明知鉄道00
さて。明知鉄道です。

岐阜県の恵那駅から明知駅までの間の25.1kmを運行する
第三セクター方式のローカル線です。

25kmあまりの区間で2つの大きな峠をはじめ
山々を越えるという路線ですので
その特性上急勾配の続く路線となります。
打杭峠のある飯沼駅は日本第1位、
野志峠のある野志駅は日本第2位の勾配駅という事からも
その急勾配ぶりが分かるかと思います。

その為バスなどへの転換が難しく、何度も廃線の俎上に上りながら
鉄道路線として生き延びてきたという路線です。
現在は会社の株式の99パーセントを
岐阜県、恵那市、中津川市の沿線自治体で保有しているそうで
半ば公営鉄道と言っても過言ではないかもしれません。



明知鉄道01
こちらはJR中央本線の恵那駅。
岐阜県の駅で、中央本線での位置は
名古屋駅と塩尻駅のちょうど中間あたりといったところでしょうか。
明知鉄道02
その駅舎の右の方を見ると。
明知鉄道03
JRの駅舎に並んでご覧の建物が建っています。
こちらは駅の並びにある歯医者さん…ではなく。
明知鉄道04
見ての通り明知鉄道の恵那駅の駅舎でした。
駅があると知らない人だと前をうっかり通り過ぎそうです。
明知鉄道05
駅舎の中はこじんまりとしながらも
物販コーナーと券売窓口、そして改札があります。
明知鉄道06
ちなみに券売の窓口はご覧の通り、
朝は7時からしか開いていません。
私は窓口の開く前に来てフリー切符を買おうとしましたが
当然誰もいないので買えるはずもなく。
自動券売機で普通に乗車券を購入しました。
明知鉄道07
元々は国鉄明知線であった明知鉄道は
恵那駅も元々は国鉄単独の駅でした。
その後1985年に第三セクターの明知鉄道に転換され、
現在は元々使っていたホームを柵で区切って使用しています。
ですのでJR恵那駅1番線ホームを東に進むと
ご覧の通りの明知鉄道の恵那駅が現れます。
明知鉄道08
こちらはJRと明知鉄道のホーム上の乗り換え口です。
明知鉄道09
明知鉄道恵那駅のホームです。
ご覧の通りJRの1番線の東の端を切り欠いた1面1線のホームとなっていて、
となりのJR1番線とはフェンスで仕切りがされています。
明知鉄道10
ホームの端から明智駅方面を見た光景です。
線路が並び、左の線路はご覧の通り中央本線が走っています。
右側の線路が明智鉄道の線路となっており、
かつては連絡線があったそうですが現在は無く
JRの線ととは直接は繋がっていません。




明知鉄道11
東野駅
見ての通りの1面1線の棒線駅です。
ホームの東端から隣接の建物に沿って通路が延びており、
建物の入口前へと繋がっています。
この建物は医療法人の介護施設だそうで、
その1階が駅の待合室として使われているそうです。



明知鉄道12
飯沼駅
こちらも1面1線の棒線駅です。
明知鉄道13
ホームの看板からも分かる通り、
この駅は「普通鉄道では日本で一番勾配が急な駅」だそうで
その勾配は33‰(パーミル)となっています。
明知鉄道14
なんでも駅設置時の運輸省(現国土交通省)の基準では5パーミル以上の勾配の地には
原則駅の設置は許可されないそうで、国鉄時代にはここに駅はありませんでした。
ですのでこの駅は第三セクター転換後の1991年設置の駅となっています。



明知鉄道15
阿木駅
この駅も現在は1面1線の棒線駅となっています。
明知鉄道16
実はこの駅にはもう1線ホームがあるのですが
第三セクター転換後は全く使われておらずご覧の通り草が覆い茂っています。
また反対側には側線があって、
同じく第三セクター転換時に導入されたアケチ1形の車両が留置。
現在は倉庫として使われているそうです。



明知鉄道17
飯羽間駅
見ての通りの棒線駅で、無人であたりは田んぼばっかりです。



明知鉄道18
極楽駅
駅自体は国道近くの棒線無人駅です。
明知鉄道19
駅の北側が道に降りられる出入口となっており、
そこから左に国道側を見ると目の前がホームセンターとなっています。
2008年末に開業した新駅なのですが、建設費の半分を
このホームセンターの本社が出したそうです。
明知鉄道20
「極楽」という駅名にちなんでホーム上には
ご覧の石碑が設置されたりしています。
なんでもこの地の儒学者佐藤一斎の
「人は須らく忙裏に間を占め 苦中に楽を存ずる工夫を著つべし」
という極楽にちなんだものだそうで。
駅名標の横には「しあわせ地蔵」というお地蔵さんもありますし。




明知鉄道21
岩村駅
一般的には近くに「日本三大山城の一つ」とされる岩村城の跡がある駅です。
明知鉄道22
二面2線の相対式ホームを持つ明知鉄道唯一の交換可能駅であるこの駅ですが
駅舎のある下り線ホームと、恵那方面行き上りホームは
互い違いに設置されている「千鳥式」という形となって
構内踏切で繋がっています。
明知鉄道23
こちらが恵那方面上りホーム。
明知鉄道24
そして構内踏切の駅舎の向かい側には
腕木式信号機が産業遺産として動態保存されており、
日によっては操作体験もできるそうで。
写真上が信号機、下は駅舎前にある信号の操作レバーです。

今残っている腕木式信号はリニューアルされたものですが、
かつて2004年までは中部地方では唯一の現役だったそうです。




明知鉄道25
花白温泉駅
棒線無人駅となっています。
明知鉄道26
こちらがホームからの出入口ですが。
明知鉄道27
駅の目の前に、名前の由来となっている花白温泉があります。
近隣に民家は見当たりますが商店はありません。



明知鉄道28
山岡駅
ホーム自体は棒線駅となっていて、
駅前の「山岡かんてんかん」という建物がそのまま待合を兼ねています。
明知鉄道29
2014年にリニューアルされたこの建物、
かつて交換可能駅だったこの駅の上り線の線路のあった場所に立てられています
駅の北側には明知鉄道開業時の車両が旧上り線路に留置されていて
現在は倉庫やカフェなどとして利用されていました。
明知鉄道30
少し引いて駅を見てみると
かつての交換可能駅だった雰囲気がなんとなくイメージできそうです。
明知鉄道31
ローカル線の駅にしてはやけに施設が真新しいなと思ったのですが
なるほど改修されてまだ2年程度(2016年7月現在)だった訳ですね。



明知鉄道32
野志駅
1994年に第三セクター転換後に新設された駅です。
この駅付近の勾配は30‰(パーミル)あり、
同じ明知鉄道の飯沼駅に次いで駅の勾配では日本で第2位となっています。




明知鉄道33
そして終点の明智駅です。
ホーム自体は見ての通り1面1線のみとなっています。

鉄道が「明鉄道」なのに対して
この駅の駅名は「明駅」となっています。
元々開業時は「明知駅」だったそうなのですが
第三セクター転換時に駅のある岐阜県恵那市明智町に合わせて改称しました。
名前の違いはその当時の名残りの様です。
明知鉄道34
こちらが駅舎の外観。
この明知駅周辺は「日本大正村」というテーマパークとなっていて
大正時代の町並みを街全体で保存して観光資源として活用しています。
明知鉄道35
駅の奥は明知鉄道の車両基地となっており
機関庫がありました。
明知鉄道36
駅舎内の光景。
明知鉄道37
ゆるキャラもいました。
明知鉄道38
ホームの駅務室の戸が開いていて
中には特殊自動閉塞の装置がチラリと。




明知鉄道39
こちらがau 4G LTEでの電波エリアマップです。
ほぼ全線にわたって電波エリア圏内にあることが分かります。
峠を二つも越えてアップダウンのはげしい山間部の路線のわりには
電波状況は悪くありませんし、トンネルも大量にある訳ではありません。
単線ローカル線の気動車の路線ということで列車速度も速くないので
基本的に駅停車中にアクセスをするスタイルであれば
問題なく全駅を取る事が可能
だと思います。



明知鉄道40
またこちらはボロノイ図でのレーダー射程のマップです。
明知鉄道の起点の恵那駅からですと
レーダー射程12では山岡駅までが限界で、
野志駅と明智駅には届きません。
「三条なつめ」という新しいでんこのスキルで射程14まで伸ばしても
明智駅のみレーダーが届かない状態
となります。
明知鉄道41
ですが中央本線で恵那駅から二つ隣の釜戸駅からですとどうでしょう。
明知鉄道の明智駅には射程10があれば届く計算となります。
つまり結論から言えば明知鉄道はレーダーで全駅攻略が可能な路線という事です。




関東の私には正直、乗るまでこの明知鉄道については
知りませんでしたしほとんど馴染みがありませんでした。
ただ、乗ってみると途中駅を改修してリニューアルしてあったり、
新駅が勾配日本一だったり「極楽」というキャッチーな名前をつけるなど
鉄道会社としても積極的に売りを作って招客する努力の跡がありました
SLの運行などもポピュラーながら大きな招客の一手ですし。

日本大正村の整備といった大きなものから
ゆるキャラの設定や細かいイベントの開催など
実際に乗車してみても打てる手は打って頑張る姿勢が感じられました


たしかにこの路線はレーダーで攻略して
乗らずに素通りが可能な路線ですが、
結構実際に乗ると楽しかったりしますから
私は実乗をお勧めします。


では。