ひたちなか海浜鉄道01
さて。お次はひたちなか海浜鉄道です。


こちらはJR常磐線の勝田駅から分かれ出ている路線です。
元々は1913年(大正2年)に湊鉄道として開業したかなり古い路線で
1944年に茨城交通湊線となりました。
国鉄時代から急行が乗り入れるなどする路線でしたが
年々利用者が減少し、茨城交通は2005年には自治体に廃止の意向を表明。
2008年にひたちなか市が51%の株を保有する第三セクター路線となり
ひたちなか海浜鉄道となりました。

第三セクター転換後、路線は利用者増加に転じる事に成功。
2014年には新駅を開設するなど
かつての赤字路線からは考えられない好転を見せました。

それはそうと、「海浜鉄道」なのに路線のほとんどが
那珂川の流域の田んぼの中とか住宅地を走り抜けて
海が見えません…




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こちらは勝田駅。
ひたちなか海浜鉄道06
JRとひたちなか海浜鉄道の共同使用駅の為、
見ての通りひたちなか海浜鉄道のロゴも駅舎の壁に掲げられています。
ですが1番線以外は全てJRが管轄していますので
実質的にはJRの駅と言って差し支えないと思います。
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駅は橋上駅舎となっており、跨線橋上のコンコースの中央に
JRの改札口が設置されています。
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JR改札を入って常磐線の2番ホームへ。
こちらにはひたちなか海浜鉄道湊線の1番線への案内表示もされています。
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常磐線2番ホームを先に進むと。
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ご覧の通り、ひたちなか海浜鉄道湊線の中間改札が現れます。
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プレハブで建てられた中間改札には駅員が常駐。
ひたちなか海浜鉄道の切符類はこちらで販売しています。
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「湊線一日フリー切符」というのをここで900円で売っていますので、
購入がお勧めかと思います。
ひたちなか海浜鉄道12
こちらがひたちなか海浜鉄道湊線の勝田駅1番線ホーム。
JR常磐線2番ホームの東京寄りの一部を切り欠いてホームとしている
いわゆる切り欠き式ホームです。
この一番線ホームのみが勝田駅でひたちなか海浜鉄道の管轄部分となっています。
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常磐線ホーム側からみると、ご覧の通り1番線とはフェンスで区切られている状態です。



ひたちなか海浜鉄道14
勝田駅南方にある踏切から東京方面を。
右手をまっすぐ進むのがJR常磐線で、
左手へカーブを描いているのがひたちなか海浜鉄道となります。
JRの線路とはつながっているのが分かるかと思います。



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こちらは県道38号線沿いにある日立工機の本社工場の正門。
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その正門の県道の向かい側に、日立工機の敷地内を下る道があります。
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その脇の芝生に、何やら踏みしめられた跡があり、
進むとご覧の通り駅への乗降口である表示が立てられています。
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日工前駅
ご覧の通りの単式1面1線の棒線無人駅です。
1962年の開業以来、長らく日立工機従業員専用駅として
朝上り1本、夕下り1本の1往復のみが停車する駅でしたが
1998年に一般旅客営業を開始して全列車が停止する事となりました。
どうりで日立工機の敷地内を通らないと駅に行けない訳です。
駅名標の意匠が工具類なのは日立工機の工場に因んでいると思われます。



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金上駅
島式1面2線ホームの無人駅です。
ホーム上に小さな駅舎があり、自動券売機などが設置されています。
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ホーム南側に階段とスロープが設置されており、
東側に道路にのみ降り立つ事ができます。
駅の北西には隣接して陸上自衛隊勝田駐屯地があります。
駅名標の意匠が戦車や飛行機なのは自衛隊が由来と思われます。



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中根駅
単式1面1線の棒線無人駅です。
このあたりではひたちなか海浜鉄道は田んぼの真っ只中を走っており
この駅の周辺も一面が田んぼとなって建物が見当たりません。
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ただ実際には駅西の小山を越えた反対側には住宅地があり、
すぐ近くには東水戸道路のひたちなかインターチェンジもあります。
駅の南東には虎塚古墳史跡公園があり、
駅名標のデザインの由来となっている
と思われます。



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田んぼの中を路線を進むと
那珂川に注ぐ中丸川に架かる中丸川橋梁に差し掛かります。
この付近はかつて高田と呼ばれた一帯で、
この橋梁も「高田の鉄橋」と地元では呼ばれていたそうです。
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橋梁をわたるとすぐに踏切、そして駅のホームとなります。
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高田の鉄橋駅
単式1面1線の棒線無人駅です。
駅の真上は国道245号線の跨線橋が通っており
橋の下に駅のホームがあります。
この駅は2014年10月開業という最近作られた新駅です。
駅名標はご覧の通り高田の鉄橋をモチーフにしています。



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那珂湊駅
ひたちなか海浜鉄道港線で、JR共用の勝田駅を除くと
唯一の有人駅となっている駅です。
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湊線の車両基地である湊機関区がこの駅にあります。
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こちらが駅舎の外観。
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駅舎の中はご覧の通り。
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券売機の脇には「関東の駅百選」の認定駅の掲示がされています。
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選定理由は「歴史と伝統のある駅で開業当時の面影を残した駅」だそうですが。
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確かに1913年(大正2年)開業の面影が今も残っています。
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そして待合の窓の上にはさりげなく「姉妹駅提携」の表示が。
どうやら会津鉄道の芦ノ牧温泉駅との姉妹提携を結んでいる様です。
芦ノ牧温泉駅にはネコの駅長がいる事で知られていますが、
こちらの那珂湊駅にも黒猫の「おさむ」が住み込んでいます
駅名標にネコが描かれているのもこの「おさむ」がモチーフなのは
言うまでもありません。

駅名標の「那」の字の構造物は那珂湊反射炉で、
江戸時代末期に水戸藩が大砲を鋳造する為の反射炉跡がもよりにあるそうです。




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殿山駅
単式1面1線の無人駅です。
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駅舎を外から見ると分かる通り、
駅は周囲の住宅地より低い谷間に設置されています。
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切り通しを走る列車。
駅名標の花はひたちなか市の花「ハマギク」と「ケイトウ」だそうで、
ひたちなか市はハマギクの自生する南限なんだそうです。



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平磯駅
単式1面1線の棒線無人駅でカーブ上にホームが作られています。

駅名標の意匠についてですが、
平磯駅の最寄の海岸には平磯海水浴場がありますが、
この海水浴場には「くじらの大ちゃん」という
朱色のくじら形の大きな遊具が浮かんで名物となっています。
「平」の字のクジラは当然この大ちゃんです。
右の「磯」のパラボラは、
情報通信研究機構 (NICT) 平磯太陽観測センターの電波望遠鏡です。
100年にわたり宇宙観測をしていた施設で大きなパラボラがランドマークでしたが
2015年12月に施設の老朽化で閉鎖となっています。



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磯崎駅
単式1面1線の無人駅です。
この駅もカーブ上にあり、ホームもカーブしています。
駅の周辺はサツマイモの畑がひろがっており、
駅名標にも芋があしらわれています
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こちらが駅舎の外観。
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阿字ヶ浦方面から駅へと入線してくる列車です。



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そして終点の阿字ヶ浦駅です。
島式ホーム1面2線の駅ですが、実際に使用しているのは駅側の1線のみです。

ホームもかつてJRの特急の乗り入れがあって7両分あったり
留置線が残っていたりしていますが、どちらも現在は使用しておらず
現在はホームの片面1線を3両分のみ使用して運用となっています。
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こちらが駅舎の外観。

駅名標の意匠についてですが、
「阿」の字の温泉マークは駅から徒歩3分の阿字ヶ浦温泉から、
「字」の字のあんこうは茨城県を代表する鍋の食材です。
そして「ヶ」の釣り針と「浦」の海藻は
かつてはシーズンに臨時急行まで乗り入れた近くの阿字ヶ浦海水浴場をはじめ
茨城の海を表現しています。




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こちらはau 4G LTEでの電波サービスエリアのマップです。
東京近郊の路線だけに、全線が電波サービスエリア圏内となっています。
端末からGPSにアクセスできないという事態は無さそうです。
駅の奪取は難なくできるでしょう。


路線は片道およそ30分、往復では1時間強の行程となります。
駅から多少離れればどの駅も住宅地などに出ることは可能ですが、
基本的に無人駅ばかりなので駅前には何もありません
乗車の前に食料などは購入しておく事をお勧めします。



では。