大井川鐵道大井川本線00
次は大井川鐵道大井川本線についてです。


静岡県島田市の金谷駅から榛原郡川根本町の千頭駅までを走る
大井川鐵道の路線です。
全長39.5kmで全線単線電化の路線となっています。
大井川本線は電車が全線でワンマン運転となっており、
所要時間はおよそ1時間15分程度となっています。

金谷駅━千頭駅まで大井川線のみの片道運賃は1810円。
経営上の理由から運賃が高く「日本一高い」などと揶揄されることもあります




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こちらはJR東海道本線の金谷駅。
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駅の左手を見ると。
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「大井川鐵道乗り場」の案内板があります。
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大井川鐵道の金谷駅の駅舎です。
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駅舎の中は待合スペースで大井川鐵道の写真がたくさん貼られていました。
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改札を入り左を見ると、大井川鐵道の金谷駅ホームが
東海道線と大井川鐵道に挟まれて細長く伸びていました。
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ちなみに後ろを振り返ると、
JRのホームと直結の乗り換え改札口があります。
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こちらが金谷駅のホーム。
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大井川鐵道の終端です。
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そしてこちらが大井川鐵道のゼロキロポスト。

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そうこうするうちに列車が来ました。
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今回来たのは元南海21000系電車です。
大井川鐵道では電化区間である大井川本線の電車を
日本各地の鉄道会社から譲り受けて運行していますが、
動態保存の意味も込めて元の鉄道会社のオリジナルの塗装のまま運行しています。
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もちろん扉間転換クロスシートもそのままです。

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それでは大井川鐵道に乗って出発です。
一番左の線路が大井川鐵道で、右の東海道線とは
真ん中のレールで繋がっている様に見えますが、現在は繋がっていません。




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新金谷駅
1927年(昭和2年)開業の駅です。
駅自体は島式1面2線ホームとなっています。
この駅には駅名標が長らく無く、柱の「しんかなや」の表示しか無かったのですが、
先日(2017年4月)に訪問したら新しい駅名標が設置されていました。
1年前には間違いなく無かったのですが。
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ホーム上には大井川鐵道名物のたぬきが。
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駅のホーム周辺には多くの側線があって、
使用しない機関車や客車などが留置されています。
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ホーム北端はスロープとなっており、
駅舎へと連絡しています。
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ホームと駅舎を繋ぐ構内踏切。
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駅舎の中の改札前付近の様子です。
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駅舎の外観。
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この建物には大井川鐵道の本社も入っており、
駅の入口の脇に本社の入口があります。
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駅舎の向かいにある「プラザロコ」。
土産物の売店や喫茶スペースの他、SL急行券の発券窓口もあり、
SLミュージアムが併設されて展示も行われています。
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そして駅舎を背に左手を進むと大鉄バスのターミナルとなっています。
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そのバスターミナルの奥にはご覧のSLの転車台が。
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転車台の奥には給水塔など現役のSL稼動施設がひろがっています。



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代官町駅
棒線無人駅ですが、一応道際にログハウス風待合室はあります。



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日切駅



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五和駅



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五和駅を出てしばらく進むと、右手に大井川が迫ってきて
路線と並行して河川敷が見えます。


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神尾駅
大井川が一番近づいたところに駅があります。
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この駅には信楽焼で出来た狸の焼き物が数多く設置されています。
これは大井川鐵道初代SL専務車掌石原〆造さんが
一つ一つコツコツと置き貯めたものだそうで大井川鐵道の名物となっています。



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神尾駅━福用駅のちょうど中間地点くらいから見る大井川の光景。


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福用駅



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大和田駅
ご覧の通り棒線ホームの脇が桜並木となっています。



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家山駅
島田市と合併された旧川根町の中心地にある駅です。
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こちらがホーム側から見た家山駅の駅舎。
味のあるレトロな駅舎は、
「男はつらいよ」や「鉄道員」などの映画ロケにも使われたそうです。



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抜里駅
茶畑の真っ只中にある駅です。周囲全部が茶畑。



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川根温泉笹間渡駅
名前の通り駅周辺には小さいながらも温泉地がありホテルなどもあります。



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地名駅



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塩郷駅
県道77号川根寸又峡線と大井川の河川敷に挟まれ
間のわずかなスペースにホームがあります。
ご覧の様に県道とホームの高さはフラットで
駅の入口も単なるガードレールの切れ目です。
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駅の県道と反対側をすこし北へ進むと、
ご覧の全長約200mの吊り橋があります。
通称「塩郷の吊り橋」と呼ばれる久野脇橋です。



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下泉駅



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田野口駅



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駿河徳山駅
この駅のあたりは大井川が削ってできた平坦な土地がひろがり
徳山という集落がある比較的開けた場所です。
ですので周辺に無人駅が多い中、この駅には駅員が配置されています。



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青部駅



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崎平駅



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そして終点の千頭駅
電化されている大井川本線はこの駅までとなります。
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駅にはホームが6線のほかに引込み線も多数あり
広大な車庫として使われて車両が留置されています。
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構内でブルーシートをかぶって潜むトーマス君とか。
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こちらが千頭駅の駅舎外観です。
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駅前の光景。
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駅の右にはSL資料館が。
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駅の改札を見てみると。
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大井川鐵道の鉄道むすめである「井川ちしろ」の立看板が立っていました。

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そして大井川鐵道といえばSLです。
1976年にはSLによる定期旅客輸送を開始しており、
SLの動態保存および運行による観光客誘致の草分け的な路線ですので
機関車が来るとご覧の状態です。
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横から機関車を見るとこんな感じ。
国鉄C11形蒸気機関車という車両だそうで、
大井川鐵道を走っているのはC11-190という
かつて国鉄で運用されていた車両です。
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編成の最後尾に連結されたED500形電気機関車。
SL運行の補助として活躍しています。
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SL編成の客車内。



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こちらがau 4G LTEによる電波サービスエリアマップです。
大井川鐵道の大井川本線の区間に関しては
全線がサービスエリア圏内となっていますので
GPS信号はどの場所からも満遍なく受信が可能です。


電化されているとはいえ、単線のローカル線ですので
列車の速度や駅間の距離を考えても
駅へのGPSでのアクセスの難度はさほど高くはありません。
普通にアクセスしていれば普通に全駅が取れると思います。


大井川本線自体はご覧の通りですが、
終点の千頭駅から先には大井川鐵道の井川線が走っています。
もちろん大井川本線にもSLが運行するなど魅力はたくさんありますが、
やはり井川線まで含めての大井川鐵道であり
大井川鐵道全体で一つの盲腸線となっていることを考えると
井川線まで乗らないと大井川鐵道に乗る意味意味は半減するのではないでしょうか。
第一、井川線だけ残してしまうと壮大な二度手間になりますし。

そう考えた場合、井川線の運行が1日5往復のみという現実があり、
片道50分の井川線を往復する場合ゆうに3時間程度は必要であることなどがあり
かなり時間的に選択肢が狭まってくる事は事実です。
ゆっくりしすぎると金谷駅まで戻ってもそこから家まで帰れなくなります



まとめると、大井川鐵道の大井川本線自体は攻略は簡単です。
ですが井川線という存在がありますので
大井川鐵道全体の攻略と考えた場合、綿密な計画が必要になると思います。

では。