でんこの元ネタ
■No.67 窪川まぜ(Kubokawa Maze)
 ■タイプ:ディフェンダー
 ■誕生日:10月1日

■出身駅: JR四国 土讃線 窪川駅(高知)
まぜ01

窪川駅は1951年(昭和26年)11月に
当時の国鉄土讃線の延伸によって終着駅として開業した駅です。

1963年(昭和38年)にはこの窪川駅から土佐佐賀駅まで国鉄中村線が開通。
2路線の乗り換え駅となります。

そして1974年(昭和49年)に予土線の若井駅までの延伸開通によって
窪川駅まで予土線列車が乗り入れを開始。
3路線が乗り入れるターミナル駅となります。


1988年(昭和63年)にはJR中村線が土佐くろしお鉄道へと移管。
これにより窪川駅へと乗り入れる路線は
JRの土讃線、予土線と土佐くろしお鉄道の中村線の2社3路線となり現在に至っています。

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こちらはJR四国の窪川駅の駅舎外観です。
鉄筋コンクリート造りの駅舎となっています。
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駅舎の中の様子です。
広めの待合室に椅子が設置されていますが、
かつてkioskが営業いた場所はシャッターが閉まっていました。
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そして入口の脇にはプラレールの入ったショーケースが。
JR四国とプラレールは様々なコラボを行っていますので
こちらもその一環で展示されているのでしょう。
セットの中には窪川駅も置かれていました。
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改札を出るとホームとは跨線橋で連絡していますので
ご覧の様に駅舎前に階段までの通路があります。
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跨線橋の中の様子です。
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こちらは島式の2、3番線ホームです。
土讃線の高知方面行きの列車と、土佐くろしお鉄道中村線へと乗り入れる
JRの特急がこちらのホームに入線発着をしています。
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ホーム北端の高知方面の様子です。
土讃線は全線が単線ですのでホームの先で線路が一本に集約しています。
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中村方面のホーム南端も、土佐くろしお鉄道が単線なので
同じく線路が一本に集約しています。
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跨線橋に戻って4番線へ。
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こちらが単式の4番線ホームとなります。
予土線の宇和島方面行き列車が発着するホームとなります。
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ですので通常はご覧の予土線の普通列車が停まっていますが。
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たまに予土線のホビートレインが停まっていたりもします。

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一旦駅の外へと出て、こちらは駅舎前の駅前広場の様子です。
県道19号窪川船戸線に沿って舗装された広場が車寄せとして使われています。
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広場の傍ら、駅舎の入口脇にはご覧の石碑が大小二つあります。
大きい方は「昭和二十六年十一月 鉄道開通記念」とありますので
窪川駅まで土讃線が延伸開業した記念の石碑だと分かります。

そしてその脇の小さい方の石碑には
「朝鮮民主主義人民共和国 帰国記念植樹」とあります。
横にはなぜかハート形に刈り込まれた植樹であろう木が。
これは高知の国労(国鉄労働組合)が中心となって
当時の社会党を世話人に北朝鮮への「帰国促進事業」を展開、
国鉄の切符を手配して帰国を支援した記念の植樹だそうです。
同様の植樹が高知駅前にもあります。
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そして駅舎入口の反対側の脇にはこちらの「白いポスト」が。
青少年によろしくない本などを入れるこちらのポスト、
現在は都市部ではほとんど見かけません。
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そのJR窪川駅前の広場から北側を見ると、
駐車場の先に緑の三角屋根の建物が見えます。
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こちらが土佐くろしお鉄道の窪川駅の駅舎です。
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駅舎には地元の路線バス会社である四万十交通の本社が入っており、
土佐くろしお鉄道の切符の販売の委託を受けています。
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駅舎の中の待合室の様子です。
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改札を出るとホームは一段高くなっていますので
階段が設けられています。
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ホーム側から見た駅舎出口の外観です。
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こちらが土佐くろしお鉄道の窪川駅ホームです。
単式ホームの1番線となります。

窪川駅のホームの番線は土佐くろしお鉄道が1番線、
JR四国が2から4番線という配線となっています。
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こちらがホーム上にある土佐くろしお鉄道中村線のゼロキロポスト。
窪川駅が起点となりますので設置されています。
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ホーム北端の先にはご覧の通り車止めが。
高知方面のJR線とは線路はつながっていません。
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ホームの南端、中村・宿毛方面にはご覧の通り
連絡通路が延びていてJRの改札までつながっています。
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JR改札方面から見た連絡通路。
こちらの方が県外からの乗客には見覚えがあるかもしれません。

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駅外に戻ってJRの駅前広場を上から俯瞰で見た光景です。
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駅前のT字路の信号を南へ。
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県道沿いに喫茶店や食堂が駅前商店街のように並んでいます。
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その商店の並ぶ向かい側には茶色い近代的な建物が。
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窪川駅の南隣に隣接するこちらが
四万十町の町役場の建物です。
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役場の前から駅の方向へと見返した光景です。
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駅と役場の間にはご覧のガラス張りの跨線橋が架かっています。
四万十町役場は西庁舎と東庁舎が線路を挟んで建っており、
この跨線橋で連絡しています。
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外部からも跨線橋は利用できます。
こちらは中の様子。
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役場の跨線橋から見える、駅の跨線橋です。
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駅と反対側の東側の跨線橋の袂です。
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役場の連絡橋なので、当然反対側にはご覧の
町役場の東庁舎が。
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役場東庁舎の南に隣接する窪川警察署の建物です。
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町道を挟んだ役場の向かい側にはJAの施設が並んでいました。
駅周辺にこうした町の主要施設が集まっていることからも
窪川駅が四万十町の中心地区にある代表駅であることが分かります。

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再び駅前へと戻って県道19号線を南下。
町役場の前を通過すると国道381号線との交差点となります。
国道を越えて進むと岩本寺への案内標識があります。
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標識に従って突き当たりを右に曲がると岩本寺への途中にある
こちらは旧都築家別邸。
1901年(明治34年)築で実業家都築半平の別宅ですが、
四万十町役場が観光資源として運営している古民家です。

門の前には窪川で生まれた幕末明治の軍人、谷干城の銅像が建っています。
谷干城は西南戦争の折に熊本鎮台司令長官として西郷隆盛と熊本城で対峙。
数的劣勢の中で篭城し城を死守して勝利。「西郷を止めた男」として名を馳せた人物です。
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旧都築邸の先へと進むと、真言宗智山派の藤井山岩本寺があります。
四国八十八箇所霊場の第三十七番札所となっており
お遍路さんの巡礼先となっています。



■モデル車両: 土佐くろしお鉄道 2000系
まぜ44

こちらの2000系気動車は、主に土讃線における特急列車の速度向上を目的として
JR四国と鉄道総合技術研究所(鉄道総研)が共同で開発した車両です。
ですので本来は「JR四国2000系」と名乗るべき車両ではあります。

四国の山地を走行し急勾配や急カーブが連続する区間を走る為に、
開発が困難とされてきた振り子式気動車を
機械的に車体傾斜を生じさせる制御付自然振り子で作って解決。
振り子式気動車としては世界初、
制御付振り子式車両としては日本初の車両
となっています。

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【上写真引用元:Railstation.net
こちらは1989年(平成元年)に作られたJR四国2000系試作車両「TSE」です。
「TSE」とは「Trans Shikoku Experimental」(四国横断実験)の略で
2000系気動車の量産化を目指したプロトタイプとして作られた車両となります。

1989年(平成元年)3月より特急「南風」「しまんと」の臨時列車として運用を開始。
その後1990年(平成2年)より特急「しおかぜ」増備車として予讃線で運用。
1993年(平成5年)に8000系の登場によって再び土讃線へと戻され
主に特急「宇和海」として運用されました。

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そしてプロトタイプのTSEでのでの性能試験を経て作られたのが
こちらのJR四国2000系量産車です。

1990年(平成2年)7月16日から
予讃線の特急「南風」「しまんと」として順次運用を開始。
1992年(平成4年)までに先頭車、中間車を合せて
80両以上が生産されている車両です。
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こちらはJR四国2000系の高知・宿毛方の下り方面先頭車両である2000形です。
駅メモのでんこ「窪川まぜ」のコスチュームのモチーフとなっている
量産車のオーソドックスなカラーリング
です。

ステンレス製の車体の大部分を占める水色(    )は
JR四国のコーポレートカラーですので多くの四国車両のベース色となっています。
また前照灯まわりには警戒色である黄色(    )が塗られています。


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2000系量産車は基本的にJR四国の所有する車両ですが、
その中でこちらの2000系‐2030を先頭とする4両だけは
土佐くろしお鉄道の所属車両
となります。
これは特急「南風」と「あしずり」がJR四国の特急であり、
土佐くろしお鉄道へと直通乗り入れ運転をしている事が理由となります。

特急列車をJR四国の車両だけで運用した場合、
土佐くろしお鉄道にはJR四国へ一方的に車両使用料の支払いが発生してしまいます。
これを防ぐ為に、土佐くろしお鉄道側も特急車両を4両保有することで
JR四国から土佐くろしお鉄道への車両使用料の支払いも発生。
お互いの使用料を相殺することで支払い額を調整できる、という理由だそうです。
まぜ49
土佐くろしお鉄道所属の2000系気動車4両(2030、 2130、 2230、 2231) は
1990年(平成2年)10月1日に車両落成をしています。

駅メモのでんこ「窪川まぜ」の誕生日が10月1日に設定されているのは
この土佐くろしお鉄道車の落成日と一致
することから元ネタであると考えられます。
JR四国所属車ではなく土佐くろしお鉄道車をあえてモチーフとすることで
キャラクターの南国感を強調したかったのではないでしょうか。

車体のカラーリングは落成当時はJR四国車と同様のノーマル配色だった様ですが、
2000年(平成12年)にアンパンマン列車となった四国車両が好評だったことから
土佐くろしお鉄道車の4両も2001年(平成13年)3月よりアンパンマン列車となり
車体のアンパンマンのラッピングが施されました


アンパンマンの車体デザインはこれまで4回変更されており、
現在の5代目デザインは2009年(平成21年)9月から運用されています。

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【上写真:JR四国2000系アンパンマン列車(緑)・写真引用元 Railstation.net
土讃線のアンパンマン列車は2種類あり、
先に2000年(平成12年)10月に登場したJR四国車は
「アンパンマン列車1号」としてグリーン(    )を基調としたグリーン編成となります。
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これに対して後発の土佐くろしお車は「アンパンマン列車2号」として
オレンジ(    )基調のオレンジ編成となっています。

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また2000系を使った特急の名前となっている「南風」は
特急列車としては「なんぷう」と読みますが、
紀伊半島南部から四国そして九州宮崎あたりでは「まぜ」と読む場合があります。
「真風」とも書く「まぜ」は、「春ごろから夏にかけて吹く南寄りのあたたかい風」という意味で、
土佐くろしお鉄道が走る高知の室戸付近では今でも漁師の間で使われている表現だそうです。

駅メモのでんこ「窪川まぜ」の「まぜ」は「特急南風」を高知の方言に読み替えたものを
元にしている
と考えると由来が符合します。



それでは実際にでんこのモチーフとなっている土佐くろしお鉄道2000系について
各車両ごとに見ていきたいと思います。
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こちらが2000形2030です。
下り窪川方の非貫通型先頭車両であり、
グリーン席と普通席が半室づつの合造車となっています。
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車体横に書かれた車両の番号。
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窪川方の車端部の乗降デッキです。
運転台の真後ろのデッキの為、乗降扉のみとなっています。
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車両の窪川方の半室となるグリーン席の客室内の様子です。
2+1のシートが6列あり18席となっています。
まぜ53
客室中央部の半室を仕切るドア。
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車両の多度津方の半室の指定席エリアの客室内です。
4×6列の24席となっていますが、
見ての通りシートモケットにアンパンマンが描かれています
まぜ55
グリーン席との仕切りの扉や壁にもアンパンマンのキャラが描かれ
客室全体がアンパンマン一色となっています。
まぜ56
ちなみに参考までにこちらはノーマルのJR四国2000系の
2000形の指定席エリアの様子です。
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多度津方の乗降デッキです。
かつて車販準備室だった場所に現在は自動販売機が設置されています。
またその向かいにはかつてカード式公衆電話の置かれた棚がありますが
現在は電話機は撤去されています。
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そしてデッキの自販機との反対側には
洗面台とトイレが設置されています。


まぜ59
窪川方の二両目、2200形2231です。
モーターや運転台の無い中間付随車となっています。
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窪川方車端部の乗降デッキです。
乗降扉のみとなっています。
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車内客室の様子です。
2+2のシートが17列あり68席となっています。
まぜ66
シートや内装は普通のものですが、
通路の天井を見るとカレーパンマンをはじめとした
キャラクター達が描かれていました。
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多度津方の車端の乗降デッキです。
こちらも乗降扉のみとなります。


まぜ63
窪川方の三両目、多度津方からは二両目となる2200形2230です。
二両目の2231同様に中間付随車、いわゆる客車であり
同じ2200形ですので細部も基本的に同様となります。
また2230と2231は同じ形式の車両である為、編成で順番が入れ替わる事があります
まぜ64
こちらは窪川方の乗降デッキ。
扉ののみとなっているのは2231と変わりません。
まぜ65
車内客室の様子です。
こちらも転換シートの座席が68席となります。
まぜ67
多度津側の乗降デッキです。
こちらも扉のみとなっています。


まぜ68
そして多度津方の先頭車両である2100形2130です。
運転台付きの貫通型先頭車となっています。
まぜ69
車体横の車両番号。
まぜ70
こちらが窪川方の乗降デッキです。
この車両にはトイレと化粧台、そして喫煙ルームが設置されています。
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乗降デッキに面した折り戸の喫煙ルーム。
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喫煙ルームと作った為、残りのスペースには
ご覧のゴミ箱と鏡の化粧台スペースが作られました。
まぜ74
客室内は普通車座席となっており
2+2が13列で52席が設置されています。
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多度津方の乗降デッキです。
運転台の真後ろにありますが、
連結時には運転台の貫通扉をご覧の通り、通り抜けができます。

【写真撮影・2018年8月】