会津鉄道会津線a19
会津鉄道の記事の続きです。


その1(会津高原尾瀬口━会津田島)はこちら



会津鉄道会津線a07
会津鉄道の各駅に掲示されている横断幕ですが、
こちらの会津田島駅のものには「会津、南の中心地、日本三大祇園祭」とあります。
これは駅の北400mほどにある田島鎮守の田出宇賀神社で
毎年7月22日~24日の3日間開催される会津田島祇園祭についてのキャッチフレーズです。
祭りは国指定の重要無形民俗文化財に指定されており、
京都市八坂神社の祇園祭、福岡市櫛田神社の博多祇園山笠と並ぶ
日本三大祇園祭の一つとされています。
会津鉄道会津線a08
会津田島駅から北は運行系統が南側とは別となっており
気動車のみが走れる非電化区間となっています。
引き続き会津鉄道の線路を辿って北へと進みたいと思います。



会津鉄道会津線a09
会津田島駅まで会津鉄道と併走し北上してきた国道121号線ですが、
会津西街道(日光街道)としては会津田島駅の南西付近で分岐して
県道347号高陦田島線となります。
国道と県道が分岐してから2kmほど西に進むと
ご覧の県立田島高校への案内標識のある交差点となります。
会津鉄道会津線a10
県道からガソリンスタンドのある交差点を南へ
100mほど下ると会津鉄道の踏切となります。
会津鉄道会津線a11
この踏切の南側の会津田島方に次の駅である
田島高校前駅の入口とホームがあります。
駅は1951年(昭和26年)に、既に開通していた国鉄会津線に田部原駅として新設設置されたもので、
第三セクター転換された1987年(昭和62年)に現在の駅名となっています。
会津鉄道会津線a12
踏切の南側から見た駅への入口付近。
会津鉄道会津線a13
駅前の道路から線路沿いにホームへと連絡する舗装が伸びており、
ホーム入口にはご覧の木造の建屋がゲートの様に建っています。
会津鉄道会津線a14
こちらがホームの様子となります。
単式ホーム1面1線の棒線駅で、駅舎は無くホーム上に待合室の建屋が置かれています。
会津鉄道会津線a16
ホーム上にはごらんの待合室の建屋があります。
木造の建物で中は木製ベンチのある倉庫のような作りとなっています。
会津鉄道会津線a15
無人駅ではありますがホームの幅は広く取られていました。
会津鉄道会津線a17
そして駅前の道路へと戻り南側へと進むと
240mほどで高校の校門があります。
会津鉄道会津線a18
こちらが駅名の由来となっている県立田島高校です。



会津鉄道会津線a20
県道347号線(日光街道)と併走して東へと進む会津鉄道は
2.2kmほどで次の駅となります。
会津鉄道会津線a21
こちらが会津長野駅の駅舎となります。
1934年(昭和9年)に国鉄会津線が延伸した際に設置された駅で
現在の駅舎はログハウス風のものが建てられています。
会津鉄道会津線a22
駅舎の前には砂利敷きの駅前広場が。
会津鉄道会津線a23
駅舎の正面の道は150mほどで県道347号線と連絡しています。
この道路自体も県道349号向山会津長野停車場線という県道なのですが
ごらんの通りの生活道路となっています。
会津鉄道会津線a24
駅舎の中の様子です。
無人駅ですので待合スペースのみとなっています。
会津鉄道会津線a25
ホーム側から見た駅舎の様子。
会津鉄道会津線a26
駅の横断幕には「美味、リンゴの里」とありました。
福島県はリンゴ生産量全国5位(2018年度)という土地であり、
南会津産のリンゴは寒冷高地の特性を生かして蜜が多いという特徴があります。
会津長野駅周辺にはリンゴ園がいくつもあることかこのキャッチフレーズとなったと思われます。
会津鉄道会津線a27
ホームの様子です。
単式ホーム1面1線の棒線駅となっています。
会津鉄道会津線a28
土製のホームはかつては島式ホームだったものを
そのまま片面だけの使用にしたもので、
作りなどに島式の面影が残っています。
会津鉄道会津線a29
ホーム端の先の線路の湾曲具合などを見ると、
現在の駅舎のある場所や隣の工場の建物はかつての線路用地であったことが分かります。



会津鉄道会津線a30
会津長野駅付近を通過した県道347号線は1km半ほど進むと
大きく湾曲してカーブを描きます。
このカーブの付近から日光街道は国道121号線へと戻って行き、
県道347号線は東へと進んで会津鉄道を踏み切りで超えます。
ご覧の場所は踏み切りのすぐ東側にあるT字路の交差点ですが、
この交差点の前に次の駅が設置されています。
会津鉄道会津線a31
養鱒公園駅の駅舎の外観です。
1947年(昭和22年)にすでに通っていた国鉄会津線の線路上に
会津落合駅として新設開業しました。
会津鉄道会津線a32
第三セクター転換時の1987年(昭和62年)に現在の駅名となっていますが、
元となった養鱒公園は駅の南へと2kmほど先にあり
徒歩ではおよそ30分程度かかります。
会津鉄道会津線a37
駅の南の隣には消防団の倉庫があります。
目の前の県道の南の方向を見ると踏み切りが見えます。
会津鉄道会津線a33
駅舎の中の様子です。
この駅も無人駅ですのでログハウス駅舎の中は待合室のみとなっています。
会津鉄道会津線a34
ホーム側からの駅舎の様子です。
スロープ状の連絡通路で駅舎からホームへと上る仕組みとなっています。
会津鉄道会津線a35
ホームは単式ホーム1面1線となります。
線路の途中に新設された駅だけに交換設備などはありません。
会津鉄道会津線a36
目の前は畑となっており、まばらな人家の間を木々が囲んでいます。
会津鉄道会津線a45
この駅の横断幕には「幻想的、猿楽台地、観音沼」とあります。
「猿楽台地」というのは昭和40年代に国営農地開発事業で整備されたそば畑で、
「観音沼」というのは観音沼森林公園の事でかつては秘境と呼ばれた沼のほとりの景勝です。
どちらも最寄り駅は養鱒公園駅となります。



会津鉄道会津線a38
引き続き県道347号線と併走しながら北へと進む会津鉄道。
2.6kmほど進むと大川ふるさと公園への案内標識があり、
踏切の先へと道が伸びています。
会津鉄道会津線a39
この踏切の100mほど南の県道沿いに次の駅のホームが見えます。
会津鉄道会津線a40
県道と反対側の、線路西側の道を南下すると
駅舎と駅前の広場が見えてきます。
会津鉄道会津線a41
こちらがふるさと公園駅の駅舎となります。
国鉄会津線の時代にはこの駅は無く、会津鉄道となった後の
2002年(平成14年)に新設された駅です。
会津鉄道会津線a42
駅舎の前に設置されている駅の見取図です。
会津鉄道会津線a43
待合室となっている駅舎の中の様子です。
会津鉄道会津線a44
駅舎脇にあるホームへと上る階段。
会津鉄道会津線a46
ホームの様子です。
単式ホーム1面1線の棒線無人駅となっています。
会津鉄道会津線a47
平成に作られた駅だけに鉄骨作りの現代的な作りとなっています。
会津鉄道会津線a48
横断幕には「心躍る、下郷ふるさと祭り」とあります。
駅名の元となっているふるさと公園では毎年夏に「下郷ふるさと祭り」が行われており
ステージイベントやよさこい踊りなどが開催されていて
こちらが駅のキャッチフレーズとなった様です。
会津鉄道会津線a49
駅の北側の県道からの踏切に戻り、
ふるさと公園への案内標識に従って西への道を進みます。
するとおよそ90mほどで公園の入口が現れます。
会津鉄道会津線a50
こちらが公園の中の様子です。
下郷町の公共施設である園内には広大な広場があり、
また公園のコミュニティセンターはいわゆるステージのある体育館で
様々なスポーツやイベントの開催が可能となっています。



会津鉄道会津線a51
こちらは会津下郷駅の駅舎の外観です。
国鉄会津線が会津田島駅まで延伸した1934年(昭和9年)に楢原駅として設置された駅です。
駅舎は国鉄会津線の時代ものを引き続き使用しています。

会津鉄道の線路は会津西街道(日光街道)と併走をしてきましたが、
下郷町内で会津西街道の旧道が北西へと反れて行き、
国道121号線と会津鉄道は真北へと進路を取ります。
会津鉄道会津線a52
駅前には奥に広いスペースが広場として使われており、
利用者の駐輪場や駐車場としての役割の他に
下郷地区の会津バスのターミナルとしての役割を果たしています。
会津鉄道会津線a53
駅舎の中の様子です。
下郷町観光公社が受託している簡易委託駅であり
8:30~17:00は窓口が開いて駅務が行われています。
会津鉄道会津線a54
ホーム側から見た改札付近の様子です。
会津鉄道会津線a55
改札前に構内踏切があり、線路を渡ってホームと連絡しています。
会津鉄道会津線a56
構内は島式ホーム1面2線となっており
列車交換の可能な駅となっています。
会津鉄道会津線a57
また駅舎側に側線が1本あってラッセル車が留置されていました。
会津鉄道会津線a58
駅舎側が下り線の会津田島方面行きで、
反対の一番外側が上り線の会津若松方面行きとなっています。
構内踏切の目の前のスロープは国鉄時代のホームを削り取って
作られていました。
会津鉄道会津線a59
駅の横断幕は駅舎のホーム側に掲げられており、
「名勝、戸赤の山桜」とあります。
会津下郷駅の北で国道121号線から分岐している県道131号線(日光街道の旧道)を西へ進み、
2kmほどで県道346号線に入って西進すると下郷町に戸赤という集落があります。
こちらの山桜は明治時代から留め木として残されたもので
毎年春先に山桜まつりが行われる名勝となっています。
しかし戸赤の最寄は会津下郷駅ですが距離で8kmほどあり
車でも20分の距離となります。



会津鉄道会津線a60
真北へと進路を取った国道121号線と併走し北上する会津鉄道。
国道を3kmほど進むと次の駅への道の入口があります。
会津鉄道会津線a61
この国道から駅への120mほどの道は生活道路の様な道路ですが
県道216号弥五島停車場線という県道に指定されています。
そして停車場線の南のつきあたりに次の駅が置かれていました。
会津鉄道会津線a62
弥五島駅の駅舎の外観です。
1934年(昭和9年)の国鉄会津線延伸で設置された駅で
第三セクター転換後の2008年(平成20年)に現在の駅舎の改築されています。
会津鉄道会津線a65
駅前の様子です。
停車場線のつきあたりの駅舎前は広くなっており
車などが転回するには十分な広さがあります。
会津鉄道会津線a63
駅舎からホームへの通路です。
まるで貨車駅舎を思わせるような作りとなっています。
会津鉄道会津線a64
ホーム側から見た駅舎前の様子。
ご覧の通りホームの幅が狭くなっており
真正面からはご覧の角度が精一杯となります。
会津鉄道会津線a66
駅舎の中はご覧の通りの待合室となっています。
会津鉄道会津線a67
ホームの様子です。
単式ホーム1面1線の棒線駅となっています。
会津鉄道会津線a68
国道の方向には建物があるものの、
ホーム前はご覧の通り田んぼや山の風景が広がっています。
会津鉄道会津線a69
この駅の横断幕には「和太鼓体験」とあります。
元々は会津鉄道の開業記念事業の一つとして
1987年(昭和62年)に結成された「大川渓流太鼓」は
下郷町を代表する郷土芸能団体に発展しており、
弥五島駅近くには廃校を利用した太鼓練習場や太鼓工房などがあります。



会津鉄道会津線a70
弥五島駅から引き続き国道121号線と併走し北上する会津鉄道。
勾配を避ける為か若干国道から離れて阿賀川寄りに進路をとった
1.5kmほど先に次の駅があります。
写真は国道から駅方面へと連絡している道路で
つづら折りの道を下るとご覧の踏切があります。
会津鉄道会津線a72
踏切から西側を見ると駅のホームと駅舎の建屋が。
会津鉄道会津線a71
そして踏切の南側の脇に木製の門があり、
屋根の軒に塔のへつり駅と書かれた駅名標が下がっています。
会津鉄道会津線a81
門の脇には塔のへつりが天然記念物であることを示す石標がありました。
会津鉄道会津線a73
山中の遊歩道のような砂利道が
門からホームへと連絡しています。
会津鉄道会津線a74
こちらが駅舎の外観です。
駅は国鉄会津線の時代の1960年(昭和35年)に仮乗降場として設置。
1969年(昭和44年)に一旦廃止となったものの、
第三セクター転換されたすぐ後の1988年(昭和63年)に正式な駅として再設置されました。
会津鉄道会津線a75
駅舎の中の様子です。
待合室の他、トイレも中に設置されています。
会津鉄道会津線a76
駅舎の目の前にホームへの入口があり、
ホーム東端から入る事ができます。
会津鉄道会津線a77
中に入ってホームの様子です。
単式ホーム1面1線で交換設備は無く、カーブに駅が設置されています。
会津鉄道会津線a78
東側のホームは幅が広くなっており、
中ほどから西側は若干ホーム幅が狭い構造となっています。
会津鉄道会津線a79
またホームにはご覧の通りカタカナでマーキングがされています。
これは列車種別ごとの乗降口の位置を示したもので、
●テ:展望車両、●ト:トロッコ車両、●ザ:お座敷車両、○:快速・普通車両
となっています。
会津鉄道会津線a80
こちらの駅の横断幕は「百万年の芸術」となっており、
川岸が浸食と風化によって削られて出来た最寄りの景勝である塔のへつりを指しています。

会津鉄道会津線a82
駅から駅前の道路へと戻って南へと進むと
坂を下って300mほどで塔のへつりへの入口の広場があります。
ロータリー状の広場には茶店やみやげ物店が並んでいます。
会津鉄道会津線a83
広場から塔のへつりへと下る入口。
会津鉄道会津線a84
こちらが塔のへつりです。
「へつり」とは方言で川に迫った断崖や急斜面の意味だそうで、
長い年月で河岸が侵食風化されてできた奇観は国の天然記念物に指定されています。



会津鉄道会津線a85
山間の渓谷を抜ける国道121号線と、併走する会津鉄道。
次の集落までは4km弱あり駅間が離れています。
こちら次の駅近くの国道121号線脇の第2日光街道踏切付近の光景です。
この踏切から北へと向かって県道215号湯野上温泉停車場線という県道が延びています。
会津鉄道会津線a86
踏切から200mほど進むとこちらの三差路となり、
西に曲がってすぐに駅舎があります。
会津鉄道会津線a87
こちらが湯野上温泉駅の駅舎となります。
1932年(昭和7年)に上三寄駅(現・芦ノ牧温泉駅)から国鉄会津線が延伸した際に
当時の終着駅として湯野上駅として開業しました。

第三セクター転換をした1987年(昭和62年)に駅舎を改築。
この駅が最寄りとなる大内宿を模して茅葺き屋根の駅舎が建てられました。
2010年(平成22年)に豊後中村駅が茅葺きとなるまでは全国唯一の茅葺き駅舎でした。
会津鉄道会津線a88
駅前の三差路をさらに北へと下ると
すぐに左手に駅の駐車場があります。
会津鉄道会津線a89
駐車場の奥にはご覧のスロープがあり、
駅北側の駐車場と駅舎とを連絡してます。
会津鉄道会津線a90
駅舎の中の様子です。
茅葺きの建物に合った待合室には下郷町観光公社のみやげ物店が入っています。
この観光公社が簡易委託で駅業務を受託しており
8:30~17:00には有人で駅務が行われています。
会津鉄道会津線a91
17時を過ぎると売店側にはご覧の通りシャッターが閉まります。
また茅葺き屋根の維持に必要な囲炉裏があり、
有人時間帯には実際に使われています。
会津鉄道会津線a92
ホーム側から見た駅舎の改札付近です。
会津鉄道会津線a93
こちらがホームの様子です。
千鳥式に配置された相対式ホーム2面2線の駅で
列車交換が可能な駅となっています。
会津鉄道会津線a94
駅舎のあるこちらは下り線ホームで
会津田島方面行きの列車が停まります。
会津鉄道会津線a95
ホーム同士を連絡する構内踏切。
会津鉄道会津線a96
踏切の先にはスロープがあって反対側ホームへと上ります。
会津鉄道会津線a97
西側にある上り線ホームです。
会津若松方面行きとなります。
会津鉄道会津線a98
駅舎が無いこちらのホームには小さな待合の建屋がありました。
会津鉄道会津線a99
そして待合室の中の様子です。
壁に描かれているのは会津若松市出身のアーティストMHAKの壁画で
「曲線で構築し反復する」という現代アートの壁画が描かれています。
会津鉄道会津線b01
駅舎の前へと戻り南側を見ると時計台があり、
その南側には足湯のある建物が建っています。
会津鉄道会津線b02
この足湯は「親子地蔵尊の湯」という名前で、
旅行客の安全と近隣住民の健康と発展を祈願して
2012年(平成24年)に建てられました。
会津鉄道会津線b03
つかりながら会津鉄道の列車を眺められるこの足湯は
下り線ホームからも直接入れる通路が設けられていました。
会津鉄道会津線b04
駅の横断幕には「大内宿直近の温泉郷」とありました。



会津鉄道会津線b05
こちらは会津鉄道の会津田島駅━湯野上温泉駅間における
au 4G LTEでの電波エリアマップです。
渓谷などを通っている区間ですが全線が電波エリア圏内となっています。
この区間で駅へのアクセスに困ることはまず無いと思って良いでしょう。


湯野上温泉駅を通過した会津鉄道の列車は
いよいよ会津若松市内へと入って行きます。
つづきはその3にて書きたいと思います。

では。