ホームへと上がる事が可能です。
智頭急行a35
駅のホームです。
この駅は単式1面1線の棒線無人駅となっています。
やちよ08
駅前の広場の様子です。
やちよ09
広場のロータリーには駅名の彫られた石が置かれていました。
やちよ15
駅西側には、苔縄にある411mの愛宕山が見えます。
こちらの山は、太平記の時代に
護良親王の令旨に応えて赤松円心が挙兵した赤松城(苔縄城)の城跡でもあります。



智頭急行a36
こちらは苔縄駅━上郡駅間のトンネル配置図です。
千種川を挟んで二つのトンネルがありますが、
この区間は普通列車で11分の距離がありますので
駅へのアクセスをする余裕は普通にあると思います。
智頭急行a37
またこの区間には、列車交換の為に 岩木信号場が設けられています。
写真は列車車窓からの信号上付近。



智頭急行a38
こちらはJR山陽本線の上郡駅の駅舎です。
山陽本線としては途中駅ですが、
この駅から智頭急行線を介しての、
京都大阪と鳥取方面を結ぶ特急列車の乗り入れ分岐点となっている駅です。
智頭急行a39
そのJRの駅舎から西方を見ると、
ホームの先に別の入口があるのが見えます。
智頭急行a40
こちらが智頭急行の上郡駅となります。
智頭急行a41
入口の階段を上り跨線橋を渡ると、
更に通路が延びています。
智頭急行a42
通路を進むとご覧の智頭急行線の改札窓口となります。
智頭急行a43
切り返してて見た改札の光景です。
智頭急行a44
こちらが智頭急行の上郡駅ホーム。
智頭急行線の普通列車が使用するホームとなります。
単式ホームであり、JRのホームに振られている番号はこちらにはありません。
智頭急行a45
この駅が智頭急行線の起点駅ですので、
ホームの正面にはご覧のゼロキロポストが設置されています。
智頭急行a46
そしてこちらはJR山陽本線の上郡駅の2、3番線ホーム。
この島式のホームを西へと進むと
智頭急行線への乗り換え口が見えてきます。
智頭急行a47
こちらの連絡通路を進み、突き当たったところに
先ほどの智頭急行の改札窓口があります。
智頭急行a48
連絡通路を智頭急行ホーム側から見ると線路の車止めが見え、
智頭急行線のホームが山陽本線2、3番線ホームの
切り欠きホームである事が分かります。




さて、以上で智頭急行の全駅となります。
全長56.1kmのこの路線は普通列車ですと片道でおよそ1時間半の行程となります。
スーパーはくとやスーパーいなば等の特急列車ですと
智頭急行線区間はおよそ40分で駆け抜けますので
時間だけを見れば特急列車を使いところでしょう。

ただ、智頭急行線は山間の地域を高規格設計の路線を敷いた結果、
随所にトンネルのある路線となっています。
ですので特急列車の速さですとGPSの送受信がトンネル間で間に合わないケースが多々あり、
レーダーなどのアイテムが無いと駅を取り逃す公算が強くなります
智頭急行a50
こちらは宮本武蔵駅━上郡駅間のau 4G LTEでの電波エリアマップです。
基本的に駅のある場所で電波の入らない駅はありません。
ただトンネルが多く、また一部電波圏外の箇所もありますので
特に端末のGPSのレスポンスの遅い方は
事前にアイテムなどのフォロー手段を準備するべき
でしょう。
アイテム使用を嫌う場合は鈍行列車に乗るしか無いと思います。



実際に智頭急行の全駅を回ってみた感想として、
ほとんどが無人駅であり、他の地方のローカル路線と比べても
沿線の過疎ぶりは負けていませんでした


ですが山中には不似合いとも言える高架高規格の路線を計画的に敷き
JR直接乗り入れの特急スーパーはくとなどの運行を実現した結果、
他の中国地方の路線が目指して失敗した「陰陽連絡線」の役割を見事担うことに成功しました。
結果、第三セクター路線では収益日本一を争う路線となり、
路線黒字で株主配当を出すという立派な結果を残しています。

正直乗りに行くまでは智頭急行についてほとんど知りませんでしたが、
こんな山奥にローカル線の一つのモデルケースがあるとは思いませんでした。


では。

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