でんこの元ネタ
■No.69 羽貫ミユ(Hanuki Miyu)
 ■タイプ:トリックスター
 ■誕生日:11月4日

■出身駅: 埼玉新都市交通(ニューシャトル)伊奈線 羽貫駅(埼玉)
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羽貫駅は埼玉新都市交通の駅です。

埼玉新都市交通とは愛称をニューシャトルといい、
沿線ではほぼニューシャトルの名前で浸透しています。


元々の事の起こりは1971年(昭和46年)に認可された
東北・上越新幹線の建設計画
となります。
当初荒川以北の埼玉圏内は大宮駅まで地下トンネルによる建設と説明されていました。

しかし調査の結果地盤の弱さなどから地下化が困難と判明。
埼玉県南部の区間の高架による建設計画が公表されます。

これに対して騒音などの懸念から沿線では新幹線建設反対の住民運動が起こり、
デモやピケなどが行われて工事を進める事が困難となります。

これに対して提示された条件が、後のJR埼京線となる「通勤新線の建設」ですが、
他にも「大宮駅全列車停車」「速度制限」などと併せて提示されたのが
「大宮━伊奈間の新交通システム導入」という条件でした。
これが現在のニューシャトルとなります。
会社としてはJR東日本と埼玉県が35%づつ出資しているのをはじめ
沿線市町村などが出資をしている第三セクターの路線となります。


1982年(昭和57年)に東北新幹線、上越新幹線が相次ぎ開業。
現在は記憶に薄いと思いますが開業当時は新幹線の起点は大宮駅でした。

そして1983年(昭和58年)に大宮駅━羽貫駅間に新都市交通が開業
これが現在のニューシャトルの開業となります。
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こちらは県道87号上尾久喜線です。
写真の高架線は上越新幹線のものとなります。
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高架をくぐるとご覧の駅への案内が。
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上越新幹線の高架と県道87号線の交点の西側に
ニューシャトルの軌道が走っており、
南側に駅とロータリーが設けられています。
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こちらが西側の駅前ロータリー。
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羽貫駅の駅の西側の外観となります。
上越新幹線の高架の西側にニューシャトルの軌道が併設されており、
駅の施設は基本的に高架下にまとめられています。

開業日は1983年(昭和58年)12月22日 で、
これは埼玉新都市交通伊奈線の開業日でもあります。
土地収用の難航から、開業当初から7年間はこの羽貫駅が終点でした。
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こちらは東側の駅の外観です。
丸山駅以北のニューシャトルは単線となっていて
上越新幹線の西側にのみ軌道が設けられています。
ですので東側は軌道とは反対側なので
どの駅も外観的に駅の裏側といった感があります。
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東の高架下には自販機が並び、
その前にはテナントのラーメン屋が。
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このラーメン屋は2016年(平成28年)より
こちらの羽貫駅へ移ってオープンしています。
新幹線の高架下で駐車場などを管理している埼玉新都市交通(ニューシャトル)ですが
駅にテナントが入っているのはこの羽貫駅くらいです。
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東側にもこじんまりとしたロータリーと
歩道を広めにした駅前広場がありベンチも置かれています。
こちら側のロータリーが整備されたのは2009年(平成21年)頃のことです。
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高架下を東西にくぐる通路。
ニューシャトルの駅は基本的に同じ構造で、
東西の駅前を高架下の連絡通路が繋ぎ途中に改札を設けています。
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通路に置かれた駅のある伊奈町の案内図。
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こちらが改札付近の様子です。
ニューシャトルの駅は有人窓口を兼ねた駅売店が改札に設けられており
嘱託駅員がパートの交代制で有人改札業務と駅売店業務を行っています。
Suica対応のために改札にはご覧の通り簡易改札機が設置されています。
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改札内に入るとすぐにホームへと上がる階段が。
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階段前で分岐した通路を見ると
バリアフリーの為に作られたエレベーターへの通路が延びています。
高架下で限られたスペースで作っている為、
ニューシャトルの駅のエレベーターの通路は各駅とも
連絡通路が長い傾向があります。
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こちらがホームの様子です。
島式ホーム1面2線となっています。
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地上の改札へと降りる階段はホームの北端にのみあります。
日本の鉄道は通常は左側通行となっていますが
このニューシャトルは右側通行となっています。
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ですので新幹線の線路に近い東側のこちらが
内宿方面行きの下り1番線ホームに。
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反対側の西側の番線が大宮方面行き上り2番線ホームとなっています。

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こちらは駅の外へと戻り
西側から見たホーム付近の駅の外観です。
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高架沿いの南側を見ると
ニューシャトルの駅施設の南端が見えます。
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軌道や駅の施設が新幹線の橋脚と一体となって
作られているのがよく分かります。

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駅の北側の県道87号上尾久喜線へと戻って
東に進むと700mほどで伊奈学園前交差点へと差掛かります。
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こちらが伊奈学園前の信号で、
一角には埼玉県立伊奈学園総合高校のキャンパスが広がっています。
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こちらが伊奈学園総合高校の校舎です。
通常の高校のおよそ3倍の規模の学生数を持つ高校であり、
「新交通システム関連地域環境整序計画」に含まれ計画されるなど
伊奈地区の都市計画の一端としてできた学校
でもあります。
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人の集まる巨大なキャンパスは
一面の畑しかなかったこの地域の街づくりの目玉の一つでもあり、
区画整備された畑だった一帯には「学園」の地名が与えられています。

1984年(昭和59年)に高校が開校すると
ダイヤ改正が行われるなどニューシャトルとは関連性が深い高校でもあります。
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ニューシャトルとの関連性が深い証拠に
この地区の県道のマンホールはご覧の通りニューシャトルの図案です。


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そしてこちらは羽貫駅前から北へ県道を跨いだ
ニューシャトルの軌道下の公道です。
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道路脇の鉄道境界杭はフェンス際に置かれていますが、
ニューシャトルの軌道は明らかに境界を越えて公道の上を走っています。

1983年(昭和58年)に羽貫駅が開業してから、
1.1km先の終点である内宿駅まで開通したのが1990年(平成2年)と
実にこの区間の建設には7年の歳月を費やしています。
道路の上をニューシャトルが走っているのは
鉄道用地ではなく公道の空中に軌道を通すという方法で
工期を短縮した名残りでもあります。
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駅から300mほど北上すると側道は町道に突き当たります。
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この町道と高架の交点のすぐ北のこの場所こそが
羽貫駅━内宿駅間の開通を遅らせた原因の場所となります。
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この場所のニューシャトルの軌道下にある小屋は
通称「団結小屋」と言って、この土地の地権者が土地や空中権の収用を拒否し
居住権を主張して立て籠もった跡となります。
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成田空港で活動した活動家がここの地権者を支援と称して反対運動に参加。
空港闘争と同じ状況となった為に1990年(平成2年)2月に
土地収用法による強制代執行が行われました。
上に何も無いこの場所にシェルターが設置されているのは
空中権を強制収用した事を示す為です。

ニューシャトルの負の歴史の跡ですが、
開業以来の長い期間、羽貫駅が暫定的な終点であった原因の史跡でもあります。



■モデル車両: 埼玉新都市交通2020系電車21編成
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埼玉新都市交通2020系電車は大宮駅と内宿駅の間を走る
案内軌条式鉄道(AGT)用の車両です。

ニューシャトルが開業した1983年(昭和58年)以来走っていた
1010系の電車3編成を置き換える為に導入された車両であり、
緑色の2020系21編成は2015年(平成27年)11月4日に営業運転を開始しています。

駅メモのでんこである羽貫ミユの誕生日が11月4日に設定されていますが
これはこの2020系21編成が走り始めた日付が元であるのは間違い無いでしょう。

車体はアルミ製の銀色で、2020系21編成では前面の塗装やサイドのラインなどに
ニューシャトルのコーポレートカラーでもあるグリーンクリスタル(    )が用いられています。

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まずこちらが先頭車両の2121
ニューシャトルの車両は全てが電動車となっていますので
この車両もモーターを搭載しています。
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先頭車両ですので車端部には運転台が。
終点のうち内宿駅はそのまま折り返し運転となりますが
大宮駅はループ状となっている為、
全線を往復して内宿駅を発車する度に先頭車両が入れ替わります
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運転台のすぐ後ろはご覧の優先席が。
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優先席の向かいには座席の無い車椅子スペースが設けられています。
2020系で優先座席があるのは両端の1号車と6号車のみとなります。
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車両の中央部にある乗降のドアです。
ニューシャトルはその車両の大きさからドアは両側とも中央の1箇所だけであり、
2020系では外吊り式ワイドドアとなっています。
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こちらは通常座席部分の光景です。
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車両後部の連結部の様子です。


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こちらは先頭から二両目の2221です。
いわゆる中間車となりますが2020系では中間車にもモーターが搭載されています。
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車内の様子です。
中間車ではドアの両側全ての座席が一般席となっています。
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6両編成の2020系では2号車から5号車までが中間車ですが
基本的に作りや内装は同じ
です。


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また駅メモのでんこ、羽貫ミユの持っているカメラのデザイン
本体もストラップもピンク色が使われています。
これはこちらの2020系23編成がモチーフとなっていると思われます。

23編成では車体色としてピュアルビー(    )が使われています。

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そしてこちらは2020系22編成。
羽貫ミユのコスチュームの胸元のリボンタイの色がオレンジ色をしています。
この編成の車体の塗装はブライトアンバー(    )ですので
ネクタイの色のモチーフはこの編成だと思われます。


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そして羽貫ミユの腰から出ている車輪つきのアームのモチーフはこちらかと。
ニューシャトルの車両はAGT(Automated Guideway Transit)、
案内軌条式鉄道という車両となります。
ざっくりと言えば小型車両が専用軌道の案内軌条に従って
ゴムタイヤで走行する鉄道
ということです。
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こちらがニューシャトルの走る軌道で、
矢印で示したのが案内軌条です。
このガイドレールに導かれてニューシャトルは走行しています。

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また羽貫ミユの耳についているイヤーガードはゴムタイヤの形となっています。
上の写真は鉄道博物館駅の構内改札前に展示されている
ニューシャトルのタイヤですが、
比べれば分かる通りイヤーガードと同じ形をしています。

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案内軌条やタイヤについては通常の営業走行時には見えないので分かりづらいですが、
車両基地でのこちらの写真を見ると分かりやすいと思います。

【写真撮影:2018年7月】