でんこの元ネタ
■EX No.28 途来あるは(Torai Aruha)
 ■タイプ:トリックスター
 ■誕生日:5月10日

■出身駅: なし(車両基地は新幹線総合車両センター(宮城県利府町))
あるは01


途来あるはの苗字の「途来」は「とらい」と読みます。
でんこな話によると「『Trial(試験)』と『α版』から取った仮の名」とありますので
元ネタである車両が新幹線用高速運転試験電車という試験車両であることが由来と思われます。

ですので多くの駅メモのでんこが苗字に実在駅名が充てられている中で
途来あるはに関しては苗字が駅名では無い少数ケースであるということになります。


あるは03
途来あるはの元ネタ車両であるE956形が実際に所属しているのは
こちらの宮城県利府町にある新幹線総合車両センターとなります。
あるは04
1982年(昭和57年)の東北新幹線開業と同時に開設された車両基地は
当初は仙台新幹線第一運転所と仙台工場の名称でしたが
2004年(平成16年)4月より現在の新幹線総合車両センターの名称となっています。
あるは05
JR東日本が保有する全ての新幹線車両が検査や修理を行うこちらには
過去にも多くの試験車両や検測試験車両が所属しており、
現在もE926形(S51編成:East-i)とE956形(S13編成:ALFA-X)が所属しています。



■モデル車両: JR東日本 新幹線E956形電車S13編成「ALFA-X」
あるは02


E956形は2019年(令和元年)に作られたJR東日本の新幹線試験車両です。
あるは08
先頭車両の乗務員乗降扉には「S13」の文字が書かれており
この編成がS13編成であることを示しています。
これは新幹線の非営業用車両はその系列に関係無くS(Shiken:試験)が附番される為で、
E956系の13番目という意味ではありません。
あるは09
ちなみに同じJR東日本の非営業車両であるE926形のEast-iには
S51が附番されています。

あるは07
このALFA-Xの車体にはシルバーメタリック(    の地色が用いられており、
エメラルドグリーン(    の側帯が描かれています。

この側帯は「自然と都市間における人々の活発な行き交い」を表していて、
クロスさせる事で「ALFA-X によって人々や情報がより親密に行き交う様」
表現しているのだそうです。
あるは06
この試験車両には「ALFA-X」(アルファエックス)の愛称がつけられていますが
これは「Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation」の略で
和訳すると「最先端の実験を行なうための先進的な試験室(車)」となります。

車体の横にはご覧のALFA-Xのロゴが描かれていますが、
側帯の角度に合わせて整えた字体はIoT(Internet of Things:モノのインターネット)
AI(Artificial Intelligence:人工知能)といったデジタルなイメージを表現しています。
ロゴのグラデーションは先進的な技術を採用した新幹線が
明るい未来につながるイメージ
なのだそうです。


【上動画はクリックで再生します】
こちらはALFA-Xの仙台駅出発の光景です。
2019年(令和元年)5月10日に試験運転を開始したALFA-Xは
東北新幹線の仙台駅━新青森駅間主にで2022年(令和4年)3月までの
3年弱の間、火曜日と土曜日の週2回を基本とした試験走行を行っています。

ALFA-Xをモチーフとした途来あるはの誕生日が5月10日に設定されているのは
試験走行開始日が元ネタ
と考えて良いでしょう。


それでは以下でALFA-Xの各車両について見ていきたいと思います。

あるは10
まずこちらは東京方の先頭車両である1号車のE956-1です。
編成略記号ではM1cとなりM(動力車)c(制御車)となりますので
運転台と動力のある制御動力車となります。
あるは11
ALFA-Xでは2種類の形状の先頭車両が作られており、
トンネル突入時の圧力波抑制をはじめ様々なデータを比較採取しています。
こちらの1号車はノーズが16mと現行E5系(15m)とほぼ変わりません。
あるは12
JR東日本の新幹線は雪の多い地域を走る上に、
今回は札幌延伸を視野に入れた試験であるだけに
車体デザインには「削ぎ」「うねり」「拡がり」といった要素を取り入れています。
これによって風の流れを変えることにより、台車(車輪がある部分)や
台車周辺部に雪が流れこむのを防ぐ構造を採用しています。
あるは13
1号車の客室の座席は現行のE5系の先頭車両と同じく6列が確保されています。
旅客用の乗降扉は東京方にのみ設けられています。


あるは14
東京方2両目の2号車となるE956-2です。
編成略記号はM1ですのでモーター搭載の動力車となります。
あるは17
客席数105席となるこの車両には車端の両側に乗降扉があります。
他の車両の座席のシートピッチ(座席間の間隔)がE5系の普通車と同じ1040mmなのに対し
この2号車のみは980mmとやや狭い間隔で座席が増やされています。


あるは15
東京方の3両目、E956-3です。
編成略記号M2でこの車両も動力車となります。
あるは18
3号車の新青森方の車端部の屋根にはパンタグラフが搭載されています。
ALFA-Xではパンタグラフも形状による違いを試験する為に2種類が使われています。
3号車の屋根にあるのはヒンジ(パンタグラフの関節)が外に出ているタイプです。
あるは19
途来あるはの背中のパンタグラフはヒンジが外に出ていますので
3号車のパンタをモチーフにしたと思われます。
あるは32
キャラの背中のパンタグラフは赤い色で現行のカラーリングとは違いますが、
これはALFA-Xが試験車両なのでパンタグラフも何度か交換されている為です。
キャラモチーフの赤いパンタは一番最初に3号車屋根に搭載されていたものです。
あるは16
この車両でひときわ目を引くのがご覧の通り窓の小ささです。
まるで旅客機のような小さな窓は空気抵抗の試験の一環として作られたもので、
試験により「窓の大きさや有無による車両構造や客室内環境などの評価」を行うそうです。


あるは21
東京方の4両目に連結されるE956-4です。
編成略記号はM2でこの車両も動力を搭載しています。
あるは22
車両の両端に乗降扉のあるこの車両は
座席数100席の客車車両となります。


あるは23
こちらは東京方の5両目の5号車、E956-5です。
編成略記号ではM1の動力車となります。
あるは24
この5号車の一番の特徴はなんといっても車体に窓が無いという点でしょう。
多目的室とミーティング室が設けられているという5号車ですが、
試験車両で車体の形状や搭載機器の方式などを変えての比較検証の為とはいえ
全く窓が無いというのはかなり斬新と言えます。
あるは25
車体の新青森方の東側の乗降扉には車椅子マークがついており
扉の幅も車椅子対応で広くなっています。
こちら側には5号車唯一の窓も。


あるは26
新青森方5両目となる6号車のE956-6です。
編成略記号M2の動力車です。
あるは27
両車端に乗降扉があり、E5系の普通車と同じ1040mmのシートピッチである為
外から見ると普通の客車車両に見えます。


あるは28
こちらは新青森方4両目の7号車であるE956-7となります。
編成略記号はM1でこの車両も動力車となります。
この車両も窓も小型化されたものが使われており
走行時の空気抵抗試験の一環となっています。
あるは29
また7号車の新青森方の屋根の上にはパンタグラフが搭載されています。
こちらの車両のパンタはヒンジ(関節部)が台座カバー内に収められているので
外見上は一本の棒の様に見えます。
あるは30
エメラルドの側帯はこの車両の新青森方でクロスをして
Xの文字を描いています。


あるは31
新青森方の3両目となるE956-8です。
編成略記号はM2sで、M(動力車)s(グリーン車)となります。
あるは33
ご覧の通り乗降扉の脇に新幹線のグランクラスのマークが付いており
最高ランクの座席であるこの車両のシートピッチは1300mmだそうです。
あるは34
この車両は窓のサイズは通常サイズですが、
車両中央部を境に車内客室が二つに分けられており、
その為車体中央に窓の無いスペースがあります。
これは2つに分けた客室車内で環境の比較評価を行う為のものです。


あるは35
こちら新青森方2両目の9号車のE956-9となります。
編成略記号はM2sM(動力車)s(グリーン車)になります。
あるは37
乗降扉の脇にはグリーン車を示す四つ葉マークがあります。
この車両はグリーン席なのでシートピッチは1160mmとやや広めとなっています。
あるは36
また車両の東京方には車掌室があり、
出発監視の為に窓が開けられるようになっています。


あるは38
そして新青森方の先頭車両となる10号車のE956-10です。
編成略記号はM1cM(動力車)c(制御車)となり
運転台と動力のある制御電動車となります。
あるは39
車体の横にはエメラルドの側帯がクロスして大きなエックスが。
あるは40
この10号車で一番の特徴はなんといっても22mのロングノーズでしょう。
東京方の1号車が「客室スペースを確保しつつ騒音を軽減」する形なのに対して
この10号車は「客室の広さに関係なく騒音軽減策を追求」しています。
その為10号車の座席は3列のみとなっています。


以上でALFA-Xの車両については全てです。
試験車両という非営業車両の為、列車内部については今のところ見ることができていませんが
将来的に見学が可能となった場合には追加で書き足したいと思います。

【写真撮影:2020年6月】