江差線96
【上写真:江差線キハ40 photolibrary

さて、続いてはJR江差線の廃線区間である
木古内駅━江差駅間についてです。


現在残っているJR江差線の区間は
第三セクターの道南いさりび鉄道へと転換
していますので
いさりび鉄道について書いた以下の記事をご参照下さい。
 【攻略】道南いさりび鉄道線 その1。(木古内━上磯)
 【攻略】道南いさりび鉄道線 その2。(上磯━五稜郭)




江差線01
こちらは道南いさりび鉄道の木古内駅の駅舎です。
かつての旧江差線の木古内駅駅舎を改修して使用しています。

この木古内駅から現在のJR海峡線と同じルートを南下し、
道道5号線の踏切を越えた付近で西へと江差線の線路は延びていました。
以後線路はしばらく道道5号線と並走するように走ります。


江差線02
こちらは道道5号線江差木古内線で木古内駅から2km少々進んだ付近です。
横断歩道と信号機があります。
江差線03
信号の目の前には木古内町郷土資料館があります。
この建物は2011年(平成23年)に廃校となった鶴岡小学校の廃校舎を転用したものです。
門には「鶴岡小学校」の表札がそのまま残っています。
江差線04
その郷土資料館の西側に面した道に
ご覧の通り「道南トロッコ鉄道 鶴岡公園駅」の表示があります。
こちらがかつての駅への道となります。
江差線05
道を進むと待合室と踏切が見えてきます。
江差線07
こちらがかつての渡島鶴岡駅の駅舎です。
駅舎と言っても待合室のみの建物ですが、
江差線が営業していた当時の建物が今でもそのまま使用されています。
私が訪問したときには改装中でちょうど駅舎の中に新たなカウンターなどを
大工さんが作っている最中でしたが。
江差線09
駅舎の前にある「天ノ川駅」の駅名標。
かつて江差線の線路脇にあった、駅を模した観光モニュメントにあったものですが
現在はここに置かれていました。
江差線10
反対側の駅舎脇には観光案内板が。
江差線06
駅舎のすぐ脇にあるこちらが駅のホームです。
江差線営業当時のホームがそのまま残っています
駅は1964年(昭和39年)に国鉄江差線の駅として新設されたもので
2014年(平成26年)の木古内駅━江差駅間廃止まで使われていました。

現在では廃線跡の線路を利用して「道南トロッコ鉄道」という
軌道自転車が営業しており「鶴岡公園駅」となっています。
江差線08
踏切跡のホームと反対側、木古内方面の様子です。
江差線11
道道5号線へと戻って郷土資料館の隣を見ると
鶴岡農村公園の駐車場があります。
江差線12
駐車場の西の端にある農村ふれあいセンター。
江差線13
そして駐車場の一角にはこちらの表示板がありました。
内容を読むと「鶴岡」というこの地の地名が山形の鶴岡が由来である事、
1885年(明治18年)に庄内藩士105戸が開拓の為入植したこと、
木古内町と鶴岡市が姉妹都市であることが分かります。
江差線14
同じく駐車場の一角にある記念の石碑です。
江差線15
公園はご覧の様に草地の広場となっていますが、
広場の片隅には「江差線追想」という石碑のある枝垂桜が植樹されています。
江差線16
そして農村公園にはご覧の水路が作られていますが。
江差線17
水路は江差線の線路沿いに作られており、
ご覧の様に水路の横にはホーム跡があります。

江差線18
そして再び道道5号線に戻り
鶴岡農業公園の先を見ると禅燈寺というお寺の参道があり、
中を進むと山門があります。
江差線19
山門の先を見ると本道との間の参道に
踏切が設けられているのが見えます。
この踏切は江差線の営業当時には実際に使われていたものであり
「お寺の山門の前を列車が横切る」というシュールな光景で有名なスポットでした。
江差線21
踏切から見た江差方面。
観光用の軌道自転車が今でも走っていますので廃線はそのまま残されています。
江差線20
旧渡島鶴岡駅跡の最寄りのバス停はこちらの「鶴岡禅燈寺前停留場」で
公園の入口前の道道沿いに置かれています。



江差線22
木古内川に沿って道道5号線を西へ3kmほど進むと
次の駅のあった付近へと到着します。
江差線23
かつての駅前商店であった戸辺商店。
江差線24
その戸辺商店の西隣にある砂利の空き地がかつての駅前広場となります。
現在では周辺の工事の現場事務所があり仮設のプレハブが置かれています。
広場の奥がかつての駅のホームのあった場所となります。
江差線27
反対の東側からみた駅前広場付近。
江差線25
こちらが吉堀駅の駅舎です。
駅は1935年(昭和10年)の国鉄上磯線の延伸で開設され、
2014年(平成26年)の木古内━江差間廃止によって廃駅となりました。

今も残っている黄色い駅舎はヨ3500形車掌車を改造した現役当時のものです。
駅舎に沿ってホームがあったのですが、現在ではご覧のように
廃線跡ごろ草に埋もれてしまっています。
江差線39
こちらは営業当時の駅の様子です。
江差線26
かつての駅前広場にある函館バスの吉堀停留場。
江差線28
こちらが函館バスの路線バスとなります。



吉堀駅から次の神明駅までは13.2kmの距離があります。
分水嶺でもある吉堀峠をかつての鉄道は越えていましたが、
道道5号線からは離れて北のウグイ川に沿って迂回するルートを走っていました。
江差線29
こちらは鉄道跡が再び道道5号線と並走に戻る付近。
峠を越えたので並走する川が天野川に変わり、
神明ノ沢川が天野川に合流する付近となります。
道道5号線からご覧の道を300mほど入ると写真の踏切跡があります。
江差線30
踏切脇のこちらがかつての神明駅のあった跡地となります。
1957年(昭和32年)に国鉄江差線の時代に新設開業した駅でした。
江差線31
撤去される前の神明駅の駅舎とホームです。
見比べると確かにここが駅だったことが分かります。
江差線32
駅舎のあった場所を見ると、地中まであった基礎を除いて埋め戻した跡が
綺麗に建物の形に残っていました。
地元自治体が江差線施設の撤去作業を10年がかりで進めていますので
恐らく神明駅の施設は最近(註:2018年)解体されたのだと思います。
江差線33
まだレールの残る廃線跡から江差方面を見ると
50km1/2の距離標が線路脇に残っていました。
江差線34
振り返って駅の跡地の光景です。
江差線35
道路まで戻ると駅舎の反対側の踏切脇が舗装された広場のようになっており、
函館バスの神明停留場が設置されていました。
江差線36
広場は道路と一体の様に舗装されていましたが、
鉄道用地の境界杭が埋もれていましたので道路では無い様子でした。
江差線40
踏切から木古内方面の廃線跡。
民家への砂利道の脇に線路が残っていました。
江差線38
広場の東隣の町道沿いにあった看板。
この地でかつて農水省の整備事業があったことを示す看板ですが
完了昭和64年とありますので、事業は江差線廃止の25年前ということになります。
江差線37
東側から駅跡を見ると、町道にはまだ踏切の標識が残っていました。



江差線41
神明駅から道道5号線を下って3km弱を進むと
湯ノ岱温泉への案内表示、湯ノ岱郵便局の前を通り
かつての駅前へと差し掛かります。
江差線42
横断歩道のあるこちらの交差点が駅跡への入口で、
道道には駅への案内表示も残っていました。
江差線49
反対側から見た駅前の交差点。
江差線50
駅と反対側の交差点前にはご覧の酒屋がありました。
江差線43
道道と駅を連絡する駅前の道路です。
江差線47
湯ノ岱駅の駅舎は駅前の道の突き当たりの
ご覧の場所に建っていました。
江差線44
こちらが駅の跡地となります。
1935年(昭和10年)の国鉄上磯線の延伸によって作られた駅ですが、
列車交換のできる島式1面2線のホームの他に留置線もあったそうで
跡地はなかなかの広さとなっています。
江差線45
この駅も江差線の施設撤去事業が進められて駅舎やホームは既に無く、
建設の許可表を見ると跡地には町立の複合施設が作られている様です。
江差線46
かつてのホームと、同じ場所の撤去後の様子です。
江差線51
駅舎跡から駅前の道付近を見ると
建物や商店が空き地の向かって建っており、
かつて駅がここにあったことが分かります。
江差線48
駅跡の建築現場の現場事務所の脇には
プレハブのバス待合室が置かれて湯ノ岱停留場が置かれていました。



江差線52
こちらは湯ノ岱駅から西へ4kmほど道道5号線を進んだ付近です。
道道と天野川に沿って走っていた江差線の天野川第一橋梁がこちらにあります。
鉄道の営業当時には絵になる人気撮影スポットだったそうです。
江差線53
橋梁の先で道道は右へとカーブをしていますが、
その傍らの草むらにに唐突に踏切の標識が立っている場所があります。
江差線54
その踏切跡へと入って左側に、かつて「天ノ川駅」と呼ばれた
鉄道駅を模した観光モニュメントがありました。
跡地の廃線脇には64キロの距離標もまだ残っています。

正式な鉄道駅ではありませんので駅メモにも収録はもちろんされていませんが、
江差線の歴史の中では忘れられないモニュメントでした。


江差線55
湯ノ岱駅からは7kmほど、天ノ川駅モニュメントからは3kmほどの
道道5号線の光景です。「宮越」の地名標識があり、
その先に青看板のある分岐があります。
江差線62
反対方向からみた分岐付近。
江差線56
分岐の真ん中の歩道にある函館バスの宮越停留場です。
江差線57
分岐した道を進むとすぐに左にカーブしており、
その先すぐに江差線の踏切跡があります。
江差線59
踏切の目の前に砂利の広場がありますが
こちらがかつての宮越駅の駅跡となります。
1964年(昭和39年)の国鉄江差線時代に新設された駅でした。
江差線58
駅舎とホームはご覧の場所にありました。
江差線60
駅前広場のすぐ南には天野川が流れており、
道には宮越橋という橋が架かっています。
江差線61
橋から見た駅跡方向の光景です。



江差線63
宮越駅跡から2km少々、道道5号線を北西へと進むと
次の駅への入口が見えてきます。
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こちらが道道から駅へと連絡する道です。
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反対方向から見た道道の駅入口付近。
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道の先のこちらがかつての江差線の桂岡駅の駅跡です。
1936年(昭和11年)に国鉄江差線が湯ノ岱駅から江差駅まで延伸した際に
設置された駅となります。
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営業当時の駅の様子です。
道道からの道路の正面に車掌車駅舎があり
その奥に単式のホームがありました。
江差線66
撤去後の駅跡地の様子です。
江差線68
道道5号線へと戻り、駅入口付近にある函館バスの桂岡停留場。



江差線70
桂岡駅からも道道5号線と並走していた線路は
河北小学校付近で右手へと反れて道道から離れます。
反れてしばらく進んだご覧の交差点付近が次の駅の駅跡となります。
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中須田駅の駅の跡地です。
江差線の江差延伸当時はこの駅はありませんでしたが、
付近の住民の要望で1948年(昭和23年)に仮乗降場として新設されました。
江差線72
営業当時の駅の様子です。
車掌車駅舎とプラットホームのみの駅でした。
江差線74
駅舎跡から南の木古内方面を見ると
道の反対側の廃線跡にまだレールが残っていました。
江差線75
踏切だったであろう場所には痕跡は全くありませんでしたので
道路の舗装は比較的新しい様です。
江差線73
その踏切跡から右手を見ると目の前に函館バスの豊田停留場が。
江差線76
西側から見た駅跡とバス停付近の様子です。



江差線77
こちらは函館バスの大留停留場。
道道5号線沿いで桂岡駅跡からは北西に3kmほど進んだ付近です。
江差線78
バス停の目の前はご覧のショッピングセンターがあります。
江差線79
ショッピングセンターの先の大留交差点で道道5号線は
直角にカーブする国道228号線に合流。
この交差点から江差までは国道と道道の重複区間となります。
江差線87
反対側から見た交差点付近の様子です。
この大留交差点の北に、かつての上ノ国駅がありました。
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こちらが駅の駅舎の入っている建物です。
駅は1936年(昭和11年)の国鉄江差線延伸時の設置ですが、
上ノ国町商工会館と駅の合築の建物として1992年(平成4年)に改築されています。
江差線81
その商工会の入口の東側を見ると
棟続きの平屋部分のガラス戸に「上ノ国駅」と書かれています。
こちらが駅の待合室部分への入口となります。
江差線82
東側に回りこんでの駅舎付近の光景です。
写真中央を線路が走っていて駅舎沿いにホームがありました。
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待合室のホーム側出口の外観です。
江差線85
出口からかつてホームのあった場所まで
細い舗装が伸びているのが分かります。
江差線83
かつての駅のホームはご覧の様にありました。
旅客で使うホームは駅舎側の単式1面1線のみでしたが、
貨物用ホームと引き上げ線がありましたので
相対式の様にホームが並んでいました。
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駅の江差方面側の廃線跡を塞ぐように建っている金物屋の店舗。
江差線の廃止が2014年(平成26年)の事ですから、
廃線跡に建つこの店はまだ出来て2年(註:2018年現在)程度と思われます。



江差線88
こちらは道道215号江差停車場線の南端の光景です。
JR江差線の江差駅と江差市中心街とを結び国道228号線まで至る
全長1.6kmほどのいわゆる停車場線となります。
この南端にかつての駅がありました。
江差線89
駅より南側は市道となりますが、
道道から市道に変わったところで道幅が狭くなっているのが分かります。
江差線91
停車場線に面した駅前広場です。
ロータリー状となっており中央部が駐車場スペースとなっています。
江差線92
江差駅の駅舎は広場の奥にご覧のように建っていました。
駅は1936年(昭和11年)に国鉄江差線の終着駅として開業。
1975年(昭和50年)に鉄筋コンクリートの駅舎に改築されていました。
江差線90
駅の跡地の様子です。
かつては貨物側線もある駅だったそうですが、晩年は単式1面1線の駅でした。
廃線から2年後の2016年(平成28年)の年末に解体作業が進み、
現在は駅跡地には市営住宅の建設が進んでいます。
江差線93
広場の北側にある旧江差駅資料展示館です。
駅の営業当時は「えさし おもてなしプラザ」として
観光案内と物産販売が行われていた建物です。
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展示館の中の様子です。
江差線95
掲示してあった営業当時の江差駅の駅舎の写真です。
江差線99
展示館の前にある函館バスの陣屋団地停留場。



以上でJR江差線の廃線区間については全駅となります。
江差線97
こちらはau 4G LTEでの電波エリアマップです。
基本的に道道5号線の区間は電波が届くので駅へのアクセスは問題がありません。

ただ一点、吉堀駅━神明駅間の吉堀峠を越える区間については
電波圏外の区間が続きます

道路に「携帯電話不感地帯」の標識が立っていたりするくらいですので
この区間についてはアクセスもできません。

特に神明駅がアクセスしづらいと思いますが、
駅跡の場所から湯ノ岱駅方面へ少し離れれば電波はつながりますので
落ち着いて道道5号線に戻り神明駅のエリアでアクセスして下さい。
最悪はレーダーなどを使えばリカバリーは容易です。



では既存の鉄道路線からレーダーを使って
江差線を取りに行く場合は一体どうなるのかというと、
結論から書くと営業中の鉄道上から江差線の全駅取得は不可能です。
江差線98
こちらは北海道新幹線の知内信号場、
駅メモではJR海峡線の廃駅である知内駅からのレーダー射程範囲です。
ご覧の通り射程12で中須田駅までは届くのが分かります。

なつめのスキルを使ってレーダー射程14にした場合でも
江差線で届くのは上ノ国駅まで
であり終点の江差駅だけ届きません。

しかし唯一レーダーで江差駅を取れる瞬間があるのですが、
それはイベント期間にレーダー射程が+2となっている場合です。
この時になつめを使うとレーダー射程が最大16まで延びます。
そして知内駅から射程16があるとギリギリ江差駅までレーダーが届くのです。


ちなみにですが道南いさりび鉄道の駅からの方が江差駅には距離的には近いのですが、
函館市電の路線にも近づいてしまう為レーダーでは市電の干渉で
江差線にはむしろ届かなくなる
という事情があります。
ですので江差駅へのレーダーについては
新幹線で青函トンネルを抜けたあたりが勝負となります。



そして実際に公共交通機関で江差駅跡まで行きたい、という場合は
函館バスの木古内江差線がJR江差線の代替バスとして運行しています。
江差線a01
こちらがそのバスの時刻表(註:2018年4月改正分)ですが
一日6往復となっており片道で所要時間一時間半、運賃1120円が必要となります。


ちなみにJR函館本線の八雲駅からも江差へとバスが出ているのですが、
こちらは片道二時間半が必要な上、一日2往復のみの運行で運賃片道1830円となります。
しかも江差駅以外はレーダー使用が必要となりますので
予算は5000円程度必要となるプランとなります。

せっかく江差まで行くのであれば
思い切って自由の利くレンタカーを利用する方が楽
だと思うのですが、
免許が無いなど車を使えない場合もありますので
事情に合せてプランを検討して下さい。


以上で江差線の廃線については全てです。

では。