でんこの元ネタ
■No.90 牧之郷あい(Makinoko Ai)
 ■タイプ:サポーター
 ■誕生日:3月1日

■出身駅: 伊豆箱根鉄道 駿豆線 牧之郷駅(静岡)
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三島の街は源頼朝が源氏の再興を祈願したことでも知られる
伊豆一ノ宮の三嶋大社の門前町として栄えた街です。

江戸時代に東海道が整備されると、江戸から箱根の関を越えた最初の宿場で、
難所越えの「山祝い」と称して主人はお供に祝儀を出し
旅人は旅籠では散財をし栄えたという街
でした。


しかし1889年(明治22年)に官設鉄道の東海道線国府津駅━静岡駅間が
箱根の難所を避けて現在のJR御殿場線のルートで開業すると
鉄道で予想以上の人や物資が流通し三島の街はみるみる寂れていきました

それまで街道こそが交通の要衝と考えていた三島の有力者達はこの結果に慌てたそうで、
伊豆中部の温泉地と東海道線を連絡する鉄道を計画していた
豆相鉄道を土地を無償提供するなどして誘致、
始発駅を計画の沼津駅から三島駅(現・御殿場線下土狩駅)へと変更させたのです。

1898年(明治31年)5月に豆相鉄道が三島町(現・三島田町)━南條(現・伊豆長岡)間で開業
翌月には三島駅(現・下土狩駅)まで延伸し、東海道線にも連絡駅が新設されました。
この豆相鉄道が現在の伊豆箱根鉄道駿豆線の前身となります。
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駅メモのでんこである牧之郷あいの誕生日が3月1日に設定されていますが、
伊豆箱根鉄道駿豆線の歴史を顧みても3月1日に起きた出来事は特に見当たりません
駿豆線の前身である豆相鉄道の開業年が明治31年であることから
この31という数字に因んで3月1日を誕生日設定
したのでは、
と考えられていますが定かではありません。


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こちらは県道80号熱海大仁線の光景です。
熱海市と中伊豆を東西に直接結ぶ県道ですが、
大仁駅から修善寺駅にかけては狩野川と駿豆線に併走をしています。
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こちらはその県道80号の牧之郷駅入口交差点の様子です。
信号と横断歩道のあるこの交差点は名前の通り県道から駅への入口となっています。
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切り返して南側から見た県道の交差点付近。
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県道の交差点から東に80mほど進むと駿豆線の踏切が見え、
その手前が駅への入口となっています。
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こちらが牧之郷駅の駅への入口となります。
駅は1924年(大正13年)には駿豆鉄道となっていた駿豆線が
大仁駅━修善寺駅間を延伸開業した際に設置されたものです。
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ご覧の様に線路沿いの通路と隣接して駅の敷地への入口があり、
奥は駅駐車場と駅前広場が兼ねたスペースとなっています。
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敷地の道路側の駅駐車場スペースの様子です。
両側が駐車場となっており、中央部が駅への通路スペースとなっています。
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敷地の奥も片側のみが駐車場となっていますが、
駅ホームの上屋の目の前であり駅構内への入口もあります。
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ホーム入口の目の前にはご覧の見事な桜の木が一本立っています。
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桜の木の根元付近は鉄ポールで柵が設けられており、
駅の駐輪場とトイレが置かれています。
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駐車場からホームへと直接出入りができる入口。
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入口脇の駐車スペースは車止めにレールと犬釘が転用されていました。
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駅駐車場の西側には一面の田んぼが広がっています。

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一旦駅前の道路へと戻り、市道とホームを連絡する通路の様子です。
駐車場との柵にもレールが転用されており、
「三島行きのりば」の看板が掛けられています。
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信号機設備の建屋の脇を抜けるとホームへ上がる階段が。
駅前の道路とホームには嵩上げ分の高低差があり、
隣の駅駐車場を見るとゆるい勾配がついていました。

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こちらは上り三島方面行きとなる2番線ホームです。
駅は相対式2面2線となっており列車交換可能駅となります。
2番線ホームは北端が入口となっており自動券売機が設置されています。
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駅に駅舎は無く、ホームに上屋の屋根があるのみとなっています。
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2番線のホーム南端付近。
1971年(昭和46年)までは有人駅だったこの駅には、
かつてはこのホーム南端脇に駅の建物があったそうです。
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上り線ホームの上屋の屋根は1976年(昭和51年)に新築されたものだそうで
それまではホームのみだったそうです。

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そしてこの牧之郷駅ですが、駅構内に2つのホームを繋ぐ
連絡通路や構内踏切、跨線橋といったものはありません。
上りホームと下りホームとの往来は、
駅北側にある市道の田沢踏切を渡る事となります。
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踏切の東側はすぐにT字路の交差点となっていて
角には駅前の酒屋があります。
酒屋の前の交差点を南の線路沿いの道へと進むと
まもなく駅の入口があります。
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酒屋の前から線路沿いに50mほど南下すると
フェンスの切れ目に「修善寺行きのりば」の看板があり、
こちらがホームへの入口となります。
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入口からホームへはスロープとなっていて
すぐに北側のホーム端へと上がる事ができます。

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こちらが下り修善寺方面行きとなる1番線ホームです。
ホーム北端が入口となり上屋の屋根があります。
こちらのホームの屋根は上り線の翌年(1977年・昭和52年)に作られたそうです。
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1番線には自動券売機などは設置されておらず、
出口付近にご覧の乗車券回収箱があるのみとなっています。
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基本的にホームと屋根があるのみのシンプルな作りです。
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この駅は線路の形が一線スルーの形になっていますが、
駿豆線では現在は特急列車が平日2本、土休日4本という運用なので
一線スルー運用(優等列車が本線を通過し普通列車が副本線に退避)は
行っていない様子でした。
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駅の名所観光案内の看板。
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ベンチは置かれているものの、
他にはホーム上にはこれといった設備は置かれていませんでした。

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駅の外へと出ると、1番線ホームの裏手、駅の東側には
併走して道路が延びています。
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東側には山が広がっているロケーションではありますが、
駅に近い付近は平地があり伊豆市のベッドタウンとして分譲住宅が建てられています。
近々には駅周辺の道路を拡張整備する計画もある様です。
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踏切前の酒屋の交差点まで戻り、
東の山側へと50mほど進むと「伊豆森林管理署」の標識があります。
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標識の奥には林野庁の森林管理署(旧・営林署)の森林事務所があり、
伊豆の1万6千haの国有林を管理する森林官の詰める管理事務所が置かれていました。
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森林管理所から更に東へ50mほどで住宅地の交差点があり、
右手の南を見ると丘を登る脇道の坂があるのが見えます。
こちらを登ると伊豆八十八ヶ所霊場巡りの5番札所である
曹洞宗玉洞院があります。

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道を戻って駅前の田沢踏切まで戻ります。
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踏切を通り抜けて再び県道80号線の牧之郷駅入口交差点まで。
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そのまま信号の交差点を西へと抜けて住宅地の道を120mほど進むと
正面に流れる大きな川へと突き当たります。
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こちらが狩野川で、伊豆半島の最高峰の天城山から発して
伊豆半島の付け根の田方平野から駿河湾へと注ぐ一級河川です。
牧之郷駅から狩野川までは直線距離でおよそ150mほどです。



■モデル車両: 伊豆箱根鉄道7000系 第1編成
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伊豆箱根鉄道7000系電車は、それまで駿豆線で活躍していた1000系の老朽化により
車両の置き換えを目的として導入されました。
ステンレス製の銀色の車体にはライオンズブルー(    の帯が入っています。
この色は名前の通り伊豆箱根鉄道が西武グループであることが所以で
伊豆箱根鉄道の鉄道やバスの車体の基調色ともなっています。
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7000系をモチーフとしているでんこの牧之郷あいのコスチュームを見ると
ブルーのラインが入っていますが、車体と並べて見ると
この7000系の青い帯が元ネタであることがよく分かります。
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またベルトのデザインは車両前面の前照灯と標識灯と同じデザインであり
この車両がモチーフであることを裏付ける外観となっています。


7000系は1991年(平成3年)3月19日に第1編成が営業運転を開始。
翌年の1992年(平成4年)3月27日に第2編成が入線をしています。

この7000系という車両はJR路線への直通乗り入れ運転を目論んで開発されており、
先頭車両はJR東海311形、中間車両はJR東海213系に似せて作られました。

しかし相手先のJR東海にとっては相互乗り入れのメリットは薄く、
先頭が3扉、中間車両が2扉という変則的な編成は扱いづらいなど
さまざまな理由が重なったせいか現在に至るまで相互直通運転は実現していません

JR相互乗り入れ運転が実現しなくては、
伊豆箱根鉄道で初めて導入したバケットタイプの全席クロスシートも
むしろ通勤通学列車としては乗り降りがしづらく席数も少ないなどデメリットとなりました。

高性能の車両もJRを走らなければ意味は無く、
ただ車両コストの高い列車が田舎の単線を走るという結果となります。
その為この7000系は3両編成が2編成作られたのみで導入は打ち切りとなっています。



【上動画はクリックで再生します】
こちらは牧之郷駅を発車する伊豆箱根鉄道7000系の発車の動画です。
それでは以下でこの7000系の各車両について見ていきたいと思います。

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こちらは修善寺方の先頭車両である1号車のクハ7500形7501です。
ク(制御車)ハ(普通車)ですので運転台のある車両となります。
編成略記号ではTcT(付随車)c(制御車)となりますので
動力(モーター)を搭載していない運転席のある客車となります。
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【写真上:JR東海311系クモハ311・下:クハ7500形】
見ての通り伊豆箱根鉄道7000系の先頭車両はJR東海の311系を意識した作りとなっており、
前面部のデザインこそ違いますが車体側面を見比べるとそっくりであることが分かります。
運転台のマスコンも同じ縦横軸併用ツインレバー式、
客室内も伊豆箱根鉄道では初の全席クロスシートなど
三島駅からのJR乗り入れを強く意識した車両となっています。
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車内の修善寺方の様子です。
運転席後部には座席は無く、乗降扉と乗降デッキとなっています。
つり革は2007年(平成19年)に乗降扉の前にのみ増設されたものです。
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運転席の様子です。
前面窓は支柱のない大型一枚ガラスとなっています。
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客室内の座席は全席クロスシートですが、
中央部は転換クロスシートに、車端部は固定のボックス席となっています。
先頭車両は片側3枚扉となっています。
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こちらが転換クロスシートです。
扉前の席は背もたれが固定となっていますが、
中間部のシートは手動で前後に転換できて座席方向を変えられます。
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三島方の車端部の連結部前のボックス席です。
こちらの車両では優先座席となっていました。


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中間車両となる2号車のモハ7300形7301です。
モ(電動車)ハ(普通車)ですのでモーターを搭載した動力車となります。
編成略記号ではMとなりますのでモーター搭載の動力車という意味は同じです。
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この車両では屋根の前後に2基のパンタグラフを搭載しています。
7000系をモチーフとしたでんこの牧之郷あいの背中のパンタグラフを並べると
下枠交差式の同じ形であることが分かります。
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【写真上:JR東海213系サハ213形・下:モハ7300形】
快速運用の際の指定席車両としての運用を目論んだ車両は
同様の目的で作られたJRの213系中間車に似せて作られており、
並べてみると窓の配置が酷似している
のが分かります。
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車内の様子です。
この中間車両は片側2枚扉となっています。
そのため車端部も2席×3の座席配列となっており、
転換クロスシートで座席方向を変える事が可能
となっています。
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座席数を増やす目的で2扉となっただけに
車内はご覧の通りクロスシート座席が並んでいます。
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三島方の車端部付近です。
こちらも固定ボックスシートではなく、中央の座席が転換する座席となっています。
元々は連結部には貫通扉があって「指定席車両」の文字が入っていたそうですが
ながらく普通車自由席車両として運用され2007年(平成19年)に扉は撤去されています。
連結部のへこんだ部分は扉のあった場所の名残りです。


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三島方の先頭車両の3号車、クモハ7100形7101です。
ク(制御車)モ(動力車)ハ(普通車)となりますので
モーターを搭載し運転台のある制御動力車となります。
編成略記号ではMcとなっておりM(動力車)c(制御車)になりますので
制御動力車の意味は同じです。
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連結部側の修善寺方車端の座席は固定のボックスシートで
優先座席となっています。
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片側3扉となっていますので車両中央部にも乗降のデッキがあります。
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運転台のある三島方の車端は扉と運転台が隣り合わせでなのは
1号車と同様の作りです。
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運転台の様子です。


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ちなみにこちらは伊豆箱根鉄道7000系の第2編成です。
第1編成の1年後の1992年(平成4年)に駿豆線に入線した編成ですが、
2017年(平成29年)11月に前面部が金色、側面の帯色が紺色へと変更されています。

駅メモのでんこの牧之郷あいが登場したのは2020年(令和2年)4月ですので
キャラの登場時には既に第1編成(前面銀、帯色青)と第2編成(前面金、帯色紺)とは
外観のデザインに差異があったということになります。
その為牧之郷あいのデザインと照らし合わせ、
モチーフは第1編成のみであろうと考えられています



【写真撮影:2020年4月】