でんこの元ネタ
■No.63 根雨つむぎ(Neu Tsumugi)
 ■タイプ:サポーター
 ■誕生日:3月18日

■出身駅: JR西日本 伯備線 根雨駅(鳥取)
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こちらはJR西日本の伯備線の根雨駅の駅舎の外観です。
駅は1922年(大正11年)7月30日に当時の国鉄伯備北線が
江尾駅━根雨駅間で延伸開業した事で開設されました。
木造の駅舎は開業当時からのものとされており築100年の建物です。
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駅舎の前は敷地が舗装された広場となっており駐車スペースが区画されています。
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建物の目の前に置かれた町営バスの停留場。
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駅前広場の南側の奥も駅敷地となっており、
JR西日本の月極め駐車場となっていました。
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駅舎の向かいの広場東側にある駅駐輪場。
こちらも木造でなかなかの年季の入った建屋が建っています。
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そして駅舎目の前の広場北側にあるこちらの真新しい建物は
日野町が2017年(平成29年)に設置した駅前公衆トイレです。
道路側にはベンチも設置されており地名のモニュメントも立っています。
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ベンチ前に置かれた根雨出身の洋画家・木山義喬と
文学者の生田長江の功績の書かれた碑。
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トイレの建物の裏手には根雨の観光名所が描かれた絵看板が立っていました。
元々トイレの建屋の場所は広場になっていて円形の池があり
それを囲む様に名所案内の看板があったのですが、
トイレが新設されたことで影に隠れてしまったという訳です。

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駅舎から広場に接する駅前の道路へと向かうと
反対側の目の前にあるこちらが日野町役場の建物です。
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根雨駅周辺の案内地図。
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駅前に接する町道を道なりに南へと進んだ光景です。
こちら側は出雲街道の宿場町として栄えた根雨宿のあった集落があります。
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都内であれば住宅地の生活道路のような幅の道ですが、
駅や役場から集落の中心地へとつながる道路であるだけに
沿道には文化会館や郵便局、銀行などの公共施設が立ち並んでいます。

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切り返して駅前の町道を今度は北側へと進みます。
駅前から進んだ道は300mほどで伯備線の踏切を渡って国道181号線へと連絡しています。
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駅舎へと戻って中へと入ります。
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こちらが駅舎の中の様子です。
有人駅であり、こじんまりとした中に券売窓口があり
奥にはベンチの置かれた待合所があります。
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ベンチの奥はご覧の通りかつてはKioskがあった場所ですが
2016年(平成28年)9月で閉店しており、現在は自販機で塞がれています。
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窓口横の自動券売機の上にある運賃表。
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改札にはICカードの簡易改札機が置かれています。
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ホーム側から見た改札付近の様子です。
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こちらが駅舎のある1番線ホームの様子となります。
駅は単式1面1線、島式1面2線の計2面3線といういわゆる国鉄式のホームを持っています。
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1番線は上り本線で新見・岡山方面行きのホームとなります。
こちらはホーム南端付近の光景で、ホームの先に見える跨線橋は国道181号線のものです。
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JR西日本米子支社管内では2016年(平成28年)より路線にラインカラーを設定しており、
伯備線は周辺の山並みの色である緑(    となっていて
駅名標の色などで用いられています。
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根雨駅は特急停車駅ではありますが、3つ隣の生山駅と根雨駅とで特急が交互に止まるという
「千鳥停車(選択停車)」が採用されているという珍しい駅です。
その為当該区間を走る特急やくもで根雨駅に停車するのはその半数となっています。
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こちらはホームの北側の光景となります。
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ホーム同士を連絡している跨線橋の中の様子です。
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島式ホームの2、3番線の様子です。
駅舎に近い2番線は下り本線で米子方面行きホームとなり、
反対の3番線は上下副本線として特急退避時の普通列車が上下線ともに入線をします。
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島式ホームの南端からは、単線である伯備線から根雨駅構内へと
線路が分岐する様子がご覧の様によく見えます。
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南側から見た島式ホームの様子です。
駅構内が広く見渡せます。
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3番ホームのさらに西側には引込み線がありますがこれは保線用のものです。
根雨駅には米子保線区の根雨保線管理室があり近隣の保線の拠点となっています。
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引込み線の南側にはホッパー車にバラストを積み込む為の土台も。
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またJR米子支社米子電気区の根雨派出も置かれており
構内には根雨変電所も設置されていました。
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2、3番線ホームの中央付近には待合室が設けられています。
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駅の北側寄りにある跨線橋のさらに北側にもホームは続きます。
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伯備線に特急が走り始めたのは1972年(昭和47年)のことですが、
根雨駅のホームにも材質が違う部分が見られますので
恐らくは有効長の関係でホームを延伸改修したのだと思われます。

【写真撮影:2018年10月】



■モデル車両: JR西日本 381形電車「やくも」
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381系電車は国鉄が1973年(昭和48年)から1982年(昭和52年)の間に
設計製造をした振子式の直流特急形車両です。

1973年(昭和48年)に中央線の特急「しなの」として投入された381系ですが、
特急「やくも」として伯備線に投入されたのは1982年(昭和52年)のことでした。


1972年(昭和47年)の山陽新幹線の岡山駅開業で
陰陽連絡線としての存在感を増した伯備線は整備が進み
1982年(昭和52年)7月に全線が直流電化される事となります。

伯備線は山間を流れる高梁川と日野川に沿って敷設された
カーブの多い狭隘な土地を走る路線であった為、速度向上の為に
振り子式の381系電車を新製し投入がされました。
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【上写真:国鉄特急色の特急やくも】
こちらが1982年(昭和52年)7月1日のダイヤ改正で投入された381系の特急「やくも」の姿です。
運用開始当時はクリーム4号(    の地色に赤2号(    の帯色という
いわゆる国鉄特急色での登場でした。

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1994年(平成6年)12月に速達列車である「スーパーやくも」が登場すると
薄紫色(    を車体ベース色に帯色として青紫(    
白(    赤紫(    )のカラーリング「スーパーやくも色」が登場します。
このスーパーやくもは座席の改造も行われており、パノラマグリーン車の連結も開始しています。
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そしてスーパーやくもの登場に併せて一般の特急やくもの車両は
灰色9号(    をベース色に緑(    黄色(    の帯の
「やくも色」のカラーリングへと塗色が変更されています。


その後2006年(平成18年)3月18日のダイヤ改正では
「スーパーやくも」と「やくも」が統合されて特急「やくも」へと統一
されています。
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統合後の2007年(平成19年)4月より伯備線特急の大規模更新工事が行われ、
およそ20億円弱をかけた内装や外観の改修は2010年(平成22年)8月に全列車が完了。
リニューアルされたご覧の「ゆったりやくも」での運行となっています。
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「ゆったりやくも」の車体塗装は大山の冠雪を表現した白(    をベースカラーとして
出雲大社の巫女の赤(    と山陰の豊かな自然の緑(    の帯色が入っています。
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駅メモのでんこである根雨つむぎの衣装を見ると
白をベース色に赤い帯と緑のラインと「ゆったりやくも」の配色と同じであるのが分かります。
ですので根雨つむぎの元ネタは「ゆったりやくも」であるという事で良いでしょう。

また根雨つむぎの誕生日は3月18日に設定されていますが、
これも「やくも」と「スーパーやくも」が統合された日付と同じです。
この点も根雨つむぎの元ネタは「ゆったりやくも」である事を補強しています。


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特急「やくも」では両側に先頭車両の付随車を置き
中間に2両1ユニットを2ユニットつないだ6両編成がノーマル編成となります。
以下ではこのノーマル編成で特急「やくも」の各車両について見てみたいと思います。

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まずは出雲方の先頭車両となる1号車のクロ381形100番台です。
ク(制御車)ロ(グリーン車)となり運転台のある先頭グリーン車両となります。
伯備線で走る100番台は2007年(平成19年)からのリニューアルで登場した車体で
編成略記号はTscT(付随車)s(グリーン車)c(制御車)となり
運転台はあるもののモーターは搭載していない車両であることが分かります。
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連結部に近い岡山方の車端にある乗降デッキの様子です。
男女兼用の洋式トイレと洗面台があります。
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デッキと客室との間の自動扉。
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客室内の様子です。グリーン席車両なので座席は1+2人掛けシートが10列と、
岡山方最前列が左右1席づつで計32席となります。
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切り返して出雲方から見た客室内。
最前列は客室扉の正面なので衝立が設けられています。


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出雲市方二両目の2号車モハ380形です。
モ(動力車)ハ(普通車)で中間電動車となります。
モハ381形とユニットを組んで使用される車両であり、
編成略記号はM'M(動力車)となります。
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この車両は屋根の上の両端に計2基のパンタグラフを搭載しています。
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2号車客室内の様子です。2+2席の座席が15列と
岡山方最前列は片側が車椅子対応スペースで2席のみとなり
合計で62席となります。
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こちらが車椅子対応スペースの様子です。
完全に座席を撤去して車椅子固定用のベルトのみが床に設置されています。
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岡山方の車端部にある乗降デッキ。2号車の乗降扉は片側岡山方の1ヶ所のみです。
デッキにはトイレと洗面所が設けられています。


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3号車のモハ381形です。
モハ380形とユニットを組む車両でモ(動力車)ハ(普通車)の中間電動車です。
編成略記号ではM(動力車)になります。
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車内客室の様子です。2+2席のシートが17列設置されていて
全体では合計68席となっています。
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他の車両もそうですが特急やくもの車両は座席部が通路部より若干高くなっており
段差部分にはご覧の通り注意を喚起する黄色いラインが引かれています。
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この車両も乗降デッキは岡山方のみ1ヶ所となります。
デッキは乗降のみのスペースとなっています。


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4号車であるモハ380形200番台です。
2007年(平成19年)のリニューアル工事で改装された車両で、
男性小用トイレや喫煙室(2009年に廃止)などが増設されています。
モ(動力車)ハ(普通車)の中間電動車で編成略記号はM'(動力車)となります。
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この車両も屋根両端に合計2基のパンタグラフが載っています。
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客室内の様子です。2+2席の座席が15列並んでいますが
出雲市方の6列目のみ左右ともに1席づつとなっている為
合計では58席の車両となります。
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他のやくもの車両でもそうですが、中央部に1席の部分があるのは
冷房装置が床下に設置されている関係で壁に空調ダクトが通っている為です。
そのでっぱりの為に窓側座席が設置されていない場所がある、という訳です。
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岡山方車端部にある乗降デッキです。
デッキの客室側(出雲市方)には業務用室とフリースペースが設けられています。
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フリースペースは元々は2007年(平成19年)の
ゆったりやくも化リニューアルで喫煙室として作られたスペースです。
しかし2009年(平成21年)6月から全車禁煙となった為喫煙室は廃止。
パンフレットの置かれたフリースペースへと転用されたという訳です。
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そしてデッキの岡山方には女性用洋式トイレと、
反対側には男子小用トイレと洗面台が設置されています。


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5号車のモハ381形です。
モハ380形200番台とユニットを組む為に編成されており、3号車と同じ形式の中間電動車です。
モ(動力車)ハ(普通車)M(動力車)になります。
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座席のある客室内の様子です。
3号車と同じ形式の車両である為、座席数(17列計68席)や
配置も同様となっています。
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切り返して見た車内の様子。
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岡山方車端の乗降デッキの様子です。
5号車のデッキは乗降するためのみのものですが、
連結部を挟んで6号車のデッキ部分と隣接をしています。


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岡山方の先頭車両となるクハ381形100番台です。
ク(制御車)ハ(普通車)で運転台がありモーターの無い制御付随車です。
「くろしお」「やくも」用として製造された車両で非貫通形となっています。
編成略記号ではTcとなりT(付随車)c(制御車)になります。
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出雲方車端の乗降デッキです。
この車両は岡山方の先頭車両で運転台がある為、デッキは出雲方となります。
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連結部のあるデッキの出雲方には洗面台と
男女供用洋式トイレがあります。
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車内客室の光景です。2+2席のシートが13列並んでおり、
岡山方3列目が左右1席づつとなっている為合計では50席となります。
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運転台のすぐ後ろの最前列は空間が開いた為
ご覧のボックステーブルがあります。
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この車両は岡山方の3列目が左右ともに1席づつとなります。

以上がノーマル編成の各車両についてです。


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また特急「やくも」ではパノラマ編成という編成が2つあり、
この場合は出雲方の先頭車両としてご覧のクロ380形のパノラマグリーン車が連結されます。
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大きな特徴として最前列の運転台前面のガラスが斜めの大きなものである点で、
これによって外観も他の車両とは大きく違うものとなっています。
座席の配置自体は通常の非前面展望車のクロ381形100番台と同じであり、
1+2人掛け11列で最後列のみ中央1席が無い合計32席です。
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運転台付近の様子です。
運転士の後ろの壁が腰壁となっていて前面展望が確保されています。


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また特急「やくも」では4両編成のノーマル編成というバージョンもあり、
この場合は岡山方の先頭車両にクモハ381形が連結されています。
多客時の増結を想定している車両の為、前面が貫通扉となっていて
ご覧の通りモハ380形と連結をして中間車両としても運用されています。
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前面貫通路を連結時に中からみた光景です。
ご覧の通り通路にヘッドマーク部分が扉として開いている為
間近で見ることができます。


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特急「やくも」の車両である381系電車を保有しているJR西日本のサイトでは
法人向けに資材の調達情報も公開されており、
そのなかの調達情報のページには参考情報として
「JR西日本の保有車両一覧」というPDFファイルが置かれています。

その資料を見ると381系電車について「経年33年以上」の車体を62両保有
している事が分かります。そして資料の左下の補足情報を見ると
「・381系、約60両を新製車両に置換計画あり(投入予定時期 2022~2023年)」
と書かれています。

つまり現在運用されている特急「やくも」の車両については
来年から再来年(註:2021年現在)には置換えられる計画
だという事になります。
振り子式の特急車両ですので伯備線の特急「やくも」以外での使用は現状考え難く、
廃車の可能性も低くは無いでしょう。
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現在の社会情勢などを考えると計画の延期の可能性も無くはありませんが、
根雨つむぎの元ネタ車両である381系の特急「やくも」を
実際に見られるのはあと1~2年という事
です。
状況を鑑みてにはなりますが、できれば今年のうちに一度は乗る事をお勧めします。


では。

【写真撮影:2020年11月】