でんこの元ネタ
■No.40: 白鳥ハル(Sirotori Haru)
 ■タイプ:アタッカー
 ■誕生日:8月20日

■出身駅: 長良川鉄道越美南線 美濃白鳥駅(岐阜)
ハル01
こちらの駅は1933年(昭和8年)7月に、
当時の国鉄の越美南線が美濃弥富駅(現・郡上大和駅)からこの駅まで
延伸した際に開業しました。

翌年の1934年(昭和9年)8月にはこの駅から現在の終点である北濃駅まで
越美南線がさらに延伸開業していますので、
およそ一年間は終着駅となっています。

現在は平成の大合併によって郡上市となっていますが
元々は旧白鳥町の代表駅であり、
駅前からは白鳥町の中心市街地が広がっています。
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美濃白鳥駅の駅舎の外観。
国鉄時代からの駅舎であり、かつては入口の軒の上に
毛筆体の駅名標があったそうです。

入口左手の自販機のあたりはかつて売店が入居していましたが
現在は撤退しており、
代わりに木製の駅名標が掲げられていました。
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駅前の光景。
無人駅の多い長良川鉄道でこれだけの街のある駅は少なく
ここが鉄道の駅としても運行上重要な位置づけであることが良く分かります。
ハル04
駅前広場にある「白鳥おどり」の石像。
「白鳥の拝殿踊」が国の選択無形民俗文化財ともなっているこの踊りは
いわゆる盆踊りですが、「世界一スピードが早くなる盆踊り」とも言われ
見ていてもなかなか見ごたえのある踊りです。
参考
【岐阜県郡上市】白鳥おどり 徹夜おどり 橋本町 2015年8月15日 ♪世栄


(クリックで動画が試聴できます)
ハル05
駅舎の中の様子。
ハル06
こちらが駅の構内、1番線ホームの様子です。
相対式ホーム2面2線を持つ駅であり、列車交換が可能となっていますが
行き違いが無ければ基本的にこちらの1番線ホームで
上下線ともに発着を行っています。
ハル09
ホームの南側の美濃太田方面側に進むと線路の反対側に
大きな検車庫があるのが見えます。
ハル10
美濃太田方の線路。
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そしてこちらは1番ホームの駅舎北端付近にある構内踏切。
2番線との連絡をしています。
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こちらが2番ホーム。
交換の際にしか使われないということはほぼ使用されていないという事になります。
かつてはログハウス風待合室があったそうですが
現在は撤去されその基礎が残るのみです。
ハル11
北の北濃方面の光景。
ハル12
この美濃白鳥駅から北の、終点の北濃駅までの区間では
スタフ閉塞式での列車運行が行われています。
その為この駅で、運転士と駅員がスタフ(通票)の交換を行う様子が見られます。



ハル13
ちなみにこちらは白鳥高原駅です。
美濃白鳥駅の隣の駅であり、長良川鉄道で「白鳥」を駅名に冠するのは
この白鳥高原駅と美濃白鳥駅の二つのみです。
その為、駅メモの「白鳥ハル」の苗字由来駅の候補として
美濃白鳥駅と共に挙げられている駅となります。
ハル14
ただ、こちらの駅はこの通り、駅周辺には何もありません。
そもそもこの駅は美濃白鳥駅より遅れること1年後に開業した駅であり、
美濃白鳥駅━北濃駅間の延伸に際して二日町駅として開業した駅です。
ハル16
駅前には二日町地区の防災拠点のと、あとは田畑ばかりで
付近の県道まで民家が散在する散村の光景が広がります。

1996年(平成8年)にそれまでの二日町駅から白鳥高原駅へと改称したそうですが、
これは白鳥で有名なスノーウェーブパーク白鳥高原(白鳥高原スキー場)に因み、
「スキー場の最寄駅」として改名が行われた様子です。
ハル15
しかしご覧の通り、白鳥高原スキー場までは12.1km離れている上に、
県道314号しかアクセスが無いので北濃駅の方が近い
のです。
実際に改名当初はスキー場への送迎バスが出ていた様子ですが、
現在では北濃駅や美濃白鳥駅での送迎を行うという至極もっともな状況です。


こうした現状を考えると、美濃白鳥駅は「白鳥駅」であり、
白鳥高原駅は「二日町駅」であるのが現状だと思います。
すると、やはり思惑で無理やり「白鳥」を関した白鳥高原駅では無く
美濃白鳥駅こそが白鳥ハルの名前由来駅と考えるのが自然だと思われます。

…スキー場に因んだからこそ、キャラがファーのついた防寒衣装を着ている
という意見もあり、実際には分かりませんが。



■モデル車両: 長良川鉄道 ナガラ300形 303号・304号

ハル17
こちらが現在の長良川鉄道で主力列車として走っているナガラ300形です。
上の写真の303号車と304号車が駅メモの白鳥ハルのモデル車両となります。

ハル18
ナガラ300形は301号車から307号車までの7両の気動車ですが、
観光列車「ながら」として301号車と302号車は改装されています。
ハル19
ですので普通列車として日常の運行をしている300形は
303号車以降ということになります。

1986年(昭和61年)に国鉄越美南線が長良川鉄道へと
第三セクター転換をした訳ですが、
そのときに導入されたナガラ1形という車両が老朽化した為、
1998年(平成10年)よりナガラ300形が車両置き換えとして投入をされました。
最初の300形として301号車と302号車の2両が
1998年(平成10年)10月に新造されています。

ハル20
こちらはナガラ300形の303号車。
前述の通り301号車と302号車が観光列車「ながら」に転換をされた為、
この303号車と304号車が300形普通列車で一番車番の若い車両となります。
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こちらはナガラ300形304号車。
303号車と共に1999年(平成11年)8月20日に富士重工で新造されました。
駅メモの長良川鉄道モデルのでんこ、
白鳥ハルの誕生日が8月20日に設定されていますが、
これはこの303号車、304号車の新造日が由来
と思われます。

長良川鉄道のナガラ300形には、
車体の横に花のシールラッピングが施されています。
これは沿線自治体のシンボル花をあしらったとされています。
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こちらは304号車の車体にあしらわれている花のラッピング。
この花はコブシであり、郡上市に吸収された高鷲村の村花にあたります。
旧高鷲村は北濃駅のさらに北なんで鉄道届いてないんですけどね。
白鳥ハルの髪飾りをみるとコブシになっていますので、
おそらくモデル車両の304号車の、
このコブシのラッピングが髪飾りの元ネタと思われます

ちなみに303号車には美濃加茂市のアジサイがラッピングされていたそうですが、
恐らくは車両自体が何度もラッピングされた結果か
現在では花のラッピングは無くなってしまっています。
ハル25
こちらはナガラ300形の車内の様子。
中央部にクロスシートが置かれている形式で
いわゆるレールバスに用いられている座席配置となります。



余禄として、長良川鉄道を走る他の車両も載せておきます。
ハル24
こちらはナガラ200形。
1994年(平成6年)に増備された車両で、200形はこの一両のみとなっています。
ハル23
こちらはナガラ500形。写真は上から501号車、502号車、503号車となります。
2007年(平成19年)から2009年(平成21年)にかけて増備された車両で、
長良川鉄道を走る500形はこの3両で全てです。
【※以上写真等撮影:2017年5月】