さて。お次はディズニーリゾートラインについてです。
誰もが知っている千葉県の浦安市にある
東京ディズニーリゾート、というかディズニーランドですが、
上野動物園の上野懸垂線(モノレール)と同様に
公道の上空を通過する為、列記とした鉄道事業法に基づく交通機関となっています。
鉄道を運営しているのは、ディズニーランドを運営しているオリエンタルランドの
完全子会社である舞浜リゾートライン。
オリエンタルランドの筆頭株主は京成電鉄ですので、
間接的に京成のグループとなります。
…まあ、私が「でも遊園地のアトラクションでしょ」と
乗車を後回しにしていたのは事実ですが…
実際、4駅あるうちの3駅は京葉線から普通にレーダー無しのアクセスで取れますし、
唯一直接アクセスでは届かない駅もレーダーでは余裕で入る事から
駅メモではわざわざ舞浜で降りて乗車する人は多くない路線だと思います。
ですから本来はこの路線の情報とか特に必要無いんですが、
一部の真面目な乗り鉄の入った実乗派さん(註:わたし)などの為に
情報をまとめておきたいと思います。
で、まあ、こちらはJR京葉線の舞浜駅。
はっきり言えばディズニーランドの為に設置された駅な訳ですが、
2014年度の乗降客数は千葉県内のJR駅で第7位というドル箱駅となっています。
そして後ろを向くと。
ディズニーリゾートラインの列車が走っていました。
いや、ディズニーリゾートラインでは列車じゃなくてライナーと呼ぶそうですが。
ご覧の通り跨座式のモノレールとなっています。
ディズニーリゾートラインは環状線となっていますが、
こちらがJR舞浜駅の目の前にあって実質的な乗換駅となっていて、
尚且つ起点駅のリゾートゲートウェイ・ステーション駅です。
こちらが改札前ですが、
他の鉄道事業者と同じメーカーの機械を使っているはずなのに
なぜかしら雰囲気がオシャレになってます。
こちらがホームへと上がる階段。
こちらが駅のホーム。
2面一線のホームで、大都市の起点駅の様に
乗車ホームと降車ホームが分けられていました。
よくある地方の閑散ローカル線がやるような
付け焼刃のなんちゃってイメージ戦略では無く、
プロが本気で取り組んだ結果がこの路線にはありました。
だって
ホームの東端からはご覧の通り京葉線が見えました。
では列車の最後部の車窓から沿線を眺めつつ乗車したいと思います。
(※註:最前列は子供に常に占拠されている)
駅を出て園内の高架を進む
車窓からはすっごいビクトリア調の東京ディズニーランドホテルが見えてきました。
東京ディズニーランド・ステーション駅です。
この駅は1面単式ホームの駅でした。
こちらが駅舎の外観。
まあ、駅の真正面にはTDLメインエントランスが有りますし。
裏手は先ほどの東京ディズニーランドホテルですので。
駅舎も周囲との調和を考慮してビクトリア調で統一されていました。
ディズニーランドの西縁に沿って進む
東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾート、ヒルトン東京ベイ、
ホテルオークラ東京ベイ、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルと
ディズニーランドのオフィシャルホテルが順番に車窓に現れます。
ベイサイド・ステーション駅です。
単式1面一線のホームとなっています。
オフィシャルホテルへの玄関口として設けられた駅ですので
ホームからは眼前にホテル群が望めます。
駅舎の外観。
駅前には広大な駐車場が広がっています。
そして高架駅舎の下には道路が設けられており、
駅とオフィシャルホテルとを結ぶ
専用の無料シャトルバス「ディズニーリゾートクルーザー」が発着しています。
駅を出て、ディズニーシーの南縁へと回りこむ
ディズニーリゾートの南の園外をまっすぐ進みます。
施設の反対側にはご覧の東京湾が。
ディズニーシーの東縁に達して
東京ディズニーシー・ステーション駅に到着です。
この駅も対面式2面一線ホームで乗車ホームと降車ホームが分けられていました。
こちらが駅舎。
ホームから見えるこちらが駅の正面の広場なのですが。
見ての通り広場の手前には入場ゲートがあります。
つまり広場はディズニーシーの園内ということです。
駅舎の中の、改札前の通路です。
降車ホームと乗車ホームは完全に区切られている構造で
駅舎内での直接移動はできず、
一旦改札を出ないと反対側のホームには移動できません。
まあ、反時計回りのみの一方向運行の環状線ですので
上り線下り線がありませんので、反対ホームに行く必要は本来無いはずな訳で。
徹底的にネズミ風味に意匠が凝らされた車内へと戻り。
駅を出発します。
基本的にディズニーリゾートラインの
最前列の運転台には運転士が乗務していません。
そして最後部の運転台は車掌が乗務していてドアの開閉や安全確認を行っています。
ちなみに駅員は「キャスト」なんだそうで、
運転士は「ドライバーキャスト」、車掌は「ガイドキャスト」らしいです。
ですから上の写真に写りこんでいるのは
普通に「出発進行~」って指差し確認してましたけど。
駅を出てすぐに軌道がカーブ。
ディズニーシーの北、ディズニーランドの東縁を北上するあたりに
ディズニーリゾートラインの車両基地がありポイントも有りました。
これで路線は一周を終え、
起点のリゾートゲートウェイ・ステーション駅へと戻ります。
ディズニーリゾートラインはご覧の通り、
日本最大のテーマパークの外周を走る路線ですので
電波状況が悪い訳がありません。
全線地上の
どこからでもGPS位置情報は取れるでしょう。
(上の画像はクリックすると拡大します。)
こちらはディズニーリゾートライン周辺のボロノイ図です。
JR京葉線が隣接しているこの
リゾートゲートウェイ・ステーション駅と東京ディズニーランド・ステーション駅は
完全に京葉線の路線からレーダー無しで取れる事が分かります。
また、東京ディズニーシー・ステーション駅についても
GPSの機嫌が良ければ京葉線からレーダー無して取る事は可能です。
唯一、ベイサイド・ステーション駅は京葉線上からは取れませんが
レーダーを使用すれば射程が短くても取るのは容易でしょう。
というわけでこのディズニーリゾートラインは、
JR京葉線で舞浜駅近辺を通過すれば
乗車しなくても簡単に路線がコンプできてしまうのです。
まあ特に説明をしなくても簡単に分かる事なのでみなさんご存知でしょうが。
という訳で、わざわざこの路線に乗る為だけに来る人はほぼ居ないと思います。
ましてやゴールデンウィークの最中に、家族連れやカップルの大群の中で
ディズニーリゾートの中にも入らずボッチで
…すいませんでした。
では。
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