神奈川

さて。お次は湘南軌道です。

この路線、電車に乗ることはできません。
1937年(昭和12年)に廃止された廃線ですので。


現在の小田急小田原線・秦野駅からJR二宮駅までおよそ10kmの距離を走った路線で、
現在は線路などは全く残っていません。

ですので、旧駅の位置を知らないと、GPSの位置情報を取得するにも
いったいどこで取ればいいのやら、分からないと思います。

ですので現在の地図上で、湘南軌道の旧駅のうち、
今回登録されている駅を以下に記載しました。
湘南軌道01

レーダーの性能の良い方は、小田急の秦野駅と、JR二宮駅から取得も可能な様子です。
しかし今回は、実際に移動して駅を奪取するガイドを書きたいと思います。


まず、秦野駅━二宮駅間には「神奈川中央交通」のバスが運行されています。
湘南軌道を取得するための路線は大きく分けて二つ。

「秦60系統」については、ほぼ湘南軌道の旧路線と同じコースを走ります。
ですがこちらは1時間~1.5時間に一本といった運行感覚です。

ちなみにこちらがそのバス「秦60系統」の時刻表。
湘南軌道13



そこでもう1系統、「秦91系統」という路線があり、
こちらは本数も多く、湘南軌道の駅奪取も可能な路線です。


湘南軌道09

という訳で小田急小田原線の秦野駅の南口へ。
駅正面の、写真に写っている所が神奈川中央交通のバス乗り場となります。
湘南軌道10

駅を背に、ロータリーの左側にもバス停がありますが、
そちらは近くの女子短大のスクールバス乗り場なので間違えないようにw


そして今回は、本数の多い「秦91系統」に乗車して駅奪取へと向かいました。
湘南軌道11


では以下に、各駅の情報と、駅奪取の注意点を記して行きます。



台町駅
湘南軌道03
湘南軌道_台町

こちらは湘南軽便鉄道(湘南軌道の前身)が開通した当時の「初代・秦野駅」だそうです。
北に路線が延伸したことで「台町駅」となったそうです。

地図を見ると分かりますが、湘南軌道の駅で唯一、
小田急線の北側に位置する駅です。
この駅は基本的に、小田急線の東海大学前駅━秦野駅間で、普通に駅が奪取できるでしょう。

バスですと「秦60系統」の場合、ほぼ湘南軌道と同じルートを走るので
始発の次の「大川橋」から「上宿通り」「片町通り」あたりで取得できます。


大竹駅
湘南軌道04
湘南軌道_大竹

こちらはレーダーを使わない場合はバスからの取得となるでしょう。
「秦60系統」では「西大竹」から「大竹」のバス停の間で旧大竹駅跡を通過します。
「秦91系統」の場合、旧大竹駅跡からは西に離れた道を運行していますので、
「小原台入り口」バス停近辺での奪取となります。


上井ノ口駅
湘南軌道05
湘南軌道_上井ノ口

こちらは「秦60系統」「秦91系統」共に「上井ノ口」というそのものの名前のバス停が最寄です。
「上井ノ口」バス停では既に旧駅を通過してしまっていますので。、
一つ前の「原」バス停を通過するあたりから奪取を試みて下さい(秦野駅始発の場合)。


下井ノ口駅
湘南軌道06
湘南軌道_下井ノ口

こちらも「下井ノ口」というそのもののバス停が旧駅最寄です。
このあたりで奪取をして下さい。


一色駅
湘南軌道07
湘南軌道_一色

こちらも「一色」というバス停が最寄です。


中里駅
湘南軌道08
湘南軌道_中里

同じく「中里」バス停が旧駅の最寄です。


二宮駅
湘南軌道02

こちらの「湘南軌道 二宮駅」は、「JR二宮駅」とは別駅扱いとなっていますので
勘違いによる取り逃しの無い様に注意が必要です。

湘南軌道_二宮01
湘南軌道_二宮02
湘南軌道_二宮03

ごらんの写真が、営業当時から残る
湘南軌道の社屋の建物です。
現在もその建物が残っており、前には二宮駅であった事を示す
案内のモニュメントがあります。

建物の下が現在駐輪場となっていますが、その名も
「湘南軽便駐輪場」でしたw

社屋の前の道は、まさに湘南軌道が走っていた線路を
そのまま道にしたものだそうで。
湘南軌道12


JR二宮駅から歩いて1分程度の場所なので、
実際に見てみるのも一興かと思います。



以上駅奪取のご参考までに。
 

湘南モノレール00
はい。次は湘南モノレールです。
ご覧の通り、懸垂式のぶらさがってるモノレールです。


JR大船駅と、江ノ電の江ノ島駅の間を走る8駅の路線で、
江ノ島側の湘南江の島駅からは、
小田急の片瀬江の島駅までも徒歩で乗り換えができます。



湘南モノレール02
こちらが湘南モノレールの起点駅である
湘南江の島駅です。
江ノ島電鉄の江ノ島駅の目の前にあります。
駅ビルになっていて、ホーム部分以外はテナントが入っていました。
湘南モノレール03
1階の入口から入ると階段があり上に。
駅は3階と書いてあります。
湘南モノレール04
3階の改札から中に。
湘南モノレール05
こちらがモノレールのホームです。



湘南江の島駅を出発すると、すぐにモノレールは片瀬山トンネルに入ります。
他のモノレールでトンネルを通るのを見たことが無かったので
最初に乗ったときには少し驚きました。

まあ、長いトンネルでは無いので
GPS電波への影響はさほどありません



湘南モノレール06
目白山下駅


湘南モノレール07
片瀬山駅
こちらの駅は無人駅となっていて、ここで降りる場合は車掌に切符を渡します。

そしてこの駅はお嬢様学校として知られる湘南白百合学園中学・高校の最寄り駅の為、
夕方などの通学時間帯に大船方面行きに乗ってしまったりすると。
湘南モノレール08
ホームが女学生で埋め尽くされ、車内もご覧の通りとなります。



湘南モノレール09
西鎌倉駅


西鎌倉駅と湘南深沢駅の間には鎌倉山と呼ばれる丘があり、
ここに鎌倉山トンネルがあってモノレールが通過します。


湘南モノレール10
湘南深沢駅


湘南モノレール11
湘南町屋駅


湘南モノレール12
富士見町駅


湘南モノレール13
そして終点の大船駅です。
湘南モノレール14
とりあえず駅や列車の写真を撮る行為は怪しいので
女学生の集団をやり過ごして。
湘南モノレール15
こちらがモノレールの大船駅の改札です。
湘南モノレール16
外に出て駅の外観です。




モノレールですから、基本的に高い所をぶら下がっています。
湘南モノレール17
ですからご覧の通り、
au 4G LTEでは全線が電波のサービスエリアでもあり
電波状況は良好ですので、
サクサクと駅が奪取できるでしょう。


ただ、途中の片瀬山トンネル(目白山下━片瀬山間)と
鎌倉山トンネル(西鎌倉━湘南深沢間)は電波が通じません。
GPSも位置飛びをしますが、トンネル自体が短かい為
駅を取る事にはさほどの影響はありません。
ですのでGPSが飛んでも慌てなくて結構です。


こちらの路線もJRで発売の
「鎌倉・江ノ電パス」700円で乗車できますので、
購入して江ノ電と一緒に攻略をする事をお勧めします。
江ノ島電鉄03

まあ、普通に切符を買っても全線で310円なんですが。
所要時間はおよそ14分という路線です。



路線自体は取り易いので、後は江ノ電や小田急江の島線、
そしてJRとの乗る順番に悩む程度でしょうか。


では。

江ノ島電鉄01

さて。お次は江ノ島電鉄。いわゆる「江ノ電」です。



この路線で注意すべきなのは、その乗客の多さでしょう。
ローカル線にも関わらず、湘南の海辺と古都鎌倉という
一大観光地を縦貫する路線ですので、平日でも観光客が大勢乗車してきます。
江ノ島電鉄02
半数以上の乗客が立っている状況ですので、
座りたい人は早めの対応をお勧めします。
全線の所要時間は34分です。


切符はJRで「鎌倉・江ノ電パス」というのを700円で発売しており、
JRの藤沢~鎌倉間と、湘南モノレール、そして江ノ電が乗り放題となります。
こちらを購入して、まとめての制覇をお勧めします。
江ノ島電鉄03




江ノ島電鉄04
こちらが江ノ島電鉄、通称江ノ電の起点駅である鎌倉駅です。
JR鎌倉駅の西口方面がご覧の写真の出口で、江ノ電も西口側にあります。
江ノ島電鉄05
こちらが鎌倉駅構内。
観光路線としても盛況な路線ですので
特に休日ともなれば乗客がご覧の通り溢れ返ります。
東京のラッシュ並みに人が乗り、乗客の乗降が原因で電車が遅れるのは
休日の江ノ電では茶飯事です。
江ノ島電鉄06
最近の江ノ電は様々なラッピングをしています。
ではとりあえず乗車して進みましょう。



江ノ島電鉄07
まずは次の和田塚駅
江ノ島電鉄08
駅はどちらかというと「停留所」といった趣きです。



江ノ島電鉄09
次の由比ヶ浜駅
江ノ島電鉄10



江ノ島電鉄11
続いて長谷駅
江ノ島電鉄12
木造のなかなか小洒落た感じの駅構内です。
江ノ島電鉄42
駅のすぐ横が踏切になっており、
車や人の誤侵入防止のトゲトゲが設置されていました。
オフィシャルには「間違ってく車などが入ってこないように」設置されているものですが
実際には改札を経ずに駅構内へと入るキセル防止の為に置かれています



江ノ島電鉄14
こちらは極楽寺トンネルの出口から出てきた江ノ電の列車。
このトンネルの抜けるとすぐにあるのが。
江ノ島電鉄13
極楽寺駅です。
この駅はかつて関東の駅百選で第3回の選定に選ばれています。
江ノ島電鉄15



江ノ島電鉄16
稲村ヶ崎駅
江ノ島電鉄17




江ノ島電鉄18
そしてこの先江ノ電は湘南の海岸沿いを走る区間となります。



江ノ島電鉄19
七里ヶ浜駅
江ノ島電鉄20



江ノ島電鉄21
駅を出て進むと、海岸沿いの住宅地を走っていきますが
ご覧の通り、家の門の目の前が線路という
田舎のローカル線でも見ない光景が続きます。


江ノ島電鉄22
そして海沿いの国道134号線に沿ってあるのが
鎌倉高校前駅です。
江ノ島電鉄23
ご覧の通り目の前には海が広がる駅で。
江ノ島電鉄24
関東の駅百選に第一回選定駅として選ばれています。
確かにホームの目の前に海が広がる光景は絵になります。
江ノ島電鉄25



江ノ島電鉄27
そして海岸沿いの国道を進んだ後、
右手に道を外れて進むとあるのが腰越駅です。
江ノ島電鉄28
こちらがホーム。


江ノ島電鉄29
腰越駅を出た江ノ電は道の真ん中へと出て、
路面電車として市道の真ん中を進みます。



江ノ島電鉄30
そして江ノ電のメイン駅とも言うべき、その名も江ノ島駅です。
江ノ島電鉄31
江ノ電は休日の込み具合は首都圏の山手線など並みですが、
この駅は特に多くの観光客が降りるのでその点は留意が必要でしょう。



江ノ島電鉄32
次は湘南海岸公園駅です。
この駅は住宅地の中にある駅で、海岸までは徒歩10分程の距離があります。
江ノ島電鉄33



江ノ島電鉄34
次は鵠沼駅です。
さっき路面を走っていた江ノ電なのに、
この駅はまさかの半地下高架駅です。
江ノ島電鉄36
改札はこんな感じで。
ホーム階へのエレベーター専用の入口もありました。
江ノ島電鉄35
こちらがホームの光景。



江ノ島電鉄37
柳小路駅
住宅地の中の単式一面ホームの無人駅でした。
江ノ島電鉄38



江ノ島電鉄39
石上駅



江ノ島電鉄43
石上駅を出ると、地上を走っていた線路が
ご覧の通り徐々に高架へと坂を上っていきます。



江ノ島電鉄41
そして終点の藤沢駅です。
江ノ島電鉄40



江ノ島電鉄44
単線ローカル線ながら、全国的に高い知名度を誇るこの路線。
基本的に路面電車に近いイメージの鉄道なので、
電波状況を心配する必要はまったくありません
au 4G LTEの電波状況が上の図ですが、
全線区域がサービスエリア圏内となっていますので
普通に順調に駅が奪取できるでしょう。


最初は全線を江ノ電に乗車して鎌倉から藤沢まで行きましたが、
とにかく乗客が日中でもすし詰め状態でした。さすがは観光地の路線です。

なので後日、自転車で沿線を改めて回ってみたところ、
電車では気がつかなかった様々のものが見れてなかなか面白い体験でした。


まあ、単に駅を取るだけでしたら乗れば十分ですし、
短時間で多くの駅が取れますからなかなかお勧めではあります。

では。

さて、お次は鶴見線です。

1926年(大正15年)に開業した鶴見臨港鉄道が前身の路線で
貨物と工業地帯の工員や従業員を旅客輸送する為の路線でした。




南武線で尻手駅から南武支線を乗りついて浜川崎駅に。 
連絡通路を進むと。
鶴見線01
「JFE専用出口」の案内表示が。

なるほど。さすが工場地帯。
この案内表示の前には、簡易Suica改札機と券売機が。
鶴見線03
・・・都会の一角にまさかの無人駅。

鶴見線乗り場の表示方向に階段を下りると。
鶴見線00
外に出ちゃいました。
鶴見線20
ちなみにこの南武支線側の浜川崎駅出口ですが、
2016年3月の小田栄駅開業に伴う南武線リニューアルの一環で
駅名の看板がご覧の通りのものに変えられています。
鶴見線02
鶴見線のホームは、まさかの公道反対側に。
乗り換えなのに一回外に出て入りなおすという荒業でした。
しかも無人駅だし。
鶴見線21
鶴見線側の駅構内にはネコが住み着いてました。


そして乗り換えて鶴見線に。
ここから普通は端っこの扇町駅から順番に乗るのでしょうが
鶴見線05
あえて支線の大川駅へ先に向かいます。
何故かとというと、大川駅方面に向かう、乗り換えの安善駅の時刻表を見ると。
鶴見線04

ご覧の通り、朝を逃すと8時間半電車が来ません…
ちなみに土日は一日合計3本しか大川行きはありません。

ですからわざわざ平日の朝の5時半の電車に乗って
鶴見線に乗るためにやってきましたよ。


鶴見線06
同じく無人駅の安善駅を経由して。


鶴見線07
大川駅に。ここも無人駅で、ホームもシンプルなので
特に用事はありません。


続いて別の分岐の海芝浦駅へ向かいます。
途中の乗り換えの浅野駅に。
鶴見線08
鶴見線09
ここも無人駅ですが、分岐のホームが別に分かれて作られているので、
シンプルで殺風景な他の駅よりは広い作りになってます。

乗り換えて海芝浦方面に。
こちらの支線は東芝の工場へ向かう為の支線です。
新芝浦駅の正面が東芝の工場の正門で、
その先はJRの鉄道なのに、東芝の私有地を走って海芝浦駅まで行くらしいです。


そして海芝浦駅で電車を降りると。
鶴見線10

うおおお! 海の真ん前にホームが!

鶴見線11
海芝浦駅に到着です。
この駅、バリバリの東芝の私有地内なので、
鶴見線12
出られません。


これで支線を制覇できたので、本線の北の終点の扇町駅へ。

鶴見線13
こちらは写真のホーム奥に、改札と、貨物取り扱いの建物があります。
貨物取り扱いの駅員はいるらしいですが、旅客用としては無人駅です。




さて、後日夜に鶴見線に乗車した際に、
鶴見駅の一つ手前の国道駅で下車をしてみました。
鶴見線15
なんでも昭和5年の開業から駅がそのままで、
高架下が異様なムードを醸し出す駅として
何度も映画やドラマのロケ地として使用されている、と聞いていたので。
鶴見線16
ホームから降りて改札まで。
無人駅で改札機はありません。
鶴見線17
なかなかの風情のある外観です。
鶴見線18
改札前のガード下は、いかにも昭和初期の感じが残っていました。
老朽化の為か、ベニヤのコンパネ板で封鎖されている箇所があったのは残念でしたが。
改札の向かいには小さなガード下の飲み屋があり、
駅のトイレが店の酔客のトイレとして使用されていましたよ。





そうこうして全線踏破して鶴見駅へ向かい降りると。

鶴見線22
なんと、鶴見線のホームから、
まだ駅の外に出ていないにも関わらず自動改札を通過しないと
他の路線へ乗り換えができない構造になっていました。

これはほぼ全線が無人駅で、
地方の路線の様に社内で車掌が清算をしないので取られた処置なのでしょう。
確かに地方のローカル線ですと、ワンマンで車掌が切符の精算を行っていますが、
この鶴見線はほぼ無人駅にも関わらず、鶴見駅以外は完全放置プレイでしたw


鉄道マニアには常識なのかもしれませんが、
一般人の私にはいろいろとカルチャーショックのあった路線でしたw

鶴見線23
とりあえず鶴見線の鶴見駅側の終端を。




鶴見線19
電波の状況に関しては、さすがに横浜や川崎を走る路線であるだけに
ほぼ無人駅のみの路線とはいえ、全線で電波状況は良好です。
GPS電波に困る事はないでしょう。


朝の通勤時間帯でないと支線の電車が走っていないので、、
実際に列車に乗って踏破したい人は、
特に大川駅に関しては朝の7時から8時くらいに乗りに来ないと乗れません。
もしくは夕方の帰宅時間を狙うしかないですが。
海芝浦駅方面はまだ本数がありますが、日中は二時間に一本です。

そして、特に朝はほぼ工場の通勤客しかいないので、
用事もないのに乗ってると非常に浮きますw
そしてちなみに、電車も3両編成でホームは小さく、乗降客も2、3人の為
電車の車掌からは動向が丸見えですw


基本的に、鶴見駅━浜川崎駅間を走る列車は
それなりに本数があるので、さほど乗車計画には苦労はしないでしょう。
実際に乗車する事に拘らず、レーダーでの制覇で良いならば
この区間を乗車すれば難なくレーダーで全駅取る事ができます



ただ、首都圏の路線で比較的アクセスはしやすい場所にありますし、
各駅なかなかおもしろいですので、
ヒマな時に一度乗ってみたら面白いと思います。
 
では。 

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