でんこの元ネタ
■No.86 蓮台寺ミナト(Rendaiji Minato)
 ■タイプ:トリックスター
 ■誕生日:3月10日

■出身駅: 伊豆急行 伊豆急行線 蓮台寺駅(静岡)
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駅メモのでんこである蓮台寺ミナトは
2019年(令和元年)12月1日にNo.86としてリリースされました。
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苗字の蓮台寺から分かる通り、蓮台寺ミオ(No.36)、蓮台寺ナギサ(No.72)に続いて
蓮台寺姉妹の3人目として登場しています。

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蓮台寺ミナトの由来駅である伊豆急行の蓮台寺駅については
すでに蓮台寺ミオとナギサの紹介時に記していますので以下をご参照下さい。

参考
でんこの元ネタ ■No.36 蓮台寺ミオ(Rendaiji Mio)■No.72 蓮台寺ナギサ(Rendaiji Nagisa)
http://stationmemories.blog.jp/archives/34201942.html




■モデル車両: 伊豆急行 2100系電車 R-4編成 黒船電車
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伊豆急の2100系電車は「リゾート21」の名前を持つ列車です。
普通列車ながら、海側の座席が外側に向かった展望席となっており、
通常配置の山側座席とは左右非対称となっています。
この左右非対称の座席配置はリゾート21が日本の先駆けであり、
以後の日本の観光列車へ大きな影響を与えています。

また前後の先頭車両には展望席が設けられており、
運転席と客席との仕切りを無くして前面展望を確保しています。

1985年(昭和60年)にR-1編成、1986年(昭和61年)にR-2編成が落成し
運行を開始していますが、この2編成は制御装置や主電動機などが
伊豆急の普通列車車両だった100系から流用していました。

そして1988年(昭和63年)にできたR-3編成(現在のキンメ電車)からは
完全な新製車両としてつくられています。


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続いての1990年(平成2年)2月2日にR-4編成が落成
「リゾート21の決定版」として「リゾート21EX(エクストラ)」と名づけられました。
運転開始当初はご覧の海側が青、山側が赤の
リゾート21のオリジナルカラーリングで運行していました。

そして1993年(平成5年)にR-5編成(現在のTHE ROYAL EXPRESS)が運転を開始。
以上で伊豆急2100系のリゾート21の全ての編成が出揃っています。

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(上画像:黒字・車両落成年、赤字・現在バージョンへの変更年)
蓮台寺ミナトの登場によってミオ、ナギサ、ミナトと
蓮台寺を苗字とするでんこは三姉妹となりました。
設定ではミオ(長姉)ミナト(次女)ナギサ(三女)となっています。

しかし元ネタ車両自体の古さでは
 ナギサ(R-3)>ミナト(R-4)>ミオ(R-5)
駅メモ登場時の姿では
 ミオ(アルファリゾート21)>ミナト(黒船)>ナギサ(キンメ)
となります。

ですので姉妹の順は駅メモ登場時の姿であると考えて良い様子ですが、
次女のミナトが三女のナギサを「姉さん」と呼ぶのは実際の車齢からなのでしょうか。


#470 伊豆急行 リゾート21 新旧黒船電車 2006.3.19-1
#470 伊豆急行 リゾート21 新旧黒船電車 2006.3.19-1 posted by (C)Archives1380


もともと黒船電車はリゾート21のR-1編成が
下田開港150周年を記念して2004年(平成16年)に
黒船を模した黒色に塗装されリニューアルされたものです。
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しかし全線が伊豆半島の東縁の海岸線を走るという伊豆急の特性から
潮風による塩害の影響などで車体の腐食が進み老朽化。
初代黒船電車のR-1編成は2006年(平成18年)3月10日に
わずか16年で定期運行を終了
します。

黒船電車はR-4編成がその塗色を引き継いで二代目黒船電車として運行を開始。
これが蓮台寺ミナトのモチーフ車両となっています。
この蓮台寺ミナトの誕生日が3月10日であるのは初代黒船電車の運行終了日、
すなわち二代目黒船電車が引き継いだ日
ということで間違い無いと思われます。


それでは黒船電車の各車両について見ていきたいと思います。

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まずは伊豆急下田方の先頭車両である1号車のクハ2150形2158です。
ク(制御車)ハ(普通車)ですので運転台のある客車となり
モーターなど動力は搭載していない車両であることが分かります。
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乗降デッキの様子です。
この黒船電車では先頭車両のみ乗降扉が車両中央付近に設けられています。
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デッキから伊豆急下田方にはご覧の展望室があります。
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2+2席の座席が6列並ぶ展望室は劇場をイメージして
階段状の段差がついたパノラマシートとなっており、
また運転室の壁を無くして良好な前面展望を確保しています。
座席は海側が青、山側が赤のモケットとなっています。
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展望室の先にある運転台の様子です。
窓にR-4と書かれているのが見えます。
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デッキから戻り伊東方の車両後方へ。
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伊東方の車両半分は通常の客室となっています。
乗降デッキのすぐ脇にボックス席がある他は
海側は窓に向かって椅子が設置されており合計で27席が設けられています。
座席モケットは赤で統一されていました。
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1号車のテーマは「黒船と下田の歴史」
黒船ゆかりの史跡や人物の紹介が書かれています。


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伊豆急下田方の二両目となる2号車のモハ2100形2113です。
モ(電動車)ハ(普通車)ですのでモーターを搭載した客車となります。
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屋根の上には下枠交差式のパンタグラフが搭載されています。
駅メモのでんこの蓮台寺ミナトの背中を見ると同じ形であることが分かります。
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2号車の伊豆急下田方の乗降デッキの様子です。
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客室内はご覧の通りです。
両端にボックスシートが配置され、中央部海側には展望シートを配置。
山側は一人掛けのボックス席が並んでいます。
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座席のモケットは赤と青が半々程度に配置されています。
2号車の座席数は合計で50席となります。
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この車両のテーマは「黒船さんぽ」
下田界隈のフォトジェニックなスポットが紹介されています。
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そしてこちらは2号車伊東方の乗降デッキです。
連結部を挟んで隣の3号車のデッキと隣り合わせとなっています。


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こちらは伊豆急下田方の三両目のモハ2100形2117です。
モ(電動車)ハ(普通車)なので中間電動車であるのは2号車と同様です。
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この車両にも伊東方の屋根の上にご覧のパンタグラフが乗っています。
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3号車伊豆急下田方の乗降デッキです。
このデッキには乗降スペースの他に男女共用の和式トイレが置かれています。
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客室内の様子です。
この車両も海側向け展望席があるのですが、二人掛けシートを半円形に配し
中央部にまるでクラブのボックス席のように置いているのが印象的です。
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座席モケットは濃い青色で、海側両端は2人掛けボックス席、
山側は1人掛けボックス席となっています。
席数はこの車両も計50席となります。
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3号車は「黒船おさかな図鑑」がテーマとなっていますが
他の車両で掲示のあった車内吊りのスペースには
海をイメージしたであろうデザインパターンが描かれています。
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代わりに座席のカウンター付近などいたる所に
ご覧の様に伊豆近海の魚介類の紹介がありました。
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3号車伊東方の乗降デッキです。




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7両編成のちょうど中央部に位置するモハ2100形2116です。
この車両もモ(電動車)ハ(普通車)で中間電動車ですが、
屋根の上にパンタグラフは載っていません。
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伊豆急下田方の4号車の乗降デッキは
乗り降りのスペースのみのシンプルなものです。
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客室内の様子です。
海側両車端部に2人崖ボックスシートで中央部に展望シートを配置、
山側は1人掛けのボックスシートであるのは他車両と同様です。
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座席モケットは赤と青の二色が配置されており、
定員はこの車両も計50席となっています。
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4号車のテーマは「日米友好の証 黒船祭」です。
黒船祭は毎年5月に行われる下田市最大のイベントで、
ペリーの黒船来航と下田開港に際した内外の先賢の偉業をたたえて
昭和9年(1934年)から行われています。
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こちらは4号車伊東方の乗降デッキです。


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伊東方の三両目の5号車、モハ2100形2115です。
中間電動車のモ(電動車)ハ(普通車)となります。
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この車両にも伊東方の屋根にパンタグラフが載っています。
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伊豆急下田方の5号車の乗降デッキです。
乗降スペースのみとなっています。
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車内客室の様子です。
海側の展望シートはこの車両も波型に配置されています。
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座席のモケットは赤るいえんじ色系の赤で、
座席数はこの車両も合計50席となります。
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5号車のテーマは「ペリーも感動!? 下田の海」となり、
伊豆急沿線の伊豆の海岸が紹介されています。
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伊東方の5号車乗降デッキです。


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伊東方の二両目である6号車のモハ2100形2114です。
モ(電動車)ハ(普通車)の中間電動車となります。
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この車両も伊東方の屋根にパンタグラフがあります。
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伊豆急下田方の車端の乗降デッキです。
デッキは広く和式トイレが設けられています。
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客室内の様子です。
この車両の展望シートもラウンドに囲まれたボックス形となっています。
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車端量端の海側は2人掛けボックス席、山側は1人掛けボックス席で
座席モケットはベージュ系となっています。
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6号車のテーマは「黒船さんぽ」となっていますが
これは2号車のものと内容的には同じものです。
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伊東方車端の乗降デッキです。
こちらは乗降のみのデッキとなっています。


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そして伊東方の先頭車両であるクハ2150形2157です。
ク(制御車)ハ(普通車)となり運転台のある先頭車両であるのは1号車と同じです。
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車両が1号車とは反対方向を向いていますので、
海側と山側がこの7号車と1号車では反対に位置しています。
その他の設備は基本的に1号車と7号車は同じです。
ご覧の通り海側は展望のため窓が大きく、山側は個別の窓となっています。
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7号車の乗降デッキです。
こちらも1号車と同様に車両のほぼ中央部に乗降扉があります。
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乗降デッキから伊豆急下田方の客室内の様子です。
こちらは海向きの展望シートと山側の1人掛けボックス席となります。
海側の2人掛けボックス席は乗降デッキ側のみにあります。
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座席のモケットは青色で、この客室内は計27席となります。
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この7号車のテーマは「黒船と下田の歴史」となりますが
これは1号車と同じ内容となっています。
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乗降デッキへと戻り、今度は伊東方の展望室へ。
デッキからは一旦階段を登り、客室内で通路を下ります。
この展望室は安全面を理由として通路で立っての乗車はできません
実際には展望を妨げ見苦しいからだと思いますが。
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劇場風に階段状に座席が配置されているのは1号車と同様です。
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通路の入口上にはResort21EXのロゴが。
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運転席と客室の壁を無くして前面展望を確保しているのも1号車と同様です。
上部には1986年(昭和61年)に受賞した鉄道友の会のブルーリボン賞の標章があります。
なお受賞時にはリゾート21はR-1編成のみが運行している状態でしたが、
R-1からR-5までの編成は全て伊豆急2100系のリゾート21ですので
このR-4編成にも標章がついています。


以上で黒船電車の各車両についてとなります。

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6号車2114のパンタグラフは黒船電車となった後に
増設されたものなのだそうです。
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また、二代目黒船電車のR-4編成は2019年(平成31年)2月に
リニューアル工事が行われており、車体横のロゴが
伊豆急から黒船電車へと変更されたのもこのリニューアル時でした。

黒地のワンピースのスカート縁に赤いラインが入っているのは
元ネタの車体色を見るとモチーフにしている事が良く分かります。

【写真撮影:2020年2月】