でんこの元ネタ
■No.65 湯前ひびき(Yunomae Hibiki)
 ■タイプ:ディフェンダー
 ■誕生日:3月8日

■出身駅: くま川鉄道 湯前線 湯前駅(熊本)
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こちらは国道219号の湯前町付近の光景です。
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ご覧の交差点から南へと入ると駅前の道となります。
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国道から駅への道を100mほど進むと駅舎が見えてきます。
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こちらが湯前駅の駅舎の外観となります。
駅は1924年(大正13年)に当時の鉄道省が敷設した
湯前線のの終着駅として誕生しました。
駅の所属は1949年(昭和24年)に国鉄湯前線に、1987年(昭和62年)にJR湯前線となり、
第三セクター転換されて1989年(平成元年)にくま川鉄道湯前線の駅となっています。
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切妻造りの木造平屋造りの駅舎は改修こそ行われたものの
建物自体は1924年(大正13年)の開業時のものがそのまま残っています。
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駅前の広場の様子です。
国道から駅前ロータリーまでが赤いインターロッキングで舗装されていました。
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ロータリーの西側に隣接してある駐輪場。
屋根がソーラーパネルになっていて太陽光発電を行っています。
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駅舎の中の様子です。
待合のテーブルやベンチも木製となっていますが改札のラッチは金属製でした。
待合室内は「湯前ギャラリー」として観光案内の為に整備してありました。
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その一環としてか待合室に掲示されていた湯前線の歴史年表です。
(画像クリックで拡大します
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ホーム側から見た駅舎改札付近の様子。
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改札脇にはご覧の国指定登録有形文化財のプレートがあります。
この駅舎は2014年(平成26年)12月19日づけで
「くま川鉄道湯前駅本屋」として文化庁の文化財指定
を受けています。
参考
文化財オンライン「くま川鉄道湯前駅本屋」
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/211267
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改札前のホームの軒の柱にある「賽の鐘」と「潮の鐘」です。
これは湯前町にある「おっぱい神社」こと潮神社と、
「男性の神様」賽神社に由来するもの
です。
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鐘の前には両神社の案内が書かれた説明板が掲示されていました。
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ホームの様子です。
相対式ホーム2面1線となっていますが、
実質的には駅舎のある側のホームのみの単式1面1線の駅と考えて良いでしょう。
通常運行時に使用されているのも駅舎側のコンクリートのホームのみです。
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行き違い設備などは無く、この駅まで到着した列車は
そのまま反対方向へと折り返して運行しています。
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駅舎前のホーム上にある自販機。

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そして駅前に戻り駅舎の前を東側に進むと
ガラス張りの平屋のテナントの入った建物が見えます。
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こちらは「ふれあい交流センター『湯~とぴあ』」という施設です。
湯前町を始めとする近隣の1市4町5村では
「人吉球磨広域行政組合」という特別公共団体を結成しており、
行政サービスの一部を共同で行っています


「湯~とぴあ」はその広域行政組合によって作られた公共施設であり、
地元特産品を販売する販売所をはじめ、ダンスやバンド演奏が楽しめる音楽室、
各種体験に利用できる工作室などが設けられています。
レンタサイクルもこちらで貸し出しがされていました。
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その「湯~とぴあ」の物産館の脇からは建物をくぐって
くま川鉄道の線路側へと出ることができます。
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こちらが「湯~とぴあ」の線路側の光景です。
線路側のはオープンデッキのテラスが設けられていました。
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テラスから見た湯前駅のホーム東端です。
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反対側を見るとテラス前にくま川鉄道の終点の車止めがありました。

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前の道へと戻り、「湯~とぴあ」の東の斜向かいにある
湯前町の商工会館の建物です。
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その隣には小さな駅前のパチンコ屋が。
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そして商工会館とパチンコ屋の向かいあたりにあるのが
こちらの半円のアーチです。
下の車と比べて頂ければ大きさが分かると思います。

湯前駅には広域行政組合によって整備され、
1990年(平成2年)に作られた複合施設である
「レールウィング」という広場があります。
こちらのアーチはそのレールウィングの入口に設けられたもので
ランドマーク的なモニュメントの役割を果たしています。
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このアーチは金属製に見えますが実は木製であり、
上にはくま川鉄道のマスコットキャラでもある「せぐっちょ」という魚のキャラがいます。
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ちなみに「せぐっちょ」の元ネタは「ヨシノボリ(葦登)」というハゼ科の淡水魚で
球磨川に生息をしている魚だそうです。
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レールウィングの入口にある建物。
展望台のようになっており、コンクリート基礎の上は檜で建てられています。
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広場入口にあるスモールハウス。
駅前の賑わいづくりの為に2017年(平成29年)9月に3棟が作られて
展示体験施設とマンガ図書館、そして「ユノカフェ」というカフェが入っています。
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広場への入口に設けられた上屋の屋根。
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屋根をくぐるとご覧の広場が広がっています。
こちらが「レールウィング」の多目的広場であり、
床は一面が総檜造りのウッドデッキとなっています。
これは湯前町の「町の木」が檜であり、
球磨檜の工芸品なども特産であるという背景から檜が用いられたと思われます。
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ご覧の通りレールウィングの広場はくま川鉄道の湯前駅に面しており、
広場の端はいわば2番線ホームの体裁を取っています。
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実際に列車からの乗降も可能であり、
通常営業時は使用されていませんがイベント時などに
実際にホームとして使用する事もできる
ようになっています。
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レールウィングの人吉方は広場が狭くなっており
通常のホームのようになっています。



■モデル車両: くま川鉄道 KT-500形気動車 田園シンフォニー
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JR湯前線がくま川鉄道へと第三セクター転換したのは1989年(平成元年)ですが、
転換に際してJR九州が湯前線へと1986年(昭和61年)に導入したのが
KT-100形(4両)とKT-200形(3両)の気動車でした。

しかし開業から30年近くが経ち車両が老朽化した為、
くま川鉄道では車両の入れ替えとして新たに2014年(平成26年)に新型のKT-500形を導入
1月にKT-501から503の3両、12月に504、505の2両が増備されています。
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車両のデザインは日本各地の観光列車を手がけてお馴染みの
インダストリアルデザイナーの水戸岡鋭治氏の手によるもので、
「人吉球磨盆地特有の四季をイメージ」して車両ごとに季節のテーマを設定、
車体色や内装が各車両ごとで変えられています。

また、KT-500形をモチーフとした駅メモのでんこ「湯前ひびき」の衣装は
茶、赤、ベージュ、青、白の五色が使われていますが
これはKT-500形の501~505までの5両の配色と同じ
となっています。


KT-500形は平常時は普通列車として湯前線内を運行していますが、
2014年(平成26年)3月8日より1日1往復を観光列車「田園シンフォニー」として運行しており
アテンダントが同乗し、沿線名勝での徐行運転や
「おもてなし隊」による物産品の販売などを行っています。
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観光列車「田園シンフォニー」運行の様子です。
アテンダントのアナウンスによる案内や
名所での案内、そしてタブレット交換の様子などを案内してくれました。
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途中駅で停車時間を取ってのお土産の交換と販売も。
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おかどめ幸福駅では「幸福の駅」を散策する停車時間もありました。


また2018年(平成30年)9月には
田園シンフォニーの公式テーマソングもリリースされ
くま川鉄道の全面協力のPVも作成されています。

参考
カサンドラ(casandra)/田園シンフォニー MV
(くま川鉄道「田園シンフォニー」公式イメージソング)




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それでは「田園シンフォニー」に使われる
KT-500形の5両を順に見ていきたいと思います。

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まずはKT-501で、車両イメージは「冬」となっており
車体色は茶色(    )となります。
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車体に描かれた「冬」のロゴマーク。
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正面の貫通扉にはト音記号をモチーフにした田園シンフォニーのロゴが描かれており、
また扉の上部の窓の上には「WINTER」と文字が入っています。
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このKT-500形はくま川鉄道の沿線が田園地帯であることから
各車両共通のデザインとしてベートーヴェンの交響曲第6番「田園」がモチーフとなっています。
その為車体には「田園」の第一楽章の出だしの譜面がデザインされています。

「交響曲」は英語で「シンフォニー(symphony)」ですから
まさしく「田園シンフォニー」は「交響曲 田園」な訳です。
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列車内に飾られている交響曲第6番田園の額。

また駅メモのでんこ「湯前ひびき」の「ひびき」という名前は
交響曲の「響」から取った
と思われます。
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車内の様子です。
車両ごとに内装のカラーリングが異なっており、
モチーフが「冬」のこの車両はシックな配色となっています。
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湯前方の先頭部の運転室脇にはご覧の「こども展望席」があります。
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湯前方運転席の後部のソファ席。
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ソファの下には非常時用の脚立がありました。
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人吉方に作られた展望カウンターと展望席。
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展望カウンターと並びのソファ席です。
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対面ボックス席の折りたたみテーブル。
ご覧の様に開閉する仕組みとなっています。
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木枠の窓の間に飾られた車両イメージの額。
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つり革も木製でした。



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KT-502「秋」。車体色は赤(    )です。
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車体の「秋」のロゴマーク。
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「秋」がモチーフの車内の様子です。
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湯前方のソファ席。
この車両は展望カウンターは無く大きなソファー席となっています。
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座席は折りたたみテーブルのある対面シートと
2列のシートが配置されていました。
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そしてこの車両の人吉方には沿線の特産品が飾られた
ショーケースが置かれています。
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人吉方の車端部の様子です。


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KT-503「春」。車体色はベージュ(    )です。
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「春」のロゴと田園シンフォニーの大きなロゴマーク。
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車内客室の様子です。

以上の501から503までの3両が2014年(平成26年)1月に運行を開始した車両です。
この後の504、505の2両は同年12月に増備された車両となります。

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KT-504「夏」です。車体色は青(    )となります。
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「夏」のロゴマークの描かれた車体横。
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車内の様子です。
「夏」がモチーフなので青が基調のデザインとなっています。


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KT-505「白秋」。車体色は白(    )です。
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くま川鉄道ではKT-500形の運用について
4両稼動、1両点検というサイクルで行っている様子で
私が行った日にはこちらの「白秋」が人吉温泉駅の車庫で点検中でした。
後日改めて撮ってきたいと思っています。


【写真撮影:2018年8月】