でんこの元ネタ
■No.30 八雲レーノ(Yakumo Reno)
 ■タイプ:アタッカー
 ■誕生日:11月21日

■出身駅: JR北海道 函館本線 八雲駅(北海道)
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1903年(明治36年)に当時の北海道鉄道が延伸開業したことによって
この八雲駅も設置され開業しました。
1907年(明治40年)には鉄道国有法に基づいて国鉄となり、
その後の1909年(明治42年)には函館本線の駅となります。
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こちらが八雲駅の駅舎となります。
現在の駅舎は1969年(昭和44年)に改築されたもので、
近年駅舎の塗装や正面の駅名標がホタテにリニューアルされています。
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八雲駅の改修がいつ頃行われたのか、正確な時期の資料が見つからなかったのですが、
2011年(平成23年)に改修された同じ函館本線の五稜郭駅の駅名標が
ご覧の通り明らかに同じ系統のデザインですので、
おそらく同時期に八雲駅のリニューアルも行われたと推測されます。
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駅前広場の様子です。
旧国道5号線である道道1029号花浦内浦線に広場は面しており、
中央部が駐車スペースのロータリーとなっています。
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こちらは旧国道の駅前付近は西側から。
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同じく東側から駅前方向を望んだ旧国道の光景です。
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その旧国道と駅前で交差して、
駅舎正面を北東へと伸びているのがこちらの道道202号八雲停車場線です。
国道と駅を結ぶ道道でしたので当初は旧国道まで35mの道だったそうです。
ですが1983年(昭和58年)に国道5号八雲バイパスができた事によって
終点がバイパスまでに変更され現在では650mほどの道となっています。
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駅舎へと戻り入口を見ると、北海道の駅らしく風除室が設けられています。
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中へと入って待合室の様子です。
冬場も列車を待つ事ができるしっかりとした作りとなっています。
社員配置駅ですが夜間早朝は駅員不在となっています。
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待合室の一角にはコインロッカーがあり
その横には八雲の特産品コーナーのガラスケースがあります。
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こちらが改札口です。
この駅は列車別改札となっている様で
基本的には列車到着の10分前に改札を行っています。
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ホーム側から見た駅舎の改札付近。
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駅舎のある単式ホームの1番線の様子です。
上り線の森・函館方面行きホームとなります。
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気動車の短い編成が多い北海道の駅としてはかなり長いホームです。
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単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線のいわゆる国鉄形の駅ですが、
他にも待避線1線と引き上げ線のある駅となっています。
ホーム間はご覧の跨線橋で連絡をしています。
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跨線橋の中の様子。
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こちらは跨線橋から見た駅構内の様子です。
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島式の2、3番線ホームです。
2番線は下り線の長万部・札幌方面行きとなります。
そして一番外側の3番線は貨物列車の退避ホームとして使われています。
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ホームの西側ではご覧の通り、旅客使用の無い3番線側が切り欠きのように。
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東側の跨線橋の階段付近には上屋の屋根があります。


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再び駅前の広場へと戻り、
こちらはロータリー西側にある函館バスの八雲駅前停留場です。
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ご覧の通り、こちらが函館バスの「江刺八雲線」の停留場であり、
駅メモで北海道最難関と言われる江差線の江差駅と八雲駅を繋ぐバス路線が出ています
レーダーブースターの登場によってその価値は下がりましたが、
実際に江刺駅まで行きたい方には今でも選択肢の有力な一つでしょう。

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また、駅舎を背に左側を見るとご覧の旅館があるのですが、
旅館と線路の間には歩行者用の小路があります。
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線路に沿って西に小路を進むと、
八雲駅のパーク&ライド用の駐車場の向かいに
ご覧の跨線人道橋があります。
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跨線人道橋の中の様子です。
北側の階段上には「JR八雲駅」の案内板があります。
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そして南側の階段上には「郷土資料館」の案内表示が。
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南側から見た跨線人道橋の様子です。
こちら側にも広大な土地があって
八雲駅のパーク&ライド駐車場のスペースがあります。
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跨線橋の階段の目の前にあるA-CORPやくも店。
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A-CORPとは反対側に、跨線橋から真西へおよそ300mほど、
駐車場を横断して住宅街をワンブロック向こう側へと抜けると
八雲町の公民館があります。
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こちらがその八雲町公民館の建物で、中に郷土資料館があります。
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その公民館の敷地の駐車場の奥へと目を向けると
何やら銅像が建っているのが見えます。
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胸像には「徳川さん」の文字が。
「○○翁」だとか「○○先生」というのは何度も見ましたが
これは初めて見たパターンです。
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その隣には「木彫熊 北海道発祥の地」と刻まれた石碑があります。
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この公民館から南西0.5kmにある八雲病院の付近は
1878年(明治11年)に徳川農場が開設された場所であり、
旧尾張藩の士族が開墾の為に移住してきた場所
でした。

この徳川農場があることが縁で、
当時の尾張徳川家第19代当主の徳川義親氏が毎年八雲へと来訪。
この徳川義親氏がさきほどの「徳川さん」の胸像の当人でした。

後に八雲で「熊狩りの殿様」、マレー半島で「虎狩りの殿様」の異名を取る徳川氏ですが、
スイス来訪時に購入した木彫りの民芸品を「冬季の現金収入になるのではないか」と
八雲の農民に木彫りの民芸品制作を奨励。見本として八雲村に提供したことが
いわゆる北海道みやげの「木彫りの熊」の発祥となります。

その後昭和30年代から40年代にかけて北海道観光のブームが起こり、
「木彫りの熊」が爆発的に売れた事から
八雲だけでなく北海道全土でが木彫りが作られるようになります。
「鮭をくわえた木彫り熊」はこの時に定着したイメージです。
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駅のホームの名所案内にこのように「木彫熊発祥の地」とあったので気になったのですが
まさか尾張徳川家がそのルーツだとは知りませんでした。

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そういえば駅舎の前にはご覧の顔出し看板があり、
「八雲町開拓の祖 徳川慶勝公」と書かれていました。
この徳川慶勝氏は、先ほどの木彫りの徳川義親氏の二代前の尾張徳川家第17代当主であり、
徳川農場を実際に八雲に作って士族を入植させた人物となります。

この徳川義親氏が古事記に記された
須佐之男命(「日本書紀」では素戔嗚尊)が詠んだという

「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」

という和歌からちなんだのが地名の由来となったと言われています。

【写真撮影:2018年7月】



■モデル車両: JR北海道 DD51形北斗星色 トワイライトエクスプレス
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DD51形ディーゼル機関車は国鉄が
1962年(昭和37年)から1978年(昭和53年)にかけて
製造を行ったディーゼル機関車です。

導入当時は幹線から蒸気機関車を廃する「無煙化」が推進されており、
また車両標準化によってメンテナンスや運用のコストを落とす目的などから
性能の安定したDD51形が長期にわたって量産されて
日本全国に配置運用されています。


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国鉄民営化(JRへの転換)の翌年である1988年(昭和63年)には
青函トンネル(津軽海峡線)が開業したことによって
上野駅━札幌駅間を運行する寝台特急列車、いわゆるブルートレインの
「北斗星」が営業運転を開始しています。

このうち電化された青函トンネルを抜けた北斗星は
函館駅でJR北海道のDD51形ディーゼル機関車が牽引することとなります。
当初は函館のDD51形もオレンジ色だった様ですが、
北斗星の牽引に使われた事からイメージアップのために
全車両が青く塗り替えられています


このJR北海道函館運輸所所属のDD51形のカラーリングは「北斗星色」と呼ばれており、
国鉄色の青20号(ブライトブルー    )を車体の基調として
金色(    )の帯色が入れられています。

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そして北斗星デビューの翌年である1989年(平成元年)7月21日には
旅行会社の企画商品によるツアー用臨時列車として
臨時寝台特急列車の「トワイライトエイクスプレス」がデビューをします。

大阪駅から日本海沿岸を経由して青函トンネルを潜り
札幌までのおよそ1500kmを23時間ほどかけて運行する寝台特急は
JR分割民営化後としては日本一の営業キロを誇る旅客列車であり、
また「ホテルのおもてなし」をコンセプトに本格派のシェフが同乗して料理を振舞うなど
現在流行っている豪華クルーズトレインのはしりと言える列車です。
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こちらは現在運行をしている「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の車両ですが、
「トワイライト」の名前を受け継いでいることからも分かる通り
コンセプトとしてはトワイライトエクスプレスの後継列車にあたります。
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「トワイライトエクスプレス」の客車の写真をこうして並べてみると
深緑(    )の車体に金色(    )の帯色が双方ともに同じであり、
瑞風のカラーリングはトワイライトエクスプレスの客車の色を受け継いでいるのが分かります。
なんでも好事家の間ではトワイライトエクスプレスを「初代」、
瑞風を「二代目」と呼ぶ向きもあるそうですが、これを見ると良く分かります。


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改めて北斗星色のDD51形です。
DD51形では基本番台(0番台)は重連での運転に対応していませんでした(非重連形)。
そして500番台の592号車以前までは「半重連形」と言って
重連総括制御装置を搭載しているものの、
前の機関車がブレーキをかけても後ろの補機のブレーキは作動しませんでした。

そして500番台の593号機以降と1000番台は「全重連形」と言い、
前の機関車(本務機)のブレーキが後ろの補機と連動できました。

国鉄からJRへの転換の際には半重連形は基本的には廃車となり、
JR北海道には全重連形計25両が継承されました。
その中で一番車番が若かったのがDD51-1006となります。

DD51-1006は1972年(昭和47年)11月21日に五稜郭機関区に新製配置。
北海道内の各地で活躍しJR北海道に継承され空知運転区(旧岩見沢機関区)に所属。
1994年(平成6年)の空知運転所の廃止によって函館運転所の所属となります。

この機関車は夜行急行「はまなす」、上野からの寝台特急「カシオペア」、
そして北斗星やトワイライトエクスプレスなどでJR北海道内での運行を担当していました。
また定期列車の運行の間には苗穂━手稲間の回送列車の牽引もしていたそうです。
2008年(平成20年)4月に廃車となった後
は2012年(平成24年)にミャンマー国鉄へと譲渡。
現地で活躍をしているそうです。

また駅メモのでんこ「八雲レーノ」の誕生日は11月21日に設定されていますが、
これはDD51-1006が三菱重工で新造された日付が由来
と見て間違い無いでしょう。

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場所は変わって、こちらは京都鉄道博物館です。
JR西日本の鉄道に関する展示の行われている博物館なのはご存知の通りですが、
こちらにトワイライトエクスプレスの車両が展示をされています。
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博物館の入口を入ってプロムナードを抜けると
本館の脇の屋外に「トワイライトプラザ」と題された展示スペースがあります。
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まず目に入るのがこちらのEF81形電気機関車です。
日本海縦貫のルートは交流区間と直流区間が入り混じっており、
交直流両用の機関車であるこのEF81が大阪駅━青森駅間を牽引していました。
トワイライトエクスプレスとしては重要な機関車ですが、
駅メモ的にはさほど関係は無いかと。

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こちらがスシ24形客車の1号車です。
大阪方の後方三両目である3号車として連結されていました。
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ス(37.5t以上42.5t未満)シ(食堂車)の名前の通り
トワイライトエクスプレスの目玉の一つであった食堂車となります。
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それまでの食堂車が調理済みの料理を暖めるだけだったのに対して
このスシ24形では「ダイヤプレヤデス」というフレンチレストランとなっていて
実際にシェフが車内で調理を行うという画期的な食堂車でした。
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車体のロゴにも「DINER Pleiades」の文字が。
diner(ダイナー)は食堂車、プレヤデス(Pleiades)はおうし座の星団で昴(すばる)ですね。
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窓からのぞいた調理場の様子です。
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同じく窓からのぞいた客室内の食堂の様子。

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こちらがスロネフ25形の501号車です。
大阪方の最後部車両で1号車となります。
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ス(37.5t以上42.5t未満)ロネ(A寝台車)
フ(緩急車・ブレーキのある車掌室のある営業車)となり
A寝台の車掌室つき客車となります。
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トワイライトエクスプレスを象徴する車両であり、
車端部を占有するA寝台スイート1室と、A寝台ロイヤル4室がある
最大定員6名という客車となります。
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乗降扉の上にある「A個室」の表示。
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車体にあるトワイライトエクスプレスのロゴマーク。
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そして車端部にあるヘッドマークです。
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スイート個室の様子を窓から。
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同じく4室あるロイヤル個室の様子です。

駅メモの「八雲レーノ」の衣装のデザインにはドレープが多用されていますが、
客室内装のカーテンなどを見るとモチーフになっていることが分かります



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また博物館の本館内にもトワイライトエクスプレスの車両が展示されていました。
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こちらはオハ25形の551号車。
大阪方の四両目である4号車だった車両です。
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オ(32.5t以上37.5t未満)ハ(普通車)ですので
区分的には一般的な客車となります。
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車体のロゴには「Salon du Nord」とあります。
Salonはそのままサロンで応接間ですし、Nord(ノール)はフランス語で「北」の意味で
「北欧」のニュアンスもあるかもしれません。
ですから意味としては「北の社交場」といった所でしょうか。
「北」には「北海道(や東北)」と「北欧」のニュアンスが掛けられている気がします。
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頑張って中をのぞくとご覧のソファーとテーブルが。
まさしくサロンでセレブリティな談笑がされていそうですが
一応普通車ということになっています。
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こちらは車体にある方向幕。

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そしてこちらが札幌方の機関車の真後ろに連結されていた
電源車のカニ24形12号車です。
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青森駅━五稜郭駅間の青函トンネル区間では最後尾車両となりますので
ご覧の通りヘッドマークがついています。
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カ(47.5t以上)ニ(荷物車)となっており、
客車で使う電源を確保する為のディーゼル発動機を搭載している車両となります。
車両のほとんどがこの発電設備ですので実質的には電源車と言って良い車両でしょう。

また客室に近い1/3程度には荷物室があります。
とは言っても普通貨物を積んでいた訳では無く、
トワイライトエクルプレスで使用するリネン類や食堂車の機材などを積んでいた様です。


他にもA寝台車のスロネ25形500番台や、B寝台車であるスロネ25形500番台などが
トワイライトエクスプレスでは連結されており、機関車を除く10両編成となっていました。

【写真撮影:2018年12月(一部は写真素材サイトより調達)】