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ご存知の通り、富士急行は山梨県内を走る私鉄であり、
JR中央本線の大月駅から富士山駅でスイッチバックをして
河口湖駅までを走る全長26.6kmの鉄道です。

富士山ろくを走る「富士山に一番近い鉄道」である富士急は
大月からほぼ全ての区間が上り勾配という路線です。
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地元住民の通勤通学にも利用されている路線ですが
その性格上比重が高いのが「観光路線」としての一面で、
富士山をはじめとして富士五湖やグループの富士急ハイランドなど
数多くの強力な観光地を沿線に持っています。
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その為富士急自体も観光需要に力を注いでおり、
数々の観光列車を走らせるなどして需要を掘り起こした結果
近年では富士山周辺観光のインバウンド需要などもあって好調な売り上げを上げています。


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さて、こちらは富士急行線の河口湖駅です。
そんな富士急の終点にある駅で、山梨県の盲腸線の先端に位置する駅となります。

大月駅から河口湖駅までの所要時間はおよそ1時間ちょうどといったところであり、
富士急自体に乗って費やす時間は往復でも2時間強といったところでしょう。
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ですが起点の大月駅がJR中央本線の途中駅という性格もあって
富士急と併せて他の路線を乗り潰すということが非常にやりづらい路線でもあります。
また富士急の運賃も大月━河口湖で1140円という値段であり、
盲腸線であるが故に往復しなければならず、必ず2280円の出費を強いられます。
更に大月駅まで行く運賃と時間を考えれば手間はそれ以上でしょう。

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そんな富士急を片道だけの乗車で済ませて
他の盲腸線へとワープするルート
がありますので
今回はそのルートを辿りたいと思います。
という訳で河口湖駅の駅前のバスロータリーへ。
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こちらは河口湖駅前の6番バス乗り場です。
駅舎を背にしてロータリーの左側にあります。
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駅前のロータリーの案内図です。
場所をご参照下さい。
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富士急行バス河口湖線というのが今回目指すバスで、
この路線で河口湖駅から御殿場プレミアム・アウトレットへと行くことができます

参考
富士急行バス「路線バス>富士五湖地区を発着するバス」
http://bus.fujikyu.co.jp/rosen/fujigoko
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河口湖駅バス停から御殿場プレミアム・アウトレットまでの
運賃は1510円となっており、所要時間は1時間40分前後で設定されています。
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こちらが富士急行バスです。
河口湖駅前のロータリーは様々なバスが発着していますので
バス停の場所とバスのデザインは覚えておいて下さい。


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富士急ハイランド駅の前のバス停。
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須走浅間神社や山中湖など富士五湖エリアを通って
バスは御殿場方面へと向かいます。
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JR御殿場線の御殿場駅前です。
富士急からJR御殿場線へのワープ、ということであれば
こちらで下車すれば完了(河口湖━御殿場運賃1510円)
ですが
今回は通過します。


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そしてこちらは御殿場プレミアム・アウトレットのバスロータリーの光景です。
もちろんこの場所はどの鉄道の駅からも離れているのですが、
郊外に作られた商業施設という性格上から
近隣の主だった交通機関とのアクセスを取っている場所でもあります。

ですのでこの御殿場プレミアム・アウトレットを中継地点として使う事で
山梨・静岡エリアの各交通機関へのアクセスが可能となる
という訳です。
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こちらはプレミアム・アウトレットのメインの通りに置かれた
バス停の行き先案内図です。
3番乗り場が河口湖方面のバスの発着、
そして4番乗り場が箱根方面のバス停である事が記されています。
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3番の河口湖方面のバス停です。
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バスポールには路線図も書かれています。
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3番乗り場に停車する富士急行バスの車両。
富士急の河口湖駅からこちらの御殿場アウトレットまでは
おおよそ1時間30分程度の所要時間
となっています。

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そしてこちらが4番乗り場のバス停です。
箱根方面のバスがこちらで発着しますので、
河口湖方面から来た場合、この4番乗り場へ移動をして
バスを乗り換える事となります。
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ちなみに3番乗り場(河口湖方面)と4番乗り場(箱根方面)のバス停は
ごらんの通り隣にありますので迷う事はまず無いかと思われます。
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こちらが強羅駅方面へと向かう箱根登山バスです。
バスの形やデザインは同じですが、
バスごとに色が違うことがありますのでご注意下さい。
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乗車する路線は観光施設めぐりバスとなります。
運賃は御殿場アウトレットから強羅駅までで990円となります。
他の路線に乗ってしまうと強羅駅へは行きませんので
車体の「観光施設めぐりバス」の文字を確認して乗って下さい。
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こちらが時刻表です。
オレンジ色で「M」とある路線が観光施設めぐりバスです。
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路線図を見ると観光施設めぐりバス以外は強羅駅へと行かないことが分かります。
箱根湯本駅行きに乗ってレーダーを使って箱根登山鉄道をコンプするやり方もあります
実際に乗る事を旨とする為割愛させていただきます。

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観光施設めぐりバスの車内です。
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さすがに箱根を走るバスだけに
かなりの急坂を越えてバスは走ります。


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そしてバスは強羅駅へと到着。
御殿場アウトレットから強羅駅まではだいたい50分弱の所要時間です。
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こちらが強羅駅のバス停となります。
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バスポールの路線図です。
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御殿場方面へのバス停は道の反対側にあります。
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強羅駅の駅舎と踏切、そしてバス停の位置関係はご嵐の通りです。

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箱根登山鉄道の終点である強羅駅からは、
箱根湯本を経て小田原駅までの15.0kmを最大80パーミルの坂を走って
およそ1時間かけて鉄道が走っています。
強羅駅から小田原駅までの運賃は片道で670円です。
距離的にはさほど長い路線ではありませんが
スイッチバックを3度行うなど全線の乗車には時間が掛かります。
併せて盲腸線なので鉄道のみを使えば往復は必須でした。



河口湖駅から疑点場プレミアム・アウトレットを経て
箱根登山鉄道の終点である強羅駅までは以上のルートでバスで繋ぐことができます。

バスの乗り換えルートだけでも他にもルートはあるのですが、
乗り換え回数が増えたりするなどしますので上級者向けだと思います。
今回のルートであれば乗り換えは御殿場アウトレットでの1回ですし、
バスも30分から1時間間隔で出ていますので
比較的乗り継いでのバスワープがし易い
と思います。

富士急行と箱根登山鉄道。関東西部の2つの盲腸線を攻略の際に
検討の俎上に上がるルートだと思いますので
参考にしていただければ幸いです。


では。