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さて、お次はスカイレールサービスについてです。

スカイレールサービスは広島県広島市安芸区のJR瀬野駅の北を走る、
みどり口駅━みどり中央駅間の全長1.3kmの懸垂式モノレールの路線で
路線名としては広島短距離交通瀬野線となります。

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こちらはJR山陽本線の瀬野駅の北口の光景です。
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かつては瀬野機関区があってここで補助機関車が増結され
急勾配の線路を登っていたそうですが、
現在はその面影ほほとんど残っていない橋上駅舎となっています。

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そのJR瀬野駅に隣接しているこちらが
今回ご紹介のスカイレールサービスのみどり口駅となります。
路線の開業は1998年(平成10年)で、駅も同時に開業をしています。
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そもそもこのJR瀬野駅の北側はご覧の通り斜面となっており、
その斜面へと向かってJR山陰本線に垂直にスカイレールの軌道が延びています。
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この斜面一帯をデベロッパーとしてニュータウン開発を行ったのが積水ハウスであり、
斜面を切り開いて南向きのひな壇状に住宅団地を造成。
「スカイレールタウンみどり坂」として分譲をした街となります。
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そのニュータウンを手がけた積水ハウスが住民の足として建設をしたのが
こちらのスカイレールであり、全長1.3kmの路線に総工費62億円を掛けて建設がされました。

ご覧の通り懸垂式モノレールとロープウェイを組み合わせたような
「ロープ駆動式短距離交通システム」という乗り物であり、
軌道の多くはニュータウン内の道路の上を走っています。
その為、軌道法が適用される鉄道となっており、
積水ハウスが中心に出資をしたスカイレールサービス株式会社が運営を行っています。

東の関東には山万がニュータウン開発をしたユーカリが丘があり、
デベロッパーの作った山万ユーカリが丘線が走っています。
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(上写真・山万ユーカリが丘線)
住民の足としてデベロッパーが新交通システムを作ったという点で
このスカイレールはユーカリが丘線と同様のコンセプトの乗り物だと言えます。
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こちらがみどり口駅の改札付近の様子です。
JRの駅とはペデストリアンデッキで連絡しており、
橋上駅舎であるJRの駅とは昇り降り無く行き来ができます。
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階段を上がるとホーム階で、
ご覧の通りこじんまりとした乗降ホームがあります。
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ホーム側から見た車両の乗降口です。
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車内側から見た乗降口。
ホームドアと車両の扉で二重になっているのが分かります。
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窓から外を見ると反対側にもホームがあるのが見えます。
あちらは降車用ホームで、乗車用ホームと相対式に作られていました。
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そして車内から軌道の終端をのぞくと
まるでスキー場のゴンドラの終点の様になっています。
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折り返しを回ってくるスカイレールの車両。
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進行方向はご覧の通りでした。


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みどり口駅を出たスカイレールは斜面の上へと上がって行き、
住宅地の家の間を抜けて進みます。
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外からこの区間を見るとご覧の通りです。
なんでも最大で270‰(パーミル)の坂を上るそうで、見た目も含めて完全にリフト状態です。
アプト式で有名だった碓井峠が最大66.7‰(パーミル)ですから
このスカイレールの坂がどれだけの物かお分かりいただけるかと思います。
なんでもケーブルカー以外の交通機関では日本一の勾配だとか。
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軌道は左に大きくカーブを描いて進み、
その先に次の駅が見えてきます。



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こちらがみどり中街駅です。
三駅しか無いスカイレール唯一の中間駅です。
駅の北側を走る、ニュータウン内を縦貫する道路に沿って駅が設けられています。
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駅舎の全景です。
斜面に設けられた駅は道路側が高くなっています。
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こちらは上り方面行きホーム。
相対式ホームとなっている駅の上り側は
ホーム上に改札があり、改札を出るとすぐに北出口となっています。
エレベーター脇には連絡通路に降りる階段が。
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車内から見たホームです。
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連絡通路の様子です。
ホーム階へと上る階段と南側の住宅地へと降りる階段があります。
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住宅地側の南出口。
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出口前はご覧の様にすぐに住宅が広がっています。


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駅を出ると軌道は斜面の上を進み、
右にカーブをして道路を越えます。
カーブが終わると終点が見えてきます。
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駅の建物と敷地が見えます。



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スカイレールの終着駅であるみどり中央駅です。
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駅前を横切る道路は住宅地の外周を走る道路で、
ご覧の様に坂になっています。
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そして駅正面の道は歩道が階段になっており
住宅の中を貫いています。
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駅舎の中の様子です。
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切符は鉄道でよく見る磁気式のものでは無く、
ご覧の二次元バーコードを読み取る方式のものでした。
母体が積水ハウスだからなのかもしれませんが、
鉄道の改札というよりは駐輪場の入口といった趣きです。
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改札内の階段を上がるとホーム階となります。
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ホームはご覧の通りで、
この駅も相対式ホームで降車用ホームと乗車用ホームが分かれています。



全長で1.3kmの路線なので、乗る前には正直、
歩けばあっという間に全線制覇できてしまうだろうと思っていました。
起点のみどり口駅から次のみどり中街駅までは700m、
そしてその次の終点までは600mでしたので。
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しかし最初の600mの光景がこちらとなります。
実際に現地を見て「この斜面を毎日歩いて昇り降りするのは無理だな」と思いました。
ナビでみどり口駅からみどり中街駅までのの徒歩ルートを調べたら20分くらいで出ましたし。

ですので実際にこの路線を現地に行って制覇したいのであれば
素直にスカイレールに乗るのが一番早くて楽だと分かりました。


瀬野駅は山陽本線の駅であり、広島駅からは6駅の位置にあります。
また広島空港の最寄り駅である白市駅からも5駅であり、
山陽本線や山陽自動車道からは容易にスカイレール全線をレーダー取得することが可能です。
少し離れた芸備線からですら、狩留家駅付近からだと
レーダー射程がMAXであれば射程圏内です。
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ですからわざわざ駅メモの為に瀬野で降りて
スカイレールに実乗する人は基本的に稀だと思います。

ただ、こんな路線は日本でここだけですので
一度は乗ってみるのも一興だと思いますよ。


では。