山形鉄道フラワー長井線00
さて。お次は山形県を走る
山形鉄道フラワー長井線です。


1912年(大正2年)に開業したという路線で
国鉄長井線、JR長井線と経た後に
1988年(昭和63年)に第三セクターの山形鉄道へと移管されました。

全長で30.5kmという路線で、複線区間は無く全線単線非電化。
全ての列車が赤湯駅━荒砥駅の全線を往復運行し本数は一日12本
全線の所要時間はおよそ1時間ちょうどという路線となります。


2004年に公開された映画「スウィングガールズ」の舞台となった路線でもあり、
長井線にも「スウィングガールズ列車」が運行していました。




山形鉄道フラワー長井線01
こちらはJR奥羽本線の赤湯駅。
ミニ新幹線である山形新幹線の停車駅でもあります。
山形鉄道フラワー長井線08
JR赤湯駅の駅舎改札前には
山形鉄道の鉄道むすめ「鮎貝りんご」の立て看板が。
この路線もりんごちゃんなんですね。
山形鉄道フラワー長井線02
赤湯駅の跨線橋に上がると、ご覧の通りフラワー長井線への案内表示が。
跨線橋の通路の途中には簡易Suica改札機が設置してありますが
これはJRから私鉄である山形鉄道へと乗り継ぐ際の出場記録の為のものです。
JRと私鉄の乗り継ぎのあるローカル駅ではしばしば見るものですね。
山形鉄道フラワー長井線03
跨線橋を進み山形鉄道のエリアに入ると
ご覧の通り通路の壁も山形鉄道のカラーに塗られていました。
山形鉄道フラワー長井線04
JR側からの跨線橋の階段を降りると
ご覧の木造の駅舎の前に。
後ろには山形鉄道のホームがあります。
山形鉄道フラワー長井線05
改札の駅務員に声をかけて一旦駅舎の外に。
こちらが山形鉄道の赤湯駅の駅舎となります。
フラワー長井線(旧国鉄長井線)は趣のある駅舎の駅が多く
愛好家の間ではそれなりに有名な路線みたいで。
山形鉄道フラワー長井線06
こちらがフラワー長井線の赤湯駅ホームです。
山形鉄道フラワー長井線07
長井線の終端。
山形鉄道フラワー長井線10
ワンマン運転の車両の中はこんな感じでした。
山形鉄道フラワー長井線09
ではフラワー長井線に乗って進みたいと思います。




山形鉄道フラワー長井線11
南陽市役所前駅
赤湯駅からは0.9kmの距離にある駅で、国鉄時代は無かった駅ですが
1988年の山形鉄道への転換時に新設されました。
名前の通り南陽市役所の敷地の目の前にあってアクセス抜群ですが
広い駐車場もあり駅間も近い事から、一日平均利用客数は6人らしいです…



山形鉄道フラワー長井線12
宮内駅
2010年8月の駅の再有人化以降、
うさぎの駅長の「もっちい」がこの駅には常駐しています。



山形鉄道フラワー長井線13
おりはた駅
国鉄時代は「西宮内駅」だったそうですが
山形鉄道への移管に際して、近くを流れる織機川を由来に駅名が変更になりました。



山形鉄道フラワー長井線14
梨郷駅
駅名は「りんごう」と読み、
山形鉄道の鉄道むすめ「鮎貝りんご」の名前の由来駅となっています。
山形鉄道フラワー長井線36
また映画「スウィングガールズ」の劇中で使われているのが
この梨郷駅(劇中では「中央西駅」)となります。
(上写真は劇中の当該ワンシーン)



山形鉄道フラワー長井線15
西大塚駅
1914年開業のこの駅は国鉄時代からの古い木造駅舎の残る駅です。
駅舎は文化財保護法による登録有形文化財に指定されており、
今回は通過のみでしたが、一度降りて散策してみたい駅舎の駅ですね。



山形鉄道フラワー長井線20
列車が進み、国道113号線をくぐるあたりで
車窓からはJR米坂線の線路が迫り見えてきます。
山形鉄道フラワー長井線19
駅到着直前の、フラワー長井線と併走状態の米坂線。

山形鉄道フラワー長井線16
今泉駅に到着です。
先ほどまで併走してきたJR米坂線と線路が接する乗り換え駅です。



山形鉄道フラワー長井線17
時庭駅



山形鉄道フラワー長井線18
南長井駅



山形鉄道フラワー長井線21
長井駅
山形鉄道の本社のある駅でもあります。



山形鉄道フラワー長井線22
あやめ公園駅
長井駅から0.8kmの距離にある駅ですが、
2002年に駅の真正面にある
県立長井工業高の生徒PTAの請願によって開業した駅だそうで。
駅の待合室は高校の生徒や職員の自作だそうです。



山形鉄道フラワー長井線23
羽前成田駅
こちらの駅舎も国鉄長井線開業当時からのもので
西大塚駅とともに登録有形文化財に指定されています。



山形鉄道フラワー長井線24
白兎駅
ご覧の通り駅待合の壁にウサギのペイントがしてあります。
山形鉄道移管後の1989年に開業したこの駅は
駅の所在地が「山形県長井市白兎」にあることで「白兎駅」となりました。
つまり地名そのままなのですが、
駅の読み仮名は「しろうさぎ」であるのに対して
この駅の所在地の地名は「白兎」で「しろさぎ」と読む
そうです。 山形鉄道フラワー長井線25
駅は田んぼのど真ん中にあり、
ご覧の通り田んぼ以外本当に何もありません
なんでここに駅作ったんですかね?



山形鉄道フラワー長井線26
蚕桑駅



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鮎貝駅
山形鉄道の鉄道むすめ「鮎貝りんご」の名前由来駅です。




山形鉄道フラワー長井線28
四季の郷駅
2007年に開業したフラワー長井線では一番新しい駅です。

この駅の近辺では区画整理が行われており、
「人口の増加が見込める」と町が設置の要望を出して開設された駅だそうです。
要は建設デベロッパーのニュータウン開発で新駅ができた、という事ですね。

たまたま私は帰りの列車で団体客と乗り合わせ、
山形鉄道の車掌さんが団体客に解説をしていたのを便乗して聞けましたが、
「『四季の郷』というのはニュータウンを造ろう、とできた駅なんですが、
駅ができて8年!去年やっと駅前に1軒家が建ちました!そんなところです(笑)」

とやって笑いを取っていました…
山形鉄道フラワー長井線29
駅前を見ると確かに、
明らかにここ1、2年のうちに建った(建築材料で分かる)と思われる
新しい家がポツンと建っており、車掌さんの話を裏付けていました…



山形鉄道フラワー長井線30
そして終点の荒砥駅
山形鉄道フラワー長井線31
こちらが駅舎の外観です。
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駅舎入口脇には駅名の看板と「東北の駅百選」の認定標が。
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駅の奥にはフラワー長井線の終端と
車両基地があります。
山形鉄道フラワー長井線34
ホーム前の引込み線にはフラワー長井線の車両が留置されていました。




山形鉄道フラワー長井線35
こちらがフラワー長井線の路線区間の
au 4G LTEでの電波エリアマップです。
全線区間が電波サービスエリア圏内となっており
路線上のどの場所でも問題無く駅へのアクセスが可能となっています。
ローカル線の気動車なので速度もさほどでは無いですので
普通に駅にアクセスをしていれば取り逃しはほぼ無い路線で
単純に路線自体の制覇への難度は高くないと思います。


ただ問題点は冒頭でも書いた通り、
山形鉄道フラワー長井線は一日12本の列車運行となっています。
途中の今泉駅でJR米坂線への乗り換えが可能とはいえ、
米坂線自体も本数が少ない路線ですので
実質的にフラワー長井線は起点からの盲腸線と考えて良いと思います。
全線片道1時間の路線ですから、終点の荒砥駅での乗り換えなども考慮すると
路線の制覇には2時間半~3時間は必要と思って下さい。

またJR奥羽本線とアクセスしている起点の赤湯駅ですが、
奥羽本線は実質的に山形新幹線ありきのダイヤとなっています。
赤湯駅を含む米沢駅━山形駅間は比較的列車本数がある区間ですが
半数は新幹線であり、普通列車は一時間に1本程度の間隔での運行となっています。
山形鉄道への乗車にはこのあたりも注意が必要でしょう。



まあ、路線や駅舎などは非常に趣きがあった点や、
私が乗車した際のフラワー長井線の車掌さんの接客は
非常に対応が素晴らしかった
ので
是非とも一度乗車してみて下さい。


では。