でんこの元ネタ
■No.71 大雄山るり(Daiyuzan Ruri)
 ■タイプ:サポーター
 ■誕生日:6月1日

■出身駅: 伊豆箱根鉄道 大雄山線 大雄山駅(神奈川)
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こちらは大雄山駅の駅舎の外観です。
駅は大雄山最乗寺(道了尊)への参詣客の利便性を高める事を目的として作られた
大雄山鉄道の終着駅として1925年(大正14年)10月15日に開業しました。

大雄山鉄道は経営難から1933年(昭和8年)に西武グループ傘下となり
1941年(昭和16年)に戦時統合によって同じく西武グループの駿豆鉄道と合併。
その後1957年(昭和32年)に伊豆箱根鉄道に社名が変更されました。
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現在の駅舎は1935年(昭和10年)に建て替えられたもので
2012年(平成24年)に南足柄市の登録有形文化財に指定されています。
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そして登録有形文化財の標柱のすぐ脇にあるのが
こちらの金太郎のブロンズ像です。
駅は足柄の街の中心地にあり、金太郎のゆかりの地に作られた像は
街のシンボルとなっています。
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駅は1998年(平成10年)に
「足柄山のシンボル『金太郎像』が出迎えてくれる
三角屋根の山小屋風の駅」
として関東の駅百選に選出されています。
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駅舎の前の駅前広場の様子です。
目の前の県道に接した広場は道路の勾配よりより若干低くなっています。
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広場の北端にある松田警察署大雄山駅前交番。
2013年(平成25年)に伊豆箱根鉄道が用地無償で貸し出し
交番が設置されています。
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道了尊大祭の時期を知らせる看板。
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交番の向かいは歩道へと上がる階段となっており、
その脇には箱根ジオパークの案内看板があります。

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駅の目の前を走る県道74号小田原山北線。
小田原からほぼ大雄山線と併走している県道は
ご覧の通り大雄山駅前では駅前通りとなっています。
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切り返して南側から見た県道。
この道は足柄街道と呼ばれ東海道が整備される前は
箱根を越えて東西を連絡する重要な街道でした。
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その足柄街道を跨いで架けられた跨道橋。
「ヴェルミ(Welmi)」という駅前の複合商業ビルを連絡しています。
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この複合商業ビルは南足柄市の駅前再開発事業によって
1996年(平成8年)に整備され、駅周辺に計3棟が建てられており、
ビルは市が株式の51パーセントを保有する第三セクターによって運営されています。
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駅舎の目の前の広場に面したこちらがヴェルミ3です。
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大雄山駅前広場のコンビニもこのヴェルミ3の1階に入っており
駅を訪れた人の多くが見覚えのある場所と言えます。
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駅舎とは反対の南側から見たヴェルミ3の建物です。
県道74号小田原山北線に面したこちら側の1階には
飲食店がテナントで並んでいます。
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このヴェルミ3の1階にはご覧の貫通通路が設けられており、
「金太郎横丁」の看板が架けられて飲食店街となっています。
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駅前広場側の通路入口にある飲食店街の地図です。

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こちらは駅舎を出た西側の正面に見えるヴェルミ2です。
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このヴェルミ2にはキーテナントとしてピアゴ(旧ユニー)大雄山店が入っていましたが
2016年(平成28年)に20年にわたって営業したピアゴは閉店撤退。
後継として現在は小田原百貨店が入っています。
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北側のエスカレーターから二階店舗入口へと上がると
小田原百貨店の「Pantry」(パントリー)のロゴが。
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中はご覧の通りスーパーマーケットの店舗となっています。
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スーパーの二階南側にある連絡通路への出入口。
駅前から見える跨道橋へと出る事ができます。
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跨道橋の中の様子です。
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連絡通路からヴェルミ3へと入ると
二階店舗階から階段を下って駅前広場方面へと抜けることができます。

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そしてヴェルミ2の北側の県道の並びにあるのがヴェルミ1の建物です。
こちらは1階は店舗テナントが入っていますが上の階は住居階となっています。

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ヴェルミの建物から県道74号小田原山北線を挟んだ反対側の、
駅舎の北側にはバスロータリーが作られています。
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ロータリーの県道沿いに置かれた見守り地蔵の祠。
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北側から見たロータリーの様子です。
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バスロータリーに置かれた箱根登山バスの関本営業所。
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複数のバス会社が乗り入れ、路線バスの他に成田空港行きのリムジンバスも発着しており
なかなかの大きさのバスターミナルとなっています。
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ロータリーの南側にある道了尊最乗寺行きの1番乗り場。
ここから最乗寺までは4kmほどありバスで10分ほどの道のりです。

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駅前の県道へと戻り、南の跨道橋側へと進みます。
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跨道橋のすぐ先には県道74号小田原山北線と
県道723号関本小涌谷線が交わる飯沢交差点があります。
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交差点の東側へは県道74号が伸びており
左右には飲食店が並ぶエリアとなっています。
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この小田原から大雄山線と併走をしてきた県道74号小田原山北線は
飯沢交差点でヴェルミの建物に沿う様に進路を西から北へと変えており、
名前の通り山北方面へと向かっています。
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そしてこの飯沢交差点を起点として南に向かって
県道723号関本小涌谷線が伸びており大雄山最乗寺まで通じています。
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県道723号の終点は箱根小涌谷なのですが、東側は最乗寺までしか完成しておらず
最乗寺から西は未開通となっています。ですので実質的には県道723号線は
大雄山駅と最乗寺を繋ぐ連絡道となっています。
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三門を抜けて進むと「總受付」の看板のある石段があります。
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こちらが最乗寺の境内への入口となる瑠璃門です。
駅メモのでんこである大雄山るりの名前の「るり」はこの瑠璃門が由来と考えられています。


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再びバスロータリーから階段を下り
大雄山駅前の広場へと戻ります。
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駅舎前へと戻って建物の中へ。
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シャッターには足柄の観光名物の写真が描かれています。
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こちらは駅舎の中の改札前の様子です。
自動改札と自動券売機の他に有人窓口もあり駅員が常駐しています。
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待合いのベンチの前にある観光案内所。
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そして改札前に置かれたこちらは「金太郎大明神」です。
2009年(平成21年)大雄山駅周辺の活性化を目指した「金太郎プロジェクト」の一環で設置され
鉞(マサカリ)から「まさか利」のご利益があるそうです。
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終着駅なので改札はホームの正面に一箇所のみとなります。
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改札内の様子です。
窓口側の建物には駅長室の札があり駅務を行っています。
そして反対側の南側には二階建ての大雄山運転区の入った建物があります。
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駅構内にある亀の池。
池の前には道了餅の看板が立っています。
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池の反対側の植込みには下駄饅頭の看板が。
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駅舎側に並ぶ線路の車止め。
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ホームの様子です。
島式ホーム1面2線の駅となっており、他に留置線3本と
車庫への引込み線2本、そして保線用車両の留置線があります。
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ホーム上の屋根は駅舎に近いところは木造ですが、
小田原方へと進むと廃レールを柱や梁に転用した屋根となります。
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終点ですのでホームは共に小田原方面行きとなりますが、
留置線の並ぶ南側が1番線、車庫のある北側が2番線となっています。
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2番線の北側にある車庫の入口付近です。
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ホームから西側の駅舎方面を望む光景。



■モデル車両: 伊豆箱根鉄道5000系電車
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大雄山線ではそれまで国電出身のモハ151形という電車が走っていましたが、
サービス向上を目指して旧型車両の置き換えのために作られたのが5000系電車となります。
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【上写真:伊豆箱根鉄道3000系電車】
5000系の開発にあたっては、同じ伊豆箱根鉄道の駿豆線で
1979年(昭和54年)から導入された3000系電車を参考にしています。
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しかし大雄山線には緑町駅のすぐ北側の、新幹線高架の手前に
半径100mというカーブが存在しています。
その為駿豆線に比べて大雄山線は車両の大型化が難しいという制約がありました。
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なので駿豆線3000系は車両の下部(袖)が内側に狭まっているのに対し、
幅が100mm狭い大雄山線5000系は車体が真下に垂直になっています。
また回転半径の都合から、駿豆線3000系は全長2000mmなのに対して
大雄山線5000系は1800mmと短い車両を使用しています。
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5000系をモチーフとした駅メモのでんこの大雄山るりの衣装ですが、
上着の裾のデザインは先頭車両の前照灯と尾灯がモチーフとなっているのが
並べてみるとよく分かります。


以下では大雄山線で運用されている伊豆箱根鉄道5000系の7編成について
それぞれ見ていきたいと思います。
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こちらは5000系の第1編成となる5501Fです。
昭和59年(1984年)製造で車体は普通鋼製となります。
第二編成以降の車両はステンレス車体なので鋼製車体はこの編成のみです。

車体の塗色は2016年(平成28年)10月に大雄山線開業90周年を記念して
「オールドカラー復刻バージョン」に塗り替えられています。
1960年代~1980年代にかけて大雄山線には国電払い下げの中古車が
当時の西武鉄道のカラーであるベージュ(    赤(    
「赤電」と呼ばれるカラーリングで走っていました。
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こちらは赤電へと塗り替えられる前の第1編成です。
第2編成以降と同様のカラーリングですが、ステンレス車では地色の銀の部分が
鋼製車のこの編成では白く塗られていました。

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1986年(昭和61年)に作られた5502F(第2編成)です。
この編成は伊豆箱根鉄道のオリジナルカラーである
ライオンズブルー(    で運行しています。
この編成以降の5000系はステンレス車体となっています。

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1987年(昭和62年)製造の5503F(第3編成)です。
第1編成と、第2編成から第4編成までは中間車両がロングシート車両となります。

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こちらは1989年(平成元年)製造の5504F(第4編成)です。
2019年(令和元年)4月より「DAIYUZAN LINE イエロー・シャイニング・トレイン」として
車体塗色が黄色(    へと塗り替えられました。
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この第4編成は2018年(平成30年)9月23日~12月9日までの間には
駅メモとのコラボ企画「駅メモ!でめぐる 神奈川あしがらの里」の
ヘッドマークが掲出
されていました。

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5505F(第5編成)。平成2年(1990年)に作られた車両で
この編成から中間車両の座席が転換クロスシートとなっています。
2019年(令和元年)9月よりミントグリーン(    へと塗色が変更され
「ミント・スペクタクル・トレイン」と名づけられました。

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平成6年(1994年)製造の5506F(第6編成)です。
この編成は前面部に排障器(スカート)が装着されており、
パンタグラフもそれまでのひし形から下枠交差式に変更されています。

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最後は平成8年(1996年)製造の5507F(第7編成)です。
第6、第7編成は前面行先表示がLEDに変更されています。


以上の7編成が現在伊豆箱根鉄道大雄山線で走っている5000系車両となります。
それでは以下でオリジナル塗装で走っている第2編成で
編成の各車両についてを見ていきたいと思います。

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まずは小田原方の先頭車両であるクハ5000形です。
3号車で5500番台が付番されており、5501~5507までの7両が運行しています。
ク(制御車)ハ(普通車)となり運転台のある車両となります。
編成略記号ではTcとなりますのでT(付随車)c(制御車)となり
動力源を持たず運転台のある付随車両という意味となります。
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車内の様子です。
3扉車で座席はロングシートが採用されています。
大雄山方の車端部の片側が優先座席となり座席モケットがグレーとなっています。
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クロスシート車両は乗車定員が少なくなるため通勤ラッシュには向いていません。
ですので通勤通学に使われる列車にはロングシートが採用されることが多くなります。


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3両編成の中間車両であるモハ5000形です。
2号車となり5000番台のうち偶数番号である5002、5004・・・5014までの7両が運行しています。
モ(動力車)ハ(普通車)ですのでモーターを搭載している電動車となります。
編成略記号はM'ですのでM(動力車)で意味は同じです。
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この中間車両には両車端に一つづつ計2基のパンタグラフが搭載されています。
第1編成から第5編成まではご覧の菱形パンタグラフが使われています。
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また第6、第7編成に関してはパンタグラフが下枠交差式となっています。
5000系モチーフの大雄山るりのパンタグラフがどちらかは、
土台部が隠れてしまっているので判別がつきません。
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2号車車内の様子です。
第1から第4編成までは中間車両の座席はロングシートとなっています。
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中間車両には優先座席の設定はされておらず
全席が一般座席のオレンジ色の座席モケットとなります。
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ご覧の通り全席がロングシートなので
車内は比較的に広く感じます。


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そして大雄山方の先頭車両であるクモハ5000形です。
1号車で5000番台の奇数番号で、5001、5003・・・5013までの7両が走っています。
ク(制御車)モ(動力車)ハ(普通車)であり運転台がありモーター搭載の制御電動車となります。
編成略記号はMcとなりM(動力車)c(制御車)で制御電動車となるのは同様です。
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3ドア車ロングシート車両であるのは小田原方の3号車と同様です。
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車端部の運転台の様子です。
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この車両にも優先座席がありますが、
運転台が大雄山方にあるので優先座席は反対の小田原方に設けられています。


そして大雄山線5000系電車はその導入時期によって内装に違いがありますので、
以下で第6編成を例に見てみたいと思います。
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第6編成(5506F)の小田原方先頭車両の3号車モハ5000形-5506です。
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ご覧の通り車端部のみロングシートで中間部座席はボックス席という
セミクロスシート車両となります。
先頭車両がセミクロスシートなのは第6、第7編成のみとなります。
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中間部のクロスシートは乗降扉側の背もたれが固定で
間にある背もたれのみが手動で転換可能となっています。

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中間車両の2号車のモハ5000形-5012です。
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こちらも両車端がロングシートで中間座席がボックス席の
セミロングシートとなっています。
車端部のロングシートは運転台が無い分長くなっています。
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中間車両がセミロングシート車両となるのは第5編成以降ですが、
乗降扉側の背もたれが固定の仕様となるのは第6編成以降となります。

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大雄山方先頭車両の1号車であるクモハ5000形-5011です。
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ボックス席が転換クロスシートであるのは
関東では他には京急くらいでなかなかお目にかかれません。
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第6編成と第7編成については大雄山方の1号車の運転台側車端部には
ごらんの様に片側の座席が外され車椅子などに対応する
フリースペースが設けられています。
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ボックスシート部分はつり革は無く、
手すりや座席の取っ手に掴まる仕様となります。


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そして5000系の第5編成(5505F)の中間車両(5010)についてですが、
この編成は中間車両のみがセミクロスシート車両となっています。
そして第6、第7編成がボックス席の乗降扉側背もたれが固定なのに対して
この第5編成は全てのクロスシートの背もたれが可変で転換できます。

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最後に、大雄山線では7編成の車両で合計1526個のつり革があるそうです。
そしてそのうちのただ一つだけハートのつり革があります
大雄山るりのイヤリングのモチーフでもあるハートのつり革は
「つり革を一緒に掴んだカップルは永遠に結ばれる」とも言われており、
このつり革を探してみるのも一興かと思います。

【写真撮影:2019年9月(一部2020年5月)】