福島

福島交通飯坂線00
さて。次は福島交通飯坂線です。



福島駅を基点に飯坂温泉駅までの9.2kmを走る私鉄路線です。
終点の飯坂温泉駅からはどの鉄道にも接続をしていない盲腸線ですが、
片道の全線の所要時間が23分と比較的短く、駅間隔も短かい路線ですので、
普通に往復で乗車をする事になると思います。



福島交通飯坂線52
こちらが「福島駅」と言われて誰しもが思い浮かべる
JR福島駅ですが、今回はこの写真の右手に200mくらい行った所へと向かいます。
阿武隈急行01
こちらがその200m先の場所。
ご覧の通り、福島交通飯坂線と阿武隈急行の乗り場への入口があります。

福島交通飯坂線01
この飯坂線への乗り場ですが、
元々はJRの0番線と1番線のホームの場所にありますので
JR福島駅構内からも移動が可能です。

構内からですとまずは案内表示にしたがって飯坂線に向かいます。
福島交通飯坂線02
表示に従ってJRの1番ホームに降りると、ご覧の案内が。
福島交通飯坂線03
従って奥に進みます。
福島交通飯坂線04
ホームの先に構造物あり、狭くなって不安になりますが、
表示がその先に進めと書いてあるのでとりあえず進みます。
福島交通飯坂線05
確かに「のりば」と書いてあります。
福島交通飯坂線056
進むと、確かに福島交通の改札口に行き当たりました。

福島交通飯坂線07
福島交通飯坂線08
ご覧の通りこの福島駅は、福島交通と阿武隈急行線は同じホームを使用。
今回は右の福島交通飯坂線に乗車をします。

福島交通飯坂線09
ホームで列車を待ちます。
この福島交通線、およそ25分間隔くらいで列車が行き来しています。
福島交通飯坂線10
列車が到着。
福島交通飯坂線11
写真は夜の18時台のものですが、結構乗客が乗っています。
思いのほか通勤通学客が多い印象。
休日の日中は飯坂温泉への観光客が乗っていて
こちらも結構乗車率は高いです。
福島交通飯坂線12
運賃は片道370円でした。
車内には運転士のほかに車掌が乗車しており、
定期的に車内で精算業務を行っていました。



福島交通飯坂線20
曽根田駅
起点の福島駅からは僅か0.6kmの距離にある駅です。
福島交通飯坂線19
こちらが駅の外観。
福島交通飯坂線21
待合室には花屋の店舗がありました。
営業はしているのでしょうか。
福島交通飯坂線22
かつてはこの駅でも列車交換ができたそうですが、
現在はご覧の通り駅舎側の線路は引き込み線となっていて交換はできません。



福島交通飯坂線23
次の美術館図書館前駅
福島交通飯坂線24
ご覧の通りのシンプルな駅舎です。
福島交通飯坂線25
ちなみにこちらが駅名の由来となっている、
駅から徒歩3分の距離の福島県立美術館。
隣には福島県立図書館もちゃんとあります。



福島交通飯坂線26
岩代清水駅
福島交通飯坂線27



福島交通飯坂線28
泉駅
隣の岩代清水駅からはわずか300mの距離にあります。
福島交通飯坂線29
駅の外観。
福島交通飯坂線30
福島交通飯坂線では唯一の跨線橋を持つ駅だそうで
橋上駅舎となっています。



福島交通飯坂線31
上松川駅
福島交通飯坂線32
外観はこんな感じで。
福島交通飯坂線33
改札付近の階段がご覧の通り少しガタがきてました。



福島交通飯坂線34
笹谷駅
福島交通飯坂線35



福島交通飯坂線36
そして次が桜水駅です。
福島交通飯坂線37
こちらが駅の入っている建物。
福島交通飯坂線38
ご覧の通りこの桜水駅は飯坂線の車両基地がある駅です。
福島交通飯坂線39
改札からホームまではご覧の通り地下通路を経て行く仕組みとなっています。



福島交通飯坂線40
平野駅
福島交通飯坂線41



福島交通飯坂線42
医王寺前駅
福島交通飯坂線43



福島交通飯坂線44
花水坂駅
福島交通飯坂線45



福島交通飯坂線46
そして終点の飯坂温泉駅
福島交通飯坂線47
駅の外観。
福島交通飯坂線16
夜だとこんな感じになります。
福島交通飯坂線48
駅前では松尾さん(註:松尾芭蕉)の銅像が奥の細道してます。
福島交通飯坂線49
駅の横の摺上川の橋から見た駅と、反対側の飯坂温泉郷。
福島交通飯坂線50
駅舎の入口を入るとご覧の階段があり、降りると改札です。
福島交通飯坂線17
福島交通飯坂線18
駅の改札前にはレンタサイクルも用意がされていました。



先にも書きましたが、前長9.2kmで12駅の路線ですので、
かなり駅の間隔が短かいです。
私鉄路線にありがちですが、次の駅まであっという間に到着するでしょう。
福島交通飯坂線13
電波の状況に関してはご覧の通り良好でしたので、
特に心配なく駅が奪取できると思います



この飯坂線、盲腸線なので福島駅から往復の乗車が必須となりますが、
片道23分の路線なので、往復でも1時間少々で戻ってくる事ができます。

同じく福島から出ている阿武隈鉄道や、JRの各線は結構運行間隔や終電がタイトだったりしますが
他の路線のダイヤをにらみながら、併せての攻略がしやすい路線だと思います。



また、この福島交通飯坂線の沿線では「ももりんサイクル」という
福島市が行っている無料のレンタサイクルがあります。
福島交通飯坂線51
参考
福島市 ふくしまウェブ「ももりんサイクル」
http://www.city.fukushima.fukushima.jp/soshiki/44/1662.html
駅間の短かい飯坂線の攻略には非常に助けになりますし、
飯坂線は「サイクルトレイン」を実施していますので
日中は列車内に直接自転車を持ち込んで乗車が可能です。
参考にしてご活用頂ければ幸いかと。


では。

常磐線201
さて、常磐線の続きです。


日暮里駅━原ノ町駅間はこちら。
【攻略】JR・常磐線、日暮里駅~竜田駅間とJR代行バス区間(竜田駅━原ノ町駅)



常磐線202
まあ、JRの代行バスに乗って原ノ町駅まで来た訳ですが。

竜田駅発の代行バスが、実質朝の9時35分発のバス一択である以上、
同様のルートを行く方は、だいたい同じ行程となるはずです。

こちらは原ノ町駅からの下り(相馬行き)列車の時刻表です。
常磐線203

実はJRの代行バスも、原ノ町駅の時刻表も、
特にこの時間帯は平日も休日も全く同じなんですね。
ですから状況が変わらない限り、
皆さん同じタイムテーブルでの行動をする事になると思います。

JRの代行バスは、原ノ町駅着が10時50分予定です。
ですので必然的に、仙台方面へと抜ける方は12時02分の相馬行き列車に乗車となります。
常磐線204

つまり原ノ町駅で1時間ちょっと待つ事になる訳ですね。
だいたいこの時間ですと、行程的には早めの昼食を取って待つ感じでしょうか。

常磐線205
駅構内の立ち食い蕎麦屋さんはこの通り閉鎖していますが。
常磐線206
同じ蕎麦屋さんが、駅の真正面で営業しています。

また、原ノ町駅の待合室にはコンビニ(NewDays)がありますので、
必要なものを購入する事も可能でしょう。
駅ロータリーから右手で徒歩1分くらいで別のコンビニもあります。



時間があれば当然、駅構内や周辺を探索する訳で。
常磐線213

常磐線207
常磐線210
常磐線209
駅構内の跨線橋は、ご覧の通り封鎖されています。


常磐線208
駅の外の跨線橋から見下ろすと、駅構内には停車中の列車が。

常磐線211
常磐線212
見ると震災のときに原ノ町駅に取り残された
スーパーひたちでした。
前後の路線が寸断され、4駅間しか動いていない状況では朽ち果てるのは当然で、
この車両はもう動かないとか。


常磐線214
そして相馬駅行きの常磐線がやってきました。
常磐線215
これから相馬駅まで、4駅だけ営業をしている区間を乗車したいと思います。

常磐線217
車両の中はこんな感じ。
ワンマン運転でした。



常磐線218
原ノ町駅の隣の鹿島駅


常磐線219
日立木駅を過ぎ、列車は進みます。


常磐線220
列車は三つ目で終点の相馬駅に到着。

常磐線221
この駅も通路の跨線橋は閉鎖されていました。

常磐線222
常磐線223
なかなかに味わいのある駅舎です。



そしてこの相馬駅から浜吉田駅までの間4駅は、震災の被害による休止区間となります。
竜田駅━原ノ町駅間の休止が放射能による帰宅困難区域によるものであるのに対し、
こちらの相馬駅━浜吉田駅間は津波の被害による休止区間となります。

そしてこちらがJRの代行バス。
常磐線224
常磐線は浜吉田駅まで運行していますが、
このバスは浜吉田駅の隣の亘理駅まで運行をしています。
…ここ、非常に重要なポイントであるのは後で説明をしますw

竜田駅━原ノ町駅間が一日2便づつの運行であるのに対して
こちらの相馬駅からのバスは一日に26便が運行しています。
はっきり言って下手なローカル鉄道路線よりも本数が多く便利ですw

常磐線225
とりあえずバスに乗り換えて相馬駅を出発します。


常磐線226
常磐線227
国道6号を北上し、まずはお隣の駒ヶ嶺駅に。
こちらはご覧の通り常磐線の駅舎が残っており、駅前がバス停となっています。



常磐線228
続いての新地駅ですが、
こちらはJRの新地駅の場所ではなく1kmほど離れた
新地町役場の目の前に代行バスの「新地駅」が設けられています。

なぜかというと。

常磐線229
こちらが震災直後の新地駅の状況です。
ご覧の通りの被災状況でしたので、常磐線の走るあたりはまさに復興の真っ只中なのです。

ちなみに代行バスの新地駅を出て国道6号に戻り少し北上すると。
常磐線230
ご覧の通り、新しく300mほど内陸部に移動して新設されている
あたらしい常磐線の建設中の高架に「新地駅」と書かれているのが見えました。
高架脇にはなにやら駅の階段らしきものも見えます。
常磐線の高架以外は全くの更地状態でしたが、着々と復興は進んでいる様子でした。


そしてこの新地駅を過ぎると福島県との県境を越えて宮城県に入ります。



常磐線231
常磐線232
こちらが常磐線で宮城県最初の駅である坂元駅の、代行バスの駅です。
元々あった常磐線の坂元駅からは東に1kmほど離れた
国道6号の山元町坂元交差点付近に設けられています。

こちらも坂元駅は震災直後はご覧の通りの状況でしたので。
常磐線233

原発の帰宅困難区域の時には、見た目は普通に街が残っていましたので、
所々除染作業が為されたゴーストタウンといった態でしたが、
こちらは津波の被害に遭った地域なので、4年経った今ではほぼ更地の状態です。



常磐線234
国道6号をバスが北上していくと、国道沿いに山元町役場があります。
役場は山下駅のあった場所からはおよそ2.4kmほど西にあります。

常磐線235
バスが左折をして役場の敷地内へと入って行くと。
常磐線236
常磐線237
役場の駐車場内に山下駅が設置されていました。

山下駅も駅舎の中まで水が入り、ホームに車が乗り上げる状況で
線路も流出してしまう状況だった様です。



さて、そして次は、常磐線が現在運行している浜吉田駅となります。

常磐線239
はい! 代行バスの浜吉田駅に着きました!

・・・何かおかしいと思いませんか?
はい。そうです。ここは国道6号なんですけど、
鉄道の「て」の字も見当たらない場所なんですねw

そりゃあそうです。
以下バス停と浜吉田駅の位置ですが。
常磐線240

ご覧の通り、直線距離でおよそ2.5km離れています
バス停から駅方向には更地が広がるのみですが、
1.6km先の常磐自動車道は見えても、鉄道など全く見えませんからw
常磐線243

まあ、ちゃんとJRの代行バスの案内に書いてあるんですけど。

常磐線241


ちなみにバス停から駅までをGPSナビで徒歩で検索すると。
常磐線242

ご覧の通り30分と出ましたw

私は承知で、鉄道の動く浜吉田駅から乗るつもりで降りましたからいいですが、
釣られたのか、知らずに駅があると思って降りたのか、
鉄の人が一人、一緒にバスを下車してました。
彼はあたりをキョロキョロして、明らかに駅を探してウロウロしてました。

聞かれれば教えてあげましたが、
自分できちんと調べてこないマニアの人など自己責任なので知りませんw

代行バスの浜吉田駅バス停着が13時17分、
常磐線の浜吉田発の列車が13時43分発なので、
26分で行かないと列車に間に合いません。
できれば間に合って行程を進めたいので、
彼には構わず、さっさと小走りで更地へと突っ込む私でした。


ですので、相馬駅━亘理駅間の代行バスを乗る方は、
承知で歩く覚悟の方でなければ
浜吉田駅バス停で降りると途方に暮れる事になります
終点の亘理駅まで乗れば普通に列車に乗り継げますのでご注意ください。


常磐線244
とりあえず1kmほど小走りで進み、常磐自動車道が近づいてきました。
疲れたのでここから徒歩でw

常磐線245
常磐自動車道の横まで来ましたが、ここまで更地しかありません。

常磐線246
常磐線247
反対側はこんな感じですが、相変わらず更地が続きます。

常磐線248
やっと建物が見えて来ました。
この道を6分ほどまっすぐ行けば駅です。

常磐線249
やっと浜吉田駅が小さく見えてきました。
この時点ではまだ列車が駅にいるのが見えましたが。

常磐線250
この光景を見る直前で、13時43分発の列車は発車して行きましたw
恐らく次の亘理駅では、先ほど降りたバスの乗客が待っていることでしょう。
まあ、次の列車は14時30分発ですので、47分駅を探索する事にします。


常磐線251
まずはこの駅でも封鎖されている跨線橋。

常磐線252
反対側のホーム。
駅名表示の山下駅が白いテープで隠されています。

常磐線253
東京方面への線路。

常磐線254
こちらは仙台方向。

常磐線255
だいたい見る物がなくなりましたw



常磐線302
そうこう待つうちに、14時30分浜吉田駅発の列車がやってきました。

常磐線303
津波被害の被災地であった地域で、
駅の様子も地味なのでもっと乗車する人が少ないかと思ったのですが、
近隣から結構な数の乗客が乗車してきました。
よく考えれば、仙台への通勤圏内なんですよね。

常磐線304
車内には、津波の際の対応についての案内が。



浜吉田駅から、亘理駅、逢隈駅、そして岩沼駅までが常磐線ですが、
岩沼駅からは東北本線に乗り入れて仙台駅まで列車は運行をしています。


常磐線305
仙台駅に到着する常磐線列車。

常磐線306
やはり仙台駅は大きなターミナル駅ですのでにぎやかです。



常磐線257
ご覧の通り、今回辿った常磐線のルートは、
震災の被災地域にも関わらず、全線が電波のサービス圏内でした。
被災での普通区間などもありましたが、電波が届かないといった状況は全くありませんでした。

ただ、やはり東京から仙台までを踏破すると、朝イチでの出発でも
夕方まで掛かるのは、343kmの路線ですからやむを得ないでしょう。



では。

さて、お次は常磐線です。



上野駅から列車は出発しているのですが、
路線としての起点は日暮里駅となります。


いわき駅までは東京近郊区間に含まれていますので、
列車の運行本数も良好です。
乗り継ぎの時刻以外は特に悩む要素は無いと思います。



また、福島の原発による帰宅困難区域を通過する
竜田駅━原ノ町駅間を運行する代行バスが、東京方面からでは
9時35分竜田駅発しかありません。

このバスに間に合わなければ、常磐線の北上はいわき付近で足止めとなっていまします。

常磐線163
こちらが常磐線下り列車のダイヤです。

ですので考えた結果、日暮里駅で前泊し、常磐線始発で北上をする事にしました。
関東近辺に住んでいても、最寄り駅からでは代行バスに間に合わないケースも多いので、
このあたりは事前に計画が必要でしょう。


常磐線102
まずは5時13分発の直通の緩行線にて日暮里駅から水戸駅まで。
勝田駅まで行けますが、水戸駅から竜田駅行きの列車が運行しているので、
やはり始発から乗ろうと思い水戸駅で乗り換えます。

常磐線101
7時14分発の竜田行きを待ち3番ホームへ。
常磐線103
列車がやってきました。


日暮里駅から取手駅、水戸駅、いわき駅のあたりまでは、
距離は長いですが電波状況などは良好ですので駅の奪取に特に問題点はありません


常磐線105
いわき駅の隣の草野駅
この隣の四ツ倉駅まで複線でした。

四ツ倉駅から広野駅までの三駅は単線区間を通過。

常磐線106
広野駅の駅前では点々と開発がされていました。



そして東京側の、現在運行している区間の終点である竜田駅に。
常磐線107

常磐線108
線路をまたぐ跨線橋はバリケートで封鎖されており、
そのまま地上通路を通って反対側の駅舎へと渡ります。
終点駅にするので、線路をまたぐ仮設橋を渡したんですね。


常磐線109
そして竜田駅の駅舎を駅前より。
ここからJRの竜田駅━原ノ町駅間の代行バス区間となります。

常磐線114
こちらがこれから乗るJRの代行バス。
列車が竜田駅9時23分着で、バスが35分発だったため
竜田駅で写真が撮れませんでしたので、原ノ町駅での写真で代用…

常磐線113
車内はこんな感じです。



竜田駅を発車すると、そのまま国道6号へと向かうのかと思いきや、
一旦南へ向かい、竜田駅南方の道路跨線橋を渡って常磐線の東側へと出ます。
常磐線111

常磐線112
竜田駅南方の跨線橋より。

常磐線115
県道244号線を北上して、

常磐線116
県道を左折し、国道6号の上繁岡交差点を曲がります。
写真は上繁岡交差点に入った直後あたり。


常磐線117
竜田駅と富岡駅の中間点付近の国道6号・上郡山交差点付近。
ちなみにこの橋を渡ってまっすぐ行くと。
常磐線164
ご覧の通り、福島第二原子力発電所へとほぼ直線で繋がってます



常磐線118
富岡駅付近の国道6号・仏浜交差点。
ここは仏浜という名の交差点が二つ続きます。
常磐線119
二個目のこちらの仏浜交差点の、写真の奥が富岡駅の跡となります。
富岡駅を奪取するにはこの近辺となります。
目印が無いので取り逃しには注意して下さい。


常磐線120
富岡駅と夜ノ森駅のほぼ中間点、国道6号・小良ヶ浜交差点付近。


常磐線121
常磐線122
常磐線123
北上し、夜ノ森駅へと繋がる県道165号線との新夜ノ森交差点を過ぎると、
国道6号の右手には除染で出たであろう廃棄物の蓄積場が広大に広がっていました
このあたりが国道6号の夜ノ森駅近辺となります。



常磐線124
そしてこの先あたりから「帰宅困難区域」に入ります。
立て看板が裏なので分かりにくいですが、こんなのが置いて警備員がいました。
常磐線125

なぜこんな何もない場所で? と思いましたが、
地図を見るとちょうど国道6号の富岡町と大熊町の境界の場所だったんですね。
(赤の囲い部分が写真の場所)
常磐線126


常磐線127
最初のバリケード。工事現場の入り口によく使われている
通称「ジャバラ(蛇腹)」と呼ばれる仮設ゲートです。
ゲートが開かない様に単管パイプが渡されロックされています。
以後、国道6号から横に侵入できそうな箇所には軒並みこれが設けられていました。


常磐線128
常磐線129
常磐線130
夜ノ森駅と大野駅の中間地点、国道6号・熊町郵便局前交差点付近の集落の様子。
ご覧の通り軒並みバリケートです。


常磐線131
家の集まる集落を抜けて北上すると、国道沿いに
黄色いラーメン店と赤いガソリンスタンドの跡が見えてきます。
常磐線132
ガソリンスタンドの横のこの道が、国道6号の三角屋交差点です。
まだ大野駅は先ですが、ここからでも十分にGPSで大野駅が取れますので
目印というか目安にして下さい。
常磐線133
何故かと言うと、ここが三角屋交差点から北上した、
大野駅へと繋がる国道6号の小入野交差点ですが、
ご覧の通り目印が若干分かりづらいので。


常磐線134
国道6号をバスが北上すると、まず左手に常磐線の線路が迫ってきます。
すると左右に建設機材やコンテナなどの資材置き場が広がり、
その先の長者原交差点の信号を過ぎると国道左すぐに高圧電線の鉄塔が立っています。
そしてその先には右手に瓦礫の小山が見え、そして跨道橋を通過します。
このあたりがちょうど、大野駅と双葉駅との中間地点あたりです。



常磐線135
常磐線136
常磐線137
国道6号を進むと、それまで何も無かった光景から
家の集まる集落へと差し掛かります。
このあたりが双葉駅近辺の街となります。
双葉厚生病院入口交差点から寺内交差点あたりが双葉駅付近です。



双葉駅付近を過ぎると再び常磐線の線路が国道6号に接近して併走します。

常磐線138
こんな風な原野を通過して木々の茂る丘に差し掛かると
まもなく双葉町と浪江町の境界となり、帰宅困難区域も終わりとなります。


常磐線139
常磐線141
このあたりが境界で、国道にはまた「帰宅困難区域」の看板が立っています。
常磐線140



常磐線142
帰宅困難区域を抜けて最初の信号の高瀬交差点。
常磐線143
交差点を抜けた中古車屋や、
常磐線144
ラーメン屋なども、現在は帰宅できる状態になりましたが、
建物はいまだ廃墟のままの状態です。


常磐線145
その先に国道を進むと高瀬川に差し掛かります。
この川を越えた先あたりが浪江駅付近ですので
川を越えたらGPSで駅を奪取して下さい。



そして次の桃内駅ですが、これといった目印があたりにありません。
浪江駅を過ぎた後、一旦丘を越えて、再び何も無い原野が広がったあたりが
国道6号の通る桃内駅近辺です。
常磐線151

常磐線150
国道6号での桃内駅近辺にあるのは、
ご覧の通り宮田川に架かる橋ですとか、
常磐線149
桃内駅へと向かう道のT字路にある、この小さな山くらいです。

まあ、GPSでリアルタイムに地図情報を追えるのが一番確実ですが、
取り逃しの無い様に注意をして下さい。



常磐線148
桃内駅付近を通過すると再び丘を抜ける事になります。
抜けて再度平野部に差し掛かるあたりにある、
県道255号線との信号の角にあるガソリンスタンド。

そこを過ぎると今度は小高川の平野部に差し掛かり、
あたり一面の平坦な光景に戻ります。

常磐線146
常磐線147
震災から4年経って、まだ残っていた国道6号沿線の廃墟。
今回太平洋岸をずっと進みましたが、このように廃墟が残っているのは
今となっては逆に稀でした。

もう小高駅は近いので、このあたりで駅を取っても良いのですが、
廃墟が目印ではいづれ消えてしまっているかもしれません。

常磐線152
常磐線153
こちらが国道6号から小高駅方面へと向かう
県道260号線との小高交差点です。
先ほどの廃墟からはやや国道で北に在り、
赤いガソリンスタンドや信号があるので分かりやすいでしょう。
このあたりで小高駅のGPS情報を取得して下さい。



常磐線154
そしてまた、丘の中を抜けて次の平野部に。
どうやらこのあたりは、各川の流域に広がる堆積平野ごとに街があり、
その街ごとに常磐線が縦貫して駅を設けている様子です。

次は大田川の流域ですが、
常磐線155
この流域の平野部に
国道6号の信号機は一箇所のみです。
常磐線156
常磐線157
この交差点から磐城太田駅への道が繋がっています。



常磐線158
そして代行バスの目的地の原ノ町駅が近くなってきます。
これまで途中の8駅は全てノンストップで、
バスは竜田駅から原ノ町駅までノンストップで運行です。

常磐線159
国道6号を進み、
常磐線160
常磐線161
原ノ町駅に到着です。



まあ、常磐線を踏破するにあたっては、
この竜田駅━原ノ町駅間の代行バス区間が、現在の一番のネックポイントです。
常磐線216

ご覧の通り、代行バスの発着は上り下り共に一日2本づつ。
仙台方面へと抜ける為に9時35分竜田駅発の1便に乗車するか、
それとも仙台方面から原ノ町駅まで下り、
16時50分発の4便で竜田駅へ抜けて、
いわき方面の東京近郊区間へと向かうのが現実的なプランかと思います。

大野駅、双葉駅以外の休止中の駅については
現在すでに近くまで行ける様子ですので
そのうちに見てみたいと思いますが、今回はJRを利用しての行程を踏みました。



電波状況に関しては、
私の使っているauでは、4G LETのエリアは
常磐線は全線電波圏内となっています。
GPSでの位置情報取得で困る事は、実際の行程でもありませんでしたので
携帯電波に関しては安心をして良いと思います。



常磐線はまだまだ北へ続きます。
ここを踏破しなければ福島県の全駅は取れません。

続きはその2で。

さて、只見線の続きです。


その1(会津若松駅~会津川口駅)はこちら
その2(会津川口駅~只見駅・代行バス区間)はこちら



只見線52
只見駅の駅前です。
広大な駐車場です。


只見線53

只見線54

只見線55


…まあ、ご覧の通り、駅の近辺を散策して
雄大な自然には心が洗われましたが、店っぽい物は見当たりませんでした。

只見駅まで来る方は、食料を調達持参してから電車乗った方がいいですよ。


そして、駅の待合室で時刻表を熟読して待つこと二時間。


只見線56
きた。

只見線57
やっと来た!。

只見駅にとってこの日3本目の列車。
そして山奥で真っ暗になっちゃった中来た、私にとっては救いの列車w



では新潟の小出駅まで、残りの行程を行きましょうか。


会津川口駅を出発すると、すぐに車内に車掌が現れて検札を開始します。
本日只見線での検札はこれで二回目です。



まずは只見線で福島県最後の駅となる田子倉駅

まあ、田子倉駅は2013年に廃止されています廃駅ですので、
正確には只見駅が福島最後なんですが。

廃駅で路線図には載っていないので、
まずはその位置を地図で確認をしましょう。

只見線02
只見線_田子倉駅02

田子倉駅近辺の電波状況を調べてみると、
私の使用するauの4G LTEでは以下の通りです(2015年11月現在)。
只見線_田子倉駅_電波

ご覧の通り、只見駅では十分に繋がりますが、
田子倉駅跡近辺ではちょっと電波が厳しい様子です。
これでは例え地上から近くに行っても取れませんから、
どうやら只見駅でレーダーでの取得が必要です。

只見駅━田子倉駅間で狙ってのGPSで奪取しようと考えた方、無駄です
何故かというと、次の地図をご覧下さい。
只見線58

はい。ご覧の通り、田子倉駅というのは元々
只見線の福島・新潟県境の「六十里越トンネル」と「田子倉トンネル」の継ぎ目に、
ほんの一瞬地上に出た所に作られた駅なんですね。
なので田子倉駅跡の前と後ろは長大なトンネルなんです。
当然携帯の電波なんぞ届きません。

ちなみに。
只見線59
Docomoなら繋がるらしいですよ。
私はauだから関係ないですが。


ちなみに以下が只見駅からレーダーでアクセスをした時の画面です。
只見線60
ご覧の通り田子倉駅がレーダーに掛かります。
やはり只見駅からレーダーで取る以外の選択肢は田子倉駅に関しては薄い様子です。


只見線61
というわけで、田子倉駅跡を通過した後の「六十里越トンネル」を抜けて。


只見線62
大白川駅に到着をします。

こちらが大白川駅からのレーダーでのリンク状況。
只見線63
ご覧の通り、隣の田子倉駅まで営業キロで14.2kmあります。
大白川駅から3駅先の越後須原駅までで13.9kmの営業キロですから、
距離の近い駅からレーダーに掛かるゲームの仕様では
田子倉駅は隣駅といえどもなかなかリンクはしづらいでしょう。

やはり田子倉駅は、レーダー使用の場合は
営業キロ6.6kmの只見駅から取ったほうが良さそうです。



そして次は柿ノ木駅です。
こちらも2015年3月を以って廃止となった廃駅です。
只見線01
只見線_柿ノ木駅01

この柿ノ木駅の電波状況(au 4G LTE(2015年11月現在))は、
只見線_柿ノ木駅_電波
こちらも柿ノ木駅は圏外の様ですね。
大白川駅は昔は圏外だった様子ですが、現在はエリアがカバーされています。
柿ノ木駅に関しては、大白川駅からのレーダーなら一番に掛かります。
大白川駅━入広瀬駅間で電波の届いたところからでも十分に柿ノ木駅はGPSで奪取できますので
アイテムを使いたくない方はそちらでお取り下さい。
ただ、失敗した時に危険が大きい(列車本数少なく取り直しが容易でない)ので注意は必要です。



そして列車は進みます。
入広瀬駅を過ぎた列車は、
只見線64
只見線65
只見駅から五駅目の越後須原駅

只見線66
六駅目の越後田中駅

只見線67
七駅目の越後広瀬駅

只見線68
そして終点手前の八駅目、藪神駅



只見線69
やっと終点の小出駅に到着をしました。

只見線70
13時07分発の列車で会津若松駅を出発しましたが、 小出駅に到着したのは19時48分。
実に7時間近くかかっての只見線全線踏破でした。

只見線71
小出駅に停車する只見線の列車。20時前ですが本日の最終列車です。

只見線72
小出駅の全景です。
これだけ立派な駅舎のホームも幾つもある小出駅ですが、
入り口に改札は有りません



この只見線、そのほとんどが無人駅の上、
一部電波の届かない駅まで存在し、列車の本数も一日数本。
しかも不通区間まであるという、なかなかフルコースの揃った路線でした。

全線を踏破するには、この只見線をその日のメインにするつもりで
綿密に計画を立てないとならないでしょう。



とりあえず全線紹介できたので、では。

只見線00
さて、只見線です。


まずは起点の会津若松駅に。
さすがにターミナル駅は大きいです。
只見線03
先に言っておきますが、こんな立派な駅は
只見線ではこれが最後です。
あとは基本的に無人駅ばかりなので駅は待合室のみです。
券売機も改札も無い駅がほとんどですから。



只見線04
まだまだ会津近郊の、会津若松駅から三つ目の会津本郷駅

只見線05
会津近郊の田園地帯を抜けて。

只見線06
四つ目の会津高田駅

只見線07
まだまだ自転車が並ぶ五つ目の根岸駅

只見線08
八つ目の会津坂下駅


この会津坂下駅を過ぎたあたりで
車内に車掌が現れて検札を始めました
乗客が数えるほどしか居ませんので、一人ひとり丁寧に。


只見線09
九個目の塔寺駅

只見線10
只見線の車内はこんな感じ。


只見線11
そして十個目の会津坂本駅に着くと。
只見線12
駅舎がまさかの貨物コンテナ


只見線13
十四個目の会津桧原駅
駅近辺も既に家がまばらです。もうホームに段差はありません

只見線14
会津桧原駅と会津西方駅の中間点の只見川。


只見線15
単線の只見線に引込み線が見えてくると。
只見線16
只見線17
会津宮下駅でした。



さて。この先の只見線には、少々電波の怪しい区域があります。
まず、福島県側、会津川口駅の3駅手前、
会津若松駅から十七個目の早戸駅
只見線_電波状況_早戸駅
ご覧の通り、早戸駅近辺だけ電波が届いていません。

実際に乗車中に位置情報をmapで確認しみても。
只見線18
auの情報と全く同じ場所で電波がロストしました。


只見線19
そして早戸駅に到着しても。
只見線20
ご覧の通り、電波は圏外の状態です。
一応試しましたがGPSの位置情報も取得できませんでした。


隣の会津水沼駅と早戸駅の中間点で、
電波が入り始めた瞬間に位置情報を登録すると、早戸駅が取れました。
ですがそのまま連打すると、続けて会津水沼駅も取れてしまいました。
これは電波が届き始めるのがほぼ両駅の中間点だということで、
かなりのピンポイントでの取得をしないと、
隣の会津西方駅か会津水沼駅でレーダーが必要となりそうです。

ですのでこの早戸駅は、予め会津西方駅でレーダーで取っておくか、
会津水沼駅でレーダーで取る必要がありそうです。

只見線21
ちなみにこのあたり、風景はこんなに綺麗です。


只見線22
只見線23
そしてもはや山中の物置と見分けがつかない
次の会津水沼駅


只見線24
只見川をずっと線路が併走してがら進んで行きます。


只見線25
只見線26
会津中川駅を過ぎて。

只見線27
車掌が終点の案内を始めます。
只見線28


只見線29
着きました。
会津若松駅出発の列車の、最初の執着の会津川口駅に。

只見線30

只見線31
只見川の川辺の駅が、まるで湖畔のごとくで卑怯なくらいナイスなロケーションです。



さて、この会津川口駅より先は、
河川の増水による鉄橋流出などの影響で
長らく不通となっています。
ですから現在、会津若松駅から列車が運行できるのはここまで。 しかし只見線はこの先もまだ存在しています。


当然続きがどうなっているのか、
調べてありますのでご紹介するのですが、
長くなるのでいったんここで切ります。


続きはその2で。

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