でんこの元ネタ
■No.19 美唄イムラ(Bibai Imura)
 ■タイプ:アタッカー
 ■誕生日:10月1日

■出身駅: JR北海道 函館本線 美唄駅(北海道)
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美唄駅の開業は1891年(明治24年)7月5日であり、
北海道炭礦鉄道の駅として開設されました。


元々は北海道の鉄道は、北海道を治めていた明治政府の官庁である
北海道開拓使によって運営された官営幌内鉄道によるものでした。

開拓使自体が北海道の資源を開発する目的で作られたが故、
当然鉄道も道内の炭鉱から積み出しの港までの貨物輸送を想定したものでした。

1880年(明治13年)に開業した官営幌内鉄道の鉄道は
私鉄の北海道炭礦鉄道へと1889年(明治22年)に移管。
建設途中であった岩見沢駅━歌志内駅間の建設も引き継がれます。

そして1891年(明治24年)に岩見沢駅━歌志内駅間が延伸開業。
この時に美唄駅も開設されています。


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こちらは国道12号線の大通東1南1交差点です。
この交差点から西へは道道33号線(中央通り)が伸びています。
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そして交差点を起点に東への70mほどは
道道1131号美唄停車場線となっています。
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美唄停車場線の先には駅前の広場と駅舎が。
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こちらが美唄駅の西口の外観となります。
駅舎は2002年(平成14年)に改築されたものとなります。
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駅前にはご覧のロータリーが。
北海道らしく広めに作られています。
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ロータリー中央の歓迎のモニュメント。
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こちらは美唄駅の西口広場に美唄ロータリークラブ35周年記念として
2008年(平成20年)に設置された「宮島の唄」というモニュメントです。
美唄にはラムサール条約にも登録されている宮島沼があり、
国指定の天然記念物であるマガンの飛来地である事をモチーフとしている様です。
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そしてモニュメントから北側の駅前は駐車場となっており、
線路沿いには自転車の立体駐輪場も設けられています。
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北側から見た駅舎の外観です。
橋上駅舎であることがよく分かります。
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駅舎の中に入るとご覧の様に階段があり
上の連絡通路へと登ります。
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西口側の階段を登ったところの自由通路の光景です。
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ご覧の様にガラス窓にはガラスエッチングで描かれたマガンが羽ばたいています。
これは美唄市の「市の鳥」がマガンであることからモチーフになったと思われます。
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橋上の自由通路です。
正確にはこの橋上通路は美唄市の施設であり公道となります。
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自由通路の中央付近にあるこちらのガラスの入口が
正式な美唄駅の入口であり、市とJRの管理施設の境界線でもあります。
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入口前の通路にはベンチを兼ねたオブジェが。
美唄市出身での彫刻家である安田侃氏の作品だそうです。
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こちらは東口側の駅舎の外観です。
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東口の駅前にもロータリーが設けられています。
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ロータリーの中央には石川啄木の詩を刻んだ石碑が。
「一握の砂」の341番目の詩であり「美国」は「美唄」の誤りだとされていることから
2003年(平成15年)に美唄ロータリークラブによって建てられました。
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ロータリーの後ろの駅前一面にはご覧の旭公園が広がります。
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公園の北側を通る駅前ロータリーへの道。
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道の終端のロータリー北側の目の前には
ドラッグストアがありその駐車場入口とつながっています。
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同じくロータリー北側の線路沿いには
歩行者通路と駐輪場のスペースが。
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そして駐輪場の北側の空き地には
鉄道に見えるようにご覧の看板が立っています。
新幹線延伸のアピールなのでしょうが、
何故ここに、というなかなか趣き深い看板で。
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駅舎に戻って自由通路の階段を上へ。
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東側の階段上にもエッチングのガラスアートが施されています。
美唄市の「市の花」がツツジ、「市の木」がポプラであることから
それぞれ花のほうはツツジが、木のほうはポプラ並木であると思われます。
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東側から見た自由通路。
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こちらは自由通路から駅入口のガラス扉を入って
改札前の待合スペースの様子です。
自由通路にもベンチが置かれていることからか
窓口前はこじんまりとした広さとなっています。
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片隅には美唄駅の旧駅舎をモチーフにした絵と写真が。
写真のほうは「昭和60年1月1日」とありました。
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券売機の上の運賃表。
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その横には駅の時刻表があります。
普通列車はおおよそ1時間に1本で、特急のほうが本数が多い時刻表でした。
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そして券売窓口から見える駅務室の壁には
「美唄駅 駅是 真心」の額が。
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駅構内側から見た改札の様子です。
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改札内の跨線橋上の連絡通路です。
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通路には「美唄」と題された詩が揮毫された額がありました。
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こちらが1番線ホームです。
美唄駅は相対式2面2線の駅となっており、
1番線は上り線として岩見沢、札幌方面行きとなっています。
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そして1番線ホームの外側にはご覧のスペースが。
引き上げ線の撤去された跡だと思われます。
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こちらは3番線ホーム。
こちらも単式ホームとなっており、下り線の滝川、旭川方面行きとなります。
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ホームにはご覧の勾配標が置かれています。
どうやらホームは北へ登り1‰(パーミル)の様です。
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その3番線ホームの北端の旭川方には跨線橋の階段がありますが、
階段の裏手へと回って行くと壁にも
石川啄木の「一握の砂」の中の美唄の出る一節が飾られています。
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美唄の出てくる一節を納めた額のアップ。
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そしてこちらは跨線橋から見下ろした美唄駅構内の様子です。
1番線と3番線の線路の間にもう1本線路が走っているのが見えます。
これは中線で、上下線で共用する副本線であり、待避線や留置線として使用される線です。
美唄駅に2番線の表示が無いのはこの中線が2番線扱いだからだと思われます。



■モデル車両: JR北海道789系1000番台 スーパーカムイ
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789系1000番台の列車は2007年(平成19年)に北海道で投入された特急車両です。

国鉄が民営化された後のJR北海道では
エル特急「ライラック」などで781系電車が運用されていました。

しかし当然の事ながら老朽化が進んで車両の更新が必要となり、
置き換えで投入されたのが789系1000番台となります。
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【上写真・JR北海道789系基本番台】
こちらは789系の基本番台(0番台)の列車です。
東北新幹線の八戸延伸を契機に津軽海峡線(青函トンネル)を通過する
北東北から道南、札幌間を繋ぐ特急車両として2002年(平成14年)から製造された列車です。
同じ789系を名乗ることからも分かる通り789系1000番台のベースとなった車両です。
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789系基本番台をベースとして
札幌━旭川間をはじめとする道央の電化区間を走るために開発。
2007年(平成19年)10月1日のダイヤ改正より
「エル特急『スーパーカムイ』」として営業運転を開始
しています。

基本番台と見比べると分かりますが、前面の貫通扉が無くなり
変わりに側面に乗務員用扉が追加され、
またスカート(排障器)や灯火類がシャープなデザインに変更されています。

駅メモのでんこである美唄イムラの誕生日が10月1日に設定されていますが
これはスーパーカムイの運用開始日が元ネタと見て間違い無いでしょう。
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2017年(平成29年)3月のダイヤ改正以降は
「特急カムイ」として札幌━旭川間を運行するほか
東室蘭━札幌間の「特急すずらん」として運行をしています。

ちなみにヘッドマークの白いラインは大雪山を、
青いラインは石狩川をイメージしているそうです。

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こちらは「スーパーカムイ」時代の789系1000番台の写真です。
2017年(平成29年)3月のダイヤ改正で「スーパーカムイ」は廃止され、
「特急カムイ」と「ライラック」に再編されました。

ただ、駅メモリリース時には789系1000番台は「スーパーカムイ」でしたので
こちらの写真の車両こそが美唄イムラの元ネタであるとは言えるでしょう。
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「スーパーカムイ」の時のヘッドマークです。
現在の「特急カムイ」のものの元であることが良く分かると思います。

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また、「カムイ」は789系なので車体はステンレス製車体の銀色がベース色となっています。
そして車体の窓下側面にはラインが入っています。

まずラインの一番上は萌黄色(    )。
JR北海道のコーポレートカラーであると同時に
ベースとなった789系基本番台の車体の色でもありますので
恐らくこの789系1000番台の出自を示していると思われます。

その下には濃淡(ラベンダー)バイオレット(    )の帯が。
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【上写真・JR北海道785系】
北海道を象徴するライラックやラベンダーを連想させるこの色のラインは、
2007年(平成19年)から2017年(平成29年)まで
「特急スーパーカムイ」として789系1000番台と共に共通運用されていた
785系と統一感を持たせたデザイン
となっています。
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そしてラインの一番下と、正面の中央には黒が使われていますが、
この黒は完全な漆黒の黒では無く
若干明度が上げられている国鉄制定色の黒(    )の様です。
蒸気機関車などで使われてきた国鉄黒は
北海道の鉄道のイメージを雄大に表現している
のではないでしょうか。


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それでは789系1000番台「カムイ」の編成について見ていきたいと思います。
こちらは旭川駅の案内板ですが、カムイの編成は5両編成であることが分かります。

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こちらが旭川方の1両目である1号車のクハ789形1000番台です。
ク(制御車)ハ(普通車)であり、細別記号ではTc1(制御車)となります。
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客室内の様子です。
普通車自由席の車両となっており、席数は52席です。
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1号車後方(札幌方)のデッキには男女共用トイレ、男性用トイレ、
そして多機能化粧室(洗面所)を備えています。

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旭川方2両目の2号車のモハ789形1000番台です。
モ(中間電動車)ハ(普通車)で、細別記号M(電動車)です。
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2号車の後方の札幌方のデッキにはご覧の自販機があります。
ですがJR北海道が2017年(平成29年)3月のダイヤ改正で飲料の販売を終了した為、
ご覧の用に使用停止となっています。
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客室内は1号車同様に普通車自由席であり、
座席は64席となっています。

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そして5両編成のちょうど中央部に位置する3号車のサハ788形1000番台です。
サ(付随車)ハ(普通車)と示す通り自らは動力を持たない車両となっています。
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細別記号見るとTA(電力供給設備を搭載する付随電源車)となっている通り
屋根の上にはこの編成で唯一のパンタグラフが搭載されています。
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取り込まれた電気はこの車両の変圧器で電圧を下げられて、
モーターのある動力車へと送り込まれます。
3号車は前後の2号車と4号車へと電気を送っているので
車両の前後でご覧の様に隣の車両と電線が繋がっています。
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こちらも普通車自由席で席数は68席。この編成で一番座席数の多い車両です。
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3号車の前側(旭川方)の乗降デッキにはご覧のゴミ箱が設置されています。
ゴミ箱の上のスペースはかつての公衆電話の設置されていたスペースですが、
2009年(平成21年)10月のダイヤ改正時に廃止されて
緑色のカード式公衆電話が撤去されています。

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札幌方の2両目の4号車であるモハ789形2000番台です。
2号車と同じくモ(中間電動車)ハ(普通車)ですが
細別記号ではMuとなっています。
Mは電動車の意味ですが、uは「uシート」のuであり、
グリーン車では無いもののグレードアップされた指定席となっています。
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客室内の様子です。
指定席車両である車内の座席は丸みを帯びており
普通車の座席とはひと目で違いが分かります。
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uシートと銘打つだけにシートピッチも広く
座席に可動式の枕を備えるなど普通車よりもアップグレードされています。
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客室内後方(札幌方)に設置されている荷物棚。
スーツケースなどを置く事ができます。
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4号車前方の旭川方乗降デッキには車椅子対応の多目的トイレがあります。
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そして後方の札幌方の乗降デッキの後ろには車掌室が。
車掌室は車両の外側にも扉が設けられています。

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そして札幌方の先頭車両である5号車のクハ789形2000番台です。
1号車と同じくク(制御車)ハ(普通車)であり、細別記号Tc2(制御車)となります。
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車内も基本的には1号車と同様の普通車自由席ですが、
旭川方の最前列の座席のみ左右1席づつの車椅子対応席となっており、
その為席数も1号車より2つ少ない50席となっています。
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前方の旭川方の乗降デッキにトイレと洗面所があるのも
1号車と同様の作りとなっています。
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特急カムイの編成の車両は以上となります。
現在は札幌━旭川間を日に10往復しているそうです。


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そしてこちらは苫小牧駅に停車する特急すずらんの車両です。
ご覧のとおりカムイと同じ789系1000番台の車両がそのまま使用されています。
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2013年(平成25年)11月からエル特急すずらんとして札幌━東室蘭間を走っており、
特急すずらんとしては2016年(平成28年)3月のダイヤ改正以降となります。
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すずらんのヘッドマーク。

【写真撮影・2018年5月(一部2016年10月)】