茨城県

さて、お次は常磐線です。



上野駅から列車は出発しているのですが、
路線としての起点は日暮里駅となります。


いわき駅までは東京近郊区間に含まれていますので、
列車の運行本数も良好です。
乗り継ぎの時刻以外は特に悩む要素は無いと思います。



また、福島の原発による帰宅困難区域を通過する
竜田駅━原ノ町駅間を運行する代行バスが、東京方面からでは
9時35分竜田駅発しかありません。

このバスに間に合わなければ、常磐線の北上はいわき付近で足止めとなっていまします。

常磐線163
こちらが常磐線下り列車のダイヤです。

ですので考えた結果、日暮里駅で前泊し、常磐線始発で北上をする事にしました。
関東近辺に住んでいても、最寄り駅からでは代行バスに間に合わないケースも多いので、
このあたりは事前に計画が必要でしょう。


常磐線102
まずは5時13分発の直通の緩行線にて日暮里駅から水戸駅まで。
勝田駅まで行けますが、水戸駅から竜田駅行きの列車が運行しているので、
やはり始発から乗ろうと思い水戸駅で乗り換えます。

常磐線101
7時14分発の竜田行きを待ち3番ホームへ。
常磐線103
列車がやってきました。


日暮里駅から取手駅、水戸駅、いわき駅のあたりまでは、
距離は長いですが電波状況などは良好ですので駅の奪取に特に問題点はありません


常磐線105
いわき駅の隣の草野駅
この隣の四ツ倉駅まで複線でした。

四ツ倉駅から広野駅までの三駅は単線区間を通過。

常磐線106
広野駅の駅前では点々と開発がされていました。



そして東京側の、現在運行している区間の終点である竜田駅に。
常磐線107

常磐線108
線路をまたぐ跨線橋はバリケートで封鎖されており、
そのまま地上通路を通って反対側の駅舎へと渡ります。
終点駅にするので、線路をまたぐ仮設橋を渡したんですね。


常磐線109
そして竜田駅の駅舎を駅前より。
ここからJRの竜田駅━原ノ町駅間の代行バス区間となります。

常磐線114
こちらがこれから乗るJRの代行バス。
列車が竜田駅9時23分着で、バスが35分発だったため
竜田駅で写真が撮れませんでしたので、原ノ町駅での写真で代用…

常磐線113
車内はこんな感じです。



竜田駅を発車すると、そのまま国道6号へと向かうのかと思いきや、
一旦南へ向かい、竜田駅南方の道路跨線橋を渡って常磐線の東側へと出ます。
常磐線111

常磐線112
竜田駅南方の跨線橋より。

常磐線115
県道244号線を北上して、

常磐線116
県道を左折し、国道6号の上繁岡交差点を曲がります。
写真は上繁岡交差点に入った直後あたり。


常磐線117
竜田駅と富岡駅の中間点付近の国道6号・上郡山交差点付近。
ちなみにこの橋を渡ってまっすぐ行くと。
常磐線164
ご覧の通り、福島第二原子力発電所へとほぼ直線で繋がってます



常磐線118
富岡駅付近の国道6号・仏浜交差点。
ここは仏浜という名の交差点が二つ続きます。
常磐線119
二個目のこちらの仏浜交差点の、写真の奥が富岡駅の跡となります。
富岡駅を奪取するにはこの近辺となります。
目印が無いので取り逃しには注意して下さい。


常磐線120
富岡駅と夜ノ森駅のほぼ中間点、国道6号・小良ヶ浜交差点付近。


常磐線121
常磐線122
常磐線123
北上し、夜ノ森駅へと繋がる県道165号線との新夜ノ森交差点を過ぎると、
国道6号の右手には除染で出たであろう廃棄物の蓄積場が広大に広がっていました
このあたりが国道6号の夜ノ森駅近辺となります。



常磐線124
そしてこの先あたりから「帰宅困難区域」に入ります。
立て看板が裏なので分かりにくいですが、こんなのが置いて警備員がいました。
常磐線125

なぜこんな何もない場所で? と思いましたが、
地図を見るとちょうど国道6号の富岡町と大熊町の境界の場所だったんですね。
(赤の囲い部分が写真の場所)
常磐線126


常磐線127
最初のバリケード。工事現場の入り口によく使われている
通称「ジャバラ(蛇腹)」と呼ばれる仮設ゲートです。
ゲートが開かない様に単管パイプが渡されロックされています。
以後、国道6号から横に侵入できそうな箇所には軒並みこれが設けられていました。


常磐線128
常磐線129
常磐線130
夜ノ森駅と大野駅の中間地点、国道6号・熊町郵便局前交差点付近の集落の様子。
ご覧の通り軒並みバリケートです。


常磐線131
家の集まる集落を抜けて北上すると、国道沿いに
黄色いラーメン店と赤いガソリンスタンドの跡が見えてきます。
常磐線132
ガソリンスタンドの横のこの道が、国道6号の三角屋交差点です。
まだ大野駅は先ですが、ここからでも十分にGPSで大野駅が取れますので
目印というか目安にして下さい。
常磐線133
何故かと言うと、ここが三角屋交差点から北上した、
大野駅へと繋がる国道6号の小入野交差点ですが、
ご覧の通り目印が若干分かりづらいので。


常磐線134
国道6号をバスが北上すると、まず左手に常磐線の線路が迫ってきます。
すると左右に建設機材やコンテナなどの資材置き場が広がり、
その先の長者原交差点の信号を過ぎると国道左すぐに高圧電線の鉄塔が立っています。
そしてその先には右手に瓦礫の小山が見え、そして跨道橋を通過します。
このあたりがちょうど、大野駅と双葉駅との中間地点あたりです。



常磐線135
常磐線136
常磐線137
国道6号を進むと、それまで何も無かった光景から
家の集まる集落へと差し掛かります。
このあたりが双葉駅近辺の街となります。
双葉厚生病院入口交差点から寺内交差点あたりが双葉駅付近です。



双葉駅付近を過ぎると再び常磐線の線路が国道6号に接近して併走します。

常磐線138
こんな風な原野を通過して木々の茂る丘に差し掛かると
まもなく双葉町と浪江町の境界となり、帰宅困難区域も終わりとなります。


常磐線139
常磐線141
このあたりが境界で、国道にはまた「帰宅困難区域」の看板が立っています。
常磐線140



常磐線142
帰宅困難区域を抜けて最初の信号の高瀬交差点。
常磐線143
交差点を抜けた中古車屋や、
常磐線144
ラーメン屋なども、現在は帰宅できる状態になりましたが、
建物はいまだ廃墟のままの状態です。


常磐線145
その先に国道を進むと高瀬川に差し掛かります。
この川を越えた先あたりが浪江駅付近ですので
川を越えたらGPSで駅を奪取して下さい。



そして次の桃内駅ですが、これといった目印があたりにありません。
浪江駅を過ぎた後、一旦丘を越えて、再び何も無い原野が広がったあたりが
国道6号の通る桃内駅近辺です。
常磐線151

常磐線150
国道6号での桃内駅近辺にあるのは、
ご覧の通り宮田川に架かる橋ですとか、
常磐線149
桃内駅へと向かう道のT字路にある、この小さな山くらいです。

まあ、GPSでリアルタイムに地図情報を追えるのが一番確実ですが、
取り逃しの無い様に注意をして下さい。



常磐線148
桃内駅付近を通過すると再び丘を抜ける事になります。
抜けて再度平野部に差し掛かるあたりにある、
県道255号線との信号の角にあるガソリンスタンド。

そこを過ぎると今度は小高川の平野部に差し掛かり、
あたり一面の平坦な光景に戻ります。

常磐線146
常磐線147
震災から4年経って、まだ残っていた国道6号沿線の廃墟。
今回太平洋岸をずっと進みましたが、このように廃墟が残っているのは
今となっては逆に稀でした。

もう小高駅は近いので、このあたりで駅を取っても良いのですが、
廃墟が目印ではいづれ消えてしまっているかもしれません。

常磐線152
常磐線153
こちらが国道6号から小高駅方面へと向かう
県道260号線との小高交差点です。
先ほどの廃墟からはやや国道で北に在り、
赤いガソリンスタンドや信号があるので分かりやすいでしょう。
このあたりで小高駅のGPS情報を取得して下さい。



常磐線154
そしてまた、丘の中を抜けて次の平野部に。
どうやらこのあたりは、各川の流域に広がる堆積平野ごとに街があり、
その街ごとに常磐線が縦貫して駅を設けている様子です。

次は大田川の流域ですが、
常磐線155
この流域の平野部に
国道6号の信号機は一箇所のみです。
常磐線156
常磐線157
この交差点から磐城太田駅への道が繋がっています。



常磐線158
そして代行バスの目的地の原ノ町駅が近くなってきます。
これまで途中の8駅は全てノンストップで、
バスは竜田駅から原ノ町駅までノンストップで運行です。

常磐線159
国道6号を進み、
常磐線160
常磐線161
原ノ町駅に到着です。



まあ、常磐線を踏破するにあたっては、
この竜田駅━原ノ町駅間の代行バス区間が、現在の一番のネックポイントです。
常磐線216

ご覧の通り、代行バスの発着は上り下り共に一日2本づつ。
仙台方面へと抜ける為に9時35分竜田駅発の1便に乗車するか、
それとも仙台方面から原ノ町駅まで下り、
16時50分発の4便で竜田駅へ抜けて、
いわき方面の東京近郊区間へと向かうのが現実的なプランかと思います。

大野駅、双葉駅以外の休止中の駅については
現在すでに近くまで行ける様子ですので
そのうちに見てみたいと思いますが、今回はJRを利用しての行程を踏みました。



電波状況に関しては、
私の使っているauでは、4G LETのエリアは
常磐線は全線電波圏内となっています。
GPSでの位置情報取得で困る事は、実際の行程でもありませんでしたので
携帯電波に関しては安心をして良いと思います。



常磐線はまだまだ北へ続きます。
ここを踏破しなければ福島県の全駅は取れません。

続きはその2で。

さてさて。

茨城県の全路線制覇の一番の難所。
それは鹿島臨海鉄道の臨港線でしょう。

この線、現在は貨物線のみで旅客営業はしていません。
つまり、電車に乗れないということで。


そりゃあそうです。この線、「廃線イベント」で追加された線ですから。



鹿島臨海鉄道臨港線というのは、
なんでも1978年から1983年までの間は旅客営業をしていたそうで。
一日3往復のみだったそうですが。


そして「駅メモ」では2駅が追加されています。
「居切駅」と「鹿島港南駅」の二つが。



まずは居切駅から。
鹿島臨海鉄道臨港線00
鹿島臨海鉄道臨港線01

こちらが居切駅のあたりの現在の風景です。
セブンイレブン鹿島泉川店から南方へ線路沿いに300mほど行ったあたりです。
この写真の先にポイントの残骸があって、そこが居切駅のあった場所だそうです。


そして鹿島港南駅

鹿島臨海鉄道臨港線02
鹿島臨海鉄道臨港線03
鹿島臨海鉄道臨港線04

踏み切りのあたりがかつて鹿島港南駅があったあたりだそうで。
この踏み切りはその名も「鹿島港南踏切」です。



 ここで二つの駅の位置を確認してみましょう。
 鹿島臨海鉄道臨港線05

ご覧の通り、どの駅からも5~6kmは離れている位置に
二つの「廃駅」の所在地があります。


私は最初、レンタサイクルを借りて駅を奪取しようと調べました。
が、鹿島神宮駅にはレンタサイクルがありません。

一番近くで自転車を貸しているのは成田線の佐原駅でしたが、
居切駅跡まででも15kmはあります。

鹿島神宮駅から少し離れた所にレンタカー屋があるので、
そこで短時間車を借りようか、とも思いましたが、
1、2時間くらいで終わりそうでもったいない。

結局、家の車ではるばる鹿島まで行ってきましたw


居切駅に関しては、レーダーでは
JR成田線小見川駅━笹川駅間、JR鹿島線延方駅、
報告では鹿島神宮駅や佐原駅からも、性能が良ければレーダー奪取が可能とのことです。

鹿島港南駅に関しては、
JR成田線笹川駅━下総橘駅間や、鹿島神宮駅からレーダーで届いた報告があります。

実際にJR成田線から鹿島港南駅を狙ってレーダーを飛ばして確認をしてみると。
鹿島臨海鉄道臨港線07
鹿島臨海鉄道臨港線06

ご覧の通り、レーダーで拾える事が確認できました。
まあ少なくとも、電車からはレーダーを使わないと奪取は無理ですね。



車で鹿島臨海鉄道臨港線の近辺を走ると
結構簡単に両駅にアクセスできます。


地図ではバス停の表示もありましたから、
バスで行けば近くで奪取も可能かもしれません。


どちらにしても、遠征組は非常に奪取が難しい路線でした。
しかし、今ではこの路線を取らないと茨城制覇はできませんので
何らかの方策が必要でしょうね。

では。
 

ひたちなか海浜鉄道01
さて。お次はひたちなか海浜鉄道です。


こちらはJR常磐線の勝田駅から分かれ出ている路線です。
元々は1913年(大正2年)に湊鉄道として開業したかなり古い路線で
1944年に茨城交通湊線となりました。
国鉄時代から急行が乗り入れるなどする路線でしたが
年々利用者が減少し、茨城交通は2005年には自治体に廃止の意向を表明。
2008年にひたちなか市が51%の株を保有する第三セクター路線となり
ひたちなか海浜鉄道となりました。

第三セクター転換後、路線は利用者増加に転じる事に成功。
2014年には新駅を開設するなど
かつての赤字路線からは考えられない好転を見せました。

それはそうと、「海浜鉄道」なのに路線のほとんどが
那珂川の流域の田んぼの中とか住宅地を走り抜けて
海が見えません…




ひたちなか海浜鉄道05
こちらは勝田駅。
ひたちなか海浜鉄道06
JRとひたちなか海浜鉄道の共同使用駅の為、
見ての通りひたちなか海浜鉄道のロゴも駅舎の壁に掲げられています。
ですが1番線以外は全てJRが管轄していますので
実質的にはJRの駅と言って差し支えないと思います。
ひたちなか海浜鉄道07
駅は橋上駅舎となっており、跨線橋上のコンコースの中央に
JRの改札口が設置されています。
ひたちなか海浜鉄道08
JR改札を入って常磐線の2番ホームへ。
こちらにはひたちなか海浜鉄道湊線の1番線への案内表示もされています。
ひたちなか海浜鉄道09
常磐線2番ホームを先に進むと。
ひたちなか海浜鉄道10
ご覧の通り、ひたちなか海浜鉄道湊線の中間改札が現れます。
ひたちなか海浜鉄道11
プレハブで建てられた中間改札には駅員が常駐。
ひたちなか海浜鉄道の切符類はこちらで販売しています。
ひたちなか海浜鉄道04
「湊線一日フリー切符」というのをここで900円で売っていますので、
購入がお勧めかと思います。
ひたちなか海浜鉄道12
こちらがひたちなか海浜鉄道湊線の勝田駅1番線ホーム。
JR常磐線2番ホームの東京寄りの一部を切り欠いてホームとしている
いわゆる切り欠き式ホームです。
この一番線ホームのみが勝田駅でひたちなか海浜鉄道の管轄部分となっています。
ひたちなか海浜鉄道13
常磐線ホーム側からみると、ご覧の通り1番線とはフェンスで区切られている状態です。



ひたちなか海浜鉄道14
勝田駅南方にある踏切から東京方面を。
右手をまっすぐ進むのがJR常磐線で、
左手へカーブを描いているのがひたちなか海浜鉄道となります。
JRの線路とはつながっているのが分かるかと思います。



ひたちなか海浜鉄道15
こちらは県道38号線沿いにある日立工機の本社工場の正門。
ひたちなか海浜鉄道16
その正門の県道の向かい側に、日立工機の敷地内を下る道があります。
ひたちなか海浜鉄道17
その脇の芝生に、何やら踏みしめられた跡があり、
進むとご覧の通り駅への乗降口である表示が立てられています。
ひたちなか海浜鉄道18
日工前駅
ご覧の通りの単式1面1線の棒線無人駅です。
1962年の開業以来、長らく日立工機従業員専用駅として
朝上り1本、夕下り1本の1往復のみが停車する駅でしたが
1998年に一般旅客営業を開始して全列車が停止する事となりました。
どうりで日立工機の敷地内を通らないと駅に行けない訳です。
駅名標の意匠が工具類なのは日立工機の工場に因んでいると思われます。



ひたちなか海浜鉄道19
金上駅
島式1面2線ホームの無人駅です。
ホーム上に小さな駅舎があり、自動券売機などが設置されています。
ひたちなか海浜鉄道20
ホーム南側に階段とスロープが設置されており、
東側に道路にのみ降り立つ事ができます。
駅の北西には隣接して陸上自衛隊勝田駐屯地があります。
駅名標の意匠が戦車や飛行機なのは自衛隊が由来と思われます。



ひたちなか海浜鉄道21
中根駅
単式1面1線の棒線無人駅です。
このあたりではひたちなか海浜鉄道は田んぼの真っ只中を走っており
この駅の周辺も一面が田んぼとなって建物が見当たりません。
ひたちなか海浜鉄道22
ただ実際には駅西の小山を越えた反対側には住宅地があり、
すぐ近くには東水戸道路のひたちなかインターチェンジもあります。
駅の南東には虎塚古墳史跡公園があり、
駅名標のデザインの由来となっている
と思われます。



ひたちなか海浜鉄道26
田んぼの中を路線を進むと
那珂川に注ぐ中丸川に架かる中丸川橋梁に差し掛かります。
この付近はかつて高田と呼ばれた一帯で、
この橋梁も「高田の鉄橋」と地元では呼ばれていたそうです。
ひたちなか海浜鉄道27
橋梁をわたるとすぐに踏切、そして駅のホームとなります。
ひたちなか海浜鉄道25
高田の鉄橋駅
単式1面1線の棒線無人駅です。
駅の真上は国道245号線の跨線橋が通っており
橋の下に駅のホームがあります。
この駅は2014年10月開業という最近作られた新駅です。
駅名標はご覧の通り高田の鉄橋をモチーフにしています。



ひたちなか海浜鉄道28
那珂湊駅
ひたちなか海浜鉄道港線で、JR共用の勝田駅を除くと
唯一の有人駅となっている駅です。
ひたちなか海浜鉄道29
湊線の車両基地である湊機関区がこの駅にあります。
ひたちなか海浜鉄道30
こちらが駅舎の外観。
ひたちなか海浜鉄道31
駅舎の中はご覧の通り。
ひたちなか海浜鉄道32
券売機の脇には「関東の駅百選」の認定駅の掲示がされています。
ひたちなか海浜鉄道33
選定理由は「歴史と伝統のある駅で開業当時の面影を残した駅」だそうですが。
ひたちなか海浜鉄道34
確かに1913年(大正2年)開業の面影が今も残っています。
ひたちなか海浜鉄道35
そして待合の窓の上にはさりげなく「姉妹駅提携」の表示が。
どうやら会津鉄道の芦ノ牧温泉駅との姉妹提携を結んでいる様です。
芦ノ牧温泉駅にはネコの駅長がいる事で知られていますが、
こちらの那珂湊駅にも黒猫の「おさむ」が住み込んでいます
駅名標にネコが描かれているのもこの「おさむ」がモチーフなのは
言うまでもありません。

駅名標の「那」の字の構造物は那珂湊反射炉で、
江戸時代末期に水戸藩が大砲を鋳造する為の反射炉跡がもよりにあるそうです。




ひたちなか海浜鉄道36
殿山駅
単式1面1線の無人駅です。
ひたちなか海浜鉄道37
駅舎を外から見ると分かる通り、
駅は周囲の住宅地より低い谷間に設置されています。
ひたちなか海浜鉄道38
切り通しを走る列車。
駅名標の花はひたちなか市の花「ハマギク」と「ケイトウ」だそうで、
ひたちなか市はハマギクの自生する南限なんだそうです。



ひたちなか海浜鉄道39
平磯駅
単式1面1線の棒線無人駅でカーブ上にホームが作られています。

駅名標の意匠についてですが、
平磯駅の最寄の海岸には平磯海水浴場がありますが、
この海水浴場には「くじらの大ちゃん」という
朱色のくじら形の大きな遊具が浮かんで名物となっています。
「平」の字のクジラは当然この大ちゃんです。
右の「磯」のパラボラは、
情報通信研究機構 (NICT) 平磯太陽観測センターの電波望遠鏡です。
100年にわたり宇宙観測をしていた施設で大きなパラボラがランドマークでしたが
2015年12月に施設の老朽化で閉鎖となっています。



ひたちなか海浜鉄道40
磯崎駅
単式1面1線の無人駅です。
この駅もカーブ上にあり、ホームもカーブしています。
駅の周辺はサツマイモの畑がひろがっており、
駅名標にも芋があしらわれています
ひたちなか海浜鉄道41
こちらが駅舎の外観。
ひたちなか海浜鉄道42
阿字ヶ浦方面から駅へと入線してくる列車です。



ひたちなか海浜鉄道02
そして終点の阿字ヶ浦駅です。
島式ホーム1面2線の駅ですが、実際に使用しているのは駅側の1線のみです。

ホームもかつてJRの特急の乗り入れがあって7両分あったり
留置線が残っていたりしていますが、どちらも現在は使用しておらず
現在はホームの片面1線を3両分のみ使用して運用となっています。
ひたちなか海浜鉄道03
こちらが駅舎の外観。

駅名標の意匠についてですが、
「阿」の字の温泉マークは駅から徒歩3分の阿字ヶ浦温泉から、
「字」の字のあんこうは茨城県を代表する鍋の食材です。
そして「ヶ」の釣り針と「浦」の海藻は
かつてはシーズンに臨時急行まで乗り入れた近くの阿字ヶ浦海水浴場をはじめ
茨城の海を表現しています。




ひたちなか海浜鉄道43
こちらはau 4G LTEでの電波サービスエリアのマップです。
東京近郊の路線だけに、全線が電波サービスエリア圏内となっています。
端末からGPSにアクセスできないという事態は無さそうです。
駅の奪取は難なくできるでしょう。


路線は片道およそ30分、往復では1時間強の行程となります。
駅から多少離れればどの駅も住宅地などに出ることは可能ですが、
基本的に無人駅ばかりなので駅前には何もありません
乗車の前に食料などは購入しておく事をお勧めします。



では。

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