でんこの元ネタ
■No.60 倶利伽羅しおり(Kurikara Shiori)
 ■タイプ:トリックスター
 ■誕生日:3月14日

■出身駅: IRいしかわ鉄道 倶利伽羅駅(石川)
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こちらが倶利伽羅駅の駅舎の外観となります。
駅は1908年(明治41年)に官設鉄道北陸線の倶利伽羅信号所として設置されたもので、
翌年の1909年(明治42年)に旅客駅へと昇格して倶利伽羅駅となりました。
駅舎の建物は1907年(明治40年)築とのことですので信号場時代からのものとなります。

その後国鉄、JRの北陸本線の駅として営業をしてきましたが、
2015年(平成27年)の北陸新幹線金沢延伸開業によって
JR北陸本線の直江津駅━金沢駅間が第三セクター化。
石川県内がIRいしかわ鉄道となり倶利伽羅駅もその所属となりました。
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駅前の様子です。
数件の家はあるものの山間の集落に作られた駅の周囲は
どちらかというと閑散とした印象です。
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駅舎入口の脇にある昔ながらの赤ポスト。
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建物の中の様子です。
こじんまりとした待合室の脇には木製のベンチが置かれており、
自動券売機とICOCAチャージ機、飲料の自販機などが置かれています。
改札の真ん中には簡易ICOCA改札機が。
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入口脇には無料貸し出しの傘の傘立てがありました。
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その傘立ての横の小さなテーブルには駅スタンプが。
図案は倶利伽羅古戦場の火牛でした。
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待合室に貼られていた倶利伽羅不動寺の案内です。
「倶利伽羅」の地名の由来である寺であり、
サンスクリット語で「黒い龍」が倶利伽羅の意味であることが書かれています。
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こちらは倶利伽羅駅の時刻表。
改札脇に掲示されていました。

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駅構内側から見た駅舎の改札付近です。
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改札脇の軒下にはベンチが置かれ、
その奥には倶利伽羅の火牛のオブジェが置かれていました。
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牛の前の壁にあった倶利伽羅駅の観光案内板です。
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こちらは構内側の駅舎前付近の様子です。
駅舎からは跨線橋でホームへと連絡しているのですが、
ご覧の通り結構な距離で離れており連絡通路が延びています。
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これは北陸本線の旧線がご覧のように駅舎の目の前を走っていた為で、
元々駅舎は線路に隣接して建てられたものだったからです。
1955年(昭和30年)に新しいトンネルが開通して線路も新線へと付け替えられた為、
ホームの位置も北西へと移動したという訳です。
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そして駅舎の東側、ホームからは南側にはご覧の広い駅の敷地があります。
かつての北陸本線の旧線の倶利伽羅駅━石動駅間は急勾配の難所で、
後押し用専用の蒸気機関車が峠越えの為に駅に待機していたそうです。
その為の敷地や旧線、そして旧ホーム跡などがこの敷地にありました。
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広場の一隅の線路沿いにある火牛の像です。
台座の銘板によると津幡町の観光協会によって
1986年(昭和61年)に建てられたものだそうです。
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火牛の反対側の広場の道路沿いにはこちらの大看板が。
倶利伽羅の合戦の錦絵が描かれたこの看板は、駅のホームに降りた人が
最初に目にする位置に建てられています。
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改札前に戻り、こちらは跨線橋の駅舎側の階段です。
この駅の階段には階段アートが施されています。
駅舎側の上段が倶利伽羅峠の八重桜、下段が源氏太鼓の図案となっています。
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こちらが跨線橋の中の様子です。
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ホーム側の階段にも階段アートが施されており、
倶利伽羅峠の戦いで戦った両家の家紋、
上段が平維盛の「丸に揚羽蝶」、下段が木曽義仲の「笹竜胆」となっています。
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ホームの様子です。
島式ホーム1面2線となっており、上下線ともに外側に側線も設けられています。
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この倶利伽羅駅はあいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道の境界駅となっており、
南側の1番線がIRいしかわ鉄道の金沢方面行き、
反対側の2番線があいの風とやま鉄道の富山方面行きホームとなっています。
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ホーム上には富山方にご覧の建屋が、
金沢方には跨線橋前に上屋の屋根があります。
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屋根の下には風除けのガラスを備えたベンチがあります。
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跨線橋から金沢方の南西にも多少ホームは伸びていましたが
途中で立ち入り禁止の柵が設けられていました。

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駅舎の前へと戻って線路沿いに左手の北東富山方へ。
進むとすぐに東側の広場の大看板の前へと出ます。
大看板の錦絵の裏側は倶利伽羅峠付近の観光案内図でした。
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案内図の大看板の前を過ぎてさらに北東の富山方へ。
序々に道路は下り坂となります。
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坂から南側に見える道は県道286号刈安安楽寺線で国道8号線の旧道にあたります。
1991年(平成3年)にくりからバイパスが開通するまで国道だった道路であり、
鉄道と併走するように走っています。
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さらに坂を下ると途中に線路側への道が分かれており、
ご覧の煉瓦造りの跨道橋があります。
駅舎からはおよそ90mほどに位置しているこちらは
国鉄北陸本線の旧線の遺構となります。
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手前の煉瓦作りの部分が明治に開通した旧線の橋となります。
かつてはこの橋の上を線路が走っていました。
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煉瓦の橋の北側の奥にあるこちらが現在上を鉄道が走っている橋となります。
「広畑函渠」と書かれたこの橋は1954年3月築と記されています。
北陸本線が新線に付け替えられたのが1955年(昭和30年)ですから
作られた年月はきちんと符合しています。
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橋を北側から見ると、ちょうど真上に倶利伽羅駅ホームの建屋が見えます。
つまりこの橋は駅ホームの真下に架かっているということが分かります。
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上で位置関係を類推するとおおよそご覧の様になります。

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駅舎へと戻って西側の目の前を見ると電話ボックスとバス停があります。
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その隣、駅舎の南西にはご覧の駅駐車場がひろがっています。
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駐車場前からさらに西へと進むとご覧の跨線橋が見えてきます。
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この橋は倶利伽羅駅跨線橋という橋で、
名前のとおり旧北陸本線のIRいしかわ鉄道の線路を跨いでいます。
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1994年(平成6年)に架けられた様ですので、
JR西日本の時代に架けられた橋ということになります。
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跨線橋から見た、駅のある富山方の光景。
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同じく金沢方の俯瞰です。
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跨線橋を渡ると北側にすぐ、今度は跨道橋があります。
こちらは国道8号線くりからバイパスを跨いでいる橋です。
駅の北側裏手を鉄道と併走するバイパスは、
かつての北陸本線のトンネルを拡張し道路転用した倶利伽羅トンネルへと続いています。
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鉄道の跨線橋への戻ると、北西の脇に線路沿いに下る道があります。
下ると線路脇に神社の社柱が立っているのが見えます。
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社号を見ると笠野神社とあります。
調べるとどうやらこの付近一帯の神社の神様を集めた惣社なのだそうです。
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苔が生した参道は非常に雰囲気があります。
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神社のお社。
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線路脇の道を跨線橋へと戻ります。
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西側から見た駅周辺の遠景です。



■モデル車両: IRいしかわ鉄道 521系電車
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【上写真:JR西日本521系】
521系電車は元々は2006年(平成18年)にJR西日本が、
当時車両老朽化の激しかった北陸本線へと投入した交直流近郊形電車です。
JR西日本としては新製投入した交直流近郊形電車は521系が初めてで、
営業用の交直流電車としては初の2両編成となっています。

そして2015年(平成27年)3月の北陸新幹線開業により
北陸本線の金沢駅━直江津駅間が並行在来線として第三セクターへと転換
されます。
この転換によって富山県内の市振駅━倶利伽羅駅間があいの風とやま鉄道に、
石川県内の倶利伽羅駅━金沢駅間がIRいしかわ鉄道という新会社となりました。
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【上写真:あいの風とやま鉄道521系】
第三セクター転換となり、JR西日本からあいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道へ
それぞれ北陸本線を走っていた521系の車両が譲渡されました。
そのうちあいの風とやま鉄道へは16編成で計32両の521系が譲渡されています。

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【上写真:IRいしかわ鉄道521系】
そしてIRいしかわ鉄道には5編成10両の521系が同じく譲渡されました。
しおり53 【左写真:石川県旗】
車両の前面と横には水色(    )がカラーリングされています。
これは石川県の県旗の青を用いたもので、IRいしかわ鉄道のコーポレートカラーでもあり
「日本海と豊かな緑・清い水・澄んだ空気」を表わしています。
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そして521系の先頭部は貫通扉があるのですが、
横に転落防止幌という、ホームの乗客が連結部に落下するのを防止するガードがあります。
このガードと車体横のラインについて、IRいしかわ鉄道では5編成それぞれを
「加賀五彩」(藍・古代紫・臙脂­・黄土・草)の五色でそれぞれアクセントとして塗っています。
 ○第10編成:草/緑色(    
 ○第14編成:古代紫/紫色(    
 ○第30編成:藍/青(    
 ○第55編成:黄土/金(    
 ○第56編成:臙脂/赤(    
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そしてIRいしかわ鉄道521系をモチーフとした駅メモのでんこ、
倶利伽羅しおりのカチューシャの飾りは転落帽子幌の形をしています。
加賀五彩についても袖が緑、カチューシャ本体と肩が紫、スカート裾に金など
各所にデザインのアクセントとして使われているのが分かります。

こちらは倶利伽羅駅への521系の入線の動画です。
(クリックで動画は試聴できます。)

それでは編成の各車両を見てみたいと思います。
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まずこちらが金沢方に編成されるクモハ521形です。
ク(制御車)モ(電動車)ハ(普通車)ですので
運転台がありモーターを搭載している制御電動車という意味となります。
編成略記号でもMcとなりM(電動車)c(制御車)ですから同じ意味です。
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車内の様子です。
前面に貫通扉がついており、連結時は運転台の真ん中が開放されるため
運転席は密閉できるようになっています。
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車内のシートは転換クロスシートとなっています。
つり革や取っ手などは黄色にコーティングされていました。
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寒冷地を走る為、ドアにはボタンがついており
乗降時には乗客が自分でドアの開閉を行う半自動となっています。
また中央の乗降扉の両脇には補助席が設けられており
非混雑時には使う事ができます。
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こちらは車両後部の乗降扉の脇にある整理券発行機です。
床に直置きではなく、専用のカウンターの上に載っています。
JR北陸本線時代にはワンマン運転をしていたので整理券を発行していましたが、
IRいしかわ鉄道への変換後は車掌が乗務しワンマン運転は行っていないので
発行機にはカバーがされて使われていません。
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富山方の連結部側の車端のシートはロングシートとなっていて
ご覧の通りの優先座席となっています。


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そしてこちらが富山方に編成されるクハ520形です。
ク(制御車)ハ(普通車)ですので運転台のある制御車となります。
編成略記号ではTpc'ですのでT(付随車)p(パンタグラフ)c'(制御車)となり、
運転台はあるがモーターで自走はできずパンタグラフのある制御付随車という意味となります。
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車体横の車両番号。
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屋根の上に搭載されているパンタグラフです。
しおり63
倶利伽羅しおりのパンタグラフと並べてみると
同じ形をしているのが良く分かります。
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こちらが車内の様子です。
転換クロスシートであるのは同様となります。
こちらの車両は優先席がロングシートでは無いので
ヘッドカバーによって優先座席を区別しています。
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車両後部の金沢方の連結部手前付近の様子です。
こちらの車両にはトイレがついていますが車椅子対応トイレとなっています。
そしてトイレの前には車椅子が待機できるスペースが設けられており
手すりや車椅子用の表示があります。


【写真撮影:2019年10月】