でんこの元ネタ
■No.55: 本宿ひまり(Motojuku Himari)
 ■タイプ:サポーター
 ■誕生日:12月27日

■出身駅: 名古屋鉄道名古屋本線 本宿駅(愛知)
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こちらは国道1号線の本宿町広畑交差点から東側を見た光景です。
この先に名鉄の本宿駅があります。
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駅の外観です。
1926年(大正15年)に愛知電気鉄道の駅として開業したこの駅は、
その後名鉄の地上駅としてながらくこの地にありました。
しかし周辺にある国道473号の開かずの踏切解消や
並走する国道1号の拡張などが持ちあがり
平成4年(1992年)に高架化事業によって現在の高架駅となっています。
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こちらが駅の入口付近。
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駅の入口に向かって左側にはご覧の額田王のレリーフがあります。
本宿駅は2006年(平成18年)に岡崎市に編入された額田郡額田町の最寄駅であり、
額田町が万葉集で有名な額田王推しであることから設置された様です。
ちなみに額田王と額田町の関連資料は無いみたいです。
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こちらは駅の入口に向かって右側にある、一里塚を模した木と石碑です。
本宿駅正面の国道1号線から一本奥の道が旧東海道であり、
駅の近くには本宿の一里塚がありました。
本宿は東海道の藤川宿と赤坂宿の中間の村として
「助郷」という準宿場町として栄えたそうです。
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本宿について説明の書かれた案内板です。
(画像クリックで拡大します。)
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そして一里塚を模した木と駅の入口との間にあるのが
こちらのミニチュアの建物です。
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こちらがミニチュアの脇にある石版で、
これを読むとこのミニチュアの建物が旧本宿駅の駅舎であることが分かります。
近代的に作り変えられた駅舎は全国各地にありますが、
駅前に旧駅舎のミニチュアがあるのは初めて見ました。
これを見る為だけでもこの駅を下車する価値はあると思います。
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そしてこちらは本宿駅の東側の「本宿駅東」交差点付近のガード下です。
右の木々が茂っているのは並走する東名高速です。
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地図を見ると分かりますが、この本宿駅は
国道1号線と東名高速に挟まれた場所に位置している駅なのです。
ですので名古屋発着の関東への高速バスなどでは本宿駅は非常に取り易い駅となります。
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こちらは名鉄の高架と東名高速の間を東から西へと抜けたものです。
高架下が名鉄協商の貸し駐車場となっているのが分かります。
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そしてこちらは駅の改札付近の光景です。
高架駅ですので地上の改札から階段を登ってホームへと上がります。
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こちらは島式ホームの1、2番線です。
名古屋・岐阜方面の下り線ホームとなり
外側の1番線が待避線、内側の2番線が本線となります。
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この駅は島式ホームが2面あり計4線のホームとなっています。
お互いのホームは、改札から一段上がった踊り場のコンコースで連絡しています。
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島式ホームの3、4番線。こちらは豊橋方面の上り線となっています。
こちらも内側の3番線が本線、外側の4番線が待避線となっており、
さながら一線スルー方式のホームが上下線それぞれにあるような形です。
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4番線にある43と1/2キロの距離標です。
名鉄名古屋本線のゼロキロポストは神宮前駅にあり、
本宿駅は神宮前駅からちょうど43.5kmの場所にあります。



■モデル車両: 名古屋鉄道1700系電車
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こちらが駅メモのでんこ「本宿ひまり」のモデルとなった車両となります。
ボディーカラーの「ホワイトを基調としてレッドとグレーのラインを施されたカラーリング」
ひまりのコスチュームのデザインと共通しているのが分かると思います。

名鉄の公式サイトの1700系の紹介ページを見ると
「1700系2両の特別車と2300系4両の一般車で構成された6両組成の総称を1700系と呼ぶ。」
と記載されています。


名鉄では特別車両券「ミューチケット」というものがあり、
特急列車の「特別車」に乗る場合にはこのミューチケットが必要となっています。
この特別車は全席指定となっており、JRのグリーン券と考えれば分かり易いと思います。

そして元々名鉄では、全車特別車の特急である1600系が21世紀に入って運用されていました。
しかし2008年(平成20年)のダイヤ改正によって全車特別車の特急は
中部国際空港に乗り入れる空港特急の「ミュースカイ」のみに変更。
名古屋本線などの特急は、特別車(全席指定)に
一般車(乗車券のみで乗車可)を繋いだ編成となりました。

これによって3両編成で製造された1600系は活躍の場を失ない、
1999年(平成11年)の登場以来わずか9年で1600系としての運用を終えることとなった
のです。

1編成が3両だった1600系は4編成が運用されていましたが、
豊橋方先頭車(ク1600形)は余剰車となり譲渡先も無かったことから廃車となりました。
そして3両編成のうちの残りの岐阜方2両が改造されて1700系となりました
この改造された2両、モ1700形とサ1650形が、
現行の名鉄1700系の「一部特別車」の2両として
現在も特急列車として運行をされているという事になります。


駅メモのでんこである本宿ひまりの誕生日は12月27日に設定されています。
そして上で述べた通り、1600系の列車が改造されて1700系として生まれ変わり、
名鉄の本線上で運用が開始されたのが、
ダイヤ改正のあった2008年(平成20年)12月27日
となります。
この誕生日の日付の設定や、ひまりのコスチュームのデザインなどから
元ネタの車両が名鉄1700系だと分かる訳です。


それでは名鉄1700系電車について、
個別の車両ごとに追っていきたいと思います。
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こちらが1700系の編成で豊橋方の先頭車両となるモ1700形となります。
ひまりのデザインの実質的な元と考えて良い車両でしょう。
1号車として運転台のある制御電動車となっています。
元が特別車の車両ですので現在も特別車として使用されています。

元々のベースである1600系の車両からは大きな外観上の改造はされておらず、
変更点は自動幌装置と自動解結連結器が撤去され、
排障器(スカート)が一体型になった程度となっています。
むしろ一番大きな変更は、一般車として連結される2300系とイメージを統一する為に
新塗装が施されて外観上のカラーリングが変わった点でしょう。
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側面の外観です。
電動車ですのでシングルアームのパンタグラフが搭載されています。
車両の前方にパンタグラフがあるのは名鉄の特急ではこの1700系のみだそうです。
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車内の運転台付近の様子です。
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座席のある車内の様子。
1700系への改造時に中部国際空港への乗り入れを見越して
車端部の座席が荷物置き場へと改装されています。


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こちらが1700系の2号車となるサ1650形です。
1600系時代の車番から改番されずそのまま1650番台で運用されています。
中間付随車であり、全席指定の特別車として使用されています。
そして1600系時代には屋根にパンタグラフがありましたが
1700系への改造によって現在はパンタグラフが撤去されています。
側面には「Series1700」のエンブレムが。
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こちらの車両にはご覧の洋式トイレが設置されています。
洋式トイレの設置は名鉄では初の車両だそうです。
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客室内はご覧の通りです。
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トイレのある方と反対側の扉脇には
中部国際空港乗り入れに向けて新設された
大型スーツケース対応の荷物棚があります。

以上の1号車(1700系1700番台)と2号車(1700系1650番台)が
元々1600系だったものを改造した車両となります。
そして3号車以降はダイヤ改正によって1700系を6両編成とする為に、
新たに2200系をベースに新造された2300系車両となります。


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こちらが3号車となるサ2400形です。
2300系中間付随車であり、車両番号は2430番台となっています。
特急用普通車であり、両端がクロスシート、中央部がロングシートとなっています。


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4号車のモ2450形です。
2300系の電動車であり、制御装置や補助電源装置などを搭載しています。
車両番号としては2480番台が充てられています。
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屋根の上にはご覧のパンタグラフが。
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車内はご覧の様にクロスシートとロングシートの併用の仕様です。
クロスシート部は1+2列となっています。


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5号車のサ2350形です。
2300系の中間付随車で、車体番号は2380番台が用いられています。
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車内は他の2300系車両同様にロングシートとクロスシートの併用です。


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そして6号車となるモ2300形です。
岐阜方先頭車であり、運転台のある制御電動車となります。
車体番号としては2330番台が充てられています。
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屋根にはパンタグラフが設置されていますが、
豊橋方の前にパンタグラフのある1700系とは違い、
こちらは名鉄電車のスタンダードである車両後方にパンタグラフがあります。
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車内の様子です。
この車両も1+2列クロスシートとロングシートの併用となります。



以上が名鉄1700系の車両についての基本的な紹介です。
そして2011年(平成23年)以降、4編成あるこの1700系は
12編成ある2200系と一緒に一つのグループとして運用
されています。

これはどういうことか、といいますと、
ひまりのモデルである1700系を見たいと思って
1700系が走るであろう時間に見に行ったとしても
実際に1700系がやってくる確率は「4/4(1700系)+12(2200系)」、
つまり四分の一(4/16)だということ
です。

私は鉄(道マニア)では無いのですが、ひまりのモデル列車を見るために
1700系が来る時間を調べて名鉄に見に行ったものの
なかなか目当ての1700系が来ず、
2200系ばかりがやってきたので結構な時間を待ちました。

こうして体験してみると、鉄の人たちっていうのはこんな苦労をしてるんだな、
と少しは体感できた次第です。


では。
【写真撮影:2017年7月】