でんこの元ネタ
■No.81 郡元ゆう(Korimoto You)
 ■タイプ:トリックスター
 ■誕生日:3月30日

■出身駅: 鹿児島市交通局 鹿児島市電1系統・2系統 郡元停留場(鹿児島)
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こちらは鹿児島市電の郡元停留場の全景です。
この停留場は1959年(昭和34年)12月20日に
鹿児島市電唐湊線の工学部前停留場━郡元停留場間の延伸によって
全通したことで唐湊線の終点として開業しました。
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1912年(大正元年)に当時の鹿児島電気軌道が谷山線としてこの場所に軽便鉄道を開業。
そして1917年(大正6年)には現在の涙橋停留場が郡元駅として開業しています。

しかし現在の郡元停留場は現在市電2系統が走る唐湊線の全線開業によって
すでに開業していた谷山線との合流点に新設されたものですので、
今ある郡元停留場の開業は唐湊線全通の1959年(昭和34年)とすべきでしょう。
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停留場はご覧の通り県道の中央に位置しています。
道路に敷設された併用軌道の停留場で、相対式ホーム2面2線となっています。
鹿児島市電1系統、2系統が共に停まる停留場ですが、
ホームは系統ではなく進行方向によって分けられています
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この郡元停留場は鹿児島市電の2つの路線が交わるジャンクションであり、
目の前の交差点の中にデルタ線があるという特徴的な停留場でもあります。
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こちらがそのデルタ線のある県道20号線の郡元電停交差点です。
南北にまっすぐ県道の中央を走る市電谷山線に、北側の鹿児島中央駅方面から
市道唐湊線の真ん中を走る市電唐湊線が直角に合流をしています。
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そのデルタ線の北側に郡元停留場が設置されており、
停留場の手前には県道を跨ぐ歩道橋があるのが見えます。
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この歩道橋は郡元停留場第一横断歩道橋
県道20号線を跨いで郡元停留場の各ホームを南側から連絡しています。
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交差点の北西角にある歩道橋階段です。
この歩道橋は1975年(昭和50年)に架けられたものとなります。
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歩道橋の西寄りにあるホームへの入口となる階段。
階段脇の市電乗り場の看板にある番号は系統を示しています。
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こちらが北へと向かう電車の停まるホームで、
1系統は鹿児島駅停留場方面行き、2系統は当停留場が終点となります。
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道路に設けられた停留場ですのでホームの幅はご覧の通りさほどの広さはありません。
ホーム上には待合の為のベンチと上屋の屋根が設けられています。
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路線図にも停留場名が書かれてはいますが、
駅名標としてはホーム南端にあるポール形の物のみとなります。

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歩道橋へと戻ってこちらは東寄りのホーム入口の階段です。
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停留場の東側のホームです。
こちらは南行きの電車が停まるホームであり、1系統は谷山線の谷山停留場方面、
2系統は始発となり唐湊線の鹿児島中央駅前停留場方面へと向います。
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郡元停留場のホーム北側は横断歩道と接続しているスロープがあります。
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歩道橋に近い南側のホームの様子です。
交差点に進入する為の信号待ちで電車が停まる光景がしばしば見られます。
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歩道橋の東側は歩道へと下る階段と共に
ショッピングセンターへの連絡通路がつながっています。


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郡元電停交差点へと戻って、こちらは交差点から西方向への光景です。
こちらの道路は市道唐湊線という道路で中央を鹿児島市電が走っています。
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市道は鹿児島大学の西縁を通ってJRの鹿児島中央駅前へと通じています。
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切り返し西の市道側から見た郡元電停交差点。
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左の北側へと曲がって郡元停留場の西側に。
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外側から見た郡元電停の鹿児島駅方面乗り場です。
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停留場の北側には県道を横断しているご覧の横断歩道があります。
歩道や道路から平面での移動が可能である為、車椅子などの場合は
こちらの横断歩道から停留場へと入る事になります。
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こちらは停留場の北側の光景です。
県道20号線は市電と共に高見馬場まで北への伸びています。
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横断歩道を渡り、北行きホームの南側付近。
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ご覧の通り横断歩道は停留場の連絡通路を兼ねた作りとなっています。
道路を走る軌道線なのであくまで横断歩道であり遮断機などはありません。
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横断歩道から見た停留場北側の鹿児島駅前方面。
二つの軌道の間に渡り線があるのが見えますが、
これは郡元終点の2系統の電車が折り返す為のものです。
ポイントはスプリング式となっており信号所による転換は必要ありません。

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郡元停留場の東側から見た北の高見馬場方面。
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こちら側には停留場の北東目の前に鹿児島市中央保健センターがあります。
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保健センター前から切り返して南の交差点方面。
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歩道からは郡元停留場の南行きホームの外観が見えます。
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さらに南へ進むと停留場のホームを連絡する歩道橋の階段がありますが、
歩道橋を見ると東側の建物へと直接つながっているのが見えます。
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この歩道橋と連絡している建物はイオン鹿児島鴨池店の店舗です。
停留場の東側のこの一帯はには鹿児島市電の前身の鹿児島電気軌道が
1916年(大正5年)に開園した鴨池動物園がありました。
鹿児島電気軌道が鹿児島市に買収されて市営となり、
1972年(昭和47年)2月に動物園は平川へと移転となって閉園となりました。

その動物園跡地に建設されたのがダイエー鹿児島店で、1975年(昭和50年)7月に
「鹿児島ショッパーズプラザ」の名称でショッピングセンターとして作られました。
郡元停留場のホームを連絡する歩道橋はこの店舗建設時に同時に作られたもの
その為歩道橋と店舗が直接連絡する構造となっています。

2015年(平成27年)9月に営業権がイオンへと移って
「イオン鹿児島鴨池店」へと名称が変更されていますが
建物自体はダイエー時代のものがそのまま使われ築50年近いものとなっています。
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歩道橋の階段を過ぎるとすぐに郡元電停交差点の北東角となります。
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角にあるこちらの建物は郡元停留場の信号扱い所です。
デルタ線となっている郡元電停交差点のポイントを有人操作する為の建物ですが
現在はポイント切り替えが自動化されている為使われていません。


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そして県道20号線の郡元電停交差点から南側を見た光景です。
交差点の北側に郡元停留場があるのはこれまで見た通りですが、
ここには交差点を挟んだ反対の南側にもう一つ、
郡元(南側)停留場というもう一つの電停があります。
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この郡元(南側)停留場は分類としては郡元停留場の別乗り場です。
しかし路線図を見ても郡元停留場と郡元(南側)停留場は別の停留場として書かれていおり、
実際の運用でも隣の別停留場として電車が走っています。
今回ここでは「郡元停留場の一部分」として扱いたいと思います。
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郡元電停交差点の南側に架かっている郡元停留場第二横断歩道橋。
歩道橋は南側の階段は歩道に降りていますが、
北側の螺旋階段はイオンの敷地内に設けられています。
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交差点の南東角から県道20号を渡る横断歩道です。
この歩道の途中が郡元(南側)停留場の入口となります。
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停留場の東側の県道20号線の谷山方面への光景です。
500mほどで市電は県道から右に逸れて専用軌道へと入ります。
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東側から見た郡元(南側)停留場。
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切り返して南側から見た県道東側の様子です。

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郡元(南側)停留場の南行きホームです。
谷山線の1系統谷山停留場方面行き電車が使用します。
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停留場自体は相対式ホーム2面2線となっています。
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市電の停留場なので細いホームに屋根と簡易ベンチがあるだけの
シンプルな造りとなっています。
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ホーム同士を連絡する横断歩道の県道中央部付近です。
歩道のゼブラマークも軌道の中には描かれていません。
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西側にある郡元(南側)停留場の北方面行きホーム。
1系統の電車が郡元停留場から鹿児島駅前停留場方面へと向かうホームで、
直通で2系統の鹿児島中央駅前停留場方面への電車もこちらのホームとなります。
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こちらもホーム自体はシンプルな造りです。
停留場の南側には渡り線が設けられており、
南行の電車が当停留場で北行へと折り返す事が可能です。
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停留場の南端にはポイントがあります。
こちらのホームの南端にはポイントを切り替えるボタンがあり、
唐湊線方面へと入る際には乗務員がボタンを押して切り替えています。
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ポイント切り替えのボタン。

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こちらは停留場の西側の県道から見た光景です。
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西側歩道から郡元(南側)停留場への横断歩道。
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デルタ線のある郡元電停交差点は朝夕の交通量も多く、
停留場の西側はご覧の通り多くの車が信号待ちをしているポイントでもあります。


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おまけとして夜の郡元停留場の様子を。



■モデル車両: 鹿児島市交通局 7500形電車「ユートラムIII」
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鹿児島市交通局7500形は鹿児島市が2005年(平成17年)に策定した
「鹿児島市LRT整備計画」に基づいて導入がされた車両です。
鹿児島市電としては9年ぶりの新型車導入となります。

LRTとはLight Rail Transit(ライト・レール・トランジット)の略で、
日本では低床式車両(LRV)を導入した「次世代型路面電車システム」などとも呼ばれます。
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【上写真:鹿児島市電500形】
鹿児島市電では1955年(昭和30年)に導入された500形が
長らく主力電車として活躍をしていましたが、
さすがに21世紀に入って50年以上が経過すると車両老朽化での置き換えが始まります。

こうした状況とLRT計画によって2017年(平成29年)3月30日に
まず2両が導入されて営業運転を開始
しています。
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駅メモのでんこである郡元ゆうの誕生日が3月30日に設定されていますが、
これは7500形の鹿児島市電での営業運転開始日が元ネタであると考えて間違い無いでしょう。
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7500形の車体は路面電車車両の国内トップメーカーであるアルナ車両の製作で、
同社の看板製品である超低床型路面電車シリーズ「リトルダンサー」の車両となります。
リトルダンサーシリーズには現在8つのバージョンがありますが、
鹿児島市電7500形はこの中の「タイプX」という2連接車両となります。
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製品の愛称である「リトルダンサー」の名称は
「躍動的で可愛らしい小さな踊り子『Little Dancer』のイメージ」からつけられています。
郡元ゆうの衣装がストリートダンサーをイメージするデザインであるのは
この「リトルダンサー」から連想されたもの
だと言われています。

ちなみに余談ですが、リトルダンサーの意味には超低床車両であることからの
「リトル(少ない)段差」という意味もあるのだとか。
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車体のカラーリングには鹿児島市交通局カラーの
南国鹿児島の明るい太陽を表したイエロー(    をベース色とし
軌道敷の芝生のグリーン(    が配置されています。
車両前面部はブラック(    を使って印象を引き締めています。
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郡元ゆうの衣装のデザインを実際の車両と並べてみると
ベースのイエロー、腕や裏地のグリーン、そしてアンダートップスのブラックなど
車体の配色が元となっている事がよく分かります。
パーカーの胸の飾りの青と赤はおそらく鹿児島市電の
1系統(青)と2系統(赤)のラインカラーからでしょうか。
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鹿児島市電では2002年(平成14年)に導入された日本初の国産超低床路面電車である
1000形「ユートラム」(アルナ車両・リトルダンサー A3タイプ)、
2007年(平成19年)導入の7000形「ユートラムII」(リトルダンサー A5タイプ)と
2種類の「ユートラム」の名を冠した低床車両が走っています。

7500形は3種類目のユートラムであることから「ユートラムIII」の愛称がつけられています。
リトルダンサーでは「タイプX」というバージョンとなります。
鹿児島市電で使われる「ユートラム」には
「悠」「遊」「YOU」の意味を持つ「ユー」と路面電車を表す「トラム」の意味があるそうで
郡元ゆうの名前の英語表記が「YOU」であるのはこのあたりが元ネタでしょうか。


【上動画はクリックで再生します】
こちらは7500系「ユートラムIII」が郡元停留場へと入線する動画です。
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7500形「ユートラムIII」は2車体連接車であり中央部に連接部分があります。
前面の行先表示器には鹿児島市電としては初となるフルカラーLEDを採用。
スタイリッシュな車体は2018年(平成30年)に鉄道友の会のローレル賞を受賞しています。
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乗降扉は片側2ヵ所で、連接部近くの中央部にある入口は幅1000mmの片開き扉、
運転席脇の出口は幅900mmの折り戸となっています。
また集電装置には市電によく使われるビューゲルではなく、
シングルアームのパンタグラフが採用されています。
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こちらはA運転台側の車内の様子です。
7500系は2台の車両が連接されていますが、基本的に両車両の内部の配置は同じで
連接部を中心に点対称に配置されています。
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反対側のB運転台側の光景です。
入口の乗降扉は基本的に進行方向と反対側の後部車両のものが使用されます。
デッキには両側にICカードリーダーが設置されており、
かごしま共通乗車カード「RapiCa(ラピカ)」を使用する事ができます。
なお全国共通交通系ICカード(Suica・SUGOCA等)は鹿児島市電では使用できません
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乗降デッキの上部にある鹿児島市電の路線図。
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入口の乗降扉の正面となる連接部脇の座席は優先座席となっています。
座席モケットは青色、つり革の色は黄色となっており一般座席との区別がされています。
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市電の車両ながら座席は全席がロングシートとなっており、
一般座席は黒色のモケットが使用されています。
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車端部の運転台後部の様子です。
鹿児島市電は1967年(昭和42年)にワンマン化されており
運転台後部にはご覧の料金箱が設置されています。
料金箱の上には液晶モニターの料金表が。
運転台右側後方には車椅子対応スペースが設けられています。
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こちらはカバーが無い状態の料金箱。
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車両最前部の降車用扉と運転台の様子です。
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最後に端から車内全体を見渡した光景を。


【写真撮影:2021年1月】