でんこの元ネタ
■No.33 賢島エリア(Kashikojima Eria)
 ■タイプ:トリックスター
 ■誕生日:3月21日

■出身駅: 近畿日本鉄道線志摩線 賢島駅(三重)
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こちらは賢島駅の駅舎の外観です。
1929年(昭和4年)に志摩電気鉄道が鳥羽駅━真珠港駅間が開通したことによって
この駅も途中駅として開業しました。
事業者が何回か変わった後に1965年(昭和40年)に近鉄となり、
1969年(昭和44年)に真珠港駅の廃止によって終着駅となりました。
ご覧の駅舎は1970年(昭和45年)の志摩線の標準軌への改軌に併せた
リニューアルによって作られたものです。
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駅前の北口ロータリーには
2016年(平成28年)に開催された伊勢志摩サミットを記念したマーメイド像が。
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ロータリーからの道を進むと分岐の先に
近鉄グループである志摩マリンランドがあります。
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志摩マリンランドの入口付近の光景です。

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駅舎の1階の半分はロータリーの車寄せとなっていますが、
残りの半分は改札前のコンコースとなっています。
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改札の前を過ぎると奥には券売窓口があります。
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券売窓口の右奥へと進むとご覧の階段が。
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階段を降り切ると出口があります。
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こちらの出口が賢島駅の南口となります。
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南口の隣に建っているこの建物は、
賢島駅が開業した志摩電気鉄道時代からの旧駅舎です。
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南口正面の駅前の通りの様子です。
駅を背に進むと道は賢島港へと続いています。
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駅から南へと歩くとすぐにご覧の港へと突き当たります。
英虞湾巡りの観光船である賢島エスパーニャクルーズの乗り場はこちらです。
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英虞湾を望む賢島港の様子です。
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さすがに日本一の真珠の名産地だけあって
港付近にも何軒もの真珠宝飾店が並んでいます。

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そして賢島駅の駅舎の中へと戻って
こちらが改札の様子です。
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改札を入って一番右手の1、2番線ホーム。
主に名古屋方面の列車が停まる特急用ホームです。
特急が停まる為、8両編成に対応する有効長があります。
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ホーム西側の終端の車止め脇には「賢島高架橋終点」の表示が。
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こちらは3、4番線ホーム。主に大阪・京都方面の特急が停まるホームです。
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そして2番線と3番線の間にもご覧のホームがあります。
こちらは降車専用ホームであり、2番線と3番線の列車から下車する際に使われます。
このホームには番線の数字は設定されていません。
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そしてこちらが5番線ホームです。
1~4番線ホームが8両の有効長があり特急が停まれるのに対して
この5番線ホームは2両分しか長さがありません。
ですので普通列車の専用発着ホームとなっています。

元々賢島駅の普通ホームは1番線の南側の一段低い場所にありましたが、
1993年(平成5年)にこの5番線が作られて以降は
普通列車はこちらのホームに停車しています。



■モデル車両: 近畿日本鉄道50000系電車「しまかぜ」
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駅メモのでんこである「賢島エリア」の元ネタとなった近鉄50000系電車は
「志摩に吹く風の爽やかさと、車内で過ごす時間の心地よさ」から名づけられた
観光特急として「しまかぜ」の愛称を持っています。

昭和の時代には社員旅行など団体客の観光地として名を馳せた伊勢志摩ですが、
平成に入ってその観光客はジリ貧の減少傾向にあったといいます。

そこで2013年(平成25年)に伊勢神宮で式年遷宮が挙行されるのをきっかけに、
近鉄ではこの減少傾向だった伊勢志摩への観光客を取り戻す活性化を狙って
「乗ること自体が旅の目的になる観光特急」の開発が手がけられました。

こうして開発された「しまかぜ」は2013年(平成25年)3月21日に
大阪難波駅 ━賢島駅間と近鉄名古屋駅━賢島駅間の営業運転を開始
しました。
駅メモでは賢島エリアの誕生日は3月21日と設定されており、
この日付が近鉄50000系しまかぜの運用開始日に因んでいるのは明らか
でしょう。


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こちらが賢島方の先頭車両1号車となるク50600形です。
京都・大阪発着では1号車ですが名古屋発着の編成のみ6号車となります。
先頭車両ですので運転台のある制御車となりますが、
モーターは搭載されておらず自走できない付随車となります。
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こちらは中から見た運転台の様子です。
運転席の後ろは客室からの展望性重視でガラス張りとなっています。
全面中央のガラスは非常扉となっていて上に跳ね上げて開くそうで、
その為中央が通路となっています。
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通路右のコンソール上には車内放映用のカメラが設置されており
全面展望が撮影できる仕掛けになっています。
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運転台の真後ろには乗降の扉は無く、
車両後端の扉から中に入ると荷物を置けるロッカースペースがあります。
鍵がかけられるロッカーとなっており、
また床には御影石が使われています。
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客室は展望性を重視してハイデッカー車両となっており、
ご覧の様にまるで二階席のように客室が高くなっています。
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車内の客室の様子です。
座席は全席指定のプレミアムシートとなっていて、
椅子は本革張りで、まるでマッサージチェアような造りになっています。
実際に座席には電動のフットレストがあり、
腰あたりに内臓された「エアーサポートクッション」が
位置や硬さの調整の他にマッサージ機能まで本当についていました
電動での座席の回転も可能となっています。
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車窓のカーテンはご覧の通り電動で開閉ができます。
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肘掛を開けると中には折りたたみのテーブルが内臓されていました。
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背もたれにもテーブルが装備されています。
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通路側の肘掛の下にはコンセントも常備。


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こちらは賢島方2両目となる2号車のモ50500形
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モーターを搭載している電動車であり、
制御装置と共に屋根にはパンタグラフが載っています。
駅メモのでんこの賢島エリアの背中のパンタグラフと比べると
モチーフがこの近鉄50000系であることが分かります

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この車両は平床となっていますので
床の高さはホームと同じとなっています。
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車両の入口はご覧のプラグ式ドアとなっており、
入ると多目的トイレや洗面所があります。
入口に車椅子のマークがあることで分かる様に
こちらの車両のトイレも車椅子対応となっています。
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化粧を直すパウダールームも設置。
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座席は1両目と同じくプレミアムシートが装備されていますが、
車椅子対応の多目的トイレのあるこの車両では
2列シートの賢島方が2列分、車椅子対応の単独シートとなっています。


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次は賢島方3両目となる3号車のサ50400形です。
運転関係の設備は搭載しておらず、完全な付随車の客車です。
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窓が上下二段についていることからも分かる通りダブルデッカー車となっています。
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車内通路です。
通路は通称「海側」と呼ばれる側に設けられており、
写真の場合後ろが賢島方、前方が京都大阪名古屋方となります。
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こちらがカフェの2階席の様子。
3編成あるしまかぜの編成ごとに座席の色やデザインコンセプトが違うそうです。
座席は全席フリーですが料理を注文する必要があります。
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カフェ1階席。1階はどの編成も共通デザインの様です。
座席の背中側は壁になっており2階席よりは閉鎖性が高いので、
景色は窓のみの反面落ち着けるという利点もあります。
端には先頭車両のカメラの映像が。
こちらも1階席同様に要注文のフリー席です。
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カフェ席の反対側、京都大阪名古屋方の階段付近です。
表示の車両番号が4となっているのは名古屋行きである為で、
京都大阪行きは3号車となります。
こちらの階段は通常時はロープで閉鎖されています。
階段脇にはご覧の洗面が。


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賢島方4両目の4号車のモ50300形です。
この車両は1階建ての平床車であり、サロン席、個室席を備する客車となります。
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近づいてみると、大窓一つに一個の個室やサロン席が割り当てられているのが分かります。
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そしてモーターと制御装置を搭載している電源車でもありますので
屋根にはご覧のパンタグラフが載っています。
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こちらは車両の青いペイント側(賢島方)の車端部で、
トイレや洗面所が設けられています。
(写真は名古屋行きの為車両番号が3となっていますが
京都大阪行きの場合は4号車となります。)
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通路を進むと「海側(賢島方を向いて右)」と呼ばれる側に通路があり、
反対の「山側」にご覧の個室席があります。
個室席は通路に自動扉があって完全個室となっています。
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こちらはサロン席の様子です。
サロン席は通路側がご覧の通りオープンとなっています。
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サロン席の自動扉を抜けると、
京都大阪名古屋方の車端部にはご覧の喫煙室があります。


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賢島方5両目の5号車であるモ50200形です。
モーターと制御装置のある電動車であり、
基本的には2両目のモ50500形とほぼ同じ形の車両となっています。
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2両目のモ50500形とモ50200形の違いとして、
こちらの車両のモ50200形はパンタグラフが京都大阪名古屋方に一つだけという点です。
(2号車モ50500形はパンタグラフを2基搭載)
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客室内の座席も2号車と同じプレミアムシートとなっていますが、
2号車にあった車椅子対応シートがこちらの車両には無く
2列側のシートは全て通常の2列の椅子が設置されています。
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また2両目には無い飲料の自販機が
こちらの5両目の賢島方車端部通路には設置されています。


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最後は6両目のク50100形
京都大阪名古屋方の先頭車両となります。
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この車両も機器類が左右対称の位置に設置されているという以外は
1両目と基本的には同じ形の先頭車両の制御車となります。

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以上で近鉄50000系「しまかぜ」の車両の説明となります。



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こちらは1992年(平成4年)に登場をした近鉄22000系電車
通称「ACE」と呼ばれる汎用特急車両です。
車体のカラーリングはオレンジと紺のツートンですが、
このうちオレンジ色が駅メモのでんこ「賢島エリア」の髪の毛の色のモチーフだと言われています。
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標準軌の車両である22000系を狭軌仕様とした
1996年(平成8年)登場の近鉄16400系電車
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1965年(昭和40年)から走っており、同系同色の列車が大井川鐵道でも走っている
近鉄16000系電車の旧塗装車。
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1978年(昭和53年)に旧ビスタカーの後継車両として登場した近鉄30000系電車
ビスタカーⅢ世」とも「ビスタカーEX」とも呼ばれます。

このように近鉄の特急車両をいくつか並べましたが、
長らく近鉄の特急ではこのオレンジ色が使われてきています。
「賢島エリア」の元ネタの「しまかぜ」にはこのオレンジ色は使われていませんが、
近鉄特急電車の色として髪の毛のモチーフとなったと考えられます。

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またこちらは近鉄23000系電車「伊勢志摩ライナー」です。
1993年(平成5年)から登場した
志摩スペイン村への観光客輸送を目的とした観光特急であり、
2012年(平成24年)に内外装がリニューアルされ現在の外観となっています。
車体にはサンシャインイエローと呼ばれる
伊勢志摩の太陽をモチーフとした黄色が塗られていますが、
「賢島エリア」のトップスやホットパンツの明るい黄色の元ネタは
このサンシャインイエローかもしれません


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このように「賢島エリア」はそのパンタグラフの形やマントの色調などから
近鉄50000系「しまかぜ」が元ネタなのは間違いありませんが、
キャラクターのデザインの各所に他の近鉄車両がモチーフとなってちりばめられています
まあ、日本の私鉄で最長の路線網を持つ近鉄には様々な車両があって
なかなかおもしろいのは確かでしょう。
【写真撮影:2017年8月】