黒部渓谷鉄道00
さて、次は黒部峡谷鉄道です。


富山県の宇奈月駅から欅平駅までを黒部川に沿ってつなぐ路線で
黒部川の観光用の鉄道として運行をしている鉄道です。

元々は黒部川のダム建設の為の電源開発用資材運搬専用鉄道として作られ、
戦後は関西電力の傘下会社として、1953年(昭和28年)より
要望に応える形で便宜的に旅客営業をしていました。

1971年に黒部渓谷鉄道として関西電力の子会社として鉄道部門を分離。
関電100%子会社として現在へと至っています。
ですので現在でのダムや関西電力の関係者を運ぶ専用列車が
定期的に運行を行っています。


この黒部渓谷鉄道ですが、
険しい渓谷を走る上、冬季は積雪の多い地域で
雪崩による被害の危険性が高いことから12月~4月中旬は運休となります。




黒部渓谷鉄道01
こちらは富山地方鉄道の宇奈月温泉駅。
この地まで鉄道で来るにはこの富山地方鉄道を利用するしかありません。
右の道を奥へと進むと、黒部渓谷鉄道の宇奈月駅があります。
黒部渓谷鉄道02
道を進むと見えてくる宇奈月駅。
黒部渓谷鉄道03
こちらが黒部渓谷鉄道の宇奈月駅の駅舎の外観となります。
黒部渓谷鉄道04
駅舎の中の待合ロビーは結構立派で。
黒部渓谷鉄道05
こちらが切符の発売窓口と改札となります。
黒部渓谷鉄道のトロッコ列車は全席指定(乗車車両を指定)となりますので
事前にネットや電話での予約をしないと繁忙期は特に乗車できない可能性があります。
黒部渓谷鉄道06
改札を通り階段を降りると。
黒部渓谷鉄道07
こちらが宇奈月駅のホーム。
黒部渓谷鉄道08
こちらがトロッコ列車の車両となります。
機関車は基本的に二両が重連で牽引します。
黒部渓谷鉄道09
ホームの横には、資材運搬鉄道らしく
貨物の引込み線が何重にも重なるヤードがありました。



黒部渓谷鉄道10
宇奈月駅を出発した列車が最初に渡る新山彦橋。
真っ赤の鉄橋から眼下に見えるのは、
かつてトロッコ鉄道が走っていた旧線にあたる山彦橋です。

黒部渓谷鉄道11
トンネルを抜けて宇奈月ダムの横を通過。

黒部渓谷鉄道12
再びトンネルを抜けた後に宇奈月湖が見えてきます。
黒部渓谷鉄道13
この宇奈月湖にある、まるでヨーロッパの城のような
関西電力新柳川原発電所。
黒部渓谷鉄道14
この発電所の目の前にあるのが
黒部渓谷鉄道の柳橋駅となります。
関西電力専用駅となっており一般乗客はこの駅での乗降はできません。
ですので駅には1面2線の島式ホームがありますが、
旅客列車としては列車交換以外には使用しておらず、
ホームには一切の構造物がありません。

また駅メモではこの駅は登録されていませんので
駅を取る必要はありませんしできません。


黒部渓谷鉄道15
駅を通過して黒部川の渓谷を進む列車。
黒部渓谷鉄道16
サルが渡るというサル橋の横を通過します。
黒部渓谷鉄道17
トンネル、そして渓谷を通過。


黒部渓谷鉄道18
森石駅です。
トロッコ列車の柱が超邪魔…
動いている列車からはこれで精一杯。
黒部渓谷鉄道19
こちらが森石駅のホームです。
関西電力専用駅の為一般客の乗降はできません。
ですのでこの駅も駅メモでの登録はありません


黒部渓谷鉄道20
そして渓谷を進む列車。
森石駅から1.4kmほどで次の駅となります。

黒部渓谷鉄道21
黒薙駅です。
この駅は旅客の乗降が可能な駅ですので
駅メモにも登録がされている駅です。
一応書いておきますが、この駅には携帯電波は一切届いていませんので
ここからのアクセスは不可能
です。
黒部渓谷鉄道48
またこの駅は駅員が常駐していますが、
構内の掲示でも分かる通り乗車券の発売は行っていません。
下車した乗客の乗車券の確認と、
見通しの悪い黒薙駅の発車安全確認を行っている様です。

黒部渓谷鉄道22
駅ホームの南東側はすぐに黒部川の支流の黒薙川が流れており
後曳橋の橋梁があります。
黒部渓谷鉄道30
この橋梁の手前で鉄道の線路が分岐してトンネルへと入っています。
これは黒薙川上流の黒薙第二発電所へと通じる
関西電力黒部専用鉄道線の黒薙支線です。
この支線は列車運行本数が少なかったので
かつては黒薙温泉へのショートカットルートとして
駅員の許可の元で支線内を通行することが可能だった
そうです。
今はもう許可をしていないそうですが。

黒部渓谷鉄道23
こちらが黒薙温泉へと通じる道の、駅からの入口の階段です。
元々黒部渓谷鉄道の走る場所はこの黒薙温泉へと通じる林道だったそうで
この谷間の狭隘な場所に駅があるのもこの黒薙温泉がある故でしょう。
黒部渓谷鉄道24
階段を昇った上から見下ろす駅のホーム。
まずはこれだけの高さの階段を昇ります。
黒部渓谷鉄道25
温泉へと通じる道はご覧の通りです。
駅から温泉までは公式では徒歩20分。
駅すぐの階段を昇り切るとしばらくはご覧の感じの
比較的平坦なルートを辿ります。
黒部渓谷鉄道26
残り170mの表示があり、ここからはひたすら下りの道に。
という事は帰りはこの階段を昇らないと駅に戻れないという事になります。
黒部渓谷鉄道27
階段を降りるとやっと建物が見えてきます。
黒部渓谷鉄道28
やっと到着しました黒薙温泉。
クロスカントリーのように小走りで山道を来たので
10分強で私は到着しましたが、
家族連れなどがゆっくりと歩いてきたら普通に30分弱は掛かりそうな道でした。

黒部渓谷鉄道29
そして私が見たかったのはこれです。
温泉へと到着する目前に現れるこのトンネルの出口。
こちらが鉄道の黒薙支線へとつながるトンネルなのです。
黒部渓谷鉄道31
この地図の青丸のところが上の写真のトンネル出口です。
赤線が鉄道のトンネルで、温泉近くで分岐しているのが分かると思います。
これがかつて、黒薙温泉へのショートカットとして使っていた
黒薙支線を通るのルートの出口
だった訳です。
鉄道のトンネルですから、先ほどの山道よりは気持ちなだらかだった事でしょう。


黒部渓谷鉄道32
黒薙駅を出た列車はすぐに後曳橋を渡り、渓谷とトンネルを抜けます。

黒部渓谷鉄道33
笹平駅です。
黒薙駅からは500mの距離にありますが
川を渡った対岸にありますので鉄道以外での行き来はなかなか大変でしょう。
この駅も関西電力専用駅ですので一般旅客は乗降できません。
駅メモでも登録はされていませんのであしからず。


黒部渓谷鉄道34
笹平駅を出ると渓谷沿いに列車は走る訳ですが、
山側にずっと石造りの構造物が並走しているのが分かります。
これは冬季歩道と言って
鉄道の走れない冬に徒歩で作業員が通行するためのトンネルです。
黒部渓谷鉄道35
そして見えてくる出し平ダム。

黒部渓谷鉄道36
ダム湖のほとり近くにあるのが
出平駅となります。
この駅もダムの為に設けられた関西電力専用駅ですので
一般乗客の乗降はできません。
ですので当然駅メモでも駅の登録は無い駅となります。
黒部渓谷鉄道37
まあ、小屋の入口に「出し平えき」と書いてあるのがなんとも微笑ましいです。


黒部渓谷鉄道39
駅を出て渓谷を走る列車。
出し平ダムで蓄えられたダム湖が続きますが湖に名前はありません。
黒部渓谷鉄道38
そして「ねずみ返しの岸壁」が現れると駅がもうすぐとなります。

黒部渓谷鉄道40
まもなく見えてくるのは関西電力の黒部川第二発電所、通称は猫又発電所。
黒部渓谷鉄道41
この発電所を回りこんだあたりに列車が来ると駅となります。
黒部渓谷鉄道42
猫又駅です。
この駅も関西電力専用駅となっており
黒部川第二発電所の為の駅ですので一般旅客は下車ができません。
駅メモでも駅の登録はありませんので取る必要はありません。
黒部渓谷鉄道46
ホームは一番山側に1面2線の島式ホームがありますが
旅客を想定していないのでホーム上に構造物はありません。
黒部渓谷鉄道47
ですので旅客列車は見ての通り、
この駅では列車交換(すれ違い)が主な使用となります。

黒部渓谷鉄道43
ここで見ていただきたいのは、猫又駅の構内の線路についてです。
上は同じ場所を欅平方面と宇奈月方面それぞれを望んだものですが、
プレハブの工事用建屋に一番近い線路を見て下さい。
宇奈月方面(写真下半分)を見ると線路が左へと反れています。
黒部渓谷鉄道44
ここから宇奈月方面へと進むと
ご覧の通りに完全に左の線路が分かれて
赤い橋梁へと繋がっているのが分かります。
黒部渓谷鉄道45
赤い橋は目黒橋と言って、ご覧の黒部川第二発電所へと繋がっている橋です。
この引込み線は黒部川第二発電所から先にも伸びて
地下にある新黒部川第二発電所まで繋がっているそうです。

黒部渓谷鉄道49
またこの猫又駅にはご覧の施設があります。
見たところ、ホッパー(じょうご状の貯蔵容器)、
フィーダー(機械へ石を供給する為の斜めの構造物)、
クラッシャー(破砕機)といった機械らしきものが見えますので
砕石をここで行っているのはほぼ間違い無いでしょう。
黒部渓谷鉄道50
駅のはずれには砕石の山と、
分解されたラフター(キャタピラ)クレーンの部品が置かれていました。
恐らく工事で使う為にトロッコ列車でここまで運ばれてきたのでしょう。




黒部峡谷鉄道はまだまだ先へと続きますが
見所が多すぎて長くなりそうですので
続きはその2へとしたいと思います。


ではとりあえず。