岩泉線59
さて。お次は岩手県をかつて走った廃線である
JR岩泉線についてです。



岩泉線01
こちらは岩手県のJR山田線の茂市駅です。
かつてこの茂市駅を起点として、JR岩泉線が運行をしていました。

2010年7月に起きた土砂崩れによって全線で運休をしていたこの路線は、
そのまま復旧が成される事無く2014年4月に正式に廃止となりました。

岩泉線02
駅舎の中に入り、こちらが待合室。
岩泉線03
切符の窓口の左手には、岩泉線に関する簡単な掲示がされていました。
岩泉線04
待合室を抜けると出る、こちらが茂市駅の一番線ホーム。
このホームこそがかつて岩泉線が使用をしていたホームです。
岩泉線05
そしてこれが1番線ホームの駅名標です。
左側が緑色のテープで隠されている為若干濃い色ですが、
ここの下に、岩泉線の次駅である「岩手刈谷」が表記されていたそうです。
岩泉線06
茂市駅の跨線橋から盛岡方向をみたのがこちらの写真です。
右端に見えるホームが1番線の旧岩泉線ホーム。
その前の線路こそが岩泉線で、奥に向かう方向が岩泉駅方面だそうです。




岩泉線07
続いてこちらが岩手刈谷駅です。
はい。2016年3月下旬現在で
ご覧の通り全てが綺麗に撤去されてしまっていました
駅のあった頃の資料を見ると、上の写真のあたりには
単式一面のホームや味のありすぎる駅舎があったそうなのですが
本当に何も無くなっていました
土地の感じから、ここが線路だったんだろう、という跡は分かったのですが。
岩泉線08
私が訪問した時に岩手刈谷駅の痕跡として残っていたのは、
駅跡の前の市道にあった「岩手刈屋駅」の朽ちかけたこの標識だけ
でした。
岩泉線09
こちらが最初に見て私が旧駅舎と勘違いをした、
駅に隣接していた建物です。
かつて駅があったのは、この写真を撮った私の背中側でした。




岩泉線10
次は中里駅です。
国道340号線に面して有るこの駅は
ご覧の通り待合室と単式ホームのみという見るからに無人駅だった跡でした。
岩泉線11
ただ、ご覧の通りホームには駅名標がまだ残っていましたし。
岩泉線12
ホームの前あたりには線路も撤去されずに残っていたのが
岩泉線のあった確かな痕跡として見れて非常に嬉しかったですね。
岩泉線13
ご覧の通り、廃墟化は着実に進んでいる様子なので
いつ撤去されてもおかしくないですが。

岩泉線53
起点の茂市駅から中里駅までの間は
ご覧の通り国道340号線沿いにau 4G LTEの電波サービスエリア内ですので
各駅ともGPSでの位置情報を取る事は可能です。



岩泉線14
次の駅へと車で移動。
この道は一応国道340号線です。


岩泉線15
そして次の岩手和井内駅
駅舎は小さいものの比較的新しく、十分に現役で使える状態でした。
でも、待合室の戸は立て付けが悪くなっていましたが。
岩泉線16
そしてホームの方も残ってはいるのですが、
こちらは着実に廃墟化が始まっていました。
岩泉線17
もう列車は来ません…
岩泉線52
この岩手和井内駅まではau 4G LTEでの電波サービスエリア内となっています。
ですので普通に現地で駅の取得が可能となっています。




岩泉線18
さて。次の駅へと向かう為に国道をひたすら走ると
どんどんと道が狭く酷い事になっていきます。
「酷道」とは良く言ったものです。
岩泉線19
道を間違えていない証拠にちゃんと国道の標識があります


岩泉線20
そしてこちらが、次の駅である押角駅の駅前です。
ちゃんと駅前の国道ですここは。
岩泉線21
…え?
いったい駅はどこにあるのでしょうか…?
岩泉線22
あ、ああ。標識の先に、国道から駅へと向かう道がありましたよ(棒読み)
岩泉線23
こちらが刈谷川に掛かっている橋。
この橋を渡って左手に行くと押角駅のホームへと行けるはずです。

工事用の単管パイプの手すりがついたどう見ても仮設橋ですが、
駅の営業当時から使っていた立派な本設橋だそうです。
廃駅となったので立ち入り禁止になっており、
これ以上進めないのが残念ですが。
法に抵触しない事を旨としているので已むを得ません。
岩泉線24
しょうがないので脇から近づけるだけ進んで
ホームの方向を撮ってみましたが。
藪しか見えませんよね。
岩泉線25
最大限拡大して撮影して、かろうじてぼんやりと
押角駅の駅名標の裏側が見えました。
肉眼では「押角駅」と書いてあるのが読めたんですが。
岩泉線27
この押角駅、auでは完全に電波圏外です。
4G LTEのサービスエリアの外なので、押角駅周辺でGPSの位置情報取得はできません。
この押角駅の目の前にDocomoの基地局アンテナが設置されていて
Docomoだけは位置情報が駅近辺で取得可能となっています。
岩泉線28
こちらはボロノイ図による押角駅の取得できるエリアの図です。
上のauの電波エリア図と見比べれば分かりますが
押角駅のエリア内でauの電波の入る場所はありません
つまりauのキャリアの方はレーダーでしか押角駅は取れないという事になります。
GPSでのチェックインで押角駅を取りたければ
Docomoの携帯で来るしか無いということになります。




岩泉線26
押角駅を後にして国道を進むと
岩泉線の線路がそのまま残っている光景が見れます。
たしかにこんな山奥の線路は撤去する労力もバカになりませんし
近隣に迷惑もかからないでしょうから放置することになるのは分かります。


国道340号線を押角駅からおよそ10km北上するも、
その間auの携帯の電波は一切入りません。
県道171号大川松草線とのT字路を左に曲がってしばらく進むと。
岩泉線29
ご覧の通り岩手大川駅への案内表示が現れます。
岩泉線30
表示にしたがって坂を上り、
かつて駅前広場だった場所から見た
岩手大川駅の全景です。
ご覧の通り、駅の構造物はほぼ撤去されており、
ホームの跡がかろうじて残るのみでした。
岩泉線31
ホームに近づいてみてもご覧の通り。
岩泉線32
しかしホームに上がってみると、
岩泉線の走っていたレールが残っていました。
岩泉線33
かつて岩手大川駅の駅名標のかかっていた枠です。
現在は外されてしまい、枠だけがさびしく残ります。
岩泉線34
ホームを背に県道の方向へと戻ると、
駅前広場にネコが歩いてこちらを伺っていました。
岩泉線35
こちらがau 4G LTEの電波サービスエリアの図です。
岩手大川駅はギリギリでサービス圏内に入っています。

この駅の前後の押角駅と浅内駅が両方共にauでは電波エリア圏外の廃駅ですので
auの方はこの岩手大川駅からレーダーで両駅を取る事になると思います。
Docomoの方は岩泉線に関しては必ず駅近辺に基地局アンテナが立っていますので
普通にGPSで取る事が可能でしょう。



県道171号線を戻って国道340号線へと戻り、
次の駅へと向かいます。
岩泉線36
岩泉線の線路と近づく地点では、
それぞれご覧の通りの素敵な光景が。
岩泉線37
岩泉線の橋梁などは、見ての通り
バリケードが作られて立ち入りができないようにされていました。



岩泉線38
そして次の浅内駅
前の岩手大川駅からはおよそ6kmほど西にあります。
こちらは浅内駅の駅舎の跡です。まだ残っていました。
岩泉線39
駅舎のホーム側。
直接駅舎からホームに上がる形ではなく、
ご覧の通り通路を経てホームと駅舎は離れていました。
岩泉線40
ホームはご覧の通り。
営業していた当時からホームは舗装されていなかったそうですから
当時の面影が残っているのだと思います。
岩泉線41
この駅も駅名標はご覧の通り枠のみが残っている状態です。
岩泉線42
この駅も岩泉線の線路が残っていましたが、
ご覧の通り線路の脇には、
かつてSLが走っていた時代の給水塔が残っていました。
岩泉線43
こちらがau 4G LTEのサービスエリアの図です。
浅内駅はエリアの圏外となっていますので、
駅近辺では位置情報が取れません。
岩泉線44
ボロノイ図で浅内駅のエリアをチェックしてみると、
押角駅同様にエリア内はほぼ圏外となっています。
つまりこの駅もauではレーダー以外では取れないという事になります。
Docomoはこの駅も普通にGPSで取る事が可能です。



浅内駅を出て国道340号線を進み、
途中で国道455号線へと入って進むとあるのが二升石駅です。
岩泉線45
こちらが二升石駅。
国道沿いの広場の前の斜面の上にホームがあるのが見えます。
かつてはホームには小さな待合室があって
広場には駅舎があったはずなのですが、
既に全て撤去されており、ホームのみが残っていました。
ロープが張られていた為ホームに上がることはできず。
岩泉線46
駅名標もすでに外されていました。
岩泉線47
ご覧の通りauでの電波サービスエリアには
二升石駅は入っていますのでGPSで普通に駅が取れます



岩泉線48
そして国道455号線を東に更に進んで行くと
岩泉線の終点であった岩泉駅へと辿り着きます。
岩泉線49
駅前には岩泉駅の碑が。
岩泉線50
駅の施設は閉鎖されて中には入れませんでしたので、
外から岩泉駅のホームを。
駅名標は外されてしまっていました。
岩泉線51
ご覧の通りau 4G LTEでは岩泉駅はエリア圏内ですので
問題なくGPS位置情報が取れます。





以上で岩泉線は全駅となります。
既に廃線となっていますので列車に乗って制覇をすることはもはやできません。
ですのでこの岩泉線を制覇するには車を使うしか無いという事になります。


岩泉線廃止の代替として、現在は岩泉線とほぼ同じ区間である
茂市駅━岩泉病院間を東日本交通の岩泉茂市線というバス路線が走っています。
岩泉線56
参考
東日本交通「岩泉茂市線のご利用案内について」
http://ej-bus.com/guide/
JR東日本「岩泉線に代わる路線バスの運行開始について」
http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1393477772_1.pdf


ただ、元々が一日3本しか走っていなかった岩泉線の代替路線なので。
岩泉線54
バスがご覧の通りの本数しか走っていません。
盛岡か宮古に宿を取ったとしても
岩泉線を往復するだけで恐らく一日が終わってしまうでしょう。


実際に岩泉線の現地を訪れるには、
現地近辺でレンタカーを借りて
国道340号線を車で走るのが一番現実的な方法かと思います。

私は自分の車で行きましたが、
盛岡駅から茂市駅まで県道106号線でおよそ1時間、
茂市駅から岩泉駅までもおよそ1時間で到達しました。
戻る時間を考えても岩泉線だけなら2、3時間あれば往復する事が可能かと思います。
実際にバスのこの区間を片道およそ1時間半で時刻表が設定されていますし。

ただ、この岩泉線に沿って走る国道340号線は
いわゆる「酷道」と呼ばれる悪路
です。
岩泉線55
実際に走った感想としては、言われるほど酷い道ではありませんでしたが、
すれ違いがギリギリの箇所は確かに数多くありました。
写真のあたりはダンプカーなども何台も往来をしていましたし。
実際にはマイクロバスが営業路線として走っている道ですので、
普通に運転ができる人ならば問題は無いと思いますが、
運転に自信が無い方にはお勧めはできない道ではあります。
また冬季は積雪や路面凍結が通常の区間ですから
スタッドレスタイヤは必須アイテムですし、
そもそも通行すらできない可能性も多々あるでしょう。



そこで駅メモでは「レーダー」というアイテムがあるので
近隣を通過する際にでもレーダーを飛ばして
岩泉線の駅を取るという方法
もあります。

ですが。
岩泉線57
こちらはJR山田線の平津戸駅━川内駅間からレーダーを飛ばした場合。
ご覧の通りレーダー射程が9あれば岩手大川駅まで届きます。
岩泉線58
こちらは三陸鉄道北リアス線の岩泉小本駅の少し来たからレーダーの場合。
二升石駅まで射程11というほぼMAXで届く事が分かります。

するとこの結果から岩泉線でただ一つ、
浅内駅だけは鉄道路線上からのレーダーでは届かないという事が分かります。
つまり何らかの方法で、鉄道(またはバス)を降りて
浅内駅へとある程度近づかなければレーダーすら届かないのです。



やはりもう列車の走っていない廃線、
しかも元々乗客数が少なく運行本数の無かったローカル線だけに
全線を制覇するには一工夫が必要でした。

この路線を決めてしまわないと岩手県の制覇はできませんので
なんらかの方策が必要でしょう。


では。